エンディングノートの書き方講座!基本項目から20代~70代の年代別ポイントまで

エンディングノートは別名「終活ノート」とも呼ばれ、自分に万が一のことが起きたときのために伝えたいことをまとめたものです。高齢の方の終活作業のイメージがありますが、若い人にとっても人生を見つめ直すきっかけになります。

しかし、いざ書こうと思っても何を書いたらいいか悩むもの。年齢によっても書きたい内容は変わってきます。

そこで今回は、エンディングノートの書き方について基本項目から年代別の書き方まで解説!記事後半では無料ダウンロードも含めおすすめのエンディングノートもご紹介するので、スムーズに作成に取りかかれます。ぜひ参考にしてください。

目次

エンディングノートは20代・30代の若い人にもおすすめ
幅広い世代にメリットがあるエンディングノートとは?

エンディングノートとは1:エンディングノートと遺言書のちがい
法的拘束力はないが気軽に作成できるのが魅力

エンディングノートは遺言書と似ていますが、法的拘束力がない点が大きく異なります。そのため、相続などに関して希望を書いても100%叶えられるとは限りませんが、こまかなルールを気にせずラフに作成できるのが魅力です。

内容も、遺産相続だけでなく自分の人生の振り返りや家族へのメッセージ、ペットについてなど自由。死をイメージさせる内容ばかりではないため、年齢に関係なく若い人でも気軽に作ることができます。

エンディングノートとは2:エンディングノートを書くメリット
終活以外にも!エンディングノートを書く3つのメリット

エンディングノートを書くメリット①
自分の資産状況が整理できる

エンディングノートにはもしものときにそなえて資産について記載するのが一般的ですが、自分の資産状況をしっかり把握しておくことはこれからのライフプランを考える上でも重要です。

老後の生活をイメージする年代の方であれば、終末期までの過ごし方を考える材料になるでしょう。30代、40代の若い人の場合でも、住宅購入や転職など人生の転機を判断するときに役立ちます。

エンディングノートを書くメリット②
人生を見つめ直すきっかけになる

エンディングノートの作成を通して人生を振り返ることで、今後の生き方を考えるいいきっかけにもなります。

家族への感謝をふだんあまり口にできていないことがわかったり、やり残したことが見えてきたりもするでしょう。早いうちから人生を見つめ直すことで、後悔のない生き方ができるようになります。

エンディングノートを書くメリット③
何かあったときに家族が困らない

人が亡くなると遺された家族はさまざまな手続きに追われますが、情報がまとまっていないとたいへんです。通帳の保管場所がわからなかったり、どんなサービスを契約しているのかわからなかったりもします。

エンディングノートに必要な情報をまとめておけば、もしものときもノートを見るだけ。家族があわてないですみます。若い方でも突然の事故など何があるかわからないので、エンディングノートを用意してまとめておくと安心です。

エンディングノートの基本の書き方
エンディングノートに書くべき項目は?

エンディングノートに何を書くかは自由です。書かなければならない必須項目などはないため、自分が書いておきたいことを思いついたように書いて構いません。

そうはいっても、何を書けばいいか悩むという方もいるでしょう。そこで、ここからはエンディングノートに記載しておくといい基本項目を見ていきます。迷ったときはぜひ参考にしてくださいね。

エンディングノートに記載したい項目①
自分自身のこと

エンディングノートには、まず自分自身の情報についてまとめておくのがおすすめ。もしものときの手続きにも役立ちます。

また、人生の転機や特別な思い出についても書いておくと、人生を振り返りこれからを考える際にも参考になりますよ。

【自分自身の情報の記載例】
・氏名
・生年月日
・現住所
・本籍地
・血液型
・家族構成
・経歴
・趣味、特技
・特別な思い出

エンディングノートに記載したい項目②
医療や介護の希望

エンディングノートには、医療や介護の希望についても記載しておくといいでしょう。突然の事故で意識不明になってしまったり、認知症などで判断能力が低下してしまったりする可能性もあります。

延命措置や臓器提供など、家族が重い決断に迫られたときもエンディングノートに本人の意志が書かれていれば、こころの負担がだいぶ変わってくるでしょう。

介護に関しても、施設入所を希望するのかや費用をどうするかなどを記載しておくとスムーズです。アレルギーや持病、常備薬、かかりつけ医の連絡先なども書いておくといいですね。

