横浜市の産業廃棄物処理業者・収集運搬業者おすすめ5選

この記事を書いた人
タスクル編集部・SODA株式会社 代表取締役(不用品回収のタスクル、運営元)
本名耕

10年間の建築業界勤務を経て、業界経験を活かし、2017年3月に、不用品回収、遺品整理など、住宅・暮らし関連の課題解決の情報を提供するサイト、暮らしのお悩み解決サイト「タスクル」の運営と執筆を開始。
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この記事を監修した人
産業廃棄物・再資源化(リサイクル)専門家
上川路宏

1991年より主に産業廃棄物の適正処理業務に従事。2011年合同会社リバースシステム研究所設立、2006年早稲田大学建設ロジスティクス研究所客員研究員。2014年早稲田大学環境総合研究センター招聘研究員。
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タスクル編集部 本名耕
暮らしのお悩み解決サイト「タスクル」の運営と執筆。 さらに詳しく 

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産業廃棄物・リサイクル専門家 上川路宏
ゴミ削減に向けての3R推進マネジメント実績多数。  さらに詳しく 

本記事では、横浜市ででおすすめの産業廃棄物処理業者・産業廃棄物収集運搬業者を、厳選して5社ご紹介します。

産業廃棄物の概要や、優良な業者を選ぶポイントなどについても解説するので、横浜市で産業廃棄物の処分方法にお困りの中の方はぜひ参考にしてください。
目次

産業廃棄物とは?

廃棄物は、大きく分けて『産業廃棄物』と『一般廃棄物』の2種類に分類されます

それぞれで適切な処理方法も異なるため、廃棄物がどちらに該当するか正確に把握したうえで処分を検討しましょう。

産業廃棄物と一般廃棄物の違いを以下で解説します。

❶ 産業廃棄物とは?

産業廃棄物とは、事業活動を伴って排出された廃棄物のうち、廃棄物処理法で定められた20種類の廃棄物のことを指します。

たとえば、工業で排出された「廃油」、建設作業中に発生した「がれき類」などが該当します。

注意していただきたいのが、産業廃棄物の中には「特定の事業活動に伴うもの」という分類があるという点です。

例をあげると、「紙くず」が「特定の事業活動に伴うもの」に該当します。

紙くずは、建設業や紙加工品製造業といった特定の業種によって排出されたものに限り、産業廃棄物という扱いになります。

「特定の事業活動に伴うもの」は紙くず以外にも種類があります。

後述する『産業廃棄物の種類』のトピックにて詳しく解説するので、分類に迷われている方はこちらも目を通してください。

❷ 一般廃棄物とは?

一般廃棄物とは、産業廃棄物以外の廃棄物全般のことを指します

一般廃棄物は、さらに以下3種類に分類されます。

  • 事業系一般廃棄物…オフィスから排出された紙ごみや木くずなど
  • 家庭系一般廃棄物…家庭から排出されたごみ全般
  • 特別管理一般廃棄物…爆発性、毒性のある危険な廃棄物(事業で排出されたものを除く)

産業廃棄物の種類

産業廃棄物に該当する廃棄物の種類は、以下のとおりです。

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No種類概要
1燃え殻廃棄物を焼却した際に残る不燃物です。主に焼却灰やスラグが含まれます。
2汚泥産業排水処理や下水処理から発生する泥状の廃棄物です。重金属や有害物質を含むことが多く、適切な処理が求められます。
3廃油使用済みのオイルやグリースなど、工業や自動車から排出される廃油です。リサイクルや適切な処理が必要となります。
4廃酸工業プロセスや化学反応から排出される酸性の廃棄物です。環境への影響を抑えるために中和処理が必要となります。
5廃アルカリ工業プロセスや化学反応から排出されるアルカリ性の廃棄物です。中和処理や専門業者による適切な処理が必要です。
6廃プラスチック類使用済みのプラスチック製品や部品です。リサイクルもしくは焼却処理を行います。
7ゴムくず使用済みのゴム製品や部品から発生する廃棄物です。リサイクルや適切な処理が必要となります。
8金属くず製造過程や使用済み金属製品から発生する廃棄物です。リサイクルされるケースが多いです。
9ガラス・コンクリート・陶磁器くず使用済みのガラス製品、コンクリート、陶磁器などの破片やくずです。リサイクルや適切な処理が必要となります。
10鉱さい鉱石の採掘や精錬過程で発生する残渣物です。適切な処理方法が必要です。
11がれき類建設や解体作業から発生する破壊物や瓦礫です。リサイクルや適切な処理が重要です。
12ばいじん廃棄物焼却や工業プロセスから発生する微細な粉塵です。環境への影響を抑えるために適切な処理が必要です。
13紙くず使用済みの紙製品や廃棄された紙です。リサイクルされるケースが一般的です。
14木くず木材加工や建設作業から発生する木片や切れ端です。リサイクルや燃料として利用されます。
15繊維くず繊維製品の製造や廃棄過程で発生するくずです。リサイクルや適切な処理が必要です。
16動物系固形不要物動物の処理過程で発生する固形廃棄物です。適切な処理が必要です。
17動植物系残さ動植物の加工や廃棄過程で発生する残渣です。リサイクルや適切な処理が重要です。
18動物のふん尿家畜や動物の排泄物です。適切な処理やリサイクルが求められます。
19動物の死体廃棄された動物の死骸です。適切な処理が必要です。
20コンクリート固形化物廃棄されたコンクリートを固形化したものです。リサイクルや適切な処理が重要です。

