発泡スチロールの捨て方4つ!燃えるゴミで出せる?捨てない方法もある?

発泡スチロールは、緩衝材や住宅の建設材料など、今や私達の生活に無くてはならないものとなっています。しかし、ビニール袋であれば1回だけでなく2回使用したりと、家庭での再利用の方法も見いだせますが、発泡スチロールは家庭での再利用が難しいため、ゴミとして捨てている方も多いのが現状です。

発泡スチロールが再利用できるとしたら、捨てるのは大変もったいないですよね。パソコンや炊飯器などの家電を買った時には、型で作られた大型の発泡スチロールが緩衝材として入っていますし、スーパーで刺し身や肉を買うと、発泡スチロールでできたトレーに食材が乗せられています。
ネットショップで物を購入すると、楕円型やシート型の発泡スチロールが緩衝材として入っていることもありますよね。

このように、形も色も違う発泡スチロールですが、どのようにして処分すれば良いのでしょう?発泡スチロールを引き取ってくれる業者は、あるのでしょうか?環境への配慮が叫ばれる中、発泡スチロールを再利用することはできるのでしょうか?

ここでは、発泡スチロールの処分方法について調査してみました。

目次

発泡スチロールの3つの種類

発泡スチロールは合成された樹脂でできています。スチロール樹脂を細かい泡状にしてかためたもので、断熱性があったり、切ったり削ったりしやすいという特徴があります。

大きな区分としてはプラスチックの一種になります。ドイツで1950年に発明された後、1959年から製品として生産されるようになりました。色は白ですが、顔料を混ぜるとさまざまな色に着色できます。

家電や魚を入れる発泡スチロールは大きなものがありますが、大きさの割に軽いのは、発泡スチロールの98パーセントは空気でできているからです。

実は「発泡スチロール」と言っても、大きく分けて3つの種類があります。
そえぞれ使われている場所が違うので、区別は明確にできます。
どの種類の発泡スチロールかを知ることによって、ごみ処理の区分も変わってきますから、捨てる前に区別ができるようになっておきましょう。

EPS ビーズ法発泡スチロール

最初に開発された発泡スチロールが【EPS(expanded polystyrene)】でした。「ビーズ法発泡スチロール」とも言われており、一般的に発泡スチロールというと、このEPSのようにのことを指します。

成形、加工されたEPSは家電の緩衝材の使われたり、魚介類の輸送用のクーラボックスとして利用されたりしています。また、加工してないビーズ状の発泡スチロールは、枕やクッションの中身や緩衝材として使用されています。

リサイクルしにくいため、ゴミとして処分されることが多い発泡スチロールです。

PSP ポリスチレンペーパー

【PSP(polystyrene paper)】は、スーパーでよく目にする魚や肉、惣菜などが乗っているトレーです。カップラーメンの入れ物も、PSPでできています。
「ポリスチレンペーパー」とも呼ばれていて、ペーパーという名前のとおり、発泡スチロールの元を薄くシート状にしながら発泡させています。

ポリスチレンは万が一食べてしまっても、身体の中に一切吸収されずに排泄物として外に出ます。
そのような特徴があるので、食料品のトレーに使われています。

リサイクル率が高い発泡スチロールなので、スーパーや自治体の回収ボックスで回収していたり、資源ごみの日に出したりする自治体もあります。

XPS 押し出し発泡ポリスチレン

【XPS(extruded polystyrene)】は、他の発泡スチロールと比べると硬くて頑丈で、燃えにくいのが特徴です。
これらの長所を生かして住宅の断熱材や、畳を作る時の芯などに使われています。
最近では、特に省エネを意識した住宅に使われるようになりました。

XPSは、EPSのように原料を発泡させて作るのではなく、押し出し機からぎゅっと押し出したものを板状に形を整えて販売されています。アメリカやカナダでは、ダウ・ケミカル社の商品名の「スタイロフォーム」という名前で呼ばれることがある合成樹脂です。

リサイクルしにくいため、ゴミとして処分されることが多い発泡スチロールです。

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発泡スチロールの処分方法4つ

1 発泡スチロール回収ボックスに入れる時の注意

イオンなど、発泡スチロール回収ボックスが設置されているスーパーなどが近くにあれば、無料で捨てることができます。
リサイクルとして再び加工、成形されて利用されるので、環境のことを考えると捨てるよりも回収ボックスに入れたほうが良いですよね。

