遺品の整理は相続人・関係者の全員がそろった日に終わらせるのがベスト。とはいえ、関わる方が多ければ多いほど集まれる日は限られますし、遺品の整理自体が精神的に辛いというご遺族もいらっしゃいます。 そんな時におすすめしたいのが、遺品整理業者の利用。 本記事では、業者に頼む基準と選び方、料金相場と見積もりのチェック事項を中心に解説しています。これから遺品の整理が必要になる時におすすめできる記事になっています。
遺品整理業者に頼む基準とは?
遺品整理とは故人が生活に使っていたものを整理し、残すか残さないかを決める作業。故人の持ち物・お金・契約は原則相続人に引き継がれますので、遺品整理を行うのも相続人が中心になります。
遺品整理と形見分けは似ていますが、遺品整理の方を先に終了させる必要があります。形見分けは誰でも参加できますが、遺品整理は故人の財産を把握する側面もあるので、相続人またはご遺族で行うべき作業なのです。
とはいえ、遺品を整理するのは時間的にも精神的にも大変な作業になります。家具や家電など、重たいものを動かす場面も多々あります。
そんな時に役に立つのが、遺品整理業者。遺品の取り扱いに特化した専門家が、丁寧にお宅を整理してくれます。
【遺品整理業者が請け負ってくれる作業】
- 大型・小型問わず遺品の整理
- 遺言状・貴重品・重要書類の捜索
- 遺品の供養
- デジタル遺品(電子機器・SNSデータ・サブスク契約など)への対応
- 不用品と必要品の分別
- 不用品の回収・処分
- 遺品整理後の除菌清掃・消臭
- 物件の解体・リフォーム
- 相続に関する書類・解約に関する書類の手続きへの相談・代行
このように、遺品に関することでしたら全てに対応してくれるのが遺品整理業者のメリットです。
下記の基準に当てはまる方は、依頼を考えてみてもいいでしょう。
【遺品整理を頼む理由の例】
- 精神的に辛い
- 品物が多い
- 相続人・親族が集まれる日が限られている
- 賃貸なので退去まで時間がない・家具で傷をつけたくない
- 骨董などの「価値の分かりにくい貴重品」が多い
遺品整理業者に頼めば「家財の整理・不用品の処分・不用品の買取」まで一括で行ってくれます。
片付け業者や買取業者に作業ごとに個別に依頼していくより、手間も費用も節約できる傾向があるので、遺品のことで悩んでいる時に相談してみましょう。
遺品整理業者以外の業者に遺品整理は依頼できる?
遺品を整理する際の依頼先は、遺品整理業者だけではありません。各業者のメリット・デメリットを解説していきます。
片付け代行業者
ハウスクリーニングの業者からゴミ屋敷清掃を専門にしている業者まで、幅広く「片付け業者」を名乗っています。「片付け代行という名前の会社だけど、実は遺品整理の実績が多い」というケースもよくあります。
遺品整理の実績があるか、遺品整理士が在籍している業者であれば遺品整理業者と同等の働きが期待してもOK。
それ以外の業者は「片付けは早いが、遺品の扱いに不慣れ」や「デジタル遺品に不慣れ」といった弱点がある可能性があります。
不用品回収業者・リサイクル業者
遺品を整理した後、不用品の回収のみを頼むのであればこちらでもかまいません。
ただし、遺品の買取や供養には対応していません。
デジタル遺品のうち、電子機器を回収してくれますが、SNSの登録・サブスク登録などの目に見えないものは対象外になります。
思い出の品も不用品として扱われるリスクがあるので「遺品整理は自分達でやりたいけれど、大型の家具・家電は処分する予定」といった方におすすめです。
特殊清掃業者
孤独死や事件現場に対応してくれる業者です。遺品整理も兼ねている業者がほとんどで、ゴミ屋敷・ペット屋敷にも対応しています。
これからも誰かが暮らす予定があるなら、自然死であっても呼ぶことをおすすめします。人が亡くなったお家には死臭が残るので、特殊清掃業者を呼んで臭気測定をした方がいいでしょう。
ご自宅以外で亡くなった場合や取り壊す予定があるのなら、遺品整理業者の方が向いています。
専門知識を持った有資格者