このうち、以下の7種類が「特定の事業活動に伴うもの」に分類されます

  • 紙くず
  • 木くず
  • 繊維くず
  • 動植物性残さ
  • 動物系固形不要物
  • 動物のふん尿
  • 動物の死体
  • コンクリート固形化物

これらは、一部の業種で排出された場合にのみ産業廃棄物扱いになります。

自社の業種と排出される廃棄物の種類を正確に把握し、適切な廃棄物管理を行うようにしましょう。

産業廃棄物の処理手順3ステップ

産業廃棄物を処理する際は、主に「収集・運搬」「中間処理」「最終処分」の3つのステップを踏まえて行なわれます。

❶ 収集・運搬

排出された産業廃棄物を、処理施設まで運び込む工程です。

なお、廃棄物の収集・運搬は、『産業廃棄物収集運搬業許可証』をもつ専門業者に依頼するのが一般的ですが、ごみを排出した事業者が自ら行うこともできます。

産業廃棄物が処理施設まで運び込まれたら、中間処理業者によって適切な処置が行なわれます。

❷ 中間処理

産業廃棄物の最終処分をする前に、細かく砕いて量を減らしたり、リサイクル可能なものを分別したりする工程を「中間処理」と呼びます。

リサイクル可能な資源が無駄に廃棄されたり、危険な物質がそのまま埋め立てられたりしないようにするための重要な工程です。

中間処理を行うと、最終的に処分する廃棄物の総量を50%ほどに抑えられます

❸ 最終処分

中間処理を終えた産業廃棄物を、埋め立て処分します。

2007年ごろまでは、海の中に廃棄物を投入する「海洋投入処分」が行なわれていましたが、現在は原則禁止となっており、埋め立てによる処分が基本となっています

なお、埋め立てができる処分場には限りがあります。新たな処分場を確保しようにも、周辺地域に住む人々からの理解をなかなか得られないのが現実です。

そのため、排出事業者は、ごみの排出量そのものを減らしたり、従業員のリサイクル意識を向上させたりするなど、積極的に廃棄物削減に取り組む姿勢を持つことが大切です。

産業廃棄物の処分方法

産業廃棄物を処分する際は、『産業廃棄物処理の許可を持つ業者』に委託するのが基本となります。

なお、産業廃棄物業者は『収集運搬業者』と『処理業者』の大きく2種類に分類され、それぞれが独立した許可を必要とします。

委託する際は、業者が適切な許可を有しているか確認することが不可欠です。

許可のない業者に依頼すると、不適切な処理や不法投棄のリスクが高まるだけでなく、排出事業者自身も法的責任を問われる可能性があります。

不要なトラブルを避けるためにも、委託する業者の選定は慎重に行うようにしましょう。

横浜市の産業廃棄物処理業者・収集運搬業者の選び方

横浜市内で産業廃棄物処理業者・収集運搬業者を選ぶ際には、以下のポイントに注意して比較検討しましょう。

1. 必要な許可を持っているか

まず、適正な許可を持っている業者か確認しましょう。

確認すべき許可は、以下の2つです。

  • 産業廃棄物処分業許可…産業廃棄物を処分する事業者に必要
  • 産業廃棄物収集運搬業許可…産業廃棄物を収集・運搬する事業者に必要

許可を取得している業者は、自治体のホームページにて公開されています。

許可の種類や許可番号を確認し、自治体から認定されている業者かどうかチェックしましょう。

2. 依頼したい廃棄物に対応しているか

業者によっては、「廃油」や「廃アルカリ」といった危険性のある廃棄物の処理に対応していないケースがあります。

これらの廃棄物は「特別管理産業廃棄物」と呼ばれ、「特別管理産業廃棄物管理責任者」を設置している業者でなければ処分を行えません

自社から排出される産業廃棄物の種類に対応しているかどうか、事前に業者へ確認しましょう。

3. 処理方法は適切かどうか

可能であれば、実際に処理施設を訪問し、適切な処理をする業者かどうか確認しましょう

処理施設の実態がない、または一部の廃棄物しか処理できないにもかかわらず、幅広い種類の廃棄物を引き受けると主張する業者も存在するからです。

4. 収集・運搬方法が自社と合うか

必要以上に頻繁に回収したり、過剰な車両サイズで収集を行う業者に依頼すると、不要なコストが増大する恐れがあります

収集運搬の頻度や回収スケジュール、車両の種類など、自社のニーズに合った業者を選びましょう。

5. 見積もりを比較する

業者によって、産業廃棄物の処分にかかる料金設定は大きく異なります

適正価格を見極めるためにも、複数の業者から見積もりを取り、料金の比較検討をしましょう。

