電源を入れてもスイッチを押しても全く動かなくなってしまったパソコン。一体どうやったら安全に捨てられるのでしょうか?
パソコンの中のハードディスクにはさまざまな情報が入っています。
「電源も入らないしモニターも壊れてるから、拾った人だって中の情報は取り出せない」
そう思っているかもしれませんが、中からハードディスクさえ取り出してしまえばパソコンを使用していた人のメールや作成した文書、写真などさまざまな個人情報を引き出すことが可能です。
本記事を読んで解決できる疑問は以下の3つ
- 壊れたパソコンはゴミに出せるのか?
- 壊れたパソコンの安全かつお金のかからない処分方法
- 壊れたパソコンのデータ削除方法
万が一自分が捨てたパソコンが知らないうちに犯罪に利用されないためにも、壊れたパソコンを安全に処分する方法を知っておきましょう。
壊れたパソコンはゴミで処分できる?
家庭から出るパソコンを燃えないゴミや粗大ゴミとしてゴミ収集に出せるかどうかは、住んでいる自治体によります。
パソコンは壊れているいないに関わらず「資源有効利用促進法(資源の有効な利用の促進に関する法律)」の対象です。廃棄するときには貴金属やガラスなどの資源を有効活用するため、製造業者が回収・再資源化しなければいけません。
特に後で説明する「PCリサイクルマーク」のついているパソコンは自治体の回収対象とならないことがほとんど。
「燃えないゴミの日に出しておこう」と勝手に置いておくと不法投棄と見なされる可能性も。何も調べずに収集所に出すことは絶対にやめておきましょう。
一方、30cm四方よりも小さい小型パソコンの場合ゴミではなく「小型家電」という品目で回収している自治体が多いです。また壊れたパソコンを分解した部品も小型家電に該当することが多いでしょう。
壊れたパソコンは分解すると小型家電に
「パソコンを細かく分解したら金属だから、燃えないゴミに出せるかもしれない」と思うかもしれません。しかし多くの自治体でパソコン部品などの小型家電はゴミとして扱わなくなってきています。
理由は2013年4月から「小型家電リサイクル法」がスタートしており、小型パソコンやパソコンの部品、携帯電話やゲーム機などの小型家電は市町村が無料で回収しリサイクルする流れになっているからです。
どの小型家電が回収の対象になるのか、どこに持って行くのかなどは自治体により異なります。以下の例のように同じ東京都内でも自治体によって小型家電の出し方は違っているため、「住んでいる市町村 小型家電回収」でチェックしておきましょう。
また、パソコンの心臓部と言えるCPUやマザーボードなどの部品はフリマサイトやリサイクルショップなどで買取の対象となります。
詳しくは【壊れたパソコンの処分方法4|オークションやフリマサイトに出品】で解説しているので、気になる方はぜひ参考にしてください。
壊れたパソコンの処分方法6つ
壊れたパソコンを処分する方法は以下の6つです。
- メーカーによる無料回収。
- 自治体の小型家電回収。
- 小型家電リサイクル認定事業者で無料処分。
- オークションやリサイクルショップで売却。
- パソコン回収業者による引き取り。
- パソコン3R推進協会で有料処分。
どの処分方法でもデータ削除は自分で行っておく義務があります。電源が入らず自分でデータ削除ができないという方は【ハードディスクを物理的に破壊してくれるサービス】で紹介している、ソフマップのデータ消去サービスがおすすめ。
1,000円程度で確実にデータ削除できるので、電源が入らないパソコンでも安心して処分できます。
壊れたパソコンの処分方法1|メーカーの無料回収
PCリサイクルマークがついているパソコンは、壊れていてもメーカーの無料回収で処分することができます。
PCリサイクルマークとは、処分するときに必要な「回収再資源化料金」を購入時に支払っているという目印です。
2003年10月以降に販売店などで購入したパソコンには原則としてPCリサイクルマークが刻印されていたり、シールが貼られたりしています。
パソコンによってPCリサイクルマークの位置は異なるので、次の表を参考に探してみてください。特にノートパソコンの場合はマークが小さいので、注意して探しましょう。
メーカーによる無料回収の手順

メーカーによる無料回収は以下の4ステップで完了です。
- パソコン3R推進協会のメーカー窓口一覧ページから、該当するパソコンメーカーを選択。
