遺品供養にはお寺・神社に持ち込む以外に郵送もある!5つの方法を解説

遺品には魂が宿ると考え、お寺や神社で祝詞やお経を上げてもらったり、お焚き上げをしたりして「遺品供養」をしてから手放すならわしがあります。

遺品供養はかならずしないといけないものではありませんが、故人が大切にしていた品をそのままゴミとして捨てるのは気が引けるもの。感謝を込めて供養することで遺族のこころの負担が軽くなります。遺品供養の方法はおもに以下の5つです。

【遺品供養のおもな5つの方法】
①お寺・神社に持ち込んで合同供養してもらう
②お寺・神社に頼んで現場供養してもらう
③お寺・神社に郵送して供養してもらう
④お焚き上げ業者に郵送して供養してもらう
⑤遺品整理業者に頼んで供養してもらう

本記事では、遺品供養の5つの方法について、費用相場やメリット・デメリットを解説していきます。便利な郵送による方法についてもくわしく紹介しているので、遺品供養をどのような方法でおこなうか悩んでいる方はぜひご覧ください。

目次

遺品供養の方法1
①お寺・神社に持ち込んで合同供養してもらう

故人のお墓があるお寺などに遺品を直接持ち込んで供養してもらう方法で、ほかのひとがあずけた遺品とまとめて供養してもらいます。

遺品供養では焼却して炎で魂や念を浄火する「お焚き上げ」をおこなうのが一般的ですが、近ごろは環境問題や防災などの理由からお焚き上げをしない神社仏閣も増えてきました。

お焚き上げをおこなわないお寺・神社では、お経や祝詞を上げて遺品を供養したあと自治体のルールにしたがって遺品を分別処分する方法をとっています。お焚き上げで供養したい場合は、電話やホームページでよく確認しておきましょう。

料金相場|お寺・神社で遺品供養【合同供養】
合同供養なら費用は5,000円ほどが相場

お寺や神社に持ち込んで遺品を合同供養してもらうときにかかる費用はおよそ5,000円ほど。依頼する遺品の量やどのお寺・神社に頼むかによっても変わってきます。

また、仏壇や神棚、位牌などの場合は閉眼供養とよばれる魂抜きの儀式が必要になるので注意。これをおこなわないとご先祖の魂もいっしょに処分することになってしまいます。閉眼供養には3万円~5万円ほどのお布施が必要です。

メリット・デメリット|お寺・神社で遺品供養【合同供養】
持ち込む手間がかかるぶん費用をおさえられる

【メリット】
・神社仏閣に直接頼むため安心感がある
・比較的費用をおさえられる

【デメリット】
・供養してほしい遺品が多いときや大きいときは不向き
・ほかのひとの遺品とまとめて供養するため立ち会えないことが多い
・氏子や檀家でないと受け付けてくれないこともある

なかには供養証明書や供養中の写真をくれる寺院もあります。きちんと供養されたか心配な方はこれらのサービスをおこなっている寺院を選ぶといいでしょう。

遺品供養の方法2
②お寺・神社に依頼して現場供養してもらう

故人がくらしていた部屋に僧侶や神主さんを招き、その場で読経して遺品を供養してもらう方法です。

料金相場|お寺・神社で遺品供養【現場供養】
現場供養を頼むときは2万円~7万円がめやす

僧侶や神主さんに現地まで来てもらうため、出張費で費用がやや高くなります。宗派や内容によっても金額は変わりますが、おおよそ2万円~7万円ほどが相場です。

メリット・デメリット|お寺・神社で遺品供養【現場供養】
費用はかかるが遺品を持ち出す手間がかからない

【メリット】
・遺品を持ち出さなくていいためラク
・供養に立ち会える

【デメリット】
・費用が高い

僧侶や神主さんが来てくれるため、供養してもらいたいものが大きく持ち運びにくい場合や、こまかな生活用品や大きな家具までまとめて供養してもらいたいときに便利です。

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遺品供養の方法3
③お寺・神社に郵送して供養してもらう

郵送や宅配便による遺品供養を受け付けている寺院・神社もあります。全国から依頼を受け付けているケースも多いので、菩提寺や近所のお寺ではお焚き上げをしていないなど依頼先に悩んだときは利用を検討してみましょう。

郵送だときちんと供養してもらえたかどうか心配という方もいるかもしれませんが、供養証明書や供養のようすを撮影した写真をくれるところもあります。

料金相場|お寺・神社で遺品供養【郵送】
ダンボール1箱あたり3,000円~1万5,000円

ダンボール1箱あたりおおよそ3,000円~1万5,000円ほどが相場です。サイズによって料金が変わるケースが多く、これに別途送料もかかります。

また、仏壇や神棚、位牌の供養は受け付けていなかったり、別料金が設定されていたりするケースも多いです。不燃物がふくまれると2,000円追加など料金が上乗せになるところもあります。

メリット・デメリット|お寺・神社で遺品供養【郵送】
近くのお寺・神社で遺品供養できないときに便利

【メリット】
・遺品供養をしてくれるお寺・神社が近くにない場合、遠方までわざわざ持っていく必要がない

【デメリット】
・梱包に手間がかかる
・送料がかかる

大きなものや重たいものは送料が高くつくためやや不向き。郵送による遺品供養は、写真や手紙、お守りや人形などダンボールに入る大きさ・量の遺品を供養したいときに利用しやすい方法です。

お寺・神社に郵送で遺品供養を頼むときのながれ
お寺・神社に郵送で遺品供養を頼むとどうなる?

