【メーカー別】冷蔵庫のリサイクル料金一覧表

長年使用して古くなった冷蔵庫は電気代もかさみ、買い替えの検討と同時に処分に悩みがちです。他にも壊れてしまった冷蔵庫や新しい冷蔵庫との買い替え、引っ越し等に伴い冷蔵庫を手放すことがあります。

冷蔵庫の廃棄処分は、各自治体で行っている粗大ごみの出し方ともまた異なります。料金も各種メーカーや家電量販店(小売業者)、回収業者によってまちまちです。そこで今回は冷蔵庫の状態に伴う処分方法とリサイクル料金についてまとめます。

目次

冷蔵庫のリサイクル料金一覧表(メーカー別)

冷蔵庫は「家電リサイクル法」の「特定家庭用機器」に指定されています。特定家庭用機器に指定さるものは、リサイクルできる部分を増やすことで廃棄物の減量を図るとともに資源を有効に使用するものです。

特に冷蔵庫の廃棄処分では、適切な処分方法をとらないことで環境を破壊するフロンや鉛を排出し、電池やプラスチック等の発火性と延焼の危険性を伴う物質が私達の生活を脅かすことにも繋がります。

冷蔵庫の処分は、環境や自分達の身の回りのためにも家電リサイクル法にのっとった方法でリサイクルしましょう。

メーカー毎のリサイクル料金
冷蔵庫のリサイクル料金は各種メーカーによって異なります。メーカーでは過去に製造していた冷蔵庫の引き取り、自分達が製造した冷蔵庫のリサイクルや下取りの際の引き取りも行っています。

主に資源としてリサイクルされるものには鉄や銅、アルミ、ガラス、プラスチック等があります。これらは解体されて資源毎に分けられて再利用されるのです。フロン等の有害物質もきちんと処理されるためにもリサイクル料金が当てられます。

メーカー毎のリサイクル料金については以下の通りです。

リサイクル料金の目安
冷蔵庫の容量は「170ℓ以下」と「171ℓ以上」に分けられます。冷蔵庫に記載されている全定格内容積が容量(L)を表しています。

冷蔵庫のリサイクル料金の平均については、大手メーカーでは170リットル以下(小)で3,740円(税抜3,400円)、171リットル以上(大)で4,730円(税抜4,300円)程度です。

その他企業では、170リットル以下(小)で5,241円(税抜4,765円)、171リットル以上(大)で5,681円(税抜5,165円)程度となっています。

リサイクル料金以外にかかる料金

冷蔵庫のリサイクルに伴う料金には収集・運搬の料金があります。メーカーには収集・運搬のみをリサイクルの義務に課せられて、家電量販店には販売した責任から冷蔵庫の引取りと各メーカーへの引き渡し、製造業者は引取りと次の商品へのリサイクルが義務付けられています。

そして私達消費者は長年の恩恵から、冷蔵庫を綺麗にしてリサイクルしやすい状態にすることとリサイクル料金、収集・運搬の料金(家庭から指定取引所までの料金)も支払う必要があります。

※各自で指定取引所まで運ぶ場合は「リサイクル料金」のみの支払いとなります。

収集・運搬料金も家電量販店や回収業者によって異なります。大まかな目安としては収集・運搬量が500円~3,000円、搬出量が3,000円~20,000円となっています。

また認可の回収業者では引き取り・回収までが義務で、冷蔵庫を取り外したり運ぶ作業には別途料金がかかることがあります。重くて冷蔵庫の取り外しと運び出しができない人は、予め回収業者等にその旨を伝えて搬出量を支払う必要があります。

※引き渡された冷蔵庫は指定取引場所に保管された後、リサイクルするための工場(リサイクルプラント)に運ばれます。

リサイクル券とは

家庭用機器のリサイクル券は、冷蔵庫の引き渡し時に直接料金を支払うことで発行されます。家電リサイクル券は発行されることで「きちんと家電メーカーに引き渡したか」「家電リサイクル法にのっとった方法でリサイクルを行ったか」の証明が可能となります。

これらはリサイクル券に記載されてある13桁のお問い合わせ管理票番号から分かるものです。しかし、家電メーカーが既に存在しない場合やどのメーカーか分からないような時には予めリサイクル券を購入する必要があります。

※その場でリサイクル料金を払う方法を「料金販売店回収方式」予めリサイクル券の購入が必要な場合は「料金郵便局支払方式」と言います。

購入の仕方

家電リサイクル券は郵便局の窓口で手続きします。郵便局に行く前には、冷蔵庫の品目とメーカーを確認してメモしておきましょう。その後、郵便局で備え付けのリサイクル料金表からリサイクル料金と製造業者等名コードを確認します。