6. 法令と環境を重視しているか

マニフェストを必ず交付する、契約は書面にて行うなど、法令の順守を徹底している業者を選びましょう

また、電気使用量の削減やリサイクル促進支援を行なっているなど、環境に配慮した運営をしている業者も要チェックです。

信頼性が高いと好評を集めている産業廃棄物処理業者は、往々にして、環境問題への取り組みにも積極的に関与しています。

7. その他

業者の実態を知るために、可能な限り以下のポイントもチェックしましょう

  • 実績を公開しているか
  • 口コミ・評判は悪くないか
  • 受付担当の対応や説明は丁寧か
  • トラブル時の対応体制は整っているか

これらのポイントが押さえられている業者であれば。より信頼性の高い業者と判断できます。

横浜市の産業廃棄物処理業者・収集運搬業者おすすめ5選

お待たせしました。横浜市でおすすめの産業廃棄物処理業者・収集運搬業者を5社ご紹介していきます。

比較検討しやすいよう、業者を以下の5つのポイント(それぞれを5点満点)で徹底比較し、ランキング形式にしました。

  1. サービス評価
  2. 取り扱い品目
  3. 優良認定許可数
  4. 環境配慮
  5. 実績
順位業者名おすすめ度おすすめのポイント
ジャパンウェイスト株式会社2360年以上の歴史を持つ廃棄物処理のエキスパート!
大栄環境株式会社21おすすめポイントおすすめポイント
興栄商事株式会社20おすすめポイントおすすめポイント
4位東芝環境ソリューション株式会社20おすすめポイントおすすめポイント
5位株式会社 平賀興業所19おすすめポイントおすすめポイント

1 1位 ジャパンウェイスト株式会社

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店舗名ジャパンウェイスト株式会社
営業時間平日9:00~17:30
対応エリア神奈川県を含む47都道府県+10市
取り扱い可能な産廃物燃え殻、汚泥、廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、動植物性残さ、金属くず、ガラスくず、コンクリートくず、陶磁器くず、鉱さい、がれき類、ばいじん汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ
マニュフェスト発行収集運搬業・処分業
優良認定許可115
認定許可117

ジャパンウェイスト株式会社の特徴

60年以上の歴史を持つ廃棄物処理のエキスパート

ジャパンウェイスト株式会社は、横浜市を含む神奈川県のほか、全国各地の収集運搬業許可を取得している産業廃棄物処理業者です。

創業から60年以上も廃棄物処理業を営み続けている歴史ある企業で、廃棄物処理のエキスパートとして多数の企業から支持されています。

産業廃棄物・特別管理産業廃棄物に関するほとんどの品目の許可を保持しているもの大きな魅力。

廃酸や廃アルカリ、汚泥といった処分方法に困りがちな廃棄物も快く回収を引き受けてくれます。

取得している許可や会社情報もホームページ上にてすべて公開しており、透明性が高く実績も豊富で、信頼性の高い業者といえるでしょう。

2 2位 大栄環境株式会社

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店舗名大栄環境株式会社
営業時間記載なし
対応エリア神奈川県を含む34都道府県+6市
取り扱い可能な産廃物
マニュフェスト発行収集運搬業・処分業
優良認定許可47
認定許可56

大栄環境株式会社の特徴

多種多様な収集車で幅広いニーズに対応

大栄環境株式会社は、収集運搬から中間処理、最終処分、地域貢献にいたるまでワンストップで対応する廃棄物処理業者です。

全国30ヵ所以上のリサイクルセンターをつなぐ「資源循環サービスネットワーク」を構築しており、東北から沖縄まで広範囲の収集を可能としています。

コンテナ車やパッカー車、保冷車など、多種多様な運搬車両を約700台も保有。

業種を問わず、幅広い事業者のニーズに対応可能です。

運営歴は40年以上と実績も申し分なく、安心して委託できる業者です。

3 3位 興栄商事株式会社

スクロールできます
店舗名興栄商事株式会社
営業時間平日9:00~18:00
対応エリア神奈川県を含む46都道府県+2市
取り扱い可能な産廃物
マニュフェスト発行収集運搬業・処分業
優良認定許可48
認定許可50

興栄商事株式会社の特徴

全国規模で「優良産廃業者認定」を獲得!