- 申し込み後、数日で「エコゆうパック伝票一式」がメーカーより届く(土日祝日をはさむ場合時間がかかる可能性も)。
- 壊れたパソコンを梱包。
- 自宅へ集荷に来てもらうか、郵便局へ持ち込み。
※注意点
・梱包材は箱かビニール袋をご自身で用意する必要があります。
・持ち込みの場合「コンビニエンスストア」「簡易郵便局」「郵便局以外のゆうパック取扱所」には持ち込みできません。
メーカーによる有料回収
PCリサイクルマークのないパソコンでもメーカー回収は可能ですが、有料となります。参考までにメーカーでの回収料金をまとめました。
ブラウン管ディスプレイ:7,700円
液晶ディスプレイ一体型:3,300円
特にデスクトップの場合はパソコン本体とディスプレイそれぞれに回収料金がかかるため、メーカーの有料回収だと高額になります。
壊れたパソコンの処分方法2|自治体の小型家電回収
PCリサイクルマークがなくても、パソコンの1辺が30cm未満の小型パソコンなら自治体の小型家電回収で処分できるでしょう。
小型家電とは「電気や電池で動いている家庭製品」と定義され、以下のような電化製品計28品目が対象となっています(28品目全てを確認したい場合はコチラ)。
- パソコン
- ハードディスク、USBメモリ
- 電話機、FAX
- 携帯電話、PHS
- ラジオ
- プリンター
燃えないゴミと一緒に回収されることもありますが、役所や大型スーパーなどに設置してある「小型家電回収BOX」に持って行かなければいけない自治体もあります。
- 回収対象となる小型家電の品目
- 付属品の同時回収
- 小型家電回収BOXの投函口の大きさ
など自治体により異なる部分が多いです。自治体の小型家電回収を利用したい場合「お住まいの地域名 小型家電」で検索して決まりを確認してみましょう。
壊れたパソコンの処分方法|その1
壊れたパソコンの処分方法3|小型家電リサイクル認定事業者
PCリサイクルマークもなく30cm以上で自治体の小型家電回収を利用できないパソコンは、小型家電リサイクル認定業者を利用して処分するのが良いでしょう。
小型家電リサイクル認定事業者は環境省が認めるリサイクル業者で、家電量販店や事業所など日本全国で60社以上が認定されています。
業者によって収集地域が決められていて、一つの県だけで認定されている業者もあれば数県にまたがって認定されている業者も。
パソコンを回収している家電量販店としては
- エディオン
- ケーズデンキ
- 上新電機
が挙げられます(全ての店舗で回収しているとは限りません)。
また大型のパソコンや重いパソコンの処分に向いている宅配回収を国から認められているのは「リネットジャパン」のみ。
それぞれ回収料金がかかるのか、どのくらいの費用なのかなどを見ていきましょう。
家電量販店で壊れたパソコンを処分
エディオン、ケーズデンキ、上新電機(Joshin)でのパソコン回収費用をまとめると次の表のようになります。
液晶・プラズマモニター(24型以上):4,400円
ブラウン管モニター(23型以下):1,100円
国認定のリネットジャパンで壊れたパソコンを処分
リネットジャパンは国から唯一小型家電の宅配回収を認められている事業者。連携している市町村も多く、メーカー回収や家電量販店での回収と同じように安心して壊れたパソコンを処分することができます。
リネットジャパンの目玉はなんと言っても、パソコン本体があればモニターなどの周辺機器や対象の小型家電も段ボール1箱分無料回収という点。
パソコン本体と違うメーカーのモニターも、パソコン回収業者では対応不可となりやすいブラウン管型のパソコンや、外観が破損しているパソコンももちろん無料です。
無料回収となる段ボールの大きさは3辺合計140cm以内で20キロ以内。この大きさならノートパソコンは余裕ですし、23型以下の一般的なディスプレイも梱包可能ですよね。
段ボール1箱に入ればパソコンの台数や小型家電の数に制限もありません。「メーカーの違うモニターも同時に処分したい」「重くて運ぶことができない」という方にピッタリのサービスです。
壊れたパソコンの処分方法4|オークションやリサイクルショップで処分
少しハードルは高いですが壊れたパソコンをオークションに出品したり、部品をリサイクルショップで買い取ってもらってお金にする処分方法もあります。
