遺品整理業者とのトラブルを避けるために!予防・対処法・相談先はなに?

遺品整理業者は高齢者社会に対応して急激増えた業種であり、悪質業者の取り締まりは間に合っていません。

【遺品整理業者が持つべき資格】

  • ゴミ収集をするために必須…一般廃棄物収集運搬許可証
  • 遺品の買取のために必須…古物商許可証
  • 遺品の整理のためにあると安心…遺品整理士

上記の資格を持っている業者はある程度安心できますが、これらの資格がなくとも遺品整理業者として営業できてしまいます。このことが、高額請求や窃盗などのトラブルの原因になっているわけです。

本記事では、悪質な業者を避けるために、実際にあったトラブルの事例その後の相談先を紹介いていきます。悪質業者の特徴トラブルの予防策も解説しているので、ぜひご覧ください。

目次

遺品整理業者とのトラブル事例

遺品整理業者とのトラブルに巻き込まれないために、まずはどんなトラブルがあるのかを紹介していきます。

貴金属以外にも狙われるので注意
「遺品を盗まれた」

遺品整理を依頼するためには、業者を家の中に入れなければいけません。その際、人目につかない場所やタイミングを狙って遺品を盗まれるトラブルがあります。

貴金属・タンス預金など価値が分かりやすいものだけれではく、プレミアがついている趣味の品、骨董品なども狙われやすいです。

タスくん

小型の家電やプレミア付きのカードなどは、ポケットに入るサイズのものほど盗まれやすいので要注意ですよ。

窃盗被害の厄介な点は、まっとうな会社を選んだとしても「作業員の一人に窃盗癖があった」などの防ぎにくいパターンも存在すること。

盗まれたものがすぐに分かれば、責任者警察に被害届を出せますが、遺品のすべてを遺族が把握するのは難しいので、作業中は常に依頼人や関係者が立ち会うのが理想的です。

見積もり以上の料金を請求されるトラブルがある
「高額の請求を受けた」

遺品整理業者は部屋の広さや作業人数で料金が変わるもの。

だからこそ、依頼を受ける前に部屋の状況を相談・確認し、見積もりを作る流れになります。

しかし、悪質な業者の場合は実際の作業の後に法外な追加料金・別途料金を請求してくる事例があります。

無料見積もりの約束のはずが、他社を選んだ時に高額のキャンセル料を請求するパターンもあるようです。

どちらの場合も「事前に説明はなかった」「契約書は作らなかった」など、料金体系が不明慮であることが特徴です。

タスくん

ロクな説明がないまま契約させようとする業者は怪しいと思っていいですね。

なお、遺品整理にかかる相場については下記の記事で解説しているので、ぜひご覧ください。

専門家の査定がない遺品回収業者は要注意
「遺品の買取でトラブルが起きた」

遺品整理業者は、整理・分別だけではなく買取にも応じることが多いもの。ただし、悪質な業者によって不当な価格で買いたたかれるトラブルがあります。

高価な骨董品を「古くて汚いから」と安く買ったりプレミア付きのコレクションを黙って買い取ったりするケースが多いようです。

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本来「古物商許可証」が必要なサービスですが、無資格で行う悪徳業者もいるので注意しましょう。

後から本来の市場価格に気づいても、クーリングオフ期間を過ぎていれば泣き寝入りすることになってしまいます。

買取価格を決定する前に、ご自分でも調べておくのがおすすめです。

捨てた業者だけでなく依頼人に罰則があるパターンもあるので注意
「遺品を不法投棄された」

一般家庭からの依頼によるゴミの収集・運搬・処分には「一般廃棄物収集運搬許証」の所有が必須条件。(許可を得ている業者からの委託という形でもOKです

それを所有しないままゴミを収集・廃棄したり、森や川などに勝手に遺品に置いていくことは、法律に違反します。

不法投棄は犯罪であり、懲役5年以下もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が科せられます。

正しいルートで遺品が整理されなかった場合、依頼した人も罪に問われるケースがあるので、依頼前に「一般廃棄物収集運搬許可証」の有無を確認しておきましょう。

依頼人に確認しないまま作業を推し進めることによるトラブル
「遺品や重要書類を勝手に捨てられた」

仕事の速さだけを売りにする業者に依頼すると、遺品整理の最中に、思い出の品や土地の権利書などの重要書類を勝手に捨てられるトラブルにつながります。

資産価値のある遺品は相続品になるので、必ず残さなければなりません。一見価値がないものでも、依頼人にとっては大切な価値を持つ場合もあります。

だからこそ、仕事をキチンとこなす業者ならば勝手に遺品を処分しません。

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勝手に貴重品を捨てるような業者は作業が雑で、遺品を壊したり、壁や床に傷をつけるトラブルも併発するので要注意です。

