鶏の唐揚げやトンカツ、コロッケや天ぷらなど、美味しく食べた後の揚げ油や天ぷら油はどうやって捨てていますか?子どもが唐揚が好きという家庭でも、揚げ物は毎日作るものではないので一度使うと次回揚げ物をする時には油が古くなってしまっていることもありますよね。
揚げ物は新鮮な油で作るのが一番美味しくできます。そのため、古い油がいらなくなることもしばしば。そんな時はどうやって油を捨てれば良いのでしょうか?
揚げ物は美味しいけれど、使った後の油の処理が面倒という方も多いはず。
ここでは、サラダ油やゴマ油などの揚げ油や天ぷら油の処分方法について調べてみました。
揚げ油や天ぷら油の処理方法8つ
1 油凝固剤で固めて捨てる
固めるテンプル 18g×10包
油を捨てる時の定番といえば、ジョンソンの「固めるテンプル」や、小久保工業所「固めてポン」などの、固めるタイプの油凝固剤(油処理剤)です。100円ショップなどでも、同様の効果がある油凝固剤が安く販売されていますので、気軽に買うことができる薬剤です。
使い方は簡単で、油が熱いうちに薬剤を入れ、油全体に薬品が行き渡るように箸などでかきまぜたら冷めるまで放置しておきます。冷えて固まったら「燃えるゴミ」として捨てられます。冷えた油の場合は、薬品を入れてから加熱すると固まるようになります。
揚げ油や天ぷら油処理の定番と言っても良い商品です。
2 紙パックに入れて捨てる
油凝固剤を使うのでなく家にあるもので捨てたいという場合は、紙パックに入れて捨てましょう。
牛乳などの紙パックの中に、新聞紙や使用済みのキッチンペーパー、ティッシュ、いらなくなったタオルなどを入れて、その中に油を入れます。入れ終わったら、漏れないように紙パックをテープで止めましょう。中に紙やタオルを入れたほうが、万が一パックの口が開いてこぼれてしまったばあいも、被害が少なくて済みます。
紙パックに入れた揚げ油は、「燃えるゴミ」として捨てることができます。
油の入っていたボトルに入れて捨てられる?
多くの自治体では、食用油は油が入っていたボトルに入れては捨てられません。
ボトルのほうはプラスチックごみもしくはペットボトルの区分で捨てなければならない自治体がほとんどです。そのため、使い終わった食用油は燃えるゴミである紙パックに入れる必要があるのです。
バイオディーゼル燃料などに再生するために食用油を回収している地域の一部では、油が入っていたボトルに使用済みの油を入れて回収してもらうこともできます。
各自治体で、油の捨て方が違いますので、住んでいる地域の清掃局等のホームページをチェックしてみましょう。
3 新聞紙や古雑誌に吸わせて捨てる
昔から油を捨てる方法としてよく行われているのが、新聞紙や古雑誌に吸わせて捨てるやり方です。吸わせた紙は、燃えるゴミとして捨てることができます。
昔は食用油や車の油など、油を吸った紙などは、お風呂やさんに持っていくと燃料としてもらってくれたという話もあります。しかし、現在の銭湯がもらってくれるかどうかはわかりませんので、近所の銭湯に聞いて許可をもらってから持って行くようにしてください。
4 エンジンオイル用廃油パックを使う
エーモン ポイパック 4.5L
ホームセンターやカー用品、バイク用品を販売しているお店で「エンジンオイル用廃油パック(処理箱)」が数百円で販売されています。これで食用油を捨てることもできます。燃えるゴミとして出せる自治体が多く見られますが、念のためお住いの自治体の食用油の処分区分を調べておきましょう。
パックの中には、薄い紙やスポンジ状になった吸着剤とビニール袋が入っています。使い方は簡単で、その中に使い終わった揚げ油や天ぷら油を冷ましてから入れるだけです。
商品は、2.5リットル用や5リットル用、6.5リットル用などがあります。家庭用の鍋で揚げ物や天ぷらをする時の量は、せいぜい1リットルから1.5リットル程度ですので、キャンプや合宿などで大量に廃油が出た時はエンジンオイル用廃油パックが便利かもしれません。
5 ポリ袋に入れて捨てる
