キッチンの換気扇掃除でおすすめの洗剤８選！台所の油汚れに！

キッチン周りの掃除の中でも、特に面倒なのが換気扇の掃除ですよね。分解するのも大変だし、頑固な油汚れがなかなか取れずにお困りの方も多いのではないでしょうか。この記事では、そんな時に頼りになる換気扇掃除にオススメの洗剤を8個をご紹介しています。

また、洗剤の効果をより発揮するために知っておきたいこと、揃えておきたいグッズ等もご紹介しています。

大掃除の前に、ぜひご覧ください。

ドラッグストアやスーパーにはすごい数の洗剤が並んでいて、いったいどういう洗剤が換気扇掃除に向いているのか戸惑ってしまいますよね。ここでは、換気扇についた汚れの正体と性質、そしてその汚れに向く洗剤の選び方について考えてみたいと思います。

換気扇が汚れる主な原因は、調理中の油はねや油分を含んだ蒸気です。これらがレンジフードやシロッコファンに付着して、空気中のホコリ等と絡まりあい、あのドロドロの油汚れになるのです。そして、ここに雑菌やカビが繁殖して、換気扇の汚れをより強固なものにしています。
汚れがついたままの換気扇は本来の性能が発揮できませんし、衛生的にも良くありません。スッキリきれいに掃除してしまいたいものですね。

この油汚れの主成分である脂肪酸は「酸性」に分類されます。この酸性の油汚れを落とすには、「アルカリ性」の洗剤を使う必要があります。アルカリ性の洗剤は油汚れを包み込んでふやかし、分解してくれる効果があるので、換気扇掃除に最も向いている洗剤と言えるでしょう。

しつこい油汚れに効果を発揮するアルカリ性の洗剤ですが、気を付けなくてはならないポイントがひとつあります。それは、アルミ製品を腐食させてしまうということ。これはアルカリの性質上、避けられないデメリットと言えます。
アルミだけでなく、フッ素コートされているレンジフードにシミができてしまうこともあるので、洗剤を使う前は材質をチェックすることを心がけましょう。

レンジフードのついたキッチンの換気扇は、フィルターやルーバを外すと、中に円形のシロッコファンがついています。シロッコファンはドライバーやネジで取れるようになっていますので、まるごと取って漬け置き洗いすることも可能です。

換気扇の種類によっては、この図が90度傾いているタイプもありますが、中の仕組みは同じです。危ないので必ずブレーカーを切ってから分解しましょう。

換気扇は、基本的に外せる部分はすべて外してから掃除します。レンジフード全体とフィルター、シロッコファン等に分けて掃除を進めていくわけですが、汚れのつき方は当然同じではありません。汚れの強弱に合わせて洗剤を使い分けることで、換気扇に必要以上の負担をかけることがなくなります。

■シロッコファンとフィルター
一番汚れが激しいシロッコファンとフィルターは、洗浄力の強い洗剤でじっくりつけ置き洗い。

■レンジフード
高い位置にあるレンジフードは、洗剤を直接スプレーせずに丈夫なキッチンペーパー等に洗剤をしみこませてパックのようにしましょう。

■レンジフードの外側
レンジフードの外側は、あまり汚れていなければ中性洗剤で軽く拭くだけでもOK！目線より高い部分には、粘性の高い洗剤を選ぶのも、垂れ落ちを防ぐのに有効です。

少し面倒に感じられるかもしれませんが、換気扇を傷めないためにも洗剤をポイントごとに使い分けることは非常に重要です。

ここでは、家庭用のオススメ洗剤を5種類ご紹介しています。同じ換気扇掃除向きのものでも、成分の強さや使い方が異なります。目的に応じて使い分けるようにしたいですね。

700mlという大容量が特徴の洗剤です。油汚れに特化しているだけあって、一般向けの洗剤としてはかなり強い洗浄力のようです。「低臭」を謳っていますが、使用の際は必ずマスクやゴーグルでガードするようにしましょう。

レンジ周り全般に使える洗剤です。柑橘類には、油汚れを落とすリモネンという精油成分が含まれています。この洗剤にもオレンジオイルが配合されています。比較的安価で手に入るので、毎日のお手入れにぴったりですね。

こちらは泡そのものをスプレーして、汚れを浮き上がらせるタイプの洗剤です。キッチンペーパー等でパックする手間が省けるのがメリットです。また、この洗剤もレンジ周り全般に使えるので、大掃除に活躍しそうですね。

ナチュラル志向のお掃除をしたい方におすすめなのが重曹を使ったお掃除です。重曹は水に溶かし沸騰させることで炭酸ソーダ水へ変化します。水に溶かしただけのものよりも汚れを落とす効果が高いので、換気扇のパーツやシロッコファンの漬け置きには炭酸ソーダ水を使いたいですね。
環境に優しく、家中どこの掃除にも使えるので、大容量のものを購入しても持て余すことは少ないでしょう。

こちらもナチュラル志向の方に人気を集めているセスキ炭酸ソーダです。重曹よりもアルカリが強いので、頑固な油汚れにも対応できます。油汚れは重曹より強く、研磨力は重曹よりも弱いのが、セスキの特徴です。塗装の気になる部分にも使えるのが嬉しいですね。

