粗大ごみ回収!不用品回収業者と自治体、値段はどちらが安い?

不要になった家具や家電を捨てる時、なるべくお金をかけたくないですよね。粗大ごみの手数料は、同じ東京都でも区によって処分料が違うので要注意です。粗大ごみは、捨てるものの種類と数、急いで捨てたいのかどうか、自分で自力で家の外まで運べるかどうかによって捨て方が違ってきます。

ここでは、不用品回収業者と自治体の処分方法について紹介します。

目次

不用品回収業者と自治体、どちらが安い?

不用品回収業者と自治体では、どちらが安く家具や家電を処分できるか比べてみました。

不用品回収業者の相場金額は?

大きな家具や思い家電を自分で家の外に持ち出すのが大変な時は、不用品回収業者に頼んだほうが楽に処分できます。自治体の回収では、スタッフは家の中に入って持ち出してくれません。

軽トラック 1台分 1万円から2万円程度
2トントラック 1台分 3万円から4万円程度

軽トラックに積める量はどのくらい?

軽トラックは高さ180センチ、幅140センチ、長さ220センチの範囲であれば載せられます。みかん箱200個程度の量です。

軽トラック 1台分に積める量の例
自転車
ふとん
冷蔵庫
洗濯機
シングルベッド
電子レンジ
デスクトップパソコン
テレビ
ダンボール10個

これを、東京都大田区の自治体で回収してもらった場合の金額を見てみましょう。

自転車 800円
ふとん 300円
冷蔵庫 自治体では回収してくれません。
洗濯機 自治体では回収してくれません。
シングルベッド 1,200円
※ベッドマットはプラス1,200円かかります。
電子レンジ 800円
デスクトップパソコン 自治体では回収してくれません。
テレビ 自治体では回収してくれません。
ダンボール10個 中身を可燃ごみ、不燃ごみ等に分別する必要がある。

自治体では、1個1,000円以内で回収してくれるものもあります。その一方で、冷蔵庫や洗濯機、パソコンなどリサイクル法でメーカーや販売店が回収しなくてはいけないものは、自治体では回収してくれません。

不用品回収業者のほうが自治体より、お得に処分できるのはこんなケース

不用品回収業者に頼んだほうが良いケースは、自治体で回収してくれないものがいくつもある場合と、自分で自力で家の外に運び出せない家具や家電がある時です。

自治体で回収してもらえない、エアコン、テレビ(ブラウン管式、液晶・プラズマ式)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機、パソコンを、まとめて急いで処分したい場合は不用品回収業者に頼んだほうが早く済みます。

大きくて家の外に運び出せない家具や家電を処分した時も、不用品回収業者であれば家の中に入って運び出してくれます。自治体の回収では、自分で家の外まで運び出さないといけません。

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粗大ごみを自治体でお得に回収してもらうには

自分で家の外に運び出せる家具や家電で、家電リサイクル4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機)やパソコン以外のものであれば、自治体のほうが安く処分できます。ただし、回収しに来てくれるまで一週間から二週間かかるので、時間がかかります。

自治体に回収してもらう3つのメリット

1 粗大ごみの処分料金が安い

粗大ごみの回収で自治体を利用するメリットとして1番にあげられるのは料金の安さです。自治体の料金が安いのは、費用の一部が税金でカバーされているからといわれています。ですから、回収業者さんよりも安い料金で回収してもらえるのでしょう。

2 料金が決まっている

自治体ではホームページなどで、回収費用を公開しています。ですから、前もって回収費用がはっきりとわかります。回収業者さんの場合、見積もりと実際の料金が異なるということもあるようですから、料金が決まっているということは利用するときの安心感につながるのではないでしょうか。

3 どこに住んでいても自治体が責任を持って回収してくれる

住んでいる自治体内であれば、どこでも回収してくれるということもメリットの1つでしょう。回収業者さんであれば、営業範囲外だから回収してもらえないということもあるようです。「ここに回収に来てもらえるのだろうか」という不安がありませんから、自治体のほうが利用しやすいといえるでしょう。