郵送による遺品供養を受け付けている「成田山上総寺」のケースを例にとり、郵送による遺品供養のおおまかなながれを見ていきましょう。

【郵送で遺品供養するながれ|成田山上総寺の例】
1)「お焚き上げ(遺品供養)」セットを購入する(ホームページから通信販売で購入可能)

2)寺院からセットが届いたら、同封の申込用紙に必要事項を記入する

3)ダンボールに供養したい遺品を入れ、お焚き上げシールをはって寺院に送る

4)依頼主から送られてきた遺品を寺院でお焚き上げ供養する

5)寺院からお焚き上げ(遺品供養)証明書が届く(希望者のみ)

<参考>
成田山上総寺「お焚き上げ(物品・遺品供養)とは」

郵送で遺品供養を受け付けているお寺・神社の例
郵送による遺品供養はどのお寺・神社で頼める?

郵送による遺品供養を受け付けている神社仏閣は全国にあり、電話やホームページでも依頼できます。郵送による遺品供養をおこなっているお寺・神社をいくつかご紹介します。

郵送で遺品供養を受け付けているお寺・神社①
成田山上総寺(千葉県君津市)

成田山上総寺は郵送による遺品供養を受け付けている寺院のひとつ。ホームページからお焚き上げセットを購入するとやり方などが書かれた説明書が送られてくるので手順もわかりやすいでしょう。

希望者にはお焚き上げ(遺品供養)証明書を発行してくれるうえ、You Tubeで過去のお焚き上げのようすも公開してくれています。郵送でも安心して頼むことができそうですね。

郵送で遺品供養を受け付けているお寺・神社②
真如寺(愛知県蒲郡市)

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真如寺では遺品供養としてお焚き上げをおこなっていて、郵送もふくめて持ち込まれた遺品を合同供養祭で供養しています。申込みにはあらかじめ電話またはメールによる相談が必要です。

郵送で遺品供養を受け付けているお寺・神社③
結城諏訪神社(茨城県結城市)

結城諏訪神社は郵送で遺品をふくめた人形やものの供養を受け付けてくれる神社のひとつ。遺骨、違法物以外は基本的にすべて受付してもらえるそうです。

玉串料も比較的利用しやすい金額に設定されています。レターパックサイズで1,000円、縦+横+高さ3辺の合計が160cm以内の大きめの箱で1万円です。

遺品供養の方法4
④お焚き上げ業者に郵送して供養してもらう

お寺や神社ではなく、業者に遺品供養をしてもらう方法もあります。

遺品の供養をおこなう業者はいくつかありますが、供養だけを頼むならお焚き上げを専門にあつかうお焚き上げ業者のサービスが便利でしょう。持ち込みできたり引き取りに来てくれたりするケースもありますが、郵送による受け付けが一般的です。

料金相場|お焚き上げ業者による遺品供養
お焚き上げ業者では1,500円くらいから頼める

お焚き上げ業者に郵送で遺品供養を依頼するときにかかる費用相場は1,500円~1万5,000円ほど。別途送料もかかります。

荷物のサイズで価格を設定している業者が多く見られますが、品物によって金額がかわるところもあるためあらかじめよく確認しましょう。

メリット・デメリット|お焚き上げ業者による遺品供養
持ち込む手間がかからず忙しいひとに便利

【メリット】
・持ち込む手間がかからない
・料金体系がわかりやすいところが多い

【デメリット】
・梱包の手間がかかる
・送料がかかる

ダンボールのサイズで価格が決まり追加料金なしなど、料金体系がわかりやすいところが多くなっています。

郵送で遺品供養を依頼できるお焚き上げ業者の例
お焚き上げ業者にはどんなところがある?

郵送で遺品供養を頼めるお焚き上げ業者①
おもいやり散骨(東京都新宿区)

幅広いジャンルの品を対象にお焚き上げ供養をおこなうサービス。神棚や仏具もふくめ、基本的にどんなものでも供養してもらえます。

申込みや予約は不要。供養したい遺品を郵送するとサイズに合わせて請求がきて、入金するとお寺の住職がひとつひとつていねいに供養してくれます。

郵送で遺品供養を頼めるお焚き上げ業者②
みんなのお焚き上げ(東京都港区)

「お焚き上げキット」をネットで購入し、シールを貼って郵送または宅配便で送るだけで利用できるお焚き上げサービス。アマゾンなど大手ECサイトからも購入できます。

箱付きキットも用意されていて、自分で梱包資材を用意しなくていいところも便利ですね。供養は歴史ある神社でおこなわれ、お焚き上げ専用の祓戸で本格的な遺品供養をしてもらえます。

