倉庫やベランダなど、自宅の敷地に不要になったタイヤが眠っていませんか?タイヤはサイズが大きく重量もあることから、処分するのが面倒でとりあえず保管している方もいるでしょう。
一方で、タイヤを処分したくても方法がわからない方もいるのではないでしょうか?タイヤは粗大ゴミで処分するのかディーラーに持って行くべきなのかなど、様々な処分方法が頭に浮かぶかもしれません。
今回はタイヤの処分問題を解決するために、処分方法や処分料金などを詳しく見ていきましょう。タイヤの処分方法や処分料金などを比較すると特徴がわかり、あなたに合った方法で手放すことができます。これからタイヤを処分する方は必見の内容です。
タイヤの処分は粗大ごみで出せる?
不要になったタイヤは粗大ゴミで捨てることができるのでしょうか?答えはNOです。タイヤを含む自動車部品の処分は環境汚染などの観点により、粗大ゴミで捨てることができません。
タイヤは『廃棄物処理法で適正処理困難物に指定』されており、適切な方法で処分する必要があります。廃棄物処理法にタイヤを当てはめると、事業者の場合は産業廃棄物の扱いですが、家庭から排出される場合は一般廃棄物の扱いです。
原則、一般廃棄物は自治体が回収して処分しますが、タイヤは適正処理困難物に指定されていることから回収されることはありません。ただし、埼玉県など一部の自治体ではタイヤを粗大ゴミとして捨てることができます。
廃タイヤを廃棄処分する方法6個
廃タイヤを処分したい方は6つの方法で手放しましょう。原則、廃タイヤは処分料が発生しますが方法によっては無料になることもあります。少しでもお得に廃タイヤを処分するなら、方法や料金などをよく調べて比較することが重要です。
【ガソリンスタンド】
ガソリンスタンドで廃タイヤを処分することはできますが無料ではありません。ガソリンスタンドで廃タイヤを処分する場合は処分料が発生します。
廃タイヤの処分料はカー用品店やタイヤ専門店とほぼ同額ですが、店舗によって料金が違うため事前に確認した方がいいでしょう。
普段、あなたが利用しているガソリンスタンドも廃タイヤの処分を有料で行っているはずです。給油やタイヤ交換の際に廃タイヤの処分を依頼してもいいでしょう。
【カー用品店やタイヤ専門店】
カー用品店やタイヤ販売店と言えば、オートバックス・イエローハット・タイヤ館などを思い出す方も多いのではないでしょうか?
大手チェーン店のカー用品店やタイヤ専門店は廃タイヤの処分料を統一しているため、店舗によって料金が違うことはありません。
【ディーラーや中古車の販売店】
基本的にディーラーは無料で行うサービスは多くなく、廃タイヤの処分を無料にするためにはタイヤ交換を行うと考えましょう。
ただし、ディーラーによってはタイヤ交換をしても廃タイヤの処分料が無料にならないケースもあります。また、有料で廃タイヤを処分する場合、ディーラーによって料金にバラつきがあるため確認した方がいいでしょう。
中古車の販売店で廃タイヤの処分を行う場合もディーラーと同じ考えです。車を購入すると廃タイヤを無料で処分してくれたり、有料でも安い値段で対応している企業もあります。
少しでも安く廃タイヤを処分したい方は、個人経営の業者へ依頼した方がいいかもしれません。個人経営の場合は店員やオーナーとの関係性などにより、車を購入しなくても廃タイヤを処分してくれることがあります。
【自動車修理や整備工場】
自動車修理工場や整備工場も廃タイヤの処分を行っており、比較的安い料金で対応しています。