興栄商事株式会社は、産業廃棄物の収集運搬・中間処理事業を展開する業者です。

横浜市のほか、東京・名古屋・大阪など全国各地にオフィスを設置している規模の大きい業者で、事業を展開するすべてのエリアで「優良産廃業者認定」を獲得しています。

空港と同等レベルのセキュリティチェックを導入するなど、セキュリティ体制も万全です。

排出した廃棄物によって機密情報が漏れるといったリスクも限りなく低いです。

法務に関するスペシャリストが多数在籍しているのも特徴的で、契約内容や法令、マニフェストに関する疑問点があれば、正確な情報を丁寧かつ迅速に回答してくれます。

3 3位 東芝環境ソリューション株式会社

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店舗名東芝環境ソリューション株式会社
営業時間記載なし
対応エリア神奈川県を含む35都府県+2市
取り扱い可能な産廃物
マニュフェスト発行収集運搬業・処分業
優良認定許可36
認定許可43

東芝環境ソリューション株式会社の特徴

大手グループが運営する抜群の信頼性!

東芝環境ソリューション株式会社は、横浜市に本社を設置する産業廃棄物処理業者です。

大手企業である東芝のグループ会社であり、企業やサービス品質に関する信頼性の高さは申し分ありません。

また、特別管理産業廃棄物に該当する「PCB廃棄物」の処理に力を入れているのも特徴的です。

社内にPCB専門の分析組織を配置しており、スピーディーかつ正確な分類による処理方法の提案をしてくれます。

5 5位 株式会社 平賀興業所

スクロールできます
店舗名株式会社 平賀興業所
営業時間記載なし
対応エリア神奈川県横浜市を含む21都府県
取り扱い可能な産廃物
マニュフェスト発行収集運搬業
優良認定許可27
認定許可41

株式会社 平賀興業所の特徴

環境保全と改善に取り組む老舗の業者!

株式会社 平賀興業所は、横浜市に拠点を設置し、関東エリア広域で廃棄物処理業を営む業者です。

昭和58年から運営を続けている老舗業者で、廃棄物処理に関するお悩みならなんでもお任せしてOK

収集車に計量器付きパッカー車を導入しているのも特徴的です。

廃棄物の量を正確に管理し、減量やリサイクル推進に徹底的に配慮したうえで運営をしています。

環境の保全と改善に取り組み続けているなど、経営方針にも誠実さがうかがえ、安心して依頼を検討できる業者です。

産業廃棄物処理業者に依頼する際の注意点3つ

産業廃棄物処理業者に依頼する際に注意すべきポイントを3つご紹介します。

1. 最終的な処理責任は排出事業者にある

業者に処理を依頼したとしても、最終的な処理責任は、廃棄物を排出した事業者にあります

万が一、委託した処理業者が不法投棄などを行なった場合、廃棄物を排出した事業者も罰則の対象となる恐れがあるのです。

そのため、委託する業者は、信頼性や法令遵守の姿勢を徹底的に調査したうえで選定しなければなりません

本記事で紹介した選び方のポイントを参考に、安心して任せられる業者を選定しましょう。

2. 極端に安い業者に注意する

収集・運搬する際のガソリン費、中間処理や最終処分時の設備利用費、人件費など、産業廃棄物を処理する際は、あらゆる面でコストがかかります。

極端に安い料金をもらっていたのでは、その業者は大赤字のはずです。

不法投棄をしているなど、不適切な処理方法を採用している業者の可能性が高いと考えられるため、安易に依頼するのは賢明ではありません。

極端に安い見積もりを提示してきた業者には、その理由を詳しく確認したうえで慎重に対応しましょう。

3. 5年間の書類保管義務がある

産業廃棄物の処理を業者に委託した場合、依頼した事業者は、その際に交わした契約書やマニフェストを5年間保管するよう法律で義務付けられています

万が一紛失した場合、そのまま放置すると保管義務違反として罰則が課せられる恐れもあるため、書類の管理は徹底するようにしましょう。

まとめ

横浜市で活動する産業廃棄物収集・処理業者は、数十年以上も運営を続けている老舗企業が多い傾向にあります。

実績が豊富で、処理の難しい複雑な廃棄物処理にも対応する業者も多く、安心して委託できる業者が多数存在しているといえるでしょう。

ぜひ今回紹介した業者選びのポイントやおすすめ業者を参考に、相性抜群の信頼できる業者を見つけて、自社の廃棄物に関する管理体制の向上を実現してください。

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