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遺品整理業者の相場
遺品整理は間取りやお部屋の状態で相場が変わります。お住いの地域でも変動するので、複数の会社に相見積もりを依頼して、ご自分の地域の相場を把握することが大切です。
下記はタスクルが調査した間取り別の相場の一例なので、ご参考ください。
間取り | 相場 |
---|---|
1R | 30,000円(税込)~ |
1K | 80,000円(税込)~ |
2LDK | 120,000円(税込)~ |
4LDK | 120,000円(税込)~ |
遺品整理業者の選び方と注意点
遺品整理業者は高齢化社会に応じて急激に発展した業種です。業者の質は当たり外れが大きいので、相見積もりをとる・サイト内容をチェックすることで優良業者を見極めていきましょう。ここでは、そのためのチェックポイントを解説していきます。
WEBサイトに必要な情報・実績を記載している
遺品整理業者は、WEBサイトがある企業を選ぶのがおすすめ。実績は勿論、依頼主の口コミも掲載されているとより安心できます。
WEBサイトの確認事項
- 会社住所・代表者氏名・会社の連絡先
- 作業実例
- 加盟組織・所有資格
これらが掲載されていない・問い合わせても回答が無い業者はほぼ悪質業者。相見積もりの候補から外しましょう。
専門資格を取得している
遺品整理業者を名乗るための専門資格は、現在ありません。しかし、持っていなければ作業が限られる資格と、持っていれば専門性の証明になる資格はあるので、ここで解説していきます。
遺品整理業者が持つべき資格
遺品整理業専門の必須資格はありません。ただし、不用品の回収とゴミ出し・リフォームと解体遺品の買取は許可なく行うと違法になるので、これらの3点は依頼前に確認しておきましょう。
【遺品整理業者が持つべき資格 (各都道府県・市町村で発行する許可) | 補足 |
---|---|
一般廃棄物収集運搬許可証 一般貨物自動車運送事業許可 | ゴミ収集・運搬・処分するために必須 |
古物商許可証 | 遺品の買取のために必須 |
解体工事業登録 | 床・壁の解体とリフォームに必須c |
一般廃棄物収集運搬許可証・一般貨物自動車運送事業許可は許可を得ている業者へ委託している業者も多いので、どのように処理しているかを確認しましょう。この許可を得ないままに遺品を回収・廃棄すると不法投棄に当たるので、遺品整理業者にとっては必須の資格になっています。
古物商許可証は買取品・中古品の売買に必須資格で、遺品の買取に必要です。
解体工事業登録は建物の解体の必須事項ですので、原状回復作業に必要になります。
遺品整理の知識に関する資格
遺品整理業者を探していると、よく遺品整理士という資格が目に入ります。
これは一般財団法人遺品整理士認定協会による認定資格で、遺品の整理に関係する法律などの知識についての講義を受けた証拠になります。
必須ではありませんが、持っていると「専門知識がある」ことの一つの証明になります。
他にも確認しておきたいのが、脱臭マイスター。これがなくとも脱臭作業はできますが、消臭・除菌についての講習を受けた証拠になるので、ご自宅で亡くなった方の遺品整理を依頼する時は持っていると安心です。
この他、整理整頓に関する資格を持っている業者もよくいます。
WEBサイトを確認してもわかりづらい時は、直接問い合わせておきましょう。
料金体系が明確
悪質な業者ほど料金体系が曖昧な傾向があります。相見積もりをとって「他の業者にはあった作業内容がない」という時は、一度確認しておきましょう。
答えられない業者はまず怪しいですし、「現地での判断になる」と答える業者は見積もり後に法外な追加料金を追加する可能性があります。
遺品整理業者とのトラブルの例で「後になって高額な料金を請求する」というケースがよくあります。見積もり段階で安すぎる業者にも注意が必要です。
料金体系が曖昧な業者は、他に比べて不自然に安いケースがあります。これは作業後に現地で高額な追加料金を請求されるトラブルになりがちなので、避けた方が無難です。