壊れたパソコンがお金になるわけないと思いがちですが、何でも売れてしまうのがオークションの面白いところ。
パソコンの電源やモニターがつかなくても、きちんとその旨を明記しておけばオークションで売れる可能性があります。
出す時のコツとしては「ジャンク」「欠品」といった情報を商品情報の中に明記することです。壊れているパソコンでも部品取りのために購入する人もいるので、ジャンクでも売れることがあります。
オークションよりも壊れたパソコンをお金に換えやすい方法として、フリマサイトやリサイクルショップでパソコンの部品を売る方法があります。
パソコン部品の買取相場は以下のとおりでなので、パソコンの知識があり部品を取ることを難しく感じない方は要チェックですね。

おいくらは自治体とも連携してゴミ削減につとめているサービス。1度の入力だけで最大20社のリサイクルショップから査定が届きます。「売って処分か捨てるしかないか」が最も簡単にわかると言える、おすすめサービスです。
壊れたパソコンの処分方法5|パソコン回収業者
パソコン回収業者は不要になったパソコンから得た部品や素材を再利用することで収益を得るビジネスモデル。そのため壊れたパソコンでも無料で回収し、事業化する仕組みが成り立っています。
逆にいえば再利用不可能なものは収益化できないため、回収不可となっていることがほとんどです。
データ消去などプライバシー保護の観点や、自治体のSDGsの取り組みパートナーとして認定されているおすすめパソコン回収業者3つを紹介します。
パソコンファーム
埼玉県にある業者で東京と大阪にも支店があります。最初はパソコン教室や中古パソコン販売を行っていましたが、現在ではパソコンの処分や回収で注目されている会社。
パソコンファームが指定する商品が回収するダンボールの中に入っていれば送料無料になるキャンペーンも不定期で開催。何が対象になるかは時期によって変わるので送る前にホームページをチェックしましょう。
普通ゴミとして出せない不要な家電も同封可能なので、パソコンやディスプレイだけでなくカメラやゲーム機、楽器の回収もしてもらえます。
埼玉県と大阪府の支店では直接持ち込みにも対応しているので、ご自宅が近ければとても便利です。
パソコンファームはプライバシーマークの認定を受けているほか、2022年3月からは埼玉県SDGsパートナーの登録団体となっています。
パソコンダスト
パソコンダストは東京都にある業者で全国から送られてくるパソコンの回収を行っています。関東近県であれば出張回収も可能。
パソコンダストは佐川急便かヤマト運輸の着払いで送るだけでパソコンが処分できます。送料もかけたくないという場合はパソコンダストが指定するパソコンや高機能のゲーム機、スマートフォンなどが同梱されていれば送料も無料です。
神奈川県相模原市にあるパソコンダスト関東持込回収センターには事前予約不要で直接持ち込みも可能。持ち込みの場合梱包の必要がないので、「急ぎで壊れたパソコンを安全に処分したい」という方におすすめです。
回収されたパソコンはハードディスクが取り出され、物理的に穴を空けてデータを取り出せないようにしたりランダムなデータを上書きさせて中のデータが読み取れないように無料で処理します。
有料で消去証明書の発行も可能で、データ消去証明書はハードディスク1台につき2,200円、ハードディスク物理破壊写真付きデータ消去証明書の場合は1台につき3,400円です。
パソコン回収.com
埼玉に本社がある会社で、出張回収・持ち込み回収いずれかで不要になったパソコンを処分できます。出張回収にはPC5台から対応、持ち込み回収は東京都中野区と世田谷区、埼玉県所沢市にある拠点に自分で持ち込みましょう。
注意点として、壊れていたり大きなヘコみやキズがあるパソコンについては回収できません。どれ位こわれていたら回収してもらえないのか、自分のパソコンの状態が不安な時は直接パソコン回収.comに相談すると良いでしょう。
データ消去専用ソフトの使用だけでなく、不良HDDや資源化向きのHDDも電磁破砕機や物理破砕機で徹底的にデータ消去。必要であればデータ消去証明書も発行可能です。
出張回収・持ち込み回収どちらの場合でも事前の問い合わせが必要。パソコン回収.comのホームページから簡単に問い合わせ可能です。
壊れたパソコンの処分方法6|パソコン3R推進協会で有料回収