エンディングノートに記載したい項目③
葬儀やお墓のこと

葬儀の形式やお墓についてもエンディングノートに本人の希望が記載されていれば、遺族はスムーズに準備ができます。

【葬儀・お墓についての記載例】
・葬儀方法
・喪主になってほしい人
・参列してほしい人
・遺影に使ってほしい写真
・納骨方法
・お墓の所在地

エンディングノートに記載したい項目④
資産や遺言のこと

資産についてまとめておくと相続手続きの際に役立ちます。自分の資産を棚卸しできるのもいいですね。

この際、借入金も相続財産に含まれるため隠さず書くことが大切。負債の方が大きい場合相続人が損害を被るおそれがありますが、相続開始を知ったときから3カ月以内であれば相続放棄や限定承認も選択できます。

また、遺言書がある場合は保管場所も記しておくといいでしょう。

【エンディングノートの記載例】
・預貯金
・不動産
・有価証券
・生命保険
・年金
・クレジットカード
・電子マネー
・骨董品など資産価値があるもの
・他人に貸しているお金など
・負債
・遺言書の有無や保管場所について

エンディングノートに記載したい項目⑤
利用しているサービスについて

ふだん利用しているサービスについても記載しておくと、万が一の際に家族がスムーズに解約できます。とくに利用料金が発生するサービスに関してはきちんと記しておくといいでしょう。

【エンディングノートの記載例】
・公共料金
・携帯電話
・サブスクリプション
・インターネット関連(プロバイダ、メールアドレス、SNS、ECサイトなど)

エンディングノートに記載したい項目⑥
家族へのメッセージ

エンディングノートは、万が一のことが起きた際に家族が目を通すことになります。愛する家族に向けたメッセージもぜひ盛り込んでおきたいですね。

若い人の場合でも、家族に対する素直な気持ちを文章にすることで感謝の気持ちや愛情を再確認でき、よりよい関係性を築くきっかけにもなりますよ。

エンディングノートに記載したい項目⑦
親戚・知人・友人などの連絡先

自分自身の交友関係について、家族であっても把握していない場合があります。何かあった際に連絡をしてほしい相手がいる場合は、連絡先もまとめておくと安心です。

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エンディングノートは年齢にあった書き方をしよう
年代別|エンディングノートおすすめの書き方

若い人から高齢の方まで、幅広い世代でメリットがあるエンディングノート。しかし、年齢がちがえば適した書き方も変わってきます。

年代別にエンディングノートのおすすめの書き方について見ていくのでぜひ参考にしてください。

20代のエンディングノートの書き方のポイント
これからの人生設計を考える内容を中心に

20代のエンディングノートは、これからの人生設計のために使うのがおすすめです。状況や考えもまだまだ変化する時期なので、詳細に考え込む必要はありません。将来どうなっていたいかや今の考えを記しておきましょう。

あとから見直すことで、自分の気持ちの変化や成長にも気づきやすくなりますよ。

30代のエンディングノートの書き方のポイント
ライフプランやキャリア計画の参考になる内容に

30代になると、結婚や出産、住宅購入や転職などさまざまなライフイベントが発生します。エンディングノートはライフプランやキャリア計画を立てるのに活用するのがおすすめです。

これまでの人生の振り返りや資産状況についてエンディングノートにまとまっていると、重要な判断をする際にもいい判断材料になりますよ。

40代のエンディングノートの書き方のポイント
少しずつ老後も意識した内容に

40代になると、両親の老いや自分の体力の衰えを感じるようになり、少しずつ老後も意識しはじめます。老後資金は急に用意できるものではないので、エンディングノートを活用して早いうちから計画を練っておくと安心です。

独身の方の場合は、両親が亡くなって身寄りがなくなってしまう可能性もあります。今後のパートナーの必要性についても考え、もしものときに頼れる人について再確認しておくといいでしょう。

50代のエンディングノートの書き方のポイント
老後やセカンドライフにそなえる

人間は、体力だけでなく判断力も年齢とともに衰えてしまうもの。まだ判断力がある50代のうちに財産のことや医療・介護のことまでしっかり考えてエンディングノートに記載しておくといいでしょう。

これから定年退職や子どもの独立など、人生の節目を迎える時期でもあります。これまでの人生を一度しっかりと振り返り、今後の過ごし方を充実させるきっかけにしましょう。

60代のエンディングノートの書き方のポイント
第2の人生を充実させるために活用

自分やパートナーが定年退職を迎えると、ライフスタイルはガラリと変わります。収入と支出のバランスや老後資金のことを考え家計を見直すことも大切です。

もしものときのことも考える時期ですが、まだまだ体力にも余裕があるという方も多いでしょう。これまでの人生を見直すなかでやりたいことを見つけて新しい趣味を見つけたり旅行の計画を練ったりするきっかけにするのもいいですね。