捨ててはいけないものを把握している
故人が残した遺品の中には、安易に捨ててはいけないものも数多くあります。そのことを把握している業者を選びましょう。
基本的に重要 | 家の鍵・通帳・印鑑・身分証明書 |
相続に必要 | 各種契約書類・支払通知書 |
金銭トラブルの原因 | 貴金属・美術品・骨董品・レンタル品 |
印鑑や書類は、契約を引き継ぐ・解約に必要になります。早い段階で見つけておきましょう。
貴金属・骨董品・美術品などは、形見分けの段階でモメやすい品物です。遺品整理業者に仕分けてもらい、誰か一人の判断で捨てるのは避けることが大切です。
Wi-Fiルーターなどのレンタル品は、契約者が亡くなっても自動的に契約が切れるわけではありません。契約を解約して返却するのは相続人になるので、ウッカリ捨てないように注意しましょう。
印鑑や書類は、契約を引き継ぐ時・解約する時に必要になります。早い段階で見つけておきましょう。
貴金属・骨董品・美術品などは、形見分けの段階でモメやすい品物です。遺品整理業者に仕分けてもらい、誰か一人の判断で捨てるのは避けることが大切です。
Wi-Fiルーターなどのレンタル品は、契約者が亡くなっても自動的に契約が切れるわけではありません。契約を解約して返却するのは相続人になるので、ウッカリ捨てないように注意しましょう。
とはいえ、まっとうな遺品整理業者なら遺品を勝手に捨てることはあり得ません。「捨ててはいけない遺品はどういうものですか?」等の質問をした際、これらの知識が出てくるか否かで悪質業者を見分けることができるので、判断基準の一つにしていきましょう。
デジタル遺品に対応している
デジタル遺品とは、デジタル機器・その内部情報のこと。各種SNS・ネットのサービスの契約も含まれます。
片付け業者と違い、遺品整理業者はデジタル遺品にも対応しているのが特徴です。
例えば、デジタル機器はゴミに出す前に初期化して、個人情報の漏洩リスクを防ぎます。電子機器の種類によっては、リサイクルの対象になります。
他にも大切なのは、ネット口座・サブスク契約などの有無。
特にサブスクは「知らない内に契約が続いていていて、後で高額請求された」というトラブルになりがち。遺品整理の段階で把握することが大切です。
悪質な遺品整理業者の特徴
悪質な業者は仕事内容・料金設定が雑な傾向があります。こちらの記事で解説しているトラブルを起こしやすいので、選ばないようにしましょう。
悪質な遺品整理業者の特徴
- 無資格・無許可で作業をする
- 電話だけで料金を決定する
- 不自然に料金が安い
遺品整理業者を名乗るのに必要な資格・許可はありませんが、許可なしに不用品の処分・遺品の売買・解体作業を行うと違法になります。資格を持っているのか、サイトを確認するか問い合わせをしましょう。
電話だけで見積もりを済ませる業者も要注意。遺品整理業者は「メール・電話での無料見積もり」から始まり、現地での無料見積もりを行ってから契約するのが一般的。現場を見ずに安請け合いするのは、悪質な業者の特徴です。
見積もりが適当な業者に依頼すると「見積もりは安かったのに、後で高額な請求が来た」というトラブルに発展しがちです。相見積もりを取る際に注意して確認しましょう。
遺品整理業者の選び方に関してよくある質問
- 生前整理に遺品回収業者は使える?
-
遺品整理と違い、生前整理は本人が中心になって行います。とはいえ、お家を整理するという点では同じなので、遺品整理業者でもかまいません。生前整理が得意な業者を探しましょう。福祉整理という名前で高齢者向けの生前整理をお手伝いしている業者もあります。
- ■遺品整理を安くすませたいのだけど、どうすればいい?
-
遺品の整理を自力で行えば、依頼は安く済みます。貴重品や重要書類の確保という点でも、最初に自分で整理をしておくとよいでしょう。
- 仏壇・神棚などに遺品整理業者は対応してくれる?
-
適切な方法で供養してくれます。片付け業者、不用品回収業者などはすべて回収の対象になってしまうので、遺品整理業者だけのメリットです。
- 遺品整理のトラブルはどこに相談すればいい?