自動車修理や整備工場へお世話になっている方は無料で廃タイヤの処分を引き受けてくれるかもしれません。近所に自動車修理や整備工場があり1度も依頼したことがない方も、廃タイヤの処分や料金について聞いてみましょう。
【産廃業者】
廃タイヤを産廃業者へ持って行って処分する方法もあります。産廃業者の詳しい情報は自治体のホームページを見るか役所に問い合わせて確認しましょう。
産廃業者によっては自分で廃タイヤを持ち込まなくても回収依頼することも可能です。ただし、処分料に出張料がプラスされることもあるため事前に確認しましょう。
【不用品回収業者】
不用品回収業者は廃タイヤの処分も行っており、自宅まで取りに来てくれるためタイヤを運ぶ手間がなくラクです。
また、業者によっては即日や夜間対応しているため、自分のスケジュールに合わせて依頼することができます。時間がない方や自分で廃タイヤを処分するのが面倒な方は不要品回収業者を検討しましょう。
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まだ使えるタイヤを廃棄処分する方法3個
まだ使えるタイヤは、3つの方法のいずれかを選択するとお金に化けるかもしれません。処分するタイヤもやり方によってはお金になるため、お得な方法を知りたい方はチェックしましょう。
【中古タイヤやホイール専門の買い取り業者】
まだ使えるタイヤであれば、中古タイヤやホイールを扱う専門業者へ売って処分する方法もあります。
ただし、2年~3年未満のタイヤでホイール付きであることが条件です。ホイールがないタイヤでも買い取り対象になることもありますが、多くの業者はホイール付きを条件にしています。
中古タイヤやホイール専門の買い取り業者が近くにない場合は、全国対応OKの業者を探しましょう。全国対応OKの業者は、店舗へタイヤを持ち込まなくてもウェブや郵送で査定が完了します。
また、中古のカー用品を取り扱っている業者でもタイヤの買い取りを行っている場合もあるため、気になる方は確認してみましょう。
【リサイクルショップ】
リサイクルショップもタイヤの買い取りを行っていますが、中古タイヤやホイール専門の買い取り業者と同じでホイール付きが前提です。
中古タイヤは良くないなどのマイナスイメージから買い手が少なく、売りやすくするためにホイールとセットにして販売しています。中には、ホイールがなくても買い取ってくれるリサイクルショップもありますが数は少ないでしょう。
リサイクルショップでタイヤを処分する場合も条件があります。タイヤの溝が7分山以上で1度もパンクしていないことや、製造から2年~3年未満のタイヤが対象です。
【ネットオークションやフリーマーケット】
ネットオークションやフリーマーケットでタイヤを売って処分することもできます。
ネットオークションやフリーマーケットメリットは、自分で販売価格を決めることができることです。売り手と買い手のニーズが合えば、中古タイヤやホイール専門の買い取り業者・リサイクルショップよりも高値で取り引きできるかもしれません。
一方でデメリットは2つあります。1つ目は、個人間の取り引きであることや文章のみで対応するためトラブルになりやすいことです。気持ちの良い取り引きをするためには、丁寧な対応を心がけて傷や汚れなどマイナス点も明確にしましょう。
2つ目は配送料で、タイヤは大きく重量もあることから高額になります。売り手は配送料の負担をなくし少しでも多く利益を得たいですが、買い手は配送料を浮かせて少しでも安く手に入れたいのが本音です。最後までスムーズな取り引きをするために、配送料の負担者は明確にしておきましょう。
タイヤの持ち込み処分はどこでできる?
