亡くなる前に自分中心で遺品を整理することを、生前遺品整理と言います。通常の遺品整理と違い、計画的に時間をかけて人と相談・協力することができるので、トラブルの回避に便利です。本記事では、生前遺品整理のポイントや片付けのコツを紹介しているので、ぜひご覧ください。
遺品整理には、2種類あります。
残されたご家族が行う通常の遺産整理と、生前に自分で行う生前遺品整理です。
生前整理は、自分が中心になって整理していくので、本当に大切な物であれば残しておくことができます。
遺品整理よりも片付ける費用・時間の負担が軽くなる傾向がありますし、遺産相続のトラブルを防げるのがメリットです。
本記事では、生前遺品整理のやり方、片付けのコツを中心に紹介しています。
専門業者を選ぶコツも紹介しているので、ぜひご覧ください。
なお、遺族がする遺品整理との違いについての詳細は、下記の記事で解説しています。気になる方はぜひご覧ください。
生前の遺品整理のメリット・デメリット
生前遺品整理には、良い面も悪い面もあります。通常の遺品整理との違いにふれつつ解説していくので、状況に合った方を選びましょう。
精神的・金銭的な負担が軽くなる
メリットは家族の負担が減ること
残された方のみで行う遺品整理は精神的につらいだけではなく、時間的な負担も大きいもの。片付けのための業者を読んだり、ゴミを捨てたりする度に費用の負担もかさんでいきます。
残された方による遺品整理にかかる費用は、下記の記事で解説しています。詳しく知りたい方はご覧ください。
一方、ご自分で生前遺品整理をしておけば、徐々に粗大ごみに出していくことができるし、家電も下取りに出すことが可能かもしれません。
思い出の品も「本当に残しておきたいもの」とそうでないものをすぐに見分けることができますし、デジタルで残して、誰かに継いでもらうということもできます。
例えば、ご家族の小さい頃のお手紙は通常なら捨てられてしまうかもしれませんが、ご自分でデジタルで残して、将来ご本人に見てもらうといったことができるわけですね。
また、近年は各種ネットのアカウント情報、電子マネーなどのデジタル遺産の処理が困難になっています。
各種情報も、ご自分なら簡単に把握できますね。
ご家族の把握していないサブスクなどの解約のための情報を残しておけば、余計な料金を取られずにすみます。
相続争いを防げる
遺産相続のトラブルを防ぐことができる
生前遺品整理で遺言状を作成しておけば、遺産相続のトラブル回避に役立ちます。
遺品の整理をしていて「生前贈与した方がお得な物だな」というものが見つかることもあるので、ぜひ取り組んでおきましょう。
贈与税は相続税より高い税率が設けられていますが、生前贈与した方が節税対策になるパターンもあります。気になる方は専門家に確認しておきましょう。
さらに、財産目録を作成しておけば、残されたご家族の手続きが楽になります。
負担がかかるので数日に分けて進めよう
デメリットは思い出のある品物を捨てなければいけないこと
家族の負担、金銭トラブルを避けることに役立つ生前遺品整理ですが、もちろん悪い面もあります。
「精神的にも身体的にも疲れる」や「不用品の処分お金がかかる」の他、大きいのは思い出の品も捨てなければいけないこと。
古いアルバムなどの思い出の品は、中々処分できません。
手が止まってしまうようでしたら、思い出の品のデジタル化を検討しましょう。
写真などはスキャナーで簡単にデジタル化できますし、量があるなら専門業者に頼む手もあります。
お家を整理したり、思い出の品を残すコツは下記の記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。
生前遺品整理のやり方
生前遺品整理をする時は、進めやすい手順があります。ここでは、そのポイントを紹介していきます。
生前遺品整理をする時は、最初にエンディングノートを作っておくと便利です。
エンディングノートを使い、残された方々へのメッセージや、ご自分の所持品の管理・処分方法を指示できます。
財産や相続について書くことも可能ですが、遺言状と違って法的な効力はありません。遺産の分配については、遺言状を作った方がいいでしょう。
エンディングノートの特徴は、決まった形式がないので、自由に書けるということ。
「自由すぎて分からない」という方は、お店でエンディングノートを購入するのがおすすめです。
ノートに書き込んでいくだけで、生前遺品整理に役立つ項目を分かりやすくまとめられます。
エンディングノートで残したい情報をまとめたら、家の中の物を整理していきましょう。進め方を解説していきます。
1日の目標を決めて持続的に行うのがポイント
必要な物だけを残す
生前にいるもの・いらないものを分別するポイントは、一度に進めるのは大変。思い出の物よりも日用品の方が簡単なので、そこから手をつけていきましょう。途中で挫折しないポイントは、整理する場所と時間を決めること。
一度で捨てるかどうかを決められない時には「保留用」の箱を作っておきましょう。