手軽に揚げ油、天ぷら油を捨てるやり方の1つに、ポリ袋に入れて捨てる方法があります。
まず、ポリ袋に揚げ油を入れる前に、穴があいていないかどうかを確認しましょう。袋は一枚だけよりも、二枚重ねにしたほうが安心です。ポリ袋の中には、新聞紙や使い終わったキッチンペーパー、ティッシュやぼろ布など、油を吸い取ってくれるものを入れておきます。冷ました食用油を入れ終わったら、暑さなどで自然に油が燃えるのを防ぐために、水を入れてポリ袋の口をふさぎます。
燃えるゴミとして出すことができる自治体が多いのですが、念のため「廃油」と外側に書いておくと、処理スタッフも安心して回収することができます。
6 食用油の回収ボックスに入れる
自治体によっては、食用油の回収ボックスを町の数カ所に設置しています。
・仙台市の回収ボックスの例
例えば、宮城県仙台市では、みやぎ生協の一部で使用済みの揚げ油や食用油を回収しています。宮城県では、これまで他都市と同じように使わなくなった油も燃えるゴミとして焼却していました。しかし、サラダ油やオリーブ油、ゴマ油と言った植物の油は、バイオディーゼル燃料といって自動車の燃料として使用できることに注目し、市内で回収することになったのです。
回収ボックスに入れる方法ですが、ボックスの大きさに限りがあるので仙台市の場合は500ミリリットルの空のペットボトルを使います。ペットボトルに油を入れて、フタをすれば回収ボックスに入れられます。揚げ物をした時のカスなどは取り除いておきましょう。また、廃油が入ったペットボトルだけを回収ボックスに入れれば良いので、ビニール袋や紙袋などは持って帰りましょう。
油といっても、灯油や石油、ラードやマーガリンといったものは出せませんので注意してください。
・北九州市の回収ボックスの例
北九州市でも、飲料用ペットボトルや油が入っていたプラスチック容器に使用済みの揚げ油や天ぷら油を入れれば、回収ボックスに持ち込むことができます。回収された油は、市のゴミ収集車や市営バスのバイオディーゼル燃料としてリサイクルされるのです。
マックスバリュや市民センターに食用油の回収ボックスがありますが、場所によって油が入っていたプラスチック容器を受け入れる所と受け入れない所があります。詳しくは、北九州市環境局循環社会推進部循環社会推進課に問い合わせてみましょう。ホームページにも、回収ボックスの撤去や設置店名変更などの随時情報が掲載されています。
・びっくりドンキー
レストランのびっくりドンキーでは、北海道や関東、九州の一部お店で、揚げ油や天ぷら油を回収しています。集めた油と、お店で使った食用油を合わせて、バイオディーゼル燃料やボイラー燃料にしているのです。
びっくりドンキーでは、この活動で2010年3月に環境省から、平成21年度食品リサイクル推進環境大臣賞の最優秀賞を受賞しています。食用油の回収に協力すると、びっくりドンキーのポイントがもらえたり、食事券と交換できたりするので、お近くにびっくりドンキーで食用油の回収を行っていたらぜひ利用すると良いでしょう。
7 炒め物に利用する
3回から4回ほど揚げ物に使用した油は、炒め物に使うと無駄になりません。古くなるのを待たなくても、揚げ物に使った油をオイルポットに入れておいて、炒め物の時に使えば良いのです。
揚げ油を使った後、オイルポットに油を入れるのは、油が熱いうちに行います。さすがに揚げ物をした直後だと熱いので、冷め切らない数十度のうちに行えば良いでしょう。冷めきってしまうと全体的に粘り気が出てくるので、うまく濾し紙で濾過できなくなってしまいます。
オダジマの純銅の天ぷら鍋のように、揚げる用の鍋と、濾過した油を入れる用の、同じサイズの2つの鍋をかわりばんこに使用するのも手間がかからず便利ですよ。
また、油を保存する時には、揚げカスは綺麗に取り除いておかないと、油が早く傷んでしまいます。特に鍋の底に揚げカスがたまるので、細かい網じゃくしを使ったり、油漉し器を使ったりしてください。
活性炭フィルター付き らく揚げポット20cm
8 食用油処理剤「ベストン」や「アブラトールジョイ」は使える?
