形見分けを受ける側になったことがある方もいれば、これから形見分けをする側になる方もいるでしょう。日本は古くから形見分けの風習があり、今でも形見分けをする風習は残っています。
形見分けはマナーがあり、おさえておくべきポイントがあることをご存知ですか?いつかやってくるかもしれない形見分けに備えて知識を頭に入れましょう。形見分けのマナー、形見分けを行う時期、形見分けの注意点などをご紹介します。
形見分けとは
大切な方が亡くなると形見分けをすることがありますが、本当の意味をご存知ですか?形見分けとは、故人が大切にしていた物や愛用していた物を授受することです。形見分けは物を通じて故人をしのぶことができるため、物を見る度に懐かしさや楽しかった思い出などがよみがります。
ただし、形見分けは誰でも受け取れるわけではありません。形見分けは故人の想いや思い出を共有することが前提で、親族、友人、職場の同僚や部下など身近な方や親しい方が対象です。
形見分けと遺品整理や相続は違う?
形見分けと遺品整理や相続との違いがわからず、混同している方もいるのではないでしょうか?結論から言うと、遺品整理は形見分けに該当しない場合がありますが相続は形見分けに該当します。
【遺品整理】
形見分けは物を通じて故人をしのぶことですが、遺品整理は故人が使っていた物を分別する(残すまたは、処分する)作業がメインです。
ただし、遺品整理は形見分けをするかしないかによって意味が変わります。遺品整理で物を残す場合は形見分けするための事前作業と考えましょう。遺品整理して物を分別し、本当に残したい物を探して形見分けします。一方、全ての物を処分する場合は形見分けの概念がありません。
【相続】
相続は故人が遺した財産(土地や現金など)を親族が受け継ぎますが、年間110万円を超えた場合は贈与税の対象です。
形見分けの概念は故人や遺族の主観もあり、現代では現金を形見分けするケースも珍しくありません。
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形見分けをする時のマナー3つ
形見分けは守るべき項目がいくつかあります。形見分けを行う側は故人の物を譲る際のマナーを把握しておきましょう。
1.【目下の人から目上の人に譲ってはいけない】
形見分けは目下の人から目上の人(部下から上司、後輩から先輩など)へ渡すのは、失礼な行為でタブーとされています。ただし、目上の人から形見分けの申し出があった場合は譲ってもかまいません。
2.【基本的に形見分けは梱包しない】
形見分けを包装したり箱に入れて渡すのはマナー違反です。形見分けは裸のまま渡しますが、もともと箱に入っている物(腕時計やアクセサリーなど)は別です。どうしても形見分けを梱包したい時は半紙など白い紙を使いましょう。
3.【高価すぎる物は譲らない】
基本的には高価な宝石や高級ブランド品など、価値が高い物を形見分けとして譲ってはいけません。価値が高い物は相続に該当する場合があり、贈与税が発生して迷惑になる場合があるからです。
形見分けをする時期。生前に行うのは?
【宗教ごとの形見分けの時期】
四十九日の法要で形見分けを受け取ったことはありませんか?四十九日の法要は遠方の親族も集まることも多く、四十九日の法要後に形見分けをするケースは珍しくありません。
また、仏教の場合は忌明け(四十九日の法要)と呼ばれる儀式にあたり、故人が仏のところへ行くと言われています。形見分けを四十九日の法要で行う理由は、形見分けして故人を仏のもとへ送り出すという意味があるからです。
形見分けをする時期は宗派によって変わり、神式やキリスト教は四十九日ではありません。神式の場合は50日祭が法要にあたり、法要終了後に形見分けをします。
キリスト教は形見分けの習慣はありません。形見分けを希望する場合は亡くなってから1ヶ月後に故人の物を譲ります。ただ、キリスト教は法要がないため、追悼ミサの後や形見分けを受け取る側が故人の親族宅へ行くなどして物を授受します。
【生前に形見分けをする】
生きている間に親しい人へ愛用品を贈る「生前形見分け」という方法もあります。
ただし、生前に口頭で約束しただけでは、死後の形見分けでトラブルになる可能性が高くなりますので、できるだけ贈る側の意思を遺書に残しておくことが良いでしょう。
また、生前に品物を受け取る場合は、「贈与税」が課せられる可能性がありますので、しっかりと品物の価値を確認しておきましょう。
形見分けするものの選び方のポイント
現金
形見分けの観点から現金の授受を考えると、意味をなさないためルールに反していると言えます。しかし、故人の想い、親族の主観、時代背景などが関係しており、形見分けで現金の授受を真っ向から否定するのもおかしな話です。
現金を形見分けする場合は相続の問題で全ての相続人が納得する必要があります。現金は高額になるほどモメることが多いため、全員の意見が合致するまでしっかり話し合うことが重要です。
形見分けで現金を受け取った場合は、故人が好きだった物を購入するのもいいでしょう。物を見たり使った時に故人との思い出がよみがえり、形見分けとしての意味をなします。
・現金で形見分けする際の金額