振替払込書と家電リサイクル券の記入が終わったら、郵便局・ゆうちょ銀行の窓口またはATMでリサイクル料金を振り込みます。

※ATMをご利用の場合は、ご利用明細票を窓口に持っていき家電リサイクル券等を受け取ります。後は処分する冷蔵庫に貼り付けるだけです。

窓口での手続きがおすすめ

郵便局、ゆうちょ銀行の多くは休日も利用可能です。しかし休日の利用でも、最終的には窓口で「振替払込受付証明書」等を発行してもらう必要があるのです。そのため家電リサイクル券の購入には、窓口で手続きできる曜日と時間帯に行く必要があります。

※一部の簡易郵便局ではお手続きできない場合があります。また、お手続きできる曜日や時間帯も以下のURLでご確認ください。

メーカーが既に存在しない、また不明の場合には指定法人がリサイクルします。郵便局では製造業者等名コードに「999」、製造業者等欄の()内には指定法人(その他)と記入します。

記載ミス等があった場合

郵便局では間違えて購入したり、手続きのミス(記載ミス等)、振替払込受付証明書の紛失、冷蔵庫への家電リサイクル券の貼り付け忘れ等があった場合には回収業者は引き取ってくれません。

このときは郵便局でもう一度、家電リサイクル券の発行の手続きを行わなければならないのです。

回収してもらえなかった冷蔵庫の家電リサイクル券は返金手続きが可能となっていますので、家電リサイクル券をお持ちの上、家電リサイクル券センターに問い合わせます。

家電リサイクル券センター
TEL:0120-319640(フリーダイヤル)

控えは必ず受け取る

慣れていない回収業者は、誤って家電リサイクル券の控えを渡し忘れることがあります。

確実に受け取るようにしましょう。

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冷蔵庫のメーカー別ブランド名一覧


冷蔵庫のメーカーごとのブランドには以下のようなものがあります。

シャープ
・メガフリーザー
・どっちもドア

東芝
・マジック大容量
・マジック大容量 片開きタイプ

日立
・真空チルド・XGシリーズ
・真空チルドSシリーズ

パナソニック
・トップユニット冷蔵庫WPVタイプ
・トップユニット冷蔵庫Vタイプ
・トップユニット冷蔵庫NR-JD5101V

三菱電機
・置けるスマート大容量WXシリーズ
・置けるスマート大容量JXシリーズ
・置けるスマート大容量Pシリーズ

AQUA
・冷凍冷蔵庫
・2ドア冷蔵庫


冷蔵庫のメーカーと品目は間違えずに記載しましょう。

冷蔵庫の回収処分方法と料金

冷蔵庫の処分方法は「リサイクル」か「売る」かに大きく分けられます。冷蔵庫の状態が悪い場合には小売店や自治体の回収業者等から引き取り・回収してもらい、状態が良い場合にはリサイクルショップやオークション・フリーマーケットサイトに出品して必要としている家庭で使ってもらいます。

冷蔵庫のリサイクルにはリサイクルする場合も売る場合も同様に、綺麗な状態にしてから処分するようにしましょう。冷蔵庫に残っているシールや臭い、汚れ等も適切な方法で処理します。

シールのベタベタ
シールはお酢(食器用洗剤での代用も可能)をつけたキッチンペーパーをシール部分に貼り付けて、さらにその上からラップを付けて浸透力をアップさせて20分程置きます。それでも落ちない時には消しゴムで落としたり、ハンドクリームをもみこんでボロボロ落ちるように落とします。

粘着もなく乾いて取れないシールには、クレンジングやアルコール・灯油を浸してラップで覆って落とします。比較的それやすそうなシールはドライヤーで温めるだけでも粘着力が弱まって取れやすくなります。

臭い
冷蔵庫は普段から臭いがこもらないように小分けにしてタッパー等で密閉したり、汚れはすぐに拭き取ります。いらない瓶等もその都度捨てましょう。

長年の冷蔵庫の臭いは、重曹で自然に消臭することも可能です。空き瓶に重曹を入れたらガーゼなどの通気性の良いもので蓋をします。後は1か月ほどすれば臭いも落ち着きます。他にも炭や市販の消臭剤を使えばお手軽に消臭できます。

リサイクルショップで買取

リサイクルショップでの買取はすぐに処分したいときに最適です。買取方法は店頭への持ち込みと家まで引き取りに来てもらう方法があります。冷蔵庫は動作も確認の上で買い取ってもらいます。状態が悪い等の場合には引き取ってもらえないこともあります。