自治体に粗大ごみを回収してもらうデメリット

自治体に粗大ごみを回収してもらうことは3つのデメリットがありますが、デメリットもあるといわれています。

・手続きが面倒
・指定場所に出す必要がある
・回収してもらえないものがある

自治体で粗大ごみを回収してもらうには、手続きが必要になります。そのため、自治体の粗大ごみ回収は面倒を考えてしまう方もいるのではないでしょうか。

大きな物や重いものでも、自治体が指定する場所に運ぶという手間が必要になります。こちらも女性や高齢の方にはデメリットに感じるのではないでしょうか。

自治体では粗大ごみとして回収してもらえないものもあります。回収してもらえないものについては、他の方法で処分する必要があります。

自治体の粗大ごみ回収の手続き3ステップ

自治体に粗大ごみの回収を依頼する場合、手続きが必要になります。ただ、知ってしまえば意外と簡単と思われるかもしれません。自治体に粗大ごみの回収を依頼するときの手続きは、3つのステップになります。

・粗大ごみの回収を申し込む
・処理券を購入する
・指定場所に粗大ごみを出す

1 自治体に粗大ごみ回収を申し込む

自治体への粗大ごみの申し込みは、電話などで行います。電話とインターネットで申し込みができる自治体がほとんどです。インターネットは、メンテナンスや年末年始を除く毎日申し込みができます。

2 粗大ごみ回収のための処理券を購入する

粗大ごみを回収してもらうための料金は、処理券を購入して支払いをします。処理券は、コンビエンスストアや郵便局で購入することができます。購入した処理券を粗大ごみ1点ごとに貼り付けて利用します。

3 粗大ごみ回収の指定場所に不用品を持っていく

一戸建ての場合、玄関先など分かりやすい所。マンションなどの場合は、粗大ごみ置き場や1階玄関など分かりやすい場所などに指定されています。

自治体の場合は粗大ごみをすぐに回収してくれるわけでなく、一週間から二週間ほど頼んだ後に時間がかかる場合があるので引越しの時は気をつけましょう。

自治体で粗大ごみを回収してもらう時の注意点

自治体に粗大ごみを出すとき、回収できるものと回収できないものがあります。また、出すときにルールがあります。これらを守らないと回収してもらえなかったということになりますので、これらについてみていきましょう。

粗大ごみで回収できるもの

粗大ごみで回収できるものは、日常生活で不要になった耐久消費財とされています。具体的には、電気製品、ガス・石油器具、家具や寝具、趣味・スポーツ用品といったものです。

サイズにも条件があります。おおむね、長さは180cm以内、太さは30㎝以内とされていますが、住んでいる自治体によって上限のサイズが違います。

自治体の粗大ごみ受付担当のホームページでチェックしてください。

粗大ごみで回収できないもの

粗大ごみで回収できないものとしては、家電リサイクル法で対象となっている物、パソコンリサイクル法で対象となっているパソコンやモニタなどがあります。

このほかでは、自動車、オートバイ、自動車用のタイヤやピアノ、消化器やコンクリートブロックといったものは回収してもらえません。

粗大ごみを回収してもらう時の3つのルール

1 粗大ごみの回収日時が決められている

多くの自治体では、粗大ごみの回収は申し込み順となっています。自治体から何日か候補日が提示されるので、自分の都合のいい回収日を選んでください。

また、粗大ゴミの回収の時間は、午前8時ころから午後3時ころが多くみられます。不用品回収業者と違って、自治体の場合は時間の指定はできません。

2 処理券には名前の記入が必要

粗大ごみに貼り付ける処理券には、名前か受付番号の記載が必要とされています。また、回収予定日の記載も必要とされています。

3 回収に立ち会う必要は無い

回収の時、立ち会う必要はないとされています。回収が始まる時間までに必要な額の処理券を貼った粗大ごみを、玄関先など分かりやすい場所に出しておけば、あとは自治体が回収してくれます。

粗大ごみの自治体回収の、よくある疑問と解決策

自治体では、リサイクル法にかかわる電化製品やパソコンなどの回収をしてくれません。自治体に回収してもらえないものは、どうすればいいでしょう。

家電リサイクル品目(エアコン、テレビ、洗濯機、冷蔵庫)の捨て方は?

エアコン、テレビ、洗濯機、冷蔵庫などの電化製品の回収は、購入したお店や近くの電気店、家電リサイクル受付センターに処分してもらいます。

引き取ってもらうには、リサイクル料金と収集運搬料金が必要になります。

パソコンの処分方法は?