現金を形見分けする場合は相場が気になる方もいるのではないでしょうか?現金による形見分けは各家庭の経済事情などが絡んでおり、決まった金額や相場はありません。
例えば、裕福な家庭は財産が豊富にあるケースが多く、多額の現金を形見分けすることもあるでしょう。
先ほど贈与税に関して少し触れましたが、現金による形見分けは110万円がボーダーラインです。形見分けは年間110万円を越えると課税対象になり、現金を受け取る側は贈与税を支払わないといけません。贈与税を支払いたくない方は年間110万円を超えない金額を受け取りましょう。
着物
着物を着る習慣があった日本では、故人が着ていた着物を形見分けとして親しい方や親族に授受していました。
現代では着物を着る機会が減り持っている方も少なくなりましたが、昔と変わらず形見分けとして授受してもいいでしょう。ただし、着物の金額はピンキリで110万円以上するもの珍しくありません。
着物を形見分けとして譲る時はクリーニングしてキレイな状態で渡します。汚れや虫食いなどがある着物は、ポーチ、小物入れ、バッグなどにリメイクして渡しましょう。
着物を形見分けとして授受するパターンは2通りあります。1つ目は故人の親族が着物を選んでから譲る、2つ目は形見分けを受け取る側が着物を選ぶパターンです。
アクセサリー
アクセサリーは形見分けとして授受することが多い物の1つです。アクセサリーのくくりは広く、ピアス、イヤリング、ネックレス、指輪、ブローチ、タイピン、ベルト、眼鏡などがあります。
アクセサリーは故人が生前身に着けていた物もあれば、故人が大切に保管していた物もあるでしょう。いずれにしてもアクセサリーを形見分けとして譲る時は、汚れを落としてから渡すのがルールです。
アクセサリーの形見分けは好みやサイズの問題もあるため、リメイクしてから譲る方もいます。また、アクセサリーも高額になると贈与税が発生するため、受け取る側のことを考えましょう。
時計
時計は掛け時計や腕時計がありますが、形見分けとして授受することが多いのは腕時計です。腕時計も形見分けとして譲る時は、文字盤やベルトなどに付着している汚れを落としてから渡しましょう。
腕時計は実用性が高いことから、形見分けとして受け取ると実際に使う方もいます。また、アクセサリーのようにサイズで左右されるケースは少なく、好みが合えば受け取る側から喜ばれるでしょう。
ただし、腕時計は安価なタイプもあれば高級ブランドもあるため、贈与税のことを考えなくてはいけません。高級ブランドの腕時計は110万円を優に超える代物もあります。形見分けする前に金額を確認してから譲りましょう。
形見分けをする時の注意点3つ
形見分けのトラブルは金銭問題が目立ちますが、注意しないといけないことは他にもあります。形見の注意点は次の通りです。
1.【故人の遺志を尊重する】
形見分けに関して故人の遺志が明確で、書面や録音などで明確に残っている場合は故人を尊重しましょう。故人の遺志を無視する行動はトラブルに発展する可能性が高く、関係性に亀裂が入ると修復できなくなることもあります。
2.【よく知らない人が近寄ってくる】
”故人と仲が良かった”、”実は親戚”などと言い、よく知らない人が形見分け目的に近寄ってくることもあるでしょう。ただ、本当に仲が良かったケースや遠い親戚の可能性も否定できません。形見分けについては即答せず名前や連絡先を聞いておきましょう。
3.【無理に渡さない】
親しかった友人などに形見分けをしたいと思っても、相手はいらない場合もあります。形見分けは必須ではないため押し付けてはいけません。
形見分けでもめないために
形見分けでもめることは避け、事なきを得ることが故人への思いやりではないでしょうか?とはいえ、形見分けは金銭が絡むケースが多く、特に財産が豊富にあると相続問題で裁判になることもあります。
相続トラブルを最小限にするなら、早めに故人の所有物の価値を調べましょう。できれば、遺品や土地の価格調査を専門業者に依頼して見積書を残しておくのもポイントです。明確な金額は相続の話し合いがスムーズに進みやすく、大きなトラブルを防ぐことができるかもしれません。
また、高額な遺品や土地は相続の対象となり、独断で遺産分割を決めるのはモメる原因です。相続人全員で話し合いをして遺産分割を決めてから、形見分けを行いましょう。
まとめ
形見分けを行う際は故人の想いや遺志を尊重することが第一です。形見分けで金銭トラブルが発生すると故人も悲しい気持ちになるでしょう。
金銭トラブルを回避してスムーズに形見分けをするために、専門の方に相談したり依頼する方法もあります。形見分けで困った時は専門家の意見を聞くのも1つの方法です。
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遺品整理業者ではなく不用品回収業者だと損をする可能性
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故人が大切に貯めた資産を間違えて捨ててしまわないためにも、遺品整理は不用品回収業者ではなく遺品整理業者に依頼するのが最適なのです。
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