郵送で遺品供養を依頼できるお焚き上げ業者③
MISお焚き上げステーション(北海道千歳市)

人形や仏壇、写真など一般的に供養されるものだけでなく、パソコンやスマートフォンについてもお焚き上げをおこなう日本初の施設。

パソコンやスマホはなかの基板を取り出して復旧できないよう穴を開け、環境条例にしたがい専用の施設で800℃以上の高温でお焚き上げ供養がおこなわれます。個人情報がふくまれる遺品の供養に悩む方におすすめです。

遺品供養の方法5
⑤遺品整理業者に頼む

遺品整理業者のなかには遺品供養をサービスの一環としておこなっているところがあります。遺品の供養だけでなく、分別や運搬、処分など片付けも合わせて業者に依頼したいというときに便利です。

料金相場|遺品整理業者による遺品供養
合同供養なら追加料金がかからないことも多い

合同供養であれば、遺品整理のサービス内容にふくまれていて追加料金がかからないケースが多いです。もし個別に現場供養してもらいたい場合は、遺品整理費用のほかに2万円~7万円ていどの供養料が必要になります。

メリット・デメリット|遺品整理業者による遺品供養
遺品の片付けもいっしょに頼みたいときに便利

【メリット】
・遺品整理とおなじ窓口で依頼できる
・持ち込みや配送の手間がかからない

【デメリット】
・遺品供養だけでは引き受けてもらえない

遺品の片付けを業者にまかせる場合は、供養もいっしょに頼むとスムーズです。

遺品供養のよくある質問

遺品供養は必要?

遺品供養はかならずしないといけないものではありません。しかし、遺品をそのままゴミとして捨てるとバチがあたりそうと感じたり、罪悪感を感じたりする場合は感謝の気持を込めて供養することでこころの負担をやわらげることができます。\t遺品供養はかならずしないといけないものではありません。しかし、遺品をそのままゴミとして捨てるとバチがあたりそうと感じたり、罪悪感を感じたりする場合は感謝の気持を込めて供養することでこころの負担をやわらげることができます

遺品供養するべきものは?

生前故人が大切にしていたもの(メガネ、時計、寝具など)や思い入れの強いもの(人形、写真、手紙、日記など)、お寺や神社に関係するもの(仏壇や神棚、お守りなど)は遺品供養したほうが処分する際の遺族の気持ちがラクになります。

遺品供養が必要ないもの・できないものは?

故人が残してほしいと希望していた遺品に関しては、お焚き上げをせずできるだけ形見として残してあげましょう。仏壇や神棚など神仏に関してはこちらの記事も参考にしてください。

「遺品整理業者って何となく不安」と思うならタスクルへ!

遺品整理を頼みたいけど選び方もわからないし、ちゃんとした業者っているの?

遺品整理を考えている方の中にはこんな不安を持つ方も多くいらっしゃいます。

確かに、周りに利用した事がある人も少ないサービスだけに「ぼったくられないかな?そもそも相場がわからないんだけど」と思ってしまうもの。

タスクルではきちんとした遺品整理業者とお客様をつなぐために、以下の取り組みを行っています。

  • 有資格者在籍の業者を紹介
  • 明確な料金設定の業者を厳選
  • チャットでのやり取りで記録を残す

また遺品整理を考えるときには「不用品回収業者じゃだめなの?」という疑問もよく上がってきます。

まずは不用品回収業者ではなく遺品整理業者に依頼しなければ損してしまう可能性について解説するので参考にしてください。

遺品整理業者ではなく不用品回収業者だと損をする可能性

実は遺品整理では家具の中などから現金が見つからないことの方が多いという事実があります。

タンスの中など分かりやすい場所だけでなく、ソファの中から3000万円の現金が見つかったという事例もあるのです。

故人が現金至上主義だった場合、空き巣被害を避けるため思いもよらない場所に現金を隠していた可能性があります。

実績の多い遺品整理業者はこの事実を知っているので、遺品の中の違和感に即座に気づくことができます。

しかし不用品回収業者は遺品整理のプロではないので、現金が入ったままの家具や家電でも気づかず回収してしまう可能性が高いです。

故人が大切に貯めた資産を間違えて捨ててしまわないためにも、遺品整理は不用品回収業者ではなく遺品整理業者に依頼するのが最適なのです。

タスクルは有資格者在籍の業者を紹介

遺品整理士という資格をご存知でしょうか?

一般財団法人 遺品整理士認定協会が認定している正式な資格で、モラルはもちろん遺品整理に関する法規制についても学んでいます。

例えば上記のように「遺品の中から現金が見つかった」というようなケース。

法規制や遺品整理のルールを何も知らない人が大量の現金を発見した場合と、遺品整理士の資格を持ち実績も多数ある人が発見した場合とでは現場の状況が変わってくると思いませんか?

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