70代以降のエンディングノート書き方のポイント
万が一にしっかりそなえた内容を

70代以降のエンディングノートでは、お墓や葬儀のこと、遺されたペットをどうするかなど万が一のときの希望をていねいに記載しておくといいでしょう。

また、一度書いたからと放置せず、状況が変われば書き直して新しい情報に保つことも大切です。

書き方がわかったらエンディングノートに挑戦!
エンディングノートにはどんな種類があるの?

書き方がわかったら、エンディングノートを実際に用意して作成してみましょう。ふつうのノートに自由に書くのもいいですが、エンディングノートとして用意されているものを使うと書きたい項目がまとまっていてスムーズに書けます。

市販のノート型以外にもさまざまな種類があるので、自分に合うものを選んで取り組んでみましょう。

エンディングノートの種類1
市販のエンディングノート

市販されているノート型のエンディングノートは、エンディングノートを手書きで作成したい方に適しています。項目や記入欄のボリュームは商品ごとにことなるため、自分が書きたい内容に合うものを選びましょう。

市販のエンディングノートおすすめ1
『一番わかりやすい エンディングノート』

3,000人の終活セミナー受講者の声をもとに作られたエンディングノート。わかりやすい解説付きで初めての方でもスラスラと書き進められます。 何を書いたらいいかわからず手が止まってしまいそうという方におすすめです。

市販のエンディングノートおすすめ2
『自分史年表+エンディングノート 令和版』

自分史を中心に記載できるエンディングノートです。これからやりたいことなども書き込めるため、これからの人生を充実させるために活用したいという方にぴったり。30代、40代など若い人にもおすすめです。

エンディングノートの種類2
無料配布のエンディングノート

エンディングノートは無料で手に入れることも可能です。葬儀社などの資料請求でもらえるもののほか、一部の自治体でも配布しています。お金をかけずにエンディングノートを作ってみたいという方は問い合わせてみるといいでしょう。

エンディングノートの種類3
ダウンロード型エンディングノート

インターネット上で無料ダウンロードできるエンディングノートもたくさんあります。パソコンでそのまま作成できるものや、ダウンロード後に印刷して手書きできるものなどさまざま。自分のスタイルに合うものを探してみましょう。

無料ダウンロードできるエンディングノート1
『エンディング ノート』Microsoft Office

Microsoft社が公開しているWord用のエンディングノートテンプレートです。デジタル上で管理できるため情報の更新がかんたん。写真の挿入ができ、見栄えのするエンディングノートにできるのもうれしいですね。

パソコンで入力するのがニガテな場合は、印刷して手書きをすることもできますよ。

無料ダウンロードできるエンディングノート2
『私のエンディングノート』自分史ムービー工房

もしもにそなえる項目だけでなく、人生の経験や思い出を振り返る項目が充実しているのが特徴。エンディングノートを自分の人生を見つめ直すきっかけにしたいという方にぴったりです。

書きたいカテゴリーだけダウンロードしたり、ほしいページを増やしたりできて使い勝手がいいのも魅力。自分の目的に合うエンディングノートに仕上げることができますよ。

エンディングノートの種類4
エンディングノートアプリ

なかには携帯アプリ版のエンディングノートもあります。急にサービスが終了してしまうおそれがあるなどのデメリットもありますが、スキマ時間にさっと使えて気軽に作成できるのが魅力です。

ノートタイプのエンディングノートを書く前のメモ代わりに使うなど、使い分ける方法もおすすめですよ。

エンディングノートアプリおすすめ1
100年ノート/はいから

大きな文字とかんたんな操作でシニア世代にとっても使いやすいアプリです。スマホのカメラ機能や録音機能を利用して、写真や音声も記録できます。

アプリの利用は無料ですが、家族への情報開示に手数料がかかったり、本人確認資料など書類の送付が必要だったりする点には注意が必要です。

エンディングノートアプリおすすめ2
わが家のノート/三菱UFJ信託銀行

三菱UFJ信託銀行が提供するアプリですが、口座がなくても無料で利用が可能。エンディングノートの作成のほか、毎日の歩数管理や食事の管理、脳トレなどの健康管理も行えます。