パソコン3R推進協会はパソコンの製造販売メーカーと一緒になって、環境のためにパソコンの3Rを推進させるための協会。3Rとは以下の頭文字を合わせた単語です。
- リデュース(Reduce):環境のために必要以上の資源を使用しないように抑制すること。
- リユース(Reuse):そのまま、あるいは部品の一部を再利用すること。
- リサイクル(Recycle):不要なものを再資源化して新しい製品として利用すること。
製造メーカーが倒産などでなくなってしまったり事業撤退したりしてしまった場合、パソコン3R推進協会に有料で回収してもらえます。
申込方法は、パソコン3R推進協会のウェブサイトもしくは郵便かFAXです。電話による申し込みは行っていないので注意してください。
申し込みが完了すると料金の支払い用紙が送られてくるので、郵便振込で支払います。回収料金は品目により異なり、以下のようになっています。
液晶ディスプレイ一体型:3,300円
支払いが完了すると「エコゆうパック伝票」が送られてくるので、ダンボールなどにパソコンを入れて発送します。送料はかかりません。
メーカーによる回収と同じように郵便局に集荷してもらうこともできますし、自分で郵便局に持ち込むこともできます。
壊れたパソコンの処分費用一覧
壊れたパソコンの処分方法6個の費用をまとめました。
PCリサイクルマークがなければ品目により3,000円〜7,700円。
ディスプレイは大きさにより550円〜4,400円
リネットジャパンならパソコン本体があれば段ボール1箱分無料。
処分に注意|壊れたパソコンでも個人情報の宝庫
捨ててある壊れたパソコンをわざわざ拾って何かする人なんているのだろうか?と思うかもしれません。
しかし犯罪者にとっては壊れたパソコンこそ宝の山。
最近は個人情報の流出についての知識が一般にも普及したため、壊れていない普通の中古パソコンは初期化してあったり、専用のデータ消去ソフトで上書きしてあったりします。
しかし電源が入らない壊れたパソコンは、素人ではデータ消去方法が分からず何もしないまま捨てている可能性も。
そのためデータが生きているけれども電源が入らなくなっただけ、ディスプレイが見えなくなっただけというようなパソコンは、少し手を加えるだけで犯罪に利用しやすいのです。
犯罪に利用される壊れたパソコンの情報の例
【クレジットカード情報】
クレジットカード情報は最も狙われやすい情報の一つです。
ネットで買い物をしたりオークションをしたりと、便利に買い物をしている人も多いですよね。自分の住所や電話番号やメールアドレスはもちろん、クレジットカード情報もブラウザに登録してある場合は要注意です。
【インターネットバンキングでの情報】
インターネットバンキングで振込先を登録していたり、エクセルやスプレッドシートなどでネット銀行の暗証番号を管理している場合も注意が必要です。
データ消去をしていない壊れたパソコンからあなたの口座情報が流出してしまったり、不正利用される可能性もあります。
【ブラウザのメールや個人メール】
GメールやYahoo!メールのアカウントやパスワードをブラウザに自動表示できるようにしていると、メールの内容を誰かに覗き見られてしまいます。
フリーメールだけでなく、スマートフォンのメールや自宅や会社のメールを突き止めることも可能。誰かがあなたになりすまして犯罪用のメールを送ることも考えられます。
【盲点になりやすい画像情報】
文字情報だけでなく画像や画像に埋め込まれている「Exif(イグジフ)情報」(Exchangeable image file format)」も重要な個人情報です。
Exif情報は写真を撮影した場所や日付が記録されているので、写真に写っている人と自分がいつ一緒にいたのかもすぐにわかってしまいます。
顔写真だけ勝手に出会い系サイトのプロフィール写真として使われてしまう可能性もあります。
ハードディスクを物理的に破壊してくれるサービス
電源が入らずデータ消去の方法が分からないという方におすすめなのが、ソフマップが行なっているハードディスク破壊のサービスです。
ソフマップはビックカメラの子会社。サービスを実施しているビックカメラ店舗に壊れたパソコンを持参して、物理的にデータを破壊してもらいます。
コチラのビックカメラの公式HPから対象の店舗が確認可能です。
ハードディスク破壊にかかる料金は以下の2パターン。
