エアコンの処分は4ステップで!リサイクル料金の金額は?

エアコンは「家電リサイクル法」で定められているように、一般ごみや粗大ごみとして処分することができません。エアコンを捨てるには「リサイクル料」と「収集運搬料金」、「エアコン取外し料金」がかかります。

エアコンを処分する時はどのような順番で捨てれば良いのでしょうか。そして、少しでもお得に処分するにはどうしたらよいのでしょうか。ここでは、エアコンのリサイクルの方法と料金について紹介します。

目次

エアコンのブランドと「リサイクル料金」をチェック

エアコンのリサイクル料金はメーカーによって異なります。

メーカーでは、過去に販売していたエアコンの引き取りや、自分たちが製造したエアコンのリサイクル・下取りに伴う引き取りを行っています。

資源として再利用されるものには鉄、銅、アルミ、ガラス、プラスチック等があります。これらはリサイクルされる際に、きちんと解体されて資源ごとに分けられます。リサイクル料金で、エアコンをリサイクルしやすい綺麗な状態にしておくと、この作業もスムーズになります。

また、リサイクル料金は環境破壊を引き起こす恐れのある物質をきちんと処理するためにも当てられます。

メーカー名 ブランド リサイクル料金
シャープ キレイオン 972円 (税抜900円)
東芝 大清快 972円 (税抜900円)
日立 白くまくん 972円 (税抜900円)
三菱電機 霧ヶ峰 972円 (税抜900円)
三菱重工 ビーバーエアコン 972円 (税抜900円)
パナソニック Eolia(エオリア) 972円 (税抜900円)
ダイキン うるるとさらら 972円 (税抜900円)
富士通ゼネラル nocria(ノクリア) 972円 (税抜900円)
コロナ 異風人 972円 (税抜900円)
アイリスオーヤマ 2,041円 (税抜1,890円)
ノジマ 2,041円 (税抜1,890円)
株式会社フィフティ 2,041円 (税抜1,890円)
山善 2,041円 (税抜1,890円)
ヤンマーエネルギーシステム 9,720円 (税抜9,000円)

※2018年6月6日現在

「収集運搬料金」をチェック

エアコンを処分する時には、「リサイクル料金」以外に「収集運搬料金」がかかります。「収集運搬料金」は、「運搬料」や「排出料金」、「回収料金」などと言われる場合もあります。この「収集運搬料金」は業者によって金額が大きく違うので、なるべく安い業者をチェックしましょう。

エアコンの「収集運搬料金」は業者によって違う

収集・運搬の料金は、家電量販店や認可の回収業者によって異なります。数百円の業者もあれば、1,000円以上かかる業者もあります。遠方の場合など、お住まいの地域によっては出張費も支払う必要があります。例えば大手家電量販店のヤマダ電機の出張費は、収集運搬料金に加えて2,700円(税込)が必要になります。

業者別エアコンの「収集運搬料金」
 業者名  収集運搬料金
 ヨドバシカメラ  540円(税込)
 エディオン  1080円(税込)
 ヤマダ電機  1080円(税込)
 ケーズデンキ  1000円以上
 ビックカメラ  1500円(税込)

(2017/03/29現在)

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エアコンの「取外し料金」をチェック

エアコンは自分で取外すのが難しいので、業者に外してもらうことになります。エアコンの交換であれば、取り外すだけよりも安くなる場合が多いです。

業者別エアコンの取外し料金
業者名 エアコン取外し料金
ヨドバシカメラ 4,000円
ケーズデンキ 5,000円
ヤマダ電機 エアコン取付工事も同時に行った場合 6,000円
ジョーシン 3.6kWまで 6,700円
ジョーシン 9.6kWまで 8,700円
エディオン 8,000円

エアコンの回収方法を3つの中から選ぶ

エアコンの処分方法は3つあります。

販売店にエアコンを回収してもらう

1つ目は、処分したいエアコンを買ったお店に回収してもらう方法です。この場合、「リサイクル料金」と「収集運搬料金」がかかります。

新しくエアコンを購入する際には、その小売店に依頼することで面倒なエアコンの取り外しから新しいエアコンの取り付けまで一括して行うことができます。また契約によってはなんらかの形で割引してくれることもあります。

リサイクル料金は必ずかかるので、買い替えを検討している人は一気にお手続きするのがおすすめです。購入する際には古いエアコンのリイクルも相談するのもいかがでしょうか。