エンディングノートの書き方などの注意点
エンディングノート作成における注意点

エンディングノートを書くときの注意点1
暗証番号は書かない

エンディングノートに大切な情報をまとめておくのは重要ですが、銀行口座やクレジットカードの暗証番号を書くのはおすすめできません。空き巣などの被害にあったときに不正利用されてしまうおそれがあります。

忘れないために暗証番号などをまとめておきたい場合は、エンディングノートとは分けて見つからない場所に保管するなど対策を取りましょう。

エンディングノートを書くときの注意点2
定期的に見直して情報を更新する

エンディングノートにせっかくさまざまな情報を盛り込んでも、書いたまま放置しておくと情報が古くなってしまいます。一年に一度など定期的に見直して更新していくことが大切です。

自分についての情報がまとまったノートをたまに見直すことで、目標やプランを再確認でき、目的意識を持って生活できるというメリットもありますよ。

エンディングノートを書くときの注意点3
安全な場所に保管すること

エンディングノートには個人情報や財産に関することなど重要な内容が記載されています。盗まれて悪用されることがないよう保管場所には注意が必要です。

とはいえ、もしものときに発見されないと役割を果たせません。信頼できる身内に保管場所を伝え、盗難リスクが低い場所に隠しておくといいでしょう。

「遺品整理業者って何となく不安」と思うならタスクルへ!

遺品整理を頼みたいけど選び方もわからないし、ちゃんとした業者っているの?

遺品整理を考えている方の中にはこんな不安を持つ方も多くいらっしゃいます。

確かに、周りに利用した事がある人も少ないサービスだけに「ぼったくられないかな?そもそも相場がわからないんだけど」と思ってしまうもの。

タスクルではきちんとした遺品整理業者とお客様をつなぐために、以下の取り組みを行っています。

  • 有資格者在籍の業者を紹介
  • 明確な料金設定の業者を厳選
  • チャットでのやり取りで記録を残す

また遺品整理を考えるときには「不用品回収業者じゃだめなの?」という疑問もよく上がってきます。

まずは不用品回収業者ではなく遺品整理業者に依頼しなければ損してしまう可能性について解説するので参考にしてください。

遺品整理業者ではなく不用品回収業者だと損をする可能性

実は遺品整理では家具の中などから現金が見つからないことの方が多いという事実があります。

タンスの中など分かりやすい場所だけでなく、ソファの中から3000万円の現金が見つかったという事例もあるのです。

故人が現金至上主義だった場合、空き巣被害を避けるため思いもよらない場所に現金を隠していた可能性があります。

実績の多い遺品整理業者はこの事実を知っているので、遺品の中の違和感に即座に気づくことができます。

しかし不用品回収業者は遺品整理のプロではないので、現金が入ったままの家具や家電でも気づかず回収してしまう可能性が高いです。

故人が大切に貯めた資産を間違えて捨ててしまわないためにも、遺品整理は不用品回収業者ではなく遺品整理業者に依頼するのが最適なのです。

タスクルは有資格者在籍の業者を紹介

遺品整理士という資格をご存知でしょうか?

一般財団法人 遺品整理士認定協会が認定している正式な資格で、モラルはもちろん遺品整理に関する法規制についても学んでいます。

例えば上記のように「遺品の中から現金が見つかった」というようなケース。

法規制や遺品整理のルールを何も知らない人が大量の現金を発見した場合と、遺品整理士の資格を持ち実績も多数ある人が発見した場合とでは現場の状況が変わってくると思いませんか?

タスクルでは遺品整理士の有資格者が在籍している業者を厳選して5社紹介いたします。

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タスクルは明確な料金設定の業者を厳選

利用したことがないサービスだけに、遺品整理は相場や料金設定がわかりにくいという声も多いです。

タスクルでは遺品整理士の有資格者在籍業者を厳選すると同時に、料金設定を明確にしている業者も厳選いたします。

そもそもタスクルはどのような業者とでも提携しているわけではありません。

実績や資格の有無など弊社独自の厳しい基準で業者をジャッジし、お客様に安心してご紹介できる業者とのみ提携。

そんな選りすぐりの提携業者の中から最大5社、無料見積もりで料金を比較してご納得できる業者を選んでいただけます。

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分かりにくい見積もりや使途不明金などを請求するような業者とは提携しておりません。

タスクルはチャットでのやり取りで記録に残す

チャットはよく分からないし不安。

こんな声もあるかもしれませんがタスクルではあえて、原則チャットでやり取りのシステムを構築しております。

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