使わなくなったパソコンを処分するときは、2つの方法があります。

PCリサイクルマークのあるパソコン

PCリサイクルマークのあるパソコンは、メーカーが無料で引き取りをおこなってくれます。手続きは、メーカーに引取りの申し込みをします。

申し込みをするとメーカーから「エコゆうパック伝票」が送られてきますので、パソコンを梱包して、伝票を張り付け、伝票に記載されている郵便局に集荷の連絡をします。

PCリサイクルマークのないパソコン

PCリサイクルマークのないパソコンもメーカーに引き取りの申し込みをします。

その後、回収・再資源化料金の振込みをし、メーカーが振り込みを確認すると「エコゆうパック伝票」が送られてきます。

その後はPCリサイクルマークのあるパソコンと同じ手順になります。

家庭系パソコンリサイクル対象機器  回収・再資源化料金
デスクトップパソコン本体
ノートブックパソコン
液晶ディスプレイ
液晶ディスプレイ一体型パソコン
3,000円(消費税別)
ブラウン管(CRT)ディスプレイ
ブラウン管(CRT)ディスプレイ一体型パソコン
4,000円(消費税別)

自作パソコンを捨てたい時

自作パソコンも回収・再資源化料金が必要になります。引取りはパソコン3R推進協会に申し込みます。申し込み後、回収・再資源化料金を振り込み、パソコン3R推進協会が振り込みを確認すると「エコゆうパック伝票」が送られてきます。この伝票を使い、不要になったパソコンを送付します。集荷を希望する場合は、伝票に記載された郵便局に連絡をします。

家庭系パソコンリサイクル対象機器  回収・再資源化料金
デスクトップパソコン本体
ノートブックパソコン
液晶ディスプレイ
液晶ディスプレイ一体型パソコン
4,000円(消費税別)
ブラウン管(CRT)ディスプレイ
ブラウン管(CRT)ディスプレイ一体型パソコン
5,000円(消費税別)

自治体で回収してもらえないものは、ほかにもある

タイヤ
バッテリー
バイク
農機具
園芸用の土
ガスボンベ
消火器
中身が入った灯油缶
未使用の花火やマッチ
塗料
農薬
毒物及び劇物
トナー
ピアノ
オルガン
金庫
ブロック
レンガ

園芸用の土やコンクリートのブロックやレンガ、金庫やピアノ、タイヤ、オートバイ、消化器などは粗大ごみとして回収してもらえません。このような場合は製造したメーカーに問い合わせるか、お住まいの清掃事務所・清掃センターに問い合わせてください。

自治体での粗大ごみ処理費用

東京都新宿区での粗大ごみ処理費用の例

粗大ごみの処理費用は、新宿区では300円から2,500円となっています。処理費用は小さなものや軽いものが安く、重くなったり大きくなったりすると料金が高くなる傾向があります。また、同じ物でもサイズが変わることで料金が変わってきます。一部ですがご紹介します。

粗大ゴミの種類 処理費用
・自転車(16インチ未満) 300円
・自転車(16インチ以上) 700円
・ステレオセット(幅80cm以上) 1,800円
・ミニコンポ ステレオセット(幅80cm未満) 300円
・ストーブ(ファンヒーター) 700円
・ストーブ(ファンヒーター以外) 300円
・扇風機 300円
・掃除機 300円
・ソファー(1人用) 700円
・ソファー(2人用以上) 1,800円
・ベッドの枠 1,000円
・ダブルベッド(マット以外) 1,800円
・学習机 1,000円
・電子レンジ 300円
・ビデオカメラ 300円
・ビデオデッキ(DVDデッキなども含む) 300円
・布団 300円
・プリンター(高さ20cm以下) 300円
・プリンター(高さ20cm超30cm以下) 700円
・プリンター(高さ30cm超) 1,000円
・ベビーカー 300円
・ベビーベッド 700円
・箱物家具(高さと幅の合計が135cm以下) 300円
・箱物家具(高さと幅の合計が180cm以下) 700円
・箱物家具(高さと幅の合計が270cm以下) 1,000円
・箱物家具(高さと幅の合計が360cm未満) 1,800円
・箱物家具(高さと幅の合計が360cm以上) 2,500円

このように新宿区では、粗大ごみが330種類以上に細かく分類されて料金が決められています。ほかの自治体ではどのようになっているのでしょうか。大阪市と名古屋市の処理費用を少しですがご紹介します。

