お焚き上げの意味とは?方法・流れ・料金を解説!時期・注意点

”遺品はお焚き上げをするべきなの?”、”お焚き上げは絶対にしないとダメ?”など、お焚き上げのことがわからない方もいるでしょう。お焚き上げは日本人に馴染み深いですが、よく知らない方は意外と多いかかもしれません。

お焚き上げの始まりは1300年ほど前で(仏教の場合)、長い時を経てもお焚き上げは現代に残っています。お焚き上げがすたることなく今でも残っている理由は、ものを大事にする日本人の心を映し出しているからでしょう。

日本人にとってお焚き上げは身近な存在で、多かれ少なかれ経験する時がきっとやって来ます。お焚き上げをするべきもの・依頼方法・お焚き上げの料金・注意点などをチェックして疑問を解消しましょう。

目次

お焚き上げとは?

お焚き上げについて詳しくご存知でしょうか?お焚き上げは、魂が宿っているもの(魂や念が入っていると思われるもの)を神社仏閣で供養して焼くことです。また、お焚き上げは1月15日頃に行う『どんど焼き』とも呼ばれています。

お焚き上げの対象になるものは、神主や僧侶が宗教的な儀式を行い魂を宿している(魂が入っている)ものです。ものに魂を入れることを開眼(かいげん)や魂入れと言います。

開眼や魂入れを行ったものを処分する時も、再び宗教的な儀式を行ってからお焚き上げをしないといけません。魂を入れたものを抜く儀式は閉眼(へいげん)や魂抜きと呼ばれています。

現代はお焚き上げの対象とするものの考え方が変わり、遺品や大切にしていたものを神社仏閣へ依頼する方も増えてきました。いずれにしても、お焚き上げは宗教的な儀式を行い、炎で魂や念を浄火することに変わりありません。感謝の気持ちを込めて天上へ魂や念を送り出します。

お焚き上げが必要なものとは?

お焚き上げをする必要があるものと言えば、”護摩札やお守り”と答える方もいるでしょう。確かに護摩札やお守りはお焚き上げの定番であり、お焚き上げをするべきものですが他にもいくつかあります。

絵馬・正月飾り・だるま・破魔矢・商売繁盛などの熊手・七夕飾り・お守り・仏壇・位牌・神棚など、祈願をするためのものや願いを込めたものはお焚き上げの対象です。

また、遺品(素材やサイズなどの関係で棺桶に入れることができないものも含む)・不要になったもの・大切にしていたものもお焚き上げの対象になります。

宗教的な意味合いを含まず身近にあるものがお焚き上げの対象になることもあり、手紙・本・衣服・人形・ぬいぐるみ・CD・DVD・カセットテープ・ビデオテープなどが対象です。

ただし、お焚き上げは全てのものが対象になるとは限りません。ものによっては、お焚き上げすることができないものもあることを理解しましょう。

お焚き上げをする【寺・神社】

”神社仏閣は必ずお焚き上げができる”と思っていませんか?原則、神社仏閣はお焚き上げを依頼することができますが、場合によっては断られることもあります。では、神社仏閣でお焚き上げを依頼する場合の詳しい情報を見ていきましょう。

【場所】
お焚き上げを受け付けている神社仏閣は全国にあり、ホームページや電話で依頼することも可能です。

遠方などの理由により神社仏閣へ行かない場合は、お焚き上げをしたいものを郵便や宅急便で送ることができます。例えば、『真如寺(愛知県蒲郡市)』や『結城諏訪神社(茨城県結城市)』は、郵便や宅急便に対応している神社仏閣です。

ただし、神社仏閣にお焚き上げを依頼する場合は、檀家や氏子以外は受け付けていない場合があるため確認しましょう。

【依頼方法とお焚き上げの流れ】
■お焚き上げを依頼する前に連絡をする(連絡をしなくてもいい神社仏閣もあり)。

■郵便や宅急便でお焚き上げしたいものを送る。もしくは、神社仏閣へお焚き上げしたいものを直接持って行く。

■お焚き上げ料を支払う。郵便や宅急便でお焚き上げしたいものを送る場合は、事前に振り込みや現金書留で送金するか、レターパックや箱の中に現金を入れて送る(神社仏閣によって異なる)。