なお、遺品を勝手に捨てられた場合は、弁護士などに依頼をすることになります。

窓やドアを開けたまま作業をすると騒音になる
「作業音などが近所迷惑になった」

遺品整理は家具なども動かすので、作業音が出ます。近所迷惑になり、トラブルに発展した例もあるので注意が必要です。

ひどい業者であると、大声で会話したり、アパートの廊下などの共有部分に家具を放置したりするトラブルもあるようです。

近所迷惑になるほど騒音を出す業者は作業が雑なので、家具や床を傷つけるトラブルも併発しがちです。しっかりとプロ意識のある業者尾選びましょう。

悪質な遺品整理業者の特徴

悪質な遺品整理業者は仕事や料金設定が雑です。上記に挙げたトラブルを起こしやすい業者の特徴をここで解説していきます。

作業内容によっては無資格は法律違反!
「無資格・無許可で作業をする」

2023年現在、遺品整理の業者を立ち上げるための免許・資格はありません。

ただ、遺品整理の作業中に必須の資格が二つあり、それがない場合は悪質な業者である恐れがあります。

【遺品整理業者が持つべき資格】

  • ゴミ収集をするために必須…一般廃棄物収集運搬許可証
  • 遺品の買取のために必須…古物商許可証

一般廃棄物収集運搬許可証に関しては、この許可を持つ業者にゴミ・遺品の回収を委託しているケースもあるので「持っていないから違法!」というわけではありません。無許可の業者には「どこに委託していますか?」と尋ねればOKです。

タスくん

一般廃棄物収集運搬許可証がないことを問題にしない業者は、違法に不法投棄を行っている確率が高いので注意しましょう。

他にも任意の資格として「遺品整理士」があります。一般社団法人遺品整理士認定協会が認定している、遺品整理や廃棄物処理に対する専門知識を持つ人のための資格です。

遺品整理士が在籍している業者は優良企業である確率が高いので、確認すれば安心できます。

最終決定を電話だけで行うのは危険!
「電話だけで料金を決定する」

遺品整理業者はまず「メール・電話による無料見積もり」を行います。

まっとうな業者でしたらその後「現地での無料見積もり」を行ってから契約するものです。現地の状況を見ずに見積もりを完成させるのは、悪質な業者である確率が高いです。

タスくん

 遺品整理のための相見積もりは「ある程度の状況をメール・電話で説明して複数社に見積もり依頼する」という流れになるわけですね。

見積もりが適当な業者に依頼すると、作業後に追加で高額な作業料を請求するトラブルがよくあるので注意しましょう。

作業後の高額請求につながる恐れあり!
「不自然に料金が安い」

現地で見積もりを作成した場合でも、他の業者と比べて料金が安すぎる場合は、悪徳業者の可能性が高いです。

不自然に安い見積もりを出す業者は、作業が終了した後、最初の見積もりに高額の作業料を追加するトラブルを起こしがち。

相見積もりをして、ご自分の地域の相場を把握しておくことが大切です。

タスくん

 見積もりに具体的な項目・金額が記載されているか確認しましょう。オプション料金の確認も大切です。

専門知識を持った有資格者
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トラブルにならないための遺品整理業者の選び方

遺品整理業者を選ぶ時は、相見積もりを取るのが基本。部屋の状況やお住いの地域で相場が変わるので、口コミ評価のいい業者を中心に見積もりをとって相場を調査していきます。

見積もりを請求することで、担当者の対応・相性も確認できますので、無料で見積もりを出してくれる業者に依頼していきましょう。

【相見積もり時のチェック事項】

  • 代表者の氏名や会社の連絡先が明確
  • 専門資格(一般廃棄物収集運搬許可証・古物商許可証など)を取得しているか
  • 料金体系が明確か
  • サイトに実績を載せているか

悪質な業者は代表者・連絡先や料金体系が曖昧な傾向があります

専門資格を持たないとできない作業も多いはずなので、こちらもしっかり確認しておきましょう。

遺品回収業者の選び方については、下記の記事でも解説しているのでぜひご覧ください。

遺品整理業者とのトラブルを回避する方法

悪質な遺品回収業者を避けたとしても、作業員個人の窃盗などのトラブルにまきこまれてしまう場合があります。ここでは、業者選び以外にもできるトラブル予防法を紹介していきます。