大阪市での粗大ごみ処理費用の例

大阪市では粗大ごみの処理費用は、200円から1,000円となっています。

粗大ゴミの種類 処理費用
・自転車 400円
・オーディオ機器(単体) 200円
・ストーブ 200円
・扇風機:200円 200円
・掃除機:200円 200円
・ソファー(1人用) 700円
・ソファー(2人用以上) 1,000円
・ベッド本体(マットレス類を除く) 1,000円
・机(袖なし) 400円
・机(袖あり) 1,000円
・電子レンジ 400円
・ビデオデッキ 200円
・布団、毛布(4枚まで) 200円
・コピー機 400円
・ベビーカー 200円
・たんす(幅・奥行・高さの合計が2m未満) 400円
・たんす(幅・奥行・高さの合計が2m以上2.5m未満) 700円
・たんす(幅・奥行・高さの合計が2.5m以上) 1,000円

名古屋市での粗大ごみ処理費用の例

名古屋市の粗大ごみ処理費用は250円から1,500円となっています。

粗大ゴミの種類 処理費用
・自転車 500円
・ステレオセット(ミニコンポ除く) 1,000円
・ミニコンポ 250円
・ストーブ(ファンヒーター除く) 500円
・ファンヒーター 1,000円
・扇風機 250円
・掃除機 250円
・応接用いす(1人用) 500円
・応接用いす(2人用以上) 1,500円
・ベッド(マットレスを除く) 1,500円
・机(両袖のものを除く) 500円
・机(両袖のもの) 1,000円
・電子レンジ 1,000円
・ビデオデッキ 250円
・布団 250円
・パソコン用プリンター 250円
・乳母車 250円
・ベビーベッド(マットレス除く) 1,000円
・たんす(高さ120cm未満かつ幅90cm未満) 1,000円
・たんす(高さ120cm以上または幅90cm以上) 1,500円

粗大ごみの処理費用は、ご覧のように自治体によって変わってきます。粗大ごみを出す際は、お住いの自治体のホームページなどで料金をご確認ください。先にもご紹介しましたが、料金を間違うと、回収してもらえないということにもなります。

粗大ごみ回収業者にお願いする時のメリット・デメリット

自治体では回収してもらえないものだけでなく、できるだけ早く粗大ごみを処分したいという時は民間の回収業者さに依頼するという方法があります。ここでは回収業者さんに依頼するメリットとデメリットについてご紹介します。

粗大ごみ回収業者に依頼する2つのメリット

民間の回収業者さんに粗大ごみの回収を依頼するメリットは2つあります。

1 電話1本で取りに来てもらえる

自治体に粗大ごみを回収してもらう場合、回収の申し込みだけでなく、処理券の購入といった手間が必要になります。民間の処理業者さんの場合、回収には電話1本ですむといわれていますので、手間がかからないといえるでしょう。

2 すぐに取りに来てもらえる

新宿区の場合、粗大ごみの回収は、申し込み順となっています。申し込みが多いと、早く処分をしたいと思っても先になってしまおうこともあるでしょう。民間の回収業者さんであれば、業者さんの都合があえば、当日も可能といわれています。

引っ越しなどでできるだけ早く粗大ごみを回収してもらいたいときは、民間の回収業者さんを選ぶということを考えてはいかがでしょうか。

粗大ごみ回収業者のデメリット

民間の回収業者さんの中には、料金が不透明な業者さんもあるようです。国民生活センターにも「無料と思って呼び止めたら料金を請求された」「車に積んでから、見積もりの2倍以上の料金を請求された」といった苦情が寄せられています。

このような事例を見ると、民間の回収業者さんに頼むとトラブルになりやすいと思ってしまいますが、新宿区をはじめ多くの自治体では、自治体から許可を受けた業者さんの一覧を公開しています。

粗大ごみを含む一般廃棄物の回収・運搬は、市区町村から許可を受けた業者さんしかできないと国民生活センターのサイトにも書かれていますので、一覧に記載されている業者さんに依頼するといいのではないでしょうか。

まとめ

粗大ごみ回収のポイントを5つに分けてご紹介してきました。少しはお役に立てたでしょうか。粗大ごみの回収をしてもらう時の参考になれば幸いです。

※ここに記載されている情報は、2018年8月時点のものです。

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