神社仏閣へ直接お焚き上げしたいものを持って行く場合は、僧侶や神主に現金を渡す(神社仏閣によっては振り込みや現金書留の場合もあり)。

■合同供養祭などでお焚き上げを行う。お焚き上げ終了後はハガキなどで通知が届く(神社仏閣によっては通知が届かない場合もある)。

【メリットとデメリット】
神社仏閣でお焚き上げを依頼するメリットは安心感があることです。神主や僧侶が閉眼や魂抜きを行い、祈祷や感謝の気持ちを込めて天上へ送ります。

デメリットは、環境問題や防災などの理由でお焚き上げを行っていない神社仏閣があることです。昔に比べるとお焚き上げを行っている神社仏閣は少く、自宅付近で見つけるのは難しいかもしれません。

【相場料金】
神社仏閣でお焚き上げを依頼した時の料金相場は、1,000円~15,000円です。

お焚き上げの料金は箱のサイズなどで決まり、例えば、箱の3辺の合計が160cm~170cmを超える場合は要相談で15,000円以上かかると思いましょう。また、お焚き上げに不燃物が含まれていると、お焚き上げの料金に2,000円上乗せする神社仏閣もあります。

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お焚き上げをする【業者】

お焚き上げを行っている神社仏閣が少ないなどの理由で、業者へ依頼したい方もいるでしょう。神社仏閣と対照的にお焚き上げを行っている業者の需要は増えており、身近な存在になりつつあります。では、業者へお焚き上げを依頼する場合の詳しい情報を見ていきましょう。

【場所】
業者へお焚き上げを依頼する場合は、遺品整理を行っている業者お焚き上げ専門業者のいずれかを選びます。

遺品整理業者はお焚き上げ以外に遺品整理を任せることができるため、遺族が何かすることはありません。故人が住んでいた部屋の遺品整理とお焚き上げを依頼したい方は、遺品整理業者がおすすめです。

一方、お焚き上げ専門業者も遺品のお焚き上げの他に、位牌や仏壇などの供養を依頼することができます。

業者も神社仏閣と同様、お焚き上げを依頼する場合は郵便や宅急便の利用が可能です。例えば、遺品整理業者は『株式会社 焚上協会(北海道千歳市)』、お焚き上げ専門業者は『MISお焚き上げステーション(北海道千歳市)』などがあります。

【依頼方法とお焚き上げの流れ】
■お焚き上げを依頼する前に連絡をする。お焚き上げの依頼方法は3つあり、業者へ直接持って行く・引き取り・郵便や宅急便のいずれかを選ぶ。

業者へ直接持って行く場合や引き取りを希望する方は日時設定をする。

■業者へ直接持って行く場合と引き取り希望の方は、当日までにお焚き上げしたいものを用意しておく。郵便や宅急便を利用する場合は業者へ送る。

■お焚き上げ料を支払う。郵便や宅急便の場合は振り込みをして、業者へ直接お焚き上げしたいものを持って行く場合は現金を渡す(業者によっては振り込みもあり)。

■寺院などの宗教家でお焚き上げを行う(立ち合いができる業者もあり)。お焚き上げ終了後はハガキなどで通知が届く。

【メリットとデメリット】
業者のメリットは、時期を問わずお焚き上げができることです。神社仏閣は時期によってお焚き上げを待たないといけない場合がありますが、業者は対応が早く待つケースはほとんどありません。

デメリットは、業者によって料金システムが違うことや悪徳業者が存在していることです。特に悪徳業者を見抜くのは難しいかもしれません。

【相場料金】
お焚き上げを業者へ依頼した時の料金相場は、300円~15,000円以上です。業者の料金は、お焚き上げをするもの・ダンボールの大きさや個数・家庭用の45Lビニール袋の個数などで決まります。

お焚き上げの時期いつがいい?

”お焚き上げに適している時期はあるのか?”気になる方もいるでしょう。お焚き上げを行う時期は1月1日~1月3日が一般的ですが、神社仏閣によっては正月明けの1月10日頃に行う場合もあります。また、1月15日前後のどんど焼きでお焚き上げをすることも可能です。

お焚き上げは冬に行うことが多いですが、何が何でも冬にこだわる必要はありません。お焚き上げに適している時期に当てはめる場合は3つの事柄が挙げられます。

【祈願成就をした時】
護摩札やお守りなどに祈願をして成就した後は、時期に関係なくすぐにお焚き上げをしてもかまいません。

【1年を節目にする】
護摩札やお守りなど祈願するものは、1年を節目にしてお焚き上げをするのもいいでしょう。1年以内に祈願成就を達成していなくても、感謝の気持ちを添えてお焚き上げをします。

