賃貸物件がゴミ屋敷になってしまったら?賃貸オーナーが取るべき行動4選

自分が所有する賃貸物件がゴミ屋敷になってしまったら、早めに対処する必要があります。ゴミ屋敷になってしまった物件を放置すると数多くのリスクがあるので注意しましょう。この記事で紹介する賃貸オーナーが取れる行動一覧を参考にして下さい。

自分が管理する賃貸物件でゴミ屋敷問題が発生した場合、すぐに始められる対処方法がいくつかあります。ゴミ屋敷問題の状態を正しく見極め、最適な行動を取りましょう。

この記事ではゴミ屋敷問題への対処方法の他に、賃貸オーナーが取るべきでないNG行動も詳しく紹介しています。ぜひ参考にして下さい。

目次

賃貸オーナーが起こせるアクション一覧

居住者とコミュニケーションを取る

賃貸物件がゴミ屋敷になってしまった場合、まずは入居者とコミュニケーションを図りましょう。ゴミ屋敷問題がどれだけ近隣住民にも迷惑になっているかなど、事の重大さをしっかり説明する必要があります。

入居者に何ができるかを提示し、その協力を求める姿勢が重要です。高圧的にならず円滑なコミュニケーションができるよう気をつけましょう。

自治体から法的アドバイスを受ける

あまり話を聞いてくれない入居者については、自治体に相談することも一つの方法です。残念ながらゴミ屋敷を直接規制する法律はありませんが、自治体によってはゴミの処理や地域の秩序を守るために条例を設けている場合があります。

自治体に相談することで適用される条例を確認したり、具体的な対処方法のアドバイスを受けたりできます。必要に応じて自治体が問題のある入居者に対して働きかけてくれるケースもあります。

内容証明郵便で通知する

内容証明郵便で正式にゴミ屋敷問題について言及することで、裁判などに発展した場合もその証拠になります。口頭でのコミュニケーションは証拠が残らないので、どこかのタイミングで必ず一度は内容証明便を送るようにしましょう。

内容証明郵便には具体的な状況と片付けの期日など、詳細情報をいれる必要があります。ゴミ屋敷を期日までに片付けない場合は退去してもらう旨を記載すると良いでしょう。

但し、内容証明郵便には法的な効力がないので注意が必要です。

入居者の退去手続き

何をしても対応してくれない入居者には強制退去させる方法があります。しかし強制退去は法的な手続きや交渉に時間がかかるので長い期間を想定しましょう。

場合によっては1年ほど掛かってしまうケースもあります。またかなりの労力が必要となるので時間的に余裕がある場合にのみ強制退去を実施すると良いでしょう。

賃貸オーナーがやってはいけないNG行動

過度な圧力をかけるようなコミュニケーション

賃貸オーナーとその入居者という関係性のため、入居者がモラルのない行動をしていると賃貸オーナーは高圧的な態度を取ってしまいがちです。

へりくだっているとあまり真剣に取り合ってもらえないことはありますが、高圧的な態度は必ずしも事態を好転させるわけではないので注意が必要です。場合によっては入居者との関係性を悪化させてしまうこともあります。

違法な手続きや勝手な片付け

不法な手段で入居者を退去させようとすることは絶対に避けるべきです。適切な法的手続きを踏まないと法的問題が発生し、逆に賃貸オーナーが訴訟を起こされたりなどの問題に発展する場合があります。

また勝手に片付けをしてしまうことで入居者を怒らせたり、それ自体が違法であるという場合もあります。入居者への対応は必ず注意して進めましょう。

入居者のプライバシー侵害

賃貸オーナーでも入居者の許可なく住居に入ることはできません。場合によっては住居侵入罪になってしまうので注意しましょう。

入居者のプライバシーを守ることも大切で、ゴミ屋敷の状況をSNSで投稿したりすることも絶対にやってはいけません。必要な対応は正規の手続きを踏んでから行いましょう。

感情的な対応

入居者とのコミュニケーションがうまく取れず、感情的な対応になってしまうことがあるので注意しましょう。賃貸オーナーが感情的になってしまっては話し合いが進みません。

そのため円滑に話ができないと感じたら無理はせず、直接交渉するのは止めにしましょう。

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原状回復費用を支払うのは誰?

ゴミ屋敷として既に放置されてしまった期間が長い物件は、汚れだけでなく建物自体にも影響を及ぼします。そのため入居者が退去した後に原状回復するのはかなりの手間とお金が掛かります。

賃貸オーナーとしてはゴミ屋敷にした借主に対して全額請求したいと考えるでしょうが、実際には全額を請求できるわけでありません。居住年数によって起こる経年劣化を考慮してその金額は算出されます。

建物の汚れや破損が、借主の過失によるものなのか経年劣化が原因かの線引きが曖昧な場合があります。そのため細かい査定が必要で、その多くの場合は賃貸オーナー側も負担する必要があることを理解しましょう。

ゴミ屋敷化してしまった部屋を放置するリスク

物件の不動産価値が下がる

ゴミ屋敷になってしまった物件を放置する期間が長ければ長いほどその建物自体に与える影響も大きくなります。腐敗や劣化などによって不動産価値が低下することを考慮しましょう。

そのため行動を起こすのは早ければ早いだけ良く、適切なアプローチを一つ一つ進めていくことをおすすめします。

他の入居者への影響

マンションなどの集合住宅でゴミ屋敷化してしまった部屋があると、その他の住民に迷惑がかかります。マンション内のコミュニティでも噂が広がり、苦情などが出る原因にもなるでしょう。

またSNSなどで噂が広まってしまうと入居者が減ってしまったりということも考えられます。

害虫・害獣リスク

放置されたゴミには害虫や害獣が集まってきます。ゴキブリやハエから始まり、ネズミなどが発生することもあるでしょう。

放置しておくと細菌が増えていき、病気が流行ってしまうことも考えられるので早めに対処する必要があります。

ゴミ屋敷になってしまった賃貸物件に関してよくある質問

ゴミ屋敷の部屋をどのように発見できますか?

定期的に物件をチェックし、異変がないかを確認することでゴミ屋敷化している部屋を見つけることができます。

入居者のゴミ屋敷問題を未然に防ぐために何をするべきですか?

入居者の選定を厳しくし、ゴミ屋敷にしてしまいそうな人の入居に制限をかけましょう。また入居者の人々と日々のコミュニケーションを欠かさないことでゴミ屋敷問題を未然に防げることがあります。

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