- ハードディスクの破壊のみ:1,020円〜。
- 本体からハードディスクの取り出しも行う:別途520円が必要。
破壊後のハードディスクは返却されるので、自治体の区分に従って処分しましょう。
ハードディスクの破壊後はメーカーの無料回収を利用するも良し、小型家電回収に出しても良いでしょう。

壊れたパソコンの処分方法|その2
ハードディスクを自分で破壊する
どうしてもデータ消去にお金をかけたくない場合、物理的にハードディスクを破壊するという方法もあります。
とはいえ専用の工具が必要だったり、金属片が飛び散るなどリスクがないわけではありません。パソコンの知識が全くなかったり、安全に配慮できる環境がなければやめておきましょう。
ハードディスクの破壊手順1|HDDの取り出し方
自分が使用しているパソコンはどこにハードディスクが入っているのか、メーカーのホームページなどで確認しておきましょう。
いきなり開けてもどれがハードディスクか判断がつけられないと、どこを壊したら良いのかがわからないからです。
ハードディスクの場所をホームページなどで確認したら、パソコンのコンセントを抜いておきます。ノートパソコンの場合はバッテリーも外して電気が通らない状態にしておきましょう。
裏蓋を外してハードディスクを外したら、再び裏蓋をして元通りに戻します。
ハードディスクの無い状態でも、リネットジャパンなどの小型家電リサイクル認定事業者に回収してもらうことは可能です。
ハードディスクの破壊手順2|穴をあける
ハードディスクに電動ドリルで8箇所程度穴をあけましょう。しっかりと向こう側まで貫通させるのがポイントです。
ハードディスクの中のどこにディスクがあるかわからない場合、まんべんなく全体に何箇所も穴をあけると良いでしょう。
電動ドリルの刃は金属用・木材用・石材用・鉄工用などがあります。ハードディスクを破壊する場合には鉄工用を用意してください。
パソコンショップのソフマップが行っている物理的破壊方法もドリルで数か所穴を開ける方法です。ハードディスクに数か所穴を貫通させれば情報を取り出すことは不可能になります。
自分でハードディスクを壊す時の注意
個人で破壊したハードディスクは、肝心のディスクの部分が破壊できていないものがあります。
ハードディスクの外側だけを開けたりへこませたりしても、ディスクが破壊されていないと情報を取り出すことが可能です。
- 確実にドリルで穴を貫通させる。
- 全体的にまんべんなく穴をあける。
- 8箇所程度は開ける。
上記のポイントを心がけてください。
まとめ
壊れているパソコンでも、お金をかけずに無料で処分できる方法が多くあります。すぐ捨てたいからといって何千円も支払ってしまうのは損なので注意しましょう。
結論から言うと壊れたパソコンの処分にできるだけお金をかけたくないのなら、PCリサイクルマークがついていればメーカーの無料回収を。PCリサイクルマークがついていなければ自治体の小型家電回収を利用するか、認定のリサイクル事業者もしくはパソコン回収業者を利用するのがおすすめです。
壊れたパソコンをお金に換えて、少しでも新しいパソコンの足しにしたいという方は部品をオークションやリサイクルショップで売ると利益になります。
また情報流出で一番危険なのが、家具も家電も全部まとめて回収するような不用品回収業者にパソコンの回収もお願いしてしまうことです。悪質な不用品回収業者の場合、顧客から回収料金を徴収して後で不法投棄する業者もいます。
不法投棄だけでなくパソコンデータを他の業者に横流しして、収入を得ている業者もあります。知らないうちに犯罪に巻き込まれる危険性が高まりますので注意が必要です。
近年個人情報の流出が問題になってから、JIS規格でプライバシーに関するマークやシステムを扱うようになりました。
個人情報や会社の顧客情報、開発商品のデータなど厳重にセキュリティで守らなくてはいけない情報を扱っている会社では、「Pマーク(プライバシーマーク)」や「ISO27001/ISMS」というものを取得しています。
これらの明記やマークが表示してあれば、その会社の個人情報を扱うシステムはJIS(日本工業規格)に合格しています。パソコンを処分してもらう業者を探す時にこれらのマークや表示があれば、個人情報の流失についてはきちんとクリアできていると考えられます。一つの目安にしてみてください。