リサイクルショップでは必要な人に使ってもらえるのでエコにも繋がりますし、自分でリサイクル料金を払う必要も面倒な手続きも不要です。リサイクルショップでは「古物商の許可」を持っている信用のある業者での買取りをお願いしましょう。

オークション・フリーマーケットサイトでの販売

リサイクルショップよりも売買価格を上げたいときにおすすめの方法です。ただし販売には購入希望者が見つかるまで時間がかかることがあります。

送料も着払いにすれば費用はかからないものの1万円以上かかることもざらで、いざ受け取った時にもトラブルになりかねません。そのため冷蔵庫は引き取りに来てもらう事をお勧めします。

ただし回収・運搬方法によっては動作不良を起こすことも考えられます。予め動作を確認してもらってから引き渡した方が良いでしょう。販売相手についても、評価が高い人を限定とした出品であれば比較的トラブルは少なくなります。

小売店でリサイクルしてもらう

状態が悪く買い取ってもらえないような時には、その冷蔵庫を購入した小売店でリサイクルしてもらいます。小売店では収集時に現金で支払うことで家電リサイクル券が発行されます。

家電リサイクルセンターに未加入の場合
小売店では「家電リサイクル券センター」に未加入の場合、その小売店で家電リサイクル券を発行することは出来ません。つまり自分達で家電リサイクル券を用意した後に回収してもらう必要があります。

購入した店舗以外でのリサイクル
購入した小売店以外には引取義務はありません。ただし小売業者によっては事前に相談することで引き取ってもらえる場合もあります。

買い替えで処分する

冷蔵庫を買い替える時には、新しく冷蔵庫を購入する小売店に依頼することで引き取りの手続きも受け渡しも手軽にできます。また契約によってはなんらかの形で割引してくれることもあります。

どちらにしてもリサイクル料金がかかるのであれば一気にお手続きする方がおすすめです。新しい冷蔵庫を購入する際には、一緒に古い冷蔵庫のリサイクルについて相談するのもいかがでしょうか。

自治体で相談、回収

小売店が不明・倒産、遠方で依頼が難しい等の場合には、お住まいの自治体に相談することで回収を依頼することが出来る場合もあります。お住まいの自治体が家電リサイクルの取り組みをしていない場合は、自分で家電リサイクル券を購入します。

自分で家電リサイクル券を用意したら回収業者に回収してもらいます。まずは自治体のリサイクルセンター等に相談するようにしましょう。

自治体ごとの家電リサイクル
自治体によっては各リサイクル事業協同組合や家電リサイクル推進協議会等によって家電リサイクル受付センターを運営・回収の他、家電リサイクル協力店の制定も行っている自治体もあります。

指定取引所に直接持っていく
小売店にも自治体にも頼まず、自分で冷蔵庫を指定引取所に持って行ってリサイクルする方法です。自分で指定引取所に持って行く場合は「リサイクル料金」のみを支払います。

郵便局では家電リサイクル券を購入した後、冷蔵庫に貼り付けて指定取引場所まで自分で運べば処分完了です。指定取引所への運搬も各自治体の家電リサイクルの方法に従います。廃棄する家電が比較的軽く、1人で移動と運搬は可能な場合にはおすすめの処分方法です。

回収業者

冷蔵庫の回収、引き渡しに当たっては許可のある回収業者に運んでもらうようにしましょう。許可は「一般廃棄物処理業の許可」を持っている業者に頼み、「産業廃棄物処理業の許可」や「古物商の許可」しか持っていない業者には頼みません。

無許可の回収容者に依頼することは、不法投棄や不適正処理による環境被害、不適正な管理から火災の発生にも繋がることがあります。また業者間でのトラブルでは後で高額な料金を請求されることもあるので必ず認可の回収業者に依頼するようにしましょう。

まとめ

リサイクル料金等は冷蔵庫1つ毎にかかります。また一般的にお店で使われているような大きな冷蔵庫やショーケース等は「業務用家電」に分類されます。自宅での仕様の場合も同様です。※業務用家電の処分には「産業廃棄物」として処分します。

冷蔵庫のリサイクルは、環境省の「再商品化等の量に関する基準」により70%以上が部品、原材料として再商品化されるように義務付けられています。冷蔵庫の処分は環境に優しく、私達の生活を脅かさないためにも「リサイクルの義務」を果たして確実にリサイクルできるようにしましょう。

また60年台レトロな見た目の冷蔵庫などは、機能しなくてもインテリアとしてそれなりの値段で売れる物もあります。

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