エアコンやテレビ、冷蔵庫、洗濯機は、粗大ごみのシールを貼って出しても、自治体では回収してくれません。家電リサイクル法にしたがって、家電販売店に回収してもらったり、自治体が指定する家電リサイクル協力店に回収してもらう必要があるからです。費用も「リサイクル料金」と「収集運搬料金」の合計額が必要です。ここでは家電四品目の処分方法について紹介します。
1 電気店に古い家電を処分してもらう

買い替えの場合も、古くなった家電だけ処分したい場合も、家電の小売店が古くなったテレビや洗濯機、エアコン、冷蔵庫を有料で処分してくれます。
家電量販店がセールをやっていると、新しく家電を購入する時に前の古い家電を下取りしてくれる場合もあります。
■処分する時に必要な料金
エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機を処分したい場合は、「リサイクル料金」と「収集運搬料金」の両方がかかります。
リサイクル料金
エアコンやテレビ、冷凍・冷蔵庫、洗濯機・衣類乾燥機のリサイクル料金は、全国どこでも同じです。
収集運搬料金
「収集運搬料金」は、お店によって大変開きがあるので調べましょう。お店によって10倍以上違う品目もあります。
(2017/03/29時点)
店舗名 | 収集運搬料金 |
---|---|
ヨドバシカメラ | 540円(税込) |
エディオン | 1080円(税込) |
ヤマダ電機 | 1080円(税込) |
ケーズデンキ | 1000円以上 |
ビックカメラ | 1500円(税込) |
■無料で引き取ってもらえる?
下取りキャンペーンなど、特別なサービスを行っている期間であれば無料で引き取ってもらえる場合もあります。
「下取りキャンペーン」「期間限定、下取り1万円」 というような宣伝をよく見ます。量販店やテレビ通販などで、ある家電をたくさん売りたい時に宣伝も兼ねて下取りキャンペーンを行う場合があります。
新しく購入する家電の価格から下取り料金を引いてくれる場合もありますし、ポイントカードのポイントとして加算する場合もあります。新しくエアコンやテレビ、冷凍・冷蔵庫、洗濯機・衣類乾燥機といった家電を買い換える時は、下取り料金についてもチェックしてみましょう。
下取りしてもらえれば、料金が全くかからないわけではありません。下取りで買い取ってくれる料金とは別に、リサイクル料金と収集運搬料金がかかります。結果的には無料になる計算になるかもしれませんが、注意してください。
下取りしてもらった場合の費用例
リサイクル料金と、収集運搬料金を合計した金額がかかります。もし下取りをしてくれるのであれば、下取り料金からリサイクル料金と、収集運搬料金を合計した金額を引いた金額が、新しく購入する家電の値段から引かれます。
例えば、ヨドバシカメラで17万円の500リットルの冷凍・冷蔵庫を買ったとします。171リットル以上の冷蔵庫は4644円(税込)のリサイクル料金がかかります。ヨドバシカメラの場合、冷蔵庫の「収集運搬料金」は大きさに関係なく540円(税込)になります。ちょうど下取りキャンペーンをやっていて、1万円で下取りしてくれることになりました。
この場合は
17万円 - (4644円+540円) - 1万円 = 16万5184円
16万5184円で古い冷蔵庫を引き取ってもらって、新しい冷蔵庫が購入できることになります。
■注意点
下取りは、故障していたり壊れたりしても引き取ってくれる場合と、あらかじめ型番号や年式、製造メーカーを伝えた上で条件があえば下取りしてもらえる場合があります。どの店でも下取りをしてくれるわけではないので、注意してください。
2 自分で直接、指定引取場所に捨てに行く

自分で処分したい家電を運搬できる場合でも、リサイクル料金はかかります。
収集運搬料金はかかりません。
例えば横浜市の場合は、鶴見区の東芝環境ソリューション(株)、中区の日鉄住金物流君津(株)、都筑区のスガヤメタル(株)と日本通運(株)神奈川東支店緑物流センターの4箇所の指定引取場所のうち、1箇所を選んで運びに行きます。
注意しなくてはいけないのが、 指定引取場所へ持ち込む前に、郵便局でリサイクル料金を振り込んでおかなくてはいけません。その後、電話で行く日を予約します。
電話の問合せは、月曜から土曜の午前9時から正午までと、午後1時から午後5時まで受け付けています。年末年始、や日曜祝祭日、夏季休暇など、休みの期間があるので注意してください。