一週間を目安に検討して「使う」「捨てる」「リサイクルショップ類で売る」「不用品回収業者に出す」のいずれかを決めるのがおすすめです。
気持ち・状況が変わることもあるので、一年を目安に見直すとよりしっかり整理できますよ。
生前整理のためのポイントは、下記の記事でも解説していますので、ぜひご覧ください。
不用品が増えたら、不用品回収業者に依頼しましょう。
一度に大量に処分すればするほど、費用はお得になります。そのポイントは下記の記事で解説しています。
捨てがたいものはデジタル化も検討して
思い出の品を残す
思い出の品は中々捨てることができません。とはいえ、基準を決めずに残すと家が片付かないので「この箱・引き出しに入る分」といった基準を決めてから行うのがポイントです。
写真やイラスト、ハガキといった薄いものはデジタル化するのもおすすめです。思い入れの深いものなら、人に譲るのもいいでしょう。
思い出の品を整理するポイントは、下記の記事でも解説していますよ。
通帳・クレカ・印鑑や重要書類は一か所にまとめよう
貴重品をまとめる
家の中のものを整理できたら、貴重品をまとめておきましょう。通帳・印鑑・保険証などは家の中にバラバラに置いてあると、家の住人が亡くなった後に探すのが大変です。
重要書類と一緒にまとめて、亡くなった後の手続きがスムーズに行えるようにしておきます。各種パスワード・暗証番号も同じ場所にしまっておくと便利です。
「そこまでするのは大変」と言う方でも、貯金額・自動車関係・美術品関係・家具関係の価値や、株式や税金の価値を書き残しておきましょう。
家の中の物の整理は自分の人生を振り返ったり、家の中を快適にする目的もあります。
一方、財産目録の目的は、残された人のトラブルを防ぐこと。
相続にかかる税金や引き継ぐ財産、借金等を把握してもらうための物なので、重要書類と一緒に保存しておきましょう。
正式な財産目録の基準については、文化庁の公式サイトの「財産目録について」ページにて解説しています。
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生前遺品整理の片付けのコツ
生前整理の大部分はお片付け。体力があるうちにやれば簡単ですが「体力があるうちなんて、その気なれない」と言う方が多いでしょう。ここでは、片付けを最後まで続けるコツを紹介していきます。
一度に終わらせようとしない
生前遺品整理は、一日で終わるような作業ではありません。無理に一度に終えようとすると、かえって挫折しやすくなってしまいます。
先に片付けたい場所から手をつけ、毎日時間・目標を決めて作業していきましょう。
不要だと判断したものも、すぐに捨てる必要はありません。状態によってはフリマアプリ・リサイクルショップなどで売れるかもしれませんし、家電量販店で下取りをしてくれるかもしれません。
売れない不用品も、一か所にまとめて最後に不用品回収業者に回収してもらうことができます。
整理整頓と適切な処分、どちらのためにもゆっくり進めていった方が効率的ですね。
自分ひとりでやろうとしない
生前遺品整理は一人で行うにはハードな作業です。ご家族や片付けの業者を呼んで、一緒に片付けてもらいましょう。
整理の際にご家族を呼ぶと、片付けが楽になるだけではなく、財産や貴重品の位置を把握しておいてもらえるというメリットがあります。
意見のすり合わせも行えるので、ぜひ一緒に整理していきましょう。
生前遺品整理をしても、死後に遺族が行う作業をゼロにはできません。一緒に整理をした方が、各種手続きがスムーズです。
専門家の協力を仰ぐ
正式な財産目録や遺言状を作りたいのであれば、専門家に依頼しましょう。
法律の知識なしに正式な書式を守ることは難しい上に、財産が正確に評価できない可能性があります。
遺産に関することですので、司法書士への相談がおすすめです。
詳しくは下記の記事で解説しています。
生前遺品整理のための業者の選び方
生前遺品整理は一人で完了させるの困難。
家を整理し、不用品を回収してくれる生前遺品整理の専門業者に依頼するのもおすすめです。
遺言状・財産目録の作成も手伝ってくれるので、財産の整理も確実になります。
「家の整理だけ」や「遺言状・財産目録だけ」など、部分的な依頼に対応している業者もありますよ。
料金相場は内容と家の広さや依頼時間によって大きく変化します。一度見積もりをとってから依頼をするか検討しましょう。
【生前遺品整理の業者を選ぶポイント】
- 遺品整理士などの資格を持った人がいる業者を選ぶ
- 料金体系が分かりやすい業者を選ぶ
- 無料見積もりに対応してくれる業者を選ぶ
生前遺品整理業者を選ぶ時は、相見積もりが鉄則です。HPを見て資格保有者がいる会社を選び、見積もりを通して対応を確認しましょう。体験者の口コミも重要です。
生前整理アドバイザーや遺品整理士がいる会社がおすすめです。その他片付けに関する資格がある人が多い会社ほど安心ですね。
生前遺品整理に関するよくある質問
- 遺品整理との違いは?
