洗濯機の下取り相場、処分方法、家電量販店別リサイクル回収料金一覧

「洗濯機が古くなって動きが悪くなったから買い換えたい」「結婚するので、一台あればよくなった」「転勤先の寮は家電完備なので処分したい」様々な理由で不要となった洗濯機、どう処分するのがいいのでしょうか？本記事では気になる洗濯機の処分方法をまとめました。

そもそも洗濯機は下取りできる？

新しい洗濯機を購入するときに、古い洗濯機を有料で下取りしてくれるのは、現在『ヤマダ電気』のみです。しかも2010年以降の製品に限られています。使用1年未満のドラム式乾燥機で10000円、全自動洗濯機で7000円という金額です。これだとリサイクルショップに売ったほうが、もっと高くなるのではと思ってしまうのではないでしょうか。

ただし7年未満のものでも1000円で引き取ってくれるので、その場合リサイクル料金もかからず、4564円のお得ということになります。

現代の生活に、なくてはならない家電製品である洗濯機。毎日のように活躍してくれていますが、その寿命は全自動洗濯機で7年ぐらいだそうです。ドラム式ですとさらに短くなりますから、買い換え時期を考えておく必要がありますね。

買い換えるとなると、古い洗濯機を処分しなければいけません。まだ十分使えるのに、もったいないと思うなら、完全に壊れるまで使い続けましょう。ですが修理をしてずっと使いたいと思っても、メーカー側で部品を用意できるのは、製造年月日から7年間だそうです。

コンピューターが使われている、操作部分だけの修理なら、直ればすぐに使えますが、洗濯機の基本動作を行うモーター部分や、排水に関する部分が壊れてしまったら、もう買い換えるしかありません。

新品に買い換えしたのだから、当然ただで古いほうは処分してくれるのだろうと思うでしょうが、今は違います。リサイクル料金が、別に提示されます。その金額の多さに、驚くことになるかもしれません。

引っ越しなどの理由で、買い換えでなく処分したい場合は、リサイクル券を購入し、販売店に引き取りを依頼します。または自分で、行政が指示するリサイクル品処分センターに、搬入することになります。

どちらにしても洗濯機の処分には、リサイクル料金が必要なのです。製造から5年以内の新品同然の洗濯機以外、下取り価格がリサイクル料金を大きく上回るということはなさそうです。

家電リサイクル法について知ろう

お金を取られるぐらいなら、自分で粗大ゴミに出せばいいと思われるかもしれませんが、現在ではリサイクル法というものがあって、行政の粗大ゴミとして洗濯機は扱って貰えません。

平成13年に家電リサイクル法が施行されるまで、使われなくなった洗濯機や冷蔵庫は、埋め立て処分されていました。埋め立て地の確保が難しくなったのもありますが、再利用できる金属部品などがかなりあるので、リサイクルしようと決められたのです。

リサイクルは洗濯機を製造したメーカーが、責任を持って引き受けます。廃棄する使用者との橋渡しをするのが、洗濯機を販売した小売り業者です。

リサイクル料金ですが、同じような洗濯機でも、製造メーカーによって値段が異なります。ご使用の洗濯機の製造メーカーを、確認しておくといいでしょう。

洗濯機の買い取り価格相場と高く売るコツ

リサイクル料金を払うぐらいなら、どこかに買い取ってもらうとの考えもあります。

リサイクルショップによっては、洗濯機を高額で買い取ってくれるところもありますから、調べてみるといいでしょう。ただしあまりにも古くて汚れたものや、壊れて機能の一部が働かないようなものはだめです。

付属品が揃っていることも、買い取り金額に影響します。使用説明書、使用しなかった付属品、どこかにしまい忘れたりしていませんか？　探し出して揃えておきましょう。

リサイクルショップのスタッフが見積もりにくる前に、洗濯機をきれいに掃除しておきましょう。黒カビ、埃を落とします。排水ホースも点検してください。かなり汚れているはずです。

洗濯槽を洗う専用の洗剤がありますから、見積もり前日に使用するのをオススメします。奥まできれいになり、洗濯機特有の匂いがなくなりますから、印象がよくなるでしょう。

リサイクルショップによって、買い取り値段は違ってきます。運送費も取られますから、売ったものの手元にお金は残らないなどということもあり得ます。以下は一例ですが、買い取り金額の参考にして、売却先を検討してください。

