パソコンを捨てたくなったら、どうやって処分すれば良いでしょうか?
燃えないゴミとして出すには大きすぎるので、小さく壊してしまえば良いのでしょうか?
パソコンは、ノートブック型も、デスクトップ型も、モニターも、製造メーカーによる自主回収やリサイクルが「資源有効利用促進法」で義務づけられています。
これは日本全国どこの自治体でも義務付けられているので、引っ越した先であれば大丈夫ということにはなりません。
古いパソコンを処分するのは手間がかかるので、誰かもらってくれる人がいれば良いですよね。
しかし、最近はどこの家庭もパソコンを持っているので古いパソコンは本当に不用品扱いになってしまいました。
リサイクルショップやオークションで売れば少しはお金になるかもしれませんが、個人情報が悪用されないか心配ですよね。
ここでは、簡単で安全に、誰でもできる方法でパソコンを処分する方法を調べてみました。
あなたにピッタリのパソコンを処分する方法が見つかるはずですよ。
古いパソコンを処分する4つの方法

■1 製造メーカーに回収してもらう
パソコンを製造したメーカーがわかれば、直接メーカーに回収してもらえます。
「製造メーカー名 パソコン リサイクル」で検索すると、各メーカーの回収方法がわかります。
製造メーカー名には、東芝、富士通、NEC、SONY、ヒューレット・パッカード、デル、エイスースといったように、自分の購入したパソコンのメーカー名を入力します。
PCリサイクルマークがあるかチェック
捨てたいパソコンに、「PCリサイクルマーク」があるかどうかチェックします。
マークがあれば実質無料で回収してもらえます。
大きく時期で分けると、2003年10月1日よりも後に作られていれば、大抵PCリサイクルマークがついています。
ノートパソコンであれば本体の裏にかかれていたり、デスクトップ型であればパソコンの型番や、製造方法が書かれているシールの中に一緒に記されています。
あまり大きなマークではないので、見落としてしまわないように気をつけてください。
PCリサイクルマークが無い古いパソコンでも、メーカーに回収してもらえますが、料金がかかります。
▼製造メーカーによる回収料金例(PCリサイクルマークが無い場合)
・デスクトップPC 3000円+消費税
・液晶ディスプレイ 3000円+消費税
・ブラウン管ディスプレイ 4000円+消費税
・ノートPC 3000円+消費税
コントロールパネルからメーカーを調べる
パソコンを見ても、どこのメーカーだかわからない場合は、パソコンのコントロールパネルから調べましょう。
「コントロールパネル」から「ハードウエアとサウンド」を開き、その中から「デバイスとプリンター」を開けます。
すると、デバイスの中に自分が今使っているパソコンが出てきます。
これを右クリックし、「プロパティ」を開きます。
すると、製造元であるメーカー名や、使用しているパソコンのモデル、モデル番号を知ることができます。
回収してもらえないもの
パソコン本体や、同じ製造メーカーのモニターは回収してもらえますが、他社製品は回収してもらえませんので注意してください。
また、プリンタやスキャナーやハードディスクなどの周辺機器は対象になりません。
一緒に梱包して送れば何とかしてくれると思いがちですが、返送されてかえって料金がかかることもありますので注意してください。
もしもパソコンが自作の場合や、検索してもパソコンの製造メーカーがわからない場合は、パソコンリサイクル業者に回収を依頼しましょう。
■2 パソコンリサイクル業者に回収してもらう
買い取りがダメなら回収を
処分したいパソコンのメーカーがわからなかったり、処分したいパソコンが何台もある場合は、パソコンリサイクル業者にたのむのも1つの方法です。
リサイクル業者にも色々な種類があり、買い取りをしてくれる業者と、無料で回収をしてくれる業者、有料で回収をしてくれる業者があります。
同じメーカーのパソコンでも、業者によってお金を払ってくれるところと、こちらが払わなくてはいけないところと違いが出てきてしまいますので、よく調べてから依頼するようにしましょう。
ネットで「パソコン 買い取り」「パソコン 回収」「パソコン 処分」といった言葉で検索すると、色々な業者が出てきます。
型番やOSなどが古くて買い取りしてもらえないようであれば、無料で回収してくれる所を探しましょう。
無料で回収してくれる業者が見つからないようであれば、有料で回収する業者を探しましょう。
ダンボールで送ればいい業者もあるので、リサイクル業者は近隣以外でも引き取ってくれる可能性もあります。
パソコンリサイクル業者の選び方
まずは、自分のパソコンを回収してくれるかどうかを問い合わせてみましょう。
業者によっては、特定のメーカーのみ回収を行っている所もありますし、日本生以外は扱っていないこともあります。
また、パソコンの製造年やOSによって回収してもらえないこともあります。
後になって高額請求されないためにも、必要な値段は前もって聞いておきましょう。
リサイクル業者に送る宅配便は、着払いで良いのか、こちらは郵送料は支払うのか、回収証明書の発行が必要なのであれば値段はいくらなのか、といった具合です。
業者によっては事務手数料や出張費を請求する場合もあります。
納得して支払うことができるように、質問はパソコンを送る前にしておきましょう。
■3 オークションで売る
パソコンリサイクル業者では、引き取ってくれないパソコンも、オークションであれば売れる可能性があります。
また、画面が壊れていたり、パソコン自体が起動できない状態になっていても、オークションには「ジャンク」も売れるようになっています。
例え壊れたものでも、部品取りのために購入したい人もいるのです。
オークションで高く売るコツは、なるべく詳しい情報を商品説明に書くことです。
画面や本体にキズはあるのか、正常に動かない部分はあるのかなど、今の状態を正しく書いておくと、後々トラブルになりません。
付属しているキーボードやマウス、スピーカーやケーブルなどの有無も忘れないで書くようにしましょう。
そして、料金を計算するのが面倒なので着払いにする人が多いのですが、着払いは落札者も面倒なのであまり喜ばれません。
自分で梱包して地域別の料金を書いておくと親切です。
宅配業者では、それぞれの地域を入力すると地域別料金表が出てきますので、参考にしてください。
オークションの難点としては、売れるか売れないかわからないところと、売れるまで家に置いておかないといけないところです。
パソコンは家具のように大型なものではないので、落札されるまで家に置いてあってもさほど邪魔ではありませんが早く売りたい場合は、同じものをオークションに出している人よりも、10円でも良いので安く売りましょう。
■4 ハードディスク破壊サービスにお願いする
自分の処分したいパソコンの中に人に見せたくないデータが入っているけれども、パソコンが起動しなくなってしまった場合は、物理的にハードディスクを破壊してくれるサービスに処理をお願いしましょう。
物理的に破壊するのであれば、自分でパソコンからハードディスクを取り出して、ガンガン壊せば良いと思うかもしれません。
しかし、自分ではハードディスクを壊したつもりでも、実はハードディスクが入っている外側を傷つけただけということも多くみられます。
円盤状のディスク部分を壊すと、ガラスが飛び散ってしまうので危険でもあります。
自力で破壊する場合は、怪我をしないように十分気をつけて行いましょう。