スーパーに回収ボックスがあれば買い物に行く時に気軽に利用できますが、回収ボックスに発泡スチロールを入れる際に、注意しなくてはいけないことがあります。
3種類の発泡スチロールのうち、トレーであるPSPは回収ボックスに入れられるのですが、他の発泡スチロールは入れてはいけません。
PSPは純粋なポリスチレンで構成されているので再利用率が高いのですが、EPSとXPSの再利用率は低く、PSPの中に混ぜてしまうとリサイクル品の質が落ちてしまうのです。

発泡スチロール回収ボックスには、綺麗に洗ったトレー(PSP)のみを入れるようにしましょう。

2 発泡スチロールは買い取ってもらえる?

個人レベルの量では買取りは行っていませんが、コンスタントに発泡スチロールの処分を行っている会社を対象に、買取サービスを行っている会社があります。株式会社セベックとミツイワ株式会社などが代表的です。
まだ取り組みは始まったばかりですが、ポリスチレンのみの買取になります。
企業によっては、ポリスチレンの処分にわざわざ費用をかけている会社もあり、そのような企業の経費節減にも役立っています。

空き缶回収機は空き缶を入れるとお金が出てきますが、もう少し開発が進めば発泡スチロールを入れるとお金が出て来る発泡スチロール回収機ができるかもしれませんね。

発泡スチロールのリサイクル

発泡スチロールは回収された後、さまざまな方法で再利用されます。

一般的には、再び加工されて発泡スチロールになったり、建築の材料となったりします。
文房具や合成木材の材料にも利用されていますので、暮らしに身近な再利用の方法と言えるでしょう。

発泡スチロールを、液体燃料に変化させて再利用することもあります。
いらなくなった発泡スチロールを、コークスの代わりに使用したり、工場の燃料にするのです。
また、発泡スチロールを、固形燃料にリサイクルすることもあります。

3 発泡スチロールを不用品回収業者に引き取ってもらう

町内イベントや引越しなどで、発泡スチロールが大量に出てしまった場合は、不用品回収業者に発泡スチロールを引き取ってもらうことも可能です。
不用品回収業者の多くは、燃えるゴミや燃えないゴミなど積み込む品物の種類に関係なく、「軽トラック」に積み放題か、「2トントラック」に積み放題かで金額が分かれます。

全国的な相場としては、
「軽トラック」に積み放題の場合は、1万円から2万円程度になります。
「2トントラック」に積み放題の場合は、3万円から4万円程度になります。

依頼する前に聞いておかなくてはいけないこと、調べておかなくてはいけないことがいくつかあります。

まずは処分したい発泡スチロールの量です。
軽トラックの最大積載量は、350kg以下になります。荷台は、約180センチ×約90センチなので、それ以上の量がある場合は2トントラックを申し込みましょう。

2トントラックの最大積載量は、2トンから2.9トンになります。
荷台のサイズは、約300センチ×約160センチ程度になります。

次に、作業する時の人手です。ドライバー一人で来るもか、ドライバーともう一人来るのかによっって、発泡スチロールを積み込む時の作業スピードが違ってきます。ドライバー以外にもう一人暮れば作業は早くなりますが、その分人件費がプラスされます。

作業する時の駐車場代がかかる場合、業者が駐車場代を出すのか、こちらが出すのかも話し合っておく必要があります。

不用品回収業者は、夜中や早朝といった時間帯でも来てくれる場合がありますので、こちらの要望を全て言ってみて、数社から見積りをもらうと良いでしょう。
1社だけだと高い見積もりなのか安いのかがわからないので、必ず最低でも3社から見積りをもらうようにしてください。

4 発泡スチロールは燃やして良い?