【ものが不要になった時】
遺品などを手放したいと思ったらお焚き上げをしましょう。お焚き上げの時期は問いません。

お焚上げの注意点

お焚き上げは燃やせばいいわけではなく心を込めて浄火しないといけません。お焚き上げをする際は3つのことを念頭に置いて対処しましょう。

【護摩札などはいただいた場所でお焚き上げを行う】
神社仏閣からいただいたものをお焚き上げする場合は、いただいた神社仏閣で行います。いただいた神社仏閣でお焚き上げをする理由は、お礼参りや感謝の気持ちを伝える意味があるからです。

【お焚き上げすべきものは不燃ゴミや粗大ゴミで処分しない】
お焚き上げするものは魂や念が宿っており、不燃ゴミや粗大ゴミで処分してはいけません。

魂や念が宿っているものをゴミとして処分すると浄火することができないため、神社仏閣や業者へお焚き上げを依頼しましょう。

【仏壇・神棚・位牌は必ず閉眼や魂抜きを行う】
仏壇・神棚・位牌は、閉眼や魂抜きを行ってからお焚き上げをする必要があります。閉眼や魂抜きをしないで処分すると、仏・神・魂などと一緒に燃やすことと同じ意味になり大変無礼です。

お焚き上げQ&A5個

最後にお焚き上げでよくある質問を5つご紹介します。多くの方はお焚き上げを頻繁に経験しないため、わからないことや不安なこともあるでしょう。

特に初めてお焚き上げを経験する方は気になることが多々あるかもしれません。お焚き上げでよくある質問をチェックして、気になる点や不安を解消しましょう。

お焚き上げ以外で浄火(浄化)する方法は?

お焚き上げ以外の方法で浄火(浄化)する場合は神社仏閣や業者で供養するのが通常で、神主が祝詞奏上を唱えたり僧侶がお経を唱えます。

自分で供養する方法もありますが、素人が魂や念がこもったものを供養するのは難しいためおすすめしません。

特に、位牌・仏壇・神棚など宗教的なものは閉魂や魂抜きを行う必要があり、素人が供養するのは無理に等しいと言えます。

”供養はお焚き上げと違いがあるのか?”気になる方もいるでしょう。供養は尊敬の念を込めて祈り浄化する儀式で、お焚き上げと何ら変わりません。

お焚き上げをすることができないものも、尊敬の念と共に感謝の気持ちを込めて天上へ送ります。

郵送はできる?

お焚き上げをしたいものは神社仏閣や業者へ郵送することも可能です。

ただし、全ての神社仏閣と業者が郵送の対応をしているわけではないため、ホームページや電話で確認しましょう。

神社仏閣でお焚き上げを断られたら?

神社仏閣でお焚き上げを断られたら、遺品整理業者かお焚き上げ専門業者へ依頼します。

神社仏閣と業者どちらを選ぶのがいい?

お焚き上げは神社仏閣と業者のどちらがいいかハッキリ言えません。

遺品をお焚き上げする場合は故人が信仰している宗派に合わせて神社仏閣を選ぶと、残された遺族は心が落ち着くでしょう。

ただし、宗教に関係ないものは業者に依頼してもいいかもしれません。

また、神社仏閣でお焚き上げすることができないものや、神社仏閣にこだわらない方も業者に依頼してもいいでしょう。神社仏閣と業者で迷う方は両方に話を聞いてから決めるのも1つの方法です。

電子機器はお焚き上げできる?

原則、神社仏閣は環境問題の理由などにより、電子機器のお焚き上げをすることはできません。

電子機器をどうしてもお焚き上げをしたい場合は業者へ確認しましょう。

一部の業者は電子機器のお焚き上げを行っており、基盤に穴を開けて復旧できないように処理します。

電子機器のお焚き上げは環境条例に基づき、適切に焼却されるため環境汚染につながることはありません。

まとめ

お焚き上げは古くからある儀式で物質的な意味合いよりも精神的な意味合いが強いです。『位牌・仏壇・神棚は魂が宿っている』、『遺品や大事にしていたものは念を宿している』という思想が現代でも残っています。

魂や念が込められたものは粗末に扱ってはいけません。神社仏閣や業者へ依頼してお焚き上げを行い丁重に送りましょう。

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まずは不用品回収業者ではなく遺品整理業者に依頼しなければ損してしまう可能性について解説するので参考にしてください。

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