タイヤを持ち込んで処分する方法は11通りあります。選択肢はたくさんありますがあなたに合った方法が見つかるはずです。
・ガソリンスタンド
・カー用品店
・タイヤ専門店
・中古タイヤやホイール専門の買い取り業者
・ディーラー
・中古車の販売店
・自動車修理工場
・自動車整備工場
・産廃業者
・リサイクルショップ
上記のタイヤの処分先を見てピンとくるものはありましたか?タイヤを持ち込んで処分する際のポイントは2つあります。
【自宅から持ち込み場所までの距離】
タイヤを自分で持ち込んで処分する時は、車に積んで運ぶ方が多いでしょう。
自宅から持ち込み場所までの距離が短い方が、移動時間やガソリン代をおさえることができます。できるだけ自宅から近い処分先を選んでタイヤを捨てましょう。
【タイヤの持ち込み処分料】
タイヤの処分料は持って行く場所によって違います。少しでもお金を浮かせたい方は、数ヵ所あたり処分料を比較してから決めましょう。
ホイール付きタイヤの処分方法
ホイール付きタイヤを処分する時も選択肢は多く12通りあります。また、自分で持ち込んで処分する場合と大きな差はありません。
・ガソリンスタンド
・カー用品店
・タイヤ専門店
・中古タイヤやホイール専門の買い取り業者
・ディーラー
・中古車の販売店
・自動車修理工場
・自動車整備工場
・産廃業者
・リサイクルショップ
・不用品回収業者
ホイール付きタイヤは状態や製造年数などにより高値で売れることもあります。特にアルミホイール付きタイヤは価値があり思わぬ臨時収入になるかもしれません。ホイール付きタイヤを処分してお金に換えたい方は3つの方法を検討しましょう。
・中古タイヤやホイール専門の買い取り業者
・リサイクルショップ
・ネットオークションやフリーマーケット
タイヤ処分の料金・費用目安
タイヤの処分料の目安は1本約300円~2,000円で、ホイール付きは処分料1本につき約300円~1,000円加算されます。業種別にまとめました。
【ガソリンスタンド】
・タイヤ1本:約270円~550円
・ホイール付きタイヤは1本:約1,000円プラス
【カー用品店やタイヤ専門店】
・タイヤ1本:約270円~550円
・ホイール付きタイヤは1本:約300円~1,500円プラス
【ディーラー】
・タイヤ1本:約500円
・ホイール付きタイヤは1本:約1,000円プラス
【中古車の販売店】
・タイヤ1本:約300円~1,000円
・ホイール付きタイヤは1本:約500円~1,000円プラス
【自動車修理や整備工場】
・タイヤ1本:約300円~1,000円
・ホイール付きタイヤは1本:約500円~1,000円プラス
【産廃業者】
・タイヤ1本:約50円~1,000円(無料の地域もあり)
・ホイール付きタイヤは1本:約1000円~1,000円プラス
【不用品回収業者】
・タイヤ1本:約1,000円~2,000円
・ホイール付きタイヤは1本:約1,000円プラス
高くタイヤを買い取ってもらうポイント
タイヤを売るなら高値で処分したい方は多いでしょう。中古タイヤを高値で買い取ってもらうためのポイントは3つあります。
【製造から2年~3年未満のタイヤ】
タイヤの状態が良好で製造されてから2年~3年未満のタイヤは高額査定の対象です。
タイヤは4年~5年経つと経年劣化によりゴムの硬化やヒビ割れが発生する場合があるため、製造されてから2年~3年未満が高額査定のポイントになります。
【タイヤ購入時の付属品を付ける】
タイヤを購入すると様々な付属品が付いてきますが、保管している場合はタイヤと一緒に全て業者へ渡しましょう。付属品は査定にひびく要因で、フルセットで揃っていると高額査定につながります。
【シーズンタイヤは季節に合わせて売る】
スタッドレスタイヤは10月~11月初旬頃・夏タイヤは1月~2月頃に業者へ売って処分しましょう。
シーズンタイヤは本格的な冬や夏を迎える前に処分すると、高値で買い取ってくれるケースが多いです。
処分されたタイヤはどうなる?
処分したタイヤがどうなるのか気になりませんか?処分したタイヤはリサイクルされますが多くを占めているのが燃料です。燃料はタイヤを細かく切断したものを使い、『タイヤチップ』と呼ばれています。
タイヤチップは高い発熱量でありながら、環境汚染につながる硫黄酸化物の排出を減らすのが特徴です。環境に配慮した燃料として注目を浴びており、例えば、製紙工場ではタイヤチップを燃料として使用しています。
他にも、処分したタイヤは海外へ輸出したり、国内では再生ゴムやゴム粉にするなどムダがありません。
あなたは遊歩道や歩道橋などを歩いている時に、コンクリートがフカフカしていると感じたことはありませんか?処分したタイヤから生まれた再生ゴムをコンクリートなどに混ぜて、再利用している場合もあります。
また、タイヤを燃やした後に残った灰はコンクリートや着色剤として再利用され、埋め立てて処分している割合はごくわずかです。
まとめ
タイヤの処分方法や処分料金について、よくわかったのではないでしょうか?基本的にタイヤを処分する時は料金が発生しますが、条件によってはお金をかけないで手放すことができます。
”タイヤを処分しよう!”と思ったら、タイヤの状態などを確認して売るのも1つの方法です。タイヤを処分する際はぜひ参考にしてください。
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