-
生前に本人が関わって行うので金銭トラブルを防ぎやすいことが最大の特徴です。長期間で計画的に行います。
- どんな方法でやればいいの?
-
エンディングノートの作成・物の整理・財産目録の作成がメインです。遺言状があるとより故人の遺志が尊重されやすくなります。
- 業者に依頼するならどんな業者?
-
生前遺品整理を専門にしている業者があるので、相見積もりをとって比較しましょう。財産の整理のみを依頼することもできるので「ある程度の片付けは自分で行い、不要品回収業者に不用品を出す」といった形をとることもできます。
「遺品整理業者って何となく不安」と思うならタスクルへ!
遺品整理を頼みたいけど選び方もわからないし、ちゃんとした業者っているの?
遺品整理を考えている方の中にはこんな不安を持つ方も多くいらっしゃいます。
確かに、周りに利用した事がある人も少ないサービスだけに「ぼったくられないかな?そもそも相場がわからないんだけど」と思ってしまうもの。
タスクルではきちんとした遺品整理業者とお客様をつなぐために、以下の取り組みを行っています。
- 有資格者在籍の業者を紹介
- 明確な料金設定の業者を厳選
- チャットでのやり取りで記録を残す
また遺品整理を考えるときには「不用品回収業者じゃだめなの?」という疑問もよく上がってきます。
まずは不用品回収業者ではなく遺品整理業者に依頼しなければ損してしまう可能性について解説するので参考にしてください。
遺品整理業者ではなく不用品回収業者だと損をする可能性
実は遺品整理では家具の中などから現金が見つからないことの方が多いという事実があります。
タンスの中など分かりやすい場所だけでなく、ソファの中から3000万円の現金が見つかったという事例もあるのです。
実績の多い遺品整理業者はこの事実を知っているので、遺品の中の違和感に即座に気づくことができます。
しかし不用品回収業者は遺品整理のプロではないので、現金が入ったままの家具や家電でも気づかず回収してしまう可能性が高いです。
故人が大切に貯めた資産を間違えて捨ててしまわないためにも、遺品整理は不用品回収業者ではなく遺品整理業者に依頼するのが最適なのです。
タスクルは有資格者在籍の業者を紹介
遺品整理士という資格をご存知でしょうか?
一般財団法人 遺品整理士認定協会が認定している正式な資格で、モラルはもちろん遺品整理に関する法規制についても学んでいます。
例えば上記のように「遺品の中から現金が見つかった」というようなケース。
法規制や遺品整理のルールを何も知らない人が大量の現金を発見した場合と、遺品整理士の資格を持ち実績も多数ある人が発見した場合とでは現場の状況が変わってくると思いませんか?
タスクルでは遺品整理士の有資格者が在籍している業者を厳選して5社紹介いたします。
葬儀や初七日などめまぐるしい日々が続く中でも、信頼できる遺品整理業者を簡単に探していただけます。
タスクルは明確な料金設定の業者を厳選
利用したことがないサービスだけに、遺品整理は相場や料金設定がわかりにくいという声も多いです。
タスクルでは遺品整理士の有資格者在籍業者を厳選すると同時に、料金設定を明確にしている業者も厳選いたします。
実績や資格の有無など弊社独自の厳しい基準で業者をジャッジし、お客様に安心してご紹介できる業者とのみ提携。
そんな選りすぐりの提携業者の中から最大5社、無料見積もりで料金を比較してご納得できる業者を選んでいただけます。
分かりにくい見積もりや使途不明金などを請求するような業者とは提携しておりません。
タスクルはチャットでのやり取りで記録に残す
チャットはよく分からないし不安。
こんな声もあるかもしれませんがタスクルではあえて、原則チャットでやり取りのシステムを構築しております。
なぜならチャットでのやり取りは全て記録に残るため、万が一業者とのトラブルが発生した際「言った言わない」の水掛け論を防止できるからです。
トラブルの起きない優良業者のご紹介を第一にしておりますが、仮にトラブルが起きた際もチャットの記録でお客様を守ることができます。
またチャットを使用していただくことで、正式に遺品整理を依頼するまでお電話番号などの個人情報が業者に公開されない仕組みとなっております。
お客様の個人情報を守り、やり取りの記録が残るタスクルのシステムをぜひご利用ください。
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