人気メーカー機種の買い取り相場

価格表　容量　製造年ごとに分けました

製造から10年を経たものは、ほとんど値が付きません。軽量、小型の最新式ドラム乾燥機などは、ここに提示した以上の高値がつくことがあります。

売却に最適なのは、引っ越しシーズンの三月から四月、それに梅雨の終わりの六月から、洗濯の増える七月と八月です。この時期は需要が増えるので、リサイクルショップも積極的に買い取りに応じてくれます。

自分でリサイクルショップに持ち込めば、運送費や手間などが軽減されるので、買い取り金額も少しは上がるかもしれません。

洗濯機下取り回収と処分の注意点

下取り回収をどういう形でするのがいいか、要点をまとめていきます。さらに注意点もあげておきますから、引き取りトラブルにならないよう、参考にしてください。

新品に買い換える

このときに、リサイクル料金を支払って、古い洗濯機を引き取ってもらいます。ほとんどの家電量販店は、快く引き取ってくれます。

引っ越しなどの理由で、処分だけする

買った店に連絡して、引き取りを依頼します。この場合リサイクル料金、運送費は支払います。

全国展開しているような大型量販店だと、他店で購入したものでも、リサイクル料金と運送料を支払えば、引き取りに応じてくれることがあります。

自分で処分するには、メーカーの型番を確認して、リサイクル券をゆうちょ銀行で購入し，金額を振り込みます。リサイクル券の控えを持って、お住まいの地域にある家電リサイクル受付センターに、自力搬入します。

自力搬入ができる軽トラックや大型のバンを、本人や友人がお持ちならいいのですが、そうでない場合は軽トラックのレンタル料金がかかります。6時間から12時間で、5000円前後の出費になりますので、考慮してください。

自治体によっては、申し込めば引き取りにきてくれます。ただしリサイクル券を購入し、運送費を支払わねばいけません。運送費は自治体によって違います。安いところで1500円、高いと5000円と差がありますから、申し込む際に確認しておくといいでしょう。

売れるのなら売りたい

まだ新しいし、ここはやはり売りたいとお思いなら、リサイクルショップに相談してください。業者を選ぶのが重要です。古物商営業許可を取っている、確かな業者を選びましょう。買い取り金額の目安は、上に記載した金額を参考にしてみてください。

電話相談のときは、目安に近い金額を提示したのに、見積もりをした途端に、値段を大きく下げてくる業者もいますから、注意してください。洗濯機に傷があった。日焼けで変色している。ホースの劣化が思った以上に激しい。自分でも気がつかなかった、こんな理由で下げられたのならしかたありません。けれど中には、確認もせずにいきなり大幅な値下げを口にする業者もいます。

値段に納得がいかないと交渉が決裂した場合、見積もり料金を払えと言い出す悪質業者もいます。見積もりの結果、不成立になった場合は、なんらかの料金が発生するのか、ここはしっかり確認が必要です。事前の打ち合わせで、文書にしてもらうなり、録音するなりして、業者のいいなりになってしまわないよう自衛しましょう。

買い取りはできないが、運送費だけ払えば処分するなどという業者にも気を付けましょう。不法投棄の可能性があります。不法投棄は、5年以下の懲役か1千万円以下の罰金が科せられる犯罪です。知らないうちに、あなたも犯罪に加担したことになってしまいます

もう一つの売却手段として、ネットオークションで売るというのがありますが、これはあまりおすすめできません。

いつ売れるか分からない洗濯機を、ずっと保管しておかなければいけないのです。使わなくなった家電製品の劣化は早いものですから、売れないままだとオークションで提示した金額よりも、価値はどんどん下がってしまいます。

また、売れたとしても運送費はどうしますか？　近所の人で、引き取りにきてくれるなどという幸運がないかぎり、自力で届けないといけません。それにかかる費用や手間を考えると、思っていたより面倒なことになります。

家電量販店別リサイクル回収料金比較

大手家電量販店の、リサイクル回収料金をまとめましたので、処分するときの参考にしてください。なお店舗によっては、ここに書かれた条件で下取りのできないところもありますので、事前に必ず確認してから利用してください。

ヤマダ電機

※リサイクル処分だけの依頼の場合は訪問料金2,700円が別途必要です。

エディオン

ケーズ電機

※リサイクル処分だけの依頼の場合は訪問料金3,000円が別途必要です。

ヨドバシカメラ

※国内主要メーカー以外は料金が異なる場合があります。

まとめ

人々の生活を、快適で清潔なものにしてくれる洗濯機。毎日のように使用する、なくてはならないものです。リサイクル料金は高めではありますが、これまで働いてくれた感謝を込めて、正しく処分してもらいましょう。そうすればリサイクルされた部品が、また新たな製品に生まれ変わって、人々の生活に役立つのですから。