自治体にエアコン引き取り業者を紹介してもらう

2つ目は、自分が住んでいる地域の自治体に処分してもらう方法で、エアコンを購入したお店がもう無かったり、わからなかったりする場合におすすめです。自治体が推薦する家電リサイクル協力店や、家電リサイクル推進協議会に申し込み処分します。この場合も、「リサイクル料金」と「収集運搬料金」がかかります。

自分でエアコンを運搬

3つ目は、自分で自治体が指定する指定引取場所に直接搬入する方法です。郵便局振込で「家電リサイクル券」を支払い、指定引取場所に直接持ち込みます。自分でエアコンを運搬するので「収集運搬料金」はかからず、「リサイクル料金」のみかかります。

「家電リサイクル券」の購入方法

「家電リサイクル券」は郵便局の窓口で購入します。エアコンの品目とメーカー、製造年月日が必要になるので、保証書などで調べておきましょう。また、郵便局にあるリサイクル料金表からリサイクル料金と製造業者等名コードを確認してください。

振替払込書と家電リサイクル券の記入が終わったら、郵便局・ゆうちょ銀行の窓口またはATMでリサイクル料金を振り込みます。手数料は窓口での振り込みが130円、ATMでの振り込みが80円です。

ATMで支払う場合にはご利用明細票を窓口に持っていき家電リサイクル券等を受け取ります。後は処分するエアコンに貼り付けるだけで完了です。

ATMより窓口が便利

ATMは休日も利用可能となっています。しかし最終的には窓口で「家電リサイクル券」と「振替払込受付証明書」を発行してもらわなければなりません。そのため家電リサイクル券の購入には、窓口で手続きできる曜日と時間帯に行く必要があります。

手続きできる郵便局、曜日や時間帯も以下のURLでご確認ください。

メーカーが不明、既に存在しない場合には「指定法人」がリサイクルします。郵便局では、製造業者等名コードに「999」、製造業者等欄の()内には指定法人(その他)と記入します。

正確に記載しないとエアコンを処分してもらえない

郵便局で間違った手続き(記載ミス)や、振替払込受付証明書の紛失、エアコンへの家電リサイクル券の貼り忘れ等があった場合、そのエアコンは引き取ってもらえません。そのような場合は再度、郵便局で家電リサイクル券を発行する必要があります。

間違ってしまった場合、「家電リサイクル券センター」に問い合わせれば返金してもらえますので、最後まで家電リサイクル券は無くさないようにしましょう。

 ◯家電リサイクル券センター
 TEL:0120-319640(フリーダイヤル)

リサイクル券の控えについては、認可の回収業者でも慣れていない人が回収する場合には誤って渡し損ねる場合があります。控えは確実に受け取るようにしましょう。

家電リサイクル法とは

エアコンは適切な処分方法を怠ってしまうと、フロンや鉛や、砒素(ヒ素)が環境破壊をまねいたり、発火性と延焼性のある電池やプラスチックが火事の原因になったりすることがあります。

このような事態を避けるためにも、エアコンは家電リサイクル法の「特定家庭用機器」に指定されています。特定家庭用機器ではリサイクルできる部品を分けて資源を再利用し、廃棄物を減らすことを推奨しています。

エアコンを回収業者に渡す時の注意点

回収業者によっては違法な業者だったり、悪徳回収業者で高額な料金を請求されたりする場合もありますので注意してください。自治体が推薦する業者に依頼すると安心です。

郵便受けにチラシを入れている格安の回収業者や、トラックで町内を回っている回収業者は、悪徳業者の場合があるので注意してください。

エアコンの回収と引き渡しは、必ず許可を受けた回収業者に依頼しましょう。「産業廃棄物処理業の許可」やリサイクルショップの「古物商の許可」ではなく、「一般廃棄物処理業の許可」を持っている業者に頼んでください。

無許可の回収業者は、適切なリサイクルの方法を怠り不法投棄や不適正処理をすることがあります。そのことによって起こる環境被害、不適正な管理方法から火災が発生してしまうことも。知らないうちに犯罪に加担してしまわないように気をつけましょう。

まとめ

エアコンのリサイクル料金は、エアコン1台ごとにかかります。また一般的にお店で使われているような天井・壁埋込形のエアコンやパッケージエアコン等は「業務用家電」に分類されるので、料金が変わります。業務用エアコンを自宅で使った場合も業務用の料金がかかります。また、業務用家電の処分は「産業廃棄物」として処分されます。

エアコンのリサイクルは環境省の「再商品化等の量に関する基準」により80%以上が部品、原材料として再商品化されるように義務付けられています。

エアコンの処分も法律にのっとった方法で適切に処分し、私達の生活を脅かさないように確実に「リサイクルの義務」を果たしましょう。

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