-
トラブルの内容に応じて国民生活センター、弁護士、警察に相談します。クーリングオフの対象になるトラブルもあります。
「とにかく一度話を聞いてほしい」というときは一般財団法人遺品整理士認定協会である「遺品整理不正防止情報センター」というWEBサイトの活用がおすすめ。適切な相談先を教えてくれます。
詳しくは下記の記事で解説しています。
遺品整理業者とのトラブルを避けるために!予防・対処法・相談先はなに? – タスクル 遺品整理業者とは、高齢化社会によって需要が急増した業界であり「儲かる」という面だけに注目した悪徳業者が多いのも事実。突然必要になることも多く「良い業者」を選んで…
「遺品整理業者って何となく不安」と思うならタスクルへ!
遺品整理を頼みたいけど選び方もわからないし、ちゃんとした業者っているの?
遺品整理を考えている方の中にはこんな不安を持つ方も多くいらっしゃいます。
確かに、周りに利用した事がある人も少ないサービスだけに「ぼったくられないかな?そもそも相場がわからないんだけど」と思ってしまうもの。
タスクルではきちんとした遺品整理業者とお客様をつなぐために、以下の取り組みを行っています。
- 有資格者在籍の業者を紹介
- 明確な料金設定の業者を厳選
- チャットでのやり取りで記録を残す
また遺品整理を考えるときには「不用品回収業者じゃだめなの?」という疑問もよく上がってきます。
まずは不用品回収業者ではなく遺品整理業者に依頼しなければ損してしまう可能性について解説するので参考にしてください。
遺品整理業者ではなく不用品回収業者だと損をする可能性
実は遺品整理では家具の中などから現金が見つからないことの方が多いという事実があります。
タンスの中など分かりやすい場所だけでなく、ソファの中から3000万円の現金が見つかったという事例もあるのです。
実績の多い遺品整理業者はこの事実を知っているので、遺品の中の違和感に即座に気づくことができます。
しかし不用品回収業者は遺品整理のプロではないので、現金が入ったままの家具や家電でも気づかず回収してしまう可能性が高いです。
故人が大切に貯めた資産を間違えて捨ててしまわないためにも、遺品整理は不用品回収業者ではなく遺品整理業者に依頼するのが最適なのです。
タスクルは有資格者在籍の業者を紹介
遺品整理士という資格をご存知でしょうか?
一般財団法人 遺品整理士認定協会が認定している正式な資格で、モラルはもちろん遺品整理に関する法規制についても学んでいます。
例えば上記のように「遺品の中から現金が見つかった」というようなケース。
法規制や遺品整理のルールを何も知らない人が大量の現金を発見した場合と、遺品整理士の資格を持ち実績も多数ある人が発見した場合とでは現場の状況が変わってくると思いませんか?
タスクルでは遺品整理士の有資格者が在籍している業者を厳選して5社紹介いたします。
葬儀や初七日などめまぐるしい日々が続く中でも、信頼できる遺品整理業者を簡単に探していただけます。
タスクルは明確な料金設定の業者を厳選
利用したことがないサービスだけに、遺品整理は相場や料金設定がわかりにくいという声も多いです。
タスクルでは遺品整理士の有資格者在籍業者を厳選すると同時に、料金設定を明確にしている業者も厳選いたします。
実績や資格の有無など弊社独自の厳しい基準で業者をジャッジし、お客様に安心してご紹介できる業者とのみ提携。
そんな選りすぐりの提携業者の中から最大5社、無料見積もりで料金を比較してご納得できる業者を選んでいただけます。
分かりにくい見積もりや使途不明金などを請求するような業者とは提携しておりません。
タスクルはチャットでのやり取りで記録に残す
チャットはよく分からないし不安。
こんな声もあるかもしれませんがタスクルではあえて、原則チャットでやり取りのシステムを構築しております。
なぜならチャットでのやり取りは全て記録に残るため、万が一業者とのトラブルが発生した際「言った言わない」の水掛け論を防止できるからです。
トラブルの起きない優良業者のご紹介を第一にしておりますが、仮にトラブルが起きた際もチャットの記録でお客様を守ることができます。
またチャットを使用していただくことで、正式に遺品整理を依頼するまでお電話番号などの個人情報が業者に公開されない仕組みとなっております。
お客様の個人情報を守り、やり取りの記録が残るタスクルのシステムをぜひご利用ください。
※もちろんお電話で対応している業者も多数ございます。チャットができないという方でもご利用いただけますのでご安心ください。