専用の薬品で固めたり容器に入れて揚げ油を捨てる以外に、最近揚げ油の処理で注目されている方法が「いらない油を洗剤のような状態に変身させて排水口に流す」という方法です。一般的に購入できる薬品としてはベスト設備が販売している「濃縮・多目的洗浄剤 ベストン」や、寺田油脂化学工業所が販売している「アブラトールジョイ乳化洗浄剤」がよく知られています。
使い方は、いらなくなった揚げ油に薬品をまぜ、泡立器でかき混ぜます。その後、水を加えながら再び泡立て器でまぜると洗剤状になるという仕組みです。
これらの商品の説明を見ると、いらない油が洗剤になるので、流すことで排水パイプが綺麗になって一石二鳥と考えがちです。しかし、独立行政法人国民生活センターは、薬品を使うと洗剤のように見えるけれども、時間が経つと再び食用油だけに分離してしまうこともあり使用は推奨していません。
また、東京都下水道教区と生活文化局も、平成16年には食用油と油処理剤を混ぜて流すことに注意を促しています。
油処理剤は、油に入れた直後は洗剤に変化したように見えますが、表面上洗剤のように見えるだけで実際は違います。また、混ぜてから30分以上経過すると、再び油と水、薬品に分かれてしまうので排水管を詰まらせてしまうのです。
広告に惑わされずに、国民生活センターなどの情報をチェックしてから使用を決めたほうが良さそうですね。
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古くなった油の見分け方
天ぷらや揚げ物で使う油は、何回使用すれば良いのでしょう?さすがに1回だと、もったいない気がしますよね。一度に揚げる揚げ物の量にもよりますが、揚げ油は平均的な家庭でだいたい3、4回使えば十分と言われています。毎週1回、唐揚げやコロッケといった揚げ物をしている家庭であれば、1ヶ月に一回程度で交換する時期が来るサイクルです。
回数以外の目安としては、買った時は綺麗な黄金色だったサラダ油やゴマ油が、だんだん色が茶色くなってきてしまったら交換するタイミングです。また揚げた時に、ずっと油が出続けているのも油が古くなりすぎている証拠です。
その他、油の中に細かい揚げカスがいっぱい入ってしまって、煙が出る温度が早くなるのも交換するサインです。そして、油が冷えた時にねばってきたり、変なニオイがしてきたら、新しい油と交換しましょう。古い油のにおいは、枯れ草を燃やしたような、燃料のようなニオイがします。古い油に新しい油を足すよりも、古くなった油は全部捨てて、綺麗な真新しい揚げ油で料理するほうが料理の味も良くなりますよ。
梅干しで油が再生できる?
古くなった油の中に梅干しを入れて、黒く焦げるまで揚げると食用油が再生する、といった古くからの言い伝えがあります。しかし、これは迷信であって、梅干しをいくら入れて揚げてみたところで、古くなった油は再生できないことが、日清オイリオでも検証済みです。
この他に、水分の多い野菜を入れて揚げると良いなどの言い伝えもありますが、こちらも梅干しと同様に迷信です。
油を排水口に捨てるとどうなる?
揚げ油は排水管に流して、後で大量の水を流しておけば良いのではと考えている方もいるかもしれません。たくさん水を流せば油だって、そのうち流れていくのでは思いがちですが、実は油は簡単には流れていかないのです。
家庭の排水管から揚げ油や天ぷら油を流すと、目に見える範囲は消えて無くなるかもしてません。しかし、それから先の排水管の周辺に油がこびりついて、ひどい場合には水が流れなくなってしまうのです。油と他の汚れがミックスされると、ネトネトした油汚れの塊になるので、勢い良く水を流した程度では詰まりも直りません。
シンクから近い場所であれば、家庭用のパイプクリーナーなどで油汚れの塊を掻き出すこともできます。しかし、その先の排水管になると、個人では掃除しきれず排水口掃除の専門家に来てもらわないといけなくなります。ちょっと一手間かけて捨てればかかる費用もわずかなのに、排水口に捨ててしまったことで何万円もかかることになります。
揚げ油や天ぷら油は排水口に流さずに、ゴミとして捨てるようにしましょう。
パイプクリーナー
まとめ
今回は、揚げ物や天ぷらに使った後の古い食用油の捨て方について調査しました。
一番無駄の無い使い方は、3回から4回程、揚げ物に使った油を炒め物用油として使う方法でした。普段からオイルポットを利用していれば、無駄なく油を使い切ることができそうです。
捨てる方法としては、食用油凝固剤を使って固めたり、ビニール袋や飲料用紙パックの中に新聞紙などの吸水性のある紙を入れてから油を入れたりする方法が一般的な方法でした。各自治体でも、固めた食用油や紙などに吸わせた油は、燃えるゴミとして捨てられる所が多く見られます。
自治体によっては回収した古い食用油を、バイオディーゼル燃料として再生している所もあります。自治体以外では、全国展開しているレストランの「びっくりドンキー」が、古い揚げ物油や天ぷら油を回収してバイオディーゼル燃料にしています。
また、食用油に入れると、油が洗剤になるので水に流せるという広告で人気を集めている「食用油処理剤」ですが、混ぜてから時間が経つと再び油と水と薬品に分離してしまうため、使用するには注意が必要です。
油は排水口に流すといつかは下水が詰まってしまうので、ゴミとして正しく捨てるようにしましょう。
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