ナチュラル志向の洗剤と言っても、素手で扱うのは厳禁です。必ず手袋をつけてから掃除するようにしましょう。

ここでは、いわゆる「業務用」と謳っている洗剤を3種類ご紹介しています。「家庭用」と「業務用」の一番大きな違いは、成分の強さです。業務用のほうが、より強い成分を使っているので洗浄力が高いものが多い傾向にあります。
しかし、その分皮膚等に与える影響が大きいので、業務用洗剤を使う時はマスクや手袋を忘れないようにしましょう。

ハウスクリーニング業者自らが作ったという業務用洗剤です。かなり強力な洗浄力を持ちますが、フッ素コートの換気扇まわりにはシミができやすくなるそうなので、注意が必要です。

広く普及している洗剤の業務用です。4.5リットルも入っているので、一度買ったら相当長く使えますね。換気扇だけでなく、キッチン周りはすべてこれで賄えそうです。希釈して除菌にも使えます。

頑固な油汚れに特化して作られた洗剤です。適度に粘性があるので、レンジフードの内部にスプレーしても垂れにくいのが嬉しいですね。

顔より高い部分については、スポンジ等にスプレーして塗布することが推奨されています。

換気扇の掃除に向いている洗剤も、使い方を誤るとその本来の効果を充分に発揮できないことがあります。ここでは、洗剤の効果が高まる条件や洗剤を使う時に揃えておきたい道具、注意点等についてまとめてみました。

換気扇の掃除っていつの季節にすることが多いでしょうか？年末の大掃除のときにと答える方が一番多いのではないかと思います。大掃除はキッチン周りをまとめてキレイにする良い機会ですが、換気扇の掃除に限って言えば、あまり向いているとは言えません。

先にもお話ししたように、換気扇の汚れは主に油やホコリです。油分は低温で固まり、高温で溶け出します。つまり、暖かい時期のほうが汚れが緩んで取れやすい状態にあると言えるでしょう。同じ洗剤を使って掃除をしても、暖かい時期のほうが本来の効果を発揮しやすくなります。
換気扇の掃除は、できるだけ暖かい時期を選ぶことをおすすめします。また、寒い時期に掃除をする時も、なるべく熱いお湯を使ったり部屋の温度を上げて掃除する等、汚れを緩める工夫をしたいですね。

頑固な油汚れをツルっと落とす一番簡単なポイント。それは「じっくり漬けおきする」ということです。ついゴシゴシこすりたくなってしまいますが、ちょっとだけ我慢しましょう。
油汚れに洗剤をたっぷり染みこませたら最低20～30分は放置して、洗剤が油汚れを分解してくれるのを待ちましょう。この放置時間を挟んだあとに汚れをこすると、面白いくらいスルスルと取れますよ。結果的には時間の短縮にもつながるので、漬けおきの時間はきちんと守るようにしましょう。

換気扇は、シロッコファンやフィルターを外して掃除するのが基本です。しかし、固くて外れないネジを無理に外したり、強い力で引っ張ったりするのは絶対にNGです。ネジが潰れたりゆがんでしまうと、高額の修理費が必要になることもあるので気を付けましょう。
また、外したはいいけど復旧できない……という事態を防ぐためにも、パーツを取り外す前に写真に撮っておくのも効果的です。

換気扇はたいてい天井近くの高い場所に設置しています。洗剤を使って掃除するときは、周りや自分の身体に垂れてこないよう対策を万全にしましょう。
特に、洗剤が目に入ったら重大な事故に繋がる可能性もあります。ゴーグルやメガネ等でガードして、高い位置には直接スプレーしない等の配慮が必要です。また、周りの食料品に洗剤が付着しないよう、掃除の前には換気扇周りのものを片づけておくようにしましょう。

換気扇の掃除は、基本的には特別な道具を揃える必要はありません。しかし、強力なアルカリ性洗剤を使うので、目や手をガードすることは非常に重要です。換気扇を掃除する時に揃えておきたい道具を以下にまとめてみました。

・洗剤(汚れの強弱によって使い分ける)
・丈夫なキッチンペーパー(洗剤をパックする時に使う)
・捨てても良い棒や割りばし(汚れの固まりをこそげ落とす)
・スポンジやタワシ
・厚手のビニール袋(シロッコファンのつけ置き洗い用)
・ゴーグルやメガネ
・長めのゴム手袋

ゴーグルや手袋は、換気扇だけでなく他の場所の掃除にも使えるものなので、一組は揃えておくことをおすすめします。また、掃除の前にはアクセサリーを外しておくことも忘れないようにしましょう。宝石によっては、アルカリ性洗剤で傷んでしまうものもあります。
また、垂れ落ちが伝ってこないよう、袖の詰まった長袖を着るようにしましょう。

頑固な油汚れが付着した換気扇も、強力な洗剤の力を借りれば思ったほど大変な作業ではありません。油汚れは溜めれば溜めるほど落としづらくなりますから、大掃除の時だけでなく季節ごとのお掃除に組み込んで、いつでもキレイな換気扇を維持するようにしたいですね。