兵庫県の産業廃棄物処理業者・収集運搬業者おすすめ5選

兵庫県に対応した優良でおすすめの産業廃棄物処理業者・産業廃棄物収集運搬業者を紹介します。

事業ゴミ・産業廃棄物を処分したいとき、業者選びに迷ったときの参考にしてください。

産業廃棄物とは？

廃棄物は『産業廃棄物』と『一般廃棄物』の2種類があり、それぞれが細かく分類されています。

廃棄物の種類や排出元の業種によって、適切な処理方法が異なるため注意しましょう。

❶ 産業廃棄物とは？

産業廃棄物とは、事業活動に伴って生じる廃棄物の中で廃棄物処理法で定められた20種類の廃棄物を指します。

代表的なものは次のとおりです。
・燃えがら：石炭がらや焼却炉の残灰など
・廃油：鉱物性油や動植物性油など
・金属くず：鉄鋼または非鉄金属の破片や研磨くずなど

産業廃棄物の中でも爆発性や毒性があり人々の生活に危険を及ぼす可能性がある廃棄物は「特別管理産業廃棄物」と呼ばれ、特に注意が必要です。

産業廃棄物は排出量に関係なく、少量でも産業廃棄物として扱われます。

個人事業主のように事業規模が小さいため排出する廃棄物が少量であっても、産業廃棄物として適切に処理することが義務付けられています。

❷ 一般廃棄物とは？

一般廃棄物とは、産業廃棄物以外の廃棄物のことを指します。

一般廃棄物とは、次の3種類です。
・「事業系一般廃棄物」：事業活動によって生じる廃棄物
・「家庭系一般廃棄物」：一般家庭の日常生活から生じる廃棄物
・「特別管理一般廃棄物」：爆発性や毒性を持った廃棄物

産業廃棄物の種類

産業廃棄物は廃棄物処理法で定められており、次の20種類に分類されます。

No	種類	概要
1	燃え殻	廃棄物を焼却した際に残る不燃物です。 主に焼却灰やスラグ※が含まれ、適切な処分方法が必要となります。
2	汚泥	産業排水処理や下水処理から発生する泥状の廃棄物です。 重金属や有害物質を含むことが多く、適切な処理が求められます。
3	廃油	使用済みのオイルやグリースなど、工業や自動車から排出される廃油です。 リサイクルや適切な処理が必要とされます。
4	廃酸	工業プロセスや化学反応から排出される酸性の廃棄物です。 環境への影響を抑えるために中和処理が必要となります。
5	廃アルカリ	工業プロセスや化学反応から排出されるアルカリ性の廃棄物です。 中和処理や専門業者による適切な処理が重要とされます。
6	廃プラスチック類	使用済みのプラスチック製品や部品です。 リサイクルが推奨されますが、焼却処理も行われます。
7	ゴムくず	使用済みのゴム製品や部品から発生する廃棄物です。 リサイクルや適切な処理が必要となります。
8	金属くず	製造過程や使用済み金属製品から発生する廃棄物です。 リサイクルされることが多い傾向にあります。
9	ガラス・コンクリート・陶磁器くず	使用済みのガラス製品、コンクリート、陶磁器などの破片やくずです。 リサイクルや適切な処理が必要となります。
10	鉱さい	鉱石の採掘や精錬過程で発生する残渣物です。 適切な処理方法が必要とされます。
11	がれき類	建設や解体作業から発生する破壊物や瓦礫です。 リサイクルや適切な処理が重要となります。
12	ばいじん	廃棄物焼却や工業プロセスから発生する微細な粉塵です。 環境への影響を抑えるために適切な処理が必要とされます。
13	紙くず	使用済みの紙製品や廃棄された紙です。 一般的にリサイクルされます。
14	木くず	木材加工や建設作業から発生する木片や切れ端です。 リサイクルや燃料として利用されます。
15	繊維くず	繊維製品の製造や廃棄過程で発生するくずです。 適切な処理やリサイクルとして再利用されます。
16	動物系固形不要物	動物の処理過程で発生する固形廃棄物です。 適切な処理が必要です。
17	動植物系残さ	動植物の加工や廃棄過程で発生する残渣です。 リサイクルや適切な処理が重要となります。
18	動物のふん尿	家畜や動物の排泄物です。 適切な処理やリサイクルが求められます。
19	動物の死体	廃棄された動物の死骸です。 適切な処理が必要となります。
20	コンクリート固形化物	廃棄されたコンクリートを固形化したものです。 リサイクルや適切な処理が重要です。