依頼の前にできるだけ遺品を整理する

まっとうな業者は遺品整理で見つかった貴重品・重要書類を報告してくれます。

ただ、自分たちで事前に整理・把握できていれば窃盗被害にあった時にすぐ対応できます。

「思い出の品などを勝手に処分された」というトラブルの対策にも有効ですので、作業日が来るまでにできるだけ整理をしておくと安全です。

整理で出てきた貴重品・重要書類はしっかりと保存しておきましょう

家具などの運び出せない遺品であれば、写真をとっておけばOKです

作業に立ち会う

窃盗や雑な作業を防ぐためには、依頼人の立ち合いが一番

女性や高齢者などは高額な請求を受けやすいといった報告もあるので、男性が一人いるとさらに安心です。

タスくん

依頼人が把握していなかった遺品が見つかった時も、立ち会っていれば報告がスムーズにすみますよ。

一日立ち会うのが難しければ、作業の前後に遺品の整理の確認をしておくだけでもおすすめです。

「短時間でも無理」という場合は、遺品整理士認定協会による「遺品整理立会代行サービス」の利用も考えてみましょう。訪問見積もりや遺品整理の時、第三者が立ち会ってくれるサービスで、依頼人が遠方に住んでいてもOKです。

遺品整理立会代行の料金
半日立会代行…14,000円
1日立会代行…20,000円
生前予約のお見積り立会(1回)…10,000円

出典: http://is-eyes.org

遺品整理業者とのトラブルが起きた後の対処法

遺品整理業者とのトラブルが起きてしまった時は、トラブルの種類によって相談先が変わります。ここでは、相談先と用途を紹介してきます。早めに相談すれば、クーリングオフなどを受けることもできますよ。

「国民生活センター」への相談

遺品整理でトラブルがあった時は、国民生活センターに連絡を入れましょう。事務所は東京・神奈川のみと数が少ないので、消費者ホットラインの利用がおすすめです。

消費者庁が設置しているホットラインで、全国の相談窓口に案内してくれます。

「遺品整理不正防止情報センター」に相談

一般財団法人遺品整理士認定協会は「遺品整理不正防止情報センター」というWEBサイトを経営しています。ホームページの問い合わせフォームの他、LINEアプリ、電話、FAX、郵送でも相談を受け付けています。

遺品整理に関するトラブルが起きた時、こちらに連絡にすれば内容によって消費生活センター・環境庁・警察などの専門機関に連絡してくれるので、対応に迷ったら相談しましょう。

優良な遺品整理業者の紹介もしているので、ぜひごらんください。

「警察」「弁護士」に相談

遺品を窃盗された場合は警察に相談します

他にも、作業後に高額の料金を請求するような業者は、支払うまで居座るといったトラブルも起こします。

見積もり時に強引に契約を迫られた時脅すような言動があれば、その場で警察に相談できます。

「まだ事件になっていないけれど、警察に助けてほしい」という時は#9110番で相談できるので、困った時は助けを求めましょう。

国民生活センターや遺品整理不正防止情報センター、警察ではトラブルを解決できなかった場合は、弁護士に相談しましょう

遺品整理業者とのトラブルよくある質問&SOS

どんな業者がトラブルを起こすの?

遺品の回収・処分には一般廃棄物収集運搬許可証が、買取サービスには古物商許可証がそれぞれ必要です。この二つがない業者は高確率で違法な作業をしています。

他にも、料金設定が不自然に安かったり、電話だけで見積もりを終了する業者は後々高額請求になるリスクが高いです。

依頼を決めたけど不安。どうすればトラブルにならない?

トラブルを回避する方法の一番は優良な業者を選ぶことです。

すでに業者を選んだ後にできるトラブルの回避方法は、できるだけ自分たちで遺品を整理することです。貴重品・重要書類だけでも保管できていると、トラブルになりにくいです。

作業時に立ち会いをすることで、窃盗などを防ぐことも大切です。立ち合いが難しい場合は遺品整理士認定協会による「遺品整理立会代行サービス」を利用しましょう。

トラブルになったらどうすればいい?