発泡スチロールを、自宅の庭で燃やしたいと考えている方もいるかもしれません。
燃やす場合は、モクモクと黒い煙が大量に出るので前もって隣近所にお知らせしておきましょう。何も言わないと、火事かと思って消防に通報される恐れがあります。

・ダイオキシンは出ない
発泡スチロールは、燃やしてもダイオキシンのような有害なガスは出ません。
ダイオキシンというのは、塩素と水素と炭素の反応によって生じますが、発泡スチロールは水素と炭素だけで塩素はありません。そのため、ダイオキシンは発生しないのです。

・大量の黒煙が出る。
発泡スチロールは燃やしてもダイオキシンは出ませんが、その変わりに大量の黒い煙が生じます。
発泡スチロールは炭化水素でできているので、燃やすと水と二酸化炭素になります。
紙や木材が燃える時よりも、発泡スチロールが燃える場合は置くの空気が必要になります。
しかし、燃える時にはどうしても不完全燃焼する部分ができてしまうので、黒煙が出るのです。
黒煙は、ロウソクのススと同じように炭素でできたものなので有害ではありません。

発泡スチロールを燃やしても有害なガスは出ませんが黒煙が出るので、隣の家との距離が短い庭や、マンションのベランダなどでは燃やさないようにしましょう。

発泡スチロールの分別は何?

発泡スチロールは、発泡させた合成樹脂のプラスチックなので、プラスチックごみとして出せば良いと考えがちですが、捨てる時の区分は自治体によって違います。

・北海道札幌市
北海道札幌市は、発泡スチロールは「容器包装プラスチックゴミ」という区分になっています。
これは、歯磨きのチューブやプリンのフタや容器、ヘアスプレーのキャップ、ポケットティッシュの袋、マーガリンの容器と同じ区分です。

・神奈川県横浜市
横浜では大きさで分かれていて、プラスチックのリサイクルマークがついているもので、50センチ以下に砕くことができたら「プラスチックごみ」に区分されます。それ以外の発泡スチロールは燃やすゴミか粗大ゴミになります。

・東京都23区
東京23区の場合は、発泡スチロールは基本的に可燃ごみです。しかし、刺し身や肉が入っていたような食品用発泡スチロールトレーは回収施設での回収となります。
発泡スチロールトレーを出す時には、食品がついていないように綺麗に洗って乾かしてからゴミとして出すようにしましょう。
テープやヒモでしばったり、袋に入れてしまうと回収できませんので注意が必要です。
発泡スチロールに限らず東京都ではリサイクル用の回収コンテナ容器は、回収する日の前日の午後に配布されますので、地域のルールに従って出すようにしてください。

・福岡県福岡市
福岡市の場合は、発泡スチロールは燃えるゴミとして出せます。出す時には、福岡市指定の「燃えるごみ用」袋に入れて捨てなくてはいけません。
福岡市指定のゴミ袋は、45リットル用の大きいサイズ、30リットル用の中くらいのサイズ、15リットル用の小さいサイズの3サイズがあります。

このように、発泡スチロールを捨てる時の区分は、各自治体によって違います。
燃えるゴミの所もあれば、プラスチックごみの自治体もありますので、違う自治体に引っ越した場合などは前に住んでいた所と捨てる区分が同じとは限りませんので注意してください。

まとめ

発泡スチロールの捨て方について、今回は調査しました。

捨て方としては、ゴミとして出すのが一般的ですが、住んでいる地域によって「燃えるゴミ」なのか、「プラスチックごみ」なのか等、区分が違います。

また、魚や肉を買った時に敷いてあるトレーはリサイクルできるので、リサイクル用回収ボックスに入れることができます。回収ボックスは、スーパーなどに常時設置していある地域もありますし、資源ごみ回収の時だけ出される地域もあります。

大量に発泡スチロールがあって、今すぐ処分しなくてはいけない場合は、不用品回収業者に引き取ってもらうことも可能です。不用品回収業者に引き取ってもらう場合は、量によって軽トラックになるか2トントラックになるかが変わってきます。依頼する前に、発泡スチロール全体の量を測っておいてください。

あまりおすすめできませんが、発泡スチロールは燃やしてもダイオキシンが出ないので、安全な場所で燃やすことも可能です。発泡スチロールは燃やした場合は大量の黒い煙が出ますので、自治体のゴミの回収にどうしても出せない場合で、隣近所に迷惑のかからない場合のみの最終手段として考えてください。

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