上記20種類の産業廃棄物は環境汚染や健康被害を引き起こす可能性があるため、法律に基づいて適正に処理することが義務付けられています。

※スラグ：鉱石から金属を還元・精錬する際に生じる特定の成分が溶融・分離してできたもの

産業廃棄物の処理手順３ステップ

産業廃棄物を処理するには、「収集・運搬」「中間処理」「最終処分」の3つのステップが必要となります。

❶ 収集・運搬

「収集・運搬」とは、排出された産業廃棄物を適切な処理施設へ運ぶために収集し運搬することです。

排出事業者が自ら収集・運搬を行う場合は特別な許可は必要ありませんが、他の業者に委託する場合は専用の許可が必要となります。

この許可は主に都道府県が担当しており、都道府県をまたいで収集・運搬を行う場合は、それぞれの都道府県の許可を得ることが必要です。

❷ 中間処理

「中間処理」とは産業廃棄物を最終処分するために、分別、粉砕による減量化、脱水、焼却・中和などを行うことです。

産業廃棄物の量を減らしたり、再利用可能な資源にしたりできるため、産業廃棄物処理において特に重要なステップとなります。

❸ 最終処分

「最終処分」とは、中間処理を終えた産業廃棄物を土中に埋めたり海に投棄したりすることです。

最終処分できる土地には限りがあり、新たな土地を開拓するには周辺住民の理解を得る必要があるため容易ではありません。

限りある土地を有効に活用するため、排出量そのものを減らす、中間処理で産業廃棄物の量を減らすといった工夫や改善を検討することも、排出事業者の重要な役割です。

産業廃棄物の処分方法

産業廃棄物の処分方法は、決められた『産業廃棄物処理の許可を持つ業者』に委託するのが一般的です。

産業廃棄物業者には、『収集運搬業者』と『処理業者』の2種類があり、それぞれ許可が必要です。

委託する際は契約書を締結し、マニフェストを交付する必要があります。

不法投棄などのトラブルを避けるために、信頼できる業者を選びましょう。

兵庫県の産業廃棄物処理業者・収集運搬業者の選び方

兵庫県内で産業廃棄物処理業者・収集運搬業者を選ぶ際には、次のポイントに注意して比較検討することをおすすめします。

1. 必要な許可を持っている

産業廃棄物収集運搬業許可
都道府県知事の許可が必要です。

許可証の番号を確認しましょう。

産業廃棄物処分業許可
処分方法（中間処理・最終処分）ごとに許可が必要です。

自社の廃棄物に合った許可を持っているか確認しましょう。

2. 依頼したい廃棄物に対応しているか

自社から排出される産業廃棄物の種類に対応しているか確認することをおすすめします。

特殊な廃棄物の場合は、対応可能な業者を慎重に選びましょう。

3. 処理方法は適切かどうか

廃棄物の種類に合わせた適切な処理方法を提案してくれる業者を選ぶことがポイントです。

リサイクルや減量化など、環境に配慮した処理方法を提案してくれる業者を選びましょう。

4. 収集運搬方法を確認する

収集運搬の頻度や時間帯、車両の種類などを確認し、自社のニーズに合った業者か確認が必要です。

廃棄物の種類や量によっては、専用の車両や容器が必要な場合があります。

5. 見積もりを比較する

複数の業者から相見積もりを取り、見積もりを比較検討しましょう。

料金には、収集運搬費、処理費、マニフェスト交付費用などがあります。

不当に安い料金を提示する業者は、不法投棄などのリスクがあるため注意が必要です。

6. 法令と環境を重視している

マニフェストの交付や処理状況の報告など、法令を遵守している業者を選びましょう。

環境マネジメントシステム（ISO14001等）やCSR活動など、環境への取り組みを行っている業者がおすすめです。

7. その他

業者の実績や評判、対応エリアなどを確認しましょう。

担当者の対応が丁寧で、信頼できる業者を選ぶことも重要です。

兵庫県の産業廃棄物処理業者・収集運搬業者おすすめ5選

兵庫県でおすすめの産業廃棄物処理業者・収集運搬業者をランキング形式で紹介していきます。

タスクル編集部では独自調査を行い、業者を次の5つのポイント（それぞれを5点満点）で徹底比較しランキング形式にしています。

順位	業者名	おすすめ度	おすすめのポイント
❶位	株式会社姫路環境開発	21	徹底した廃棄物の選別をし資源回収を行う
❷位	サンキュウ・リマテック株式会社	19	産業廃棄物の収集、運搬とリサイクル提案と砂全般を扱う
❷位	株式会社パルテック	19	焼却処理を中心に「破砕」と「中和」でリサイクルを促進する
4位	興隆産業株式会社	18	産業廃棄物の収集運搬から水銀処理まで循環型社会を目指す
4位	株式会社ジャパンクリーンサービス	18	西日本を中心に多方面からの処理の依頼に対応可能

産業廃棄物処理業者に依頼するときの注意点3つ

産業廃棄物処理は、環境保全や法令遵守の観点からも非常に重要なため、業者選びは必ず慎重に行いましょう。

業者に依頼する際に注意したい項目は次の3点です。

1. 適切な許可を保有し、処理能力があるか？

廃棄物の種類に応じた処理許可を保有しているかを必ず確認しましょう。

許可証の種類や有効期限などを確認することで、不法投棄のリスクを回避します。

処理施設の能力や実績も確認をおすすめします。

自社から排出される廃棄物の種類や量に対応できるか、適切な処理方法を持っているかを確認することが重要です。

2. マニフェスト交付や契約書などが徹底されているか？

収集運搬から最終処分まで、全ての処理工程を含む契約内容を必ず確認しましょう。

マニフェスト伝票の交付や処理状況の報告など、契約後のフォロー対応も大切です。

口頭だけでなく必ず契約書を交わし、処理費用、支払い方法、責任の所在などを書面で残すことがトラブル防止に繋がります。

3. 料金と透明性を複数業者で比較する

複数の業者から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較検討することがポイントです。

不当に安い料金の業者には注意が必要です。

適正な処理費用を支払うことは、環境への負荷を低減し、社会的な責任を果たすことにも繋がります。

料金の内訳や追加料金の有無など、不明な点は事前に確認し、透明性の高い業者を選ぶことが大切です。

業者とのコミュニケーションを密にすることもおすすめします。

疑問点や不安な点は積極的に質問し、信頼できる業者を選びましょう。

まとめ

産業廃棄物は法律に準じた適切な処理が必要になります。

今後、産業廃棄物は法規制がますます厳しくなってくることが想定されます。

法規制に対応するためにも、環境に十分に配慮してくれる信頼できる産業廃棄物処理業者や産業廃棄物収集運搬業者を選ぶようにしましょう。