トラブルの内容に応じて国民生活センター、弁護士、警察に相談します。クーリングオフの対象になるトラブルもあります。

ご自分のトラブルをどこに相談したらいいのか曖昧な場合は一般財団法人遺品整理士認定協会である「遺品整理不正防止情報センター」というWEBサイトの活用がおすすめです。

遺品整理業者選びに関連するおすすめ記事は?

生前整理のやり方・ポイントを知りたい

遺品整理に適切な時期を知りたい

遺品整理業者の相場や選び方を知りたい

「遺品整理業者って何となく不安」と思うならタスクルへ!

遺品整理を頼みたいけど選び方もわからないし、ちゃんとした業者っているの?

遺品整理を考えている方の中にはこんな不安を持つ方も多くいらっしゃいます。

確かに、周りに利用した事がある人も少ないサービスだけに「ぼったくられないかな?そもそも相場がわからないんだけど」と思ってしまうもの。

タスクルではきちんとした遺品整理業者とお客様をつなぐために、以下の取り組みを行っています。

  • 有資格者在籍の業者を紹介
  • 明確な料金設定の業者を厳選
  • チャットでのやり取りで記録を残す

また遺品整理を考えるときには「不用品回収業者じゃだめなの?」という疑問もよく上がってきます。

まずは不用品回収業者ではなく遺品整理業者に依頼しなければ損してしまう可能性について解説するので参考にしてください。

遺品整理業者ではなく不用品回収業者だと損をする可能性

実は遺品整理では家具の中などから現金が見つからないことの方が多いという事実があります。

タンスの中など分かりやすい場所だけでなく、ソファの中から3000万円の現金が見つかったという事例もあるのです。

故人が現金至上主義だった場合、空き巣被害を避けるため思いもよらない場所に現金を隠していた可能性があります。

実績の多い遺品整理業者はこの事実を知っているので、遺品の中の違和感に即座に気づくことができます。

しかし不用品回収業者は遺品整理のプロではないので、現金が入ったままの家具や家電でも気づかず回収してしまう可能性が高いです。

故人が大切に貯めた資産を間違えて捨ててしまわないためにも、遺品整理は不用品回収業者ではなく遺品整理業者に依頼するのが最適なのです。

タスクルは有資格者在籍の業者を紹介

遺品整理士という資格をご存知でしょうか?

一般財団法人 遺品整理士認定協会が認定している正式な資格で、モラルはもちろん遺品整理に関する法規制についても学んでいます。

例えば上記のように「遺品の中から現金が見つかった」というようなケース。

法規制や遺品整理のルールを何も知らない人が大量の現金を発見した場合と、遺品整理士の資格を持ち実績も多数ある人が発見した場合とでは現場の状況が変わってくると思いませんか?

タスクルでは遺品整理士の有資格者が在籍している業者を厳選して5社紹介いたします。

タスくん

葬儀や初七日などめまぐるしい日々が続く中でも、信頼できる遺品整理業者を簡単に探していただけます。

タスクルは明確な料金設定の業者を厳選

利用したことがないサービスだけに、遺品整理は相場や料金設定がわかりにくいという声も多いです。

タスクルでは遺品整理士の有資格者在籍業者を厳選すると同時に、料金設定を明確にしている業者も厳選いたします。

そもそもタスクルはどのような業者とでも提携しているわけではありません。

実績や資格の有無など弊社独自の厳しい基準で業者をジャッジし、お客様に安心してご紹介できる業者とのみ提携。

そんな選りすぐりの提携業者の中から最大5社、無料見積もりで料金を比較してご納得できる業者を選んでいただけます。

タスくん

分かりにくい見積もりや使途不明金などを請求するような業者とは提携しておりません。

タスクルはチャットでのやり取りで記録に残す

チャットはよく分からないし不安。

こんな声もあるかもしれませんがタスクルではあえて、原則チャットでやり取りのシステムを構築しております。

なぜならチャットでのやり取りは全て記録に残るため、万が一業者とのトラブルが発生した際「言った言わない」の水掛け論を防止できるからです。

トラブルの起きない優良業者のご紹介を第一にしておりますが、仮にトラブルが起きた際もチャットの記録でお客様を守ることができます。

またチャットを使用していただくことで、正式に遺品整理を依頼するまでお電話番号などの個人情報が業者に公開されない仕組みとなっております。

タスくん

お客様の個人情報を守り、やり取りの記録が残るタスクルのシステムをぜひご利用ください。

もちろんお電話で対応している業者も多数ございます。チャットができないという方でもご利用いただけますのでご安心ください。

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