賃貸マンションの汚部屋問題はなかなか深刻です。近隣住民に迷惑を掛けるだけでなく、結果的に多額の費用を請求されてしまう可能性もあります。
この記事ではそんな賃貸マンションでの汚部屋問題について、そのリスクと対策方法を詳しく紹介します。この記事を参考に、賃貸マンションの汚部屋問題を解決しましょう。
汚部屋とは
一般的に汚部屋とは、整理整頓が行き届いておらずゴミや生活用品が無造作に散乱した部屋を指します。テーブルや床に不要な物が散らかっており、生活に支障は無いですが掃除もできないのでとても不衛生な環境です。
埃や汚れがそのままになっているので害虫がやってくる原因になったり、ゴミが放置されているので悪臭が充満していることもあります。しかしながらそんな状況でも人が住めるというのが汚部屋の特徴で、人によってはその環境でも気にならない場合があります。
一般的に汚部屋を作り出すのはその居住者の性格や精神疾患によるものが大きく、家族や周りの人のサポートがなくては元に戻せないこともあるでしょう。
賃貸マンションで汚部屋が引き起こす問題
害虫・害獣問題
不潔な生活環境やゴミの処理が行われない状況は害虫や害獣問題を発生させる危険性があります。生ごみを放置するとハエやゴキブリがやってきて繁殖することもあります。
ハエやゴキブリは窓からも簡単に出入りできるので、近所の家にまで広がってしまうこともあるでしょう。今までいなかった害虫が汚部屋のせいで近隣の住民にも迷惑を掛けてしまいかねません。
マンションの底層階の場合はネズミなどの害獣が室内に侵入する可能性もあります。害虫と同じように周りの住民にも被害が広がることもあるでしょう。
悪臭問題
掃除をしないことで生ごみなどが臭いを放ち、近隣住民に不快感を与えてしまう可能性があります。マンションなどの集合住宅の場合誰もが汚部屋の前を通行します。
前を通るたびに異臭がするので、そのマンションでの生活が嫌になってしまう住人もいるでしょう。マンションにおいて悪臭問題はかなり重大なリスクとなります。
火災の危険性
汚部屋では可燃物が長期間にわたって放置されている可能性があります。そのような場合には火花や高温の物体によって引き起こされる火災が問題になることもあるでしょう。
コンセント付近に溜まった埃なども火災の原因になりやすいので注意が必要です。またマンション内の他の部屋で火事が起こった場合も、火事を激化させてしまう危険性もあります。
近隣住民とのトラブル
臭いや汚れが外部まで漏れ出しているような汚部屋の場合、近隣住民から苦情が入る可能性もあります。その場合、管理会社などから正式に注意喚起の連絡が来ることもあるでしょう。
正しい手続きでの注意喚起であれば良いですが、人によっては直接口論になったりすることもあります。マンションでの住みやすさにも直結するのでなるべく近隣住民とのトラブルは控えましょう。
賃貸オーナーからの苦情
汚部屋の問題が大きくなりすぎると、賃貸オーナーから退去を依頼されるようなことに発展するケースもあります。場合によっては条例によって市町村などから強制代執行を出されてしまうこともあるでしょう。
その場合費用は居住者負担で強制的に清掃が行われます。汚部屋レベルではそこまでには至りませんが、汚部屋も放置すればゴミ屋敷化してしまうので無関係というわけではありません。
賃貸オーナーとトラブルを起こしても良いことはないので、なるべくトラブルに発展しないよう早めに対処をしましょう。
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賃貸マンションで汚部屋になってしまったら
自分で掃除をする
汚部屋の程度にもよりますが、そこまで汚れている状態でなければ自分で掃除も可能です。まずはゴミを捨てることから始め、少しずつ整理整頓していきましょう。
マンションでのゴミ回収のスケジュールなどを調べて正しい日にゴミ出しをする必要があります。ゴミ捨てと整頓をするだけで汚部屋からは抜け出せるので、まずは自分で片付けするのに挑戦しましょう。
家族に手伝ってもらう
自分一人で汚部屋の片付けをするのが難しいと感じたら、近く住んでいる家族や親戚に手伝ってもらって部屋の掃除をしましょう。
数人で力を合わせればそれほど時間を掛けずにきれいにできます。大きな家具やいらない家電製品などを動かすのにも人手は必要なので、この機会にぜひ家族で協力して徹底清掃をしましょう。
汚部屋の清掃業者に依頼する
汚部屋を自分で片付けする自信がない人は、専門業者に依頼すると全てを請け負って部屋をきれいにしてくれます。お部屋を放置した期間が長かった場合は部屋の建物自体が傷んでる場合もあります。
その場合は別途業者を呼ばなくてはいけませんが、汚部屋の清掃は専門業者に任せるととても簡単です。費用が掛かるのがデメリットですが、時間と労力を節約できる効率的な方法となります。
原状回復費用の相場
汚部屋を放置することで汚れが床に染み付いてしまったり、腐敗した生ゴミのせいでカビが生えたりと建物自体に損害を与えてしまうこともあります。
そのような場合は退去時などに原状回復をしなくてはいけないのでその分費用が掛かります。壁や床などの損傷の場合、数万円から十数万円になることもあるでしょう。
その他水回りもカビなどで綺麗にできないような状態であれば別途数万円費用が掛かります。原状回復だけで十万円以上の費用を請求されるケースもあるので、汚部屋の放置はなるべくしないように注意しましょう。
マンション内で汚部屋を発見してしまった時の対処法
自分の部屋以外で汚部屋らしき部屋を見つけてしまった場合、どのような状態であるかを管理会社に連絡しましょう。調査や対応は管理会社が代わりに行ってくれます。
くれぐれも自分で汚部屋らしき家の人に苦情を入れるようなことはしないでください。住民同士での応対はトラブルになる可能性があるので危険です。
自分が通報したことも伏せてもらえるようしっかりと管理会社に伝える必要があります。
賃貸マンションの汚部屋に関してよくある質問
- マンションの一室が汚部屋になった場合費用は誰が負担するのですか?
-
費用の負担は原状回復や清掃にかかるもので、通常は住人が負担します。契約書や賃貸契約に基づいて詳細が定められています。
- 汚部屋問題が解決できない場合に契約解除や退去手続きについてどのような対応が取られますか?
-
解決が難しい場合、契約解除や退去手続きが検討される可能性があります。これには法的な手続きが含まれます。
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