ゴミ屋敷化してしまった家には大量の虫が発生し、どのように対処すれば良いか分からないというケースが多くありますよね。発生した虫を放置していると健康被害のリスクだけでなく近隣住民とのトラブルに発展してしまうこともあります。この記事ではゴミ屋敷に発生しやすい虫について詳しく解説し、害虫駆除の方法も紹介しています。この記事を参考にゴミ屋敷になってしまった部屋を効率的に片付けましょう。
ゴミ屋敷で虫が繁殖し手がつけられなくなってしまったという経験がある人もいるでしょう。ゴミ屋敷に発生する虫の種類とその原因が分かれば必ず対処方法が見つかります。
この記事ではそんなゴミ屋敷に虫が発生してしまった原因とその対処方法を詳しく解説します。この記事を参考にゴミ屋敷片付けを始めましょう。
ゴミ屋敷に発生する虫の種類を紹介

ゴミ屋敷に発生する虫その1:ゴキブリ
隠れることのできるゴミ屋敷は格好の住処
ゴミ屋敷で発生する虫の中でもっとも有名なのがこのゴキブリです。ゴキブリは暗くてジメジメした場所を好み、餌があればどんどん増えていきます。
ゴミ袋の中にある食べ物を食べて生存してしまいますよね。ゴキブリはアレルギー症状を引き起こす可能性があり、細菌を媒介している危険性もあるので注意が必要です。



ゴミ屋敷に発生する虫その2:シラミ
大量のシラミは人体に悪影響も
ゴミ屋敷となって掃除がされなくなった家には大量のシラミが湧いている可能性もあります。シラミは主にベッドや布団の繊維の中などに潜んでいるでしょう。
シラミは人間や動物の血液を摂取することで生活しています。そのため寝ている間に身体中から血を吸われていることもあるので注意しましょう。
シラミは1週間ほど食事をしなくても生きていけるので、長期的な対策が必要になります。

ゴミ屋敷に発生する虫その3:アリ
気付かぬうちにアリが家の中を行進していることも
アリは人体への影響が少ない虫ではありますが、食べ物を探して群れで家の中を動き回っている可能性があります。病原菌などを持っていることは少ないですが、食べ物へ群がるので衛生的ではないですよね。
しばらく放置している棚の中の食材に壁の内側などをつたって侵入しているケースが多くあります。見えない場所がアリの通り道であることも多いので注意深く探す必要があるでしょう。
ゴミ屋敷に発生する虫その4:ハエ
生ごみがある場合は要注意
生ごみが大量に放置されたゴミ屋敷には必ずと言っていいほどのハエが発生しているでしょう。密閉されているゴミ箱などから漏れ出る匂いを嗅ぎつけてほとんどの確率で現れます。
下水や汚物などからやってくるハエもいるため、食品などにたかることで細菌などを移してしまうことがあるでしょう。アレルギー症状や感染症を発症することもあるので大変危険です。

ゴミ屋敷に発生する虫その5:チャタテムシ
家の柱などを食べてしまう危険性
チャタテムシはゴミ屋敷のように暗くて湿気が多い場所に住み着く虫の一つです。食べ物がなくても柱や紙類などを食べて生き抜くことができるので、一度住み着いてしまうと駆除が大変な虫となります。
チャタテムシは小さくて見つけにくいので目視で探すのは大変な作業になります。専門家に依頼をして駆除するのが良いでしょう。

ゴミ屋敷に発生した虫の対処法
ゴミ屋敷に発生した虫の対処法その1
できる対処を自分でおこなう
ゴミ屋敷に発生した虫を退治するためには自分でもできることがあります。まずは虫の発生の原因を突き止めて取り除くことが必要です。
虫の餌になっているゴミや不要なものを捨てることから始めましょう。それだけで虫の餌と住処をかなり減らすことが可能です。
ゴミなどの処理が完了したら家中をきれいにして防虫剤などを散布しましょう。家をきれいに保つことが何よりの対策になります。
ゴミ屋敷に発生した虫の対処法その2
自分でできない場合は専門業者に依頼しよう
ゴミ屋敷のレベルが高く自分で対処ができないと感じたら迷わず専門業者に依頼しましょう。虫の発生元を的確に突き止めて最適は方法で対処してくれます。
また専門業者に依頼すればゴミ屋敷に発生してしまった虫だけでなく不用品やゴミの片付けもしてもらえるので一石二鳥となりますね。
主要都市のゴミ屋敷片付け・清掃業者については以下の記事をご参照ください。



ゴミ屋敷の片付けを依頼するとどれくらいお金がかかるかというのも気になる点ですよね。ゴミ屋敷の片付け相場については以下の記事で詳しく分かります。

ゴミ屋敷に虫が発生する原因
ゴミ屋敷に虫が発生する原因その1:虫の餌が多い
食べ物の残りカスが放置されている
ゴミ屋敷には食べ物の残りカスなどが放置されているケースが多くあります。そのためそれがだんだんと虫の餌場となってしまうというのがもっとも多いケースでしょう。
特にハエやゴキブリなどは人間の食べ物を好んで食べる傾向があるので、ゴミ屋敷ではまっさきに現れる虫となります。
ゴミ屋敷に虫が発生する原因その2:虫の好む環境
湿気が多く通気性の悪い場所を虫は好む
湿気が多い場所を好む虫もゴミ屋敷で多く見かけるでしょう。上述したシラミなども湿気の多い場所が大好きです。
通気性の悪い場所というのは気を抜いているとすぐ湿気が溜まります。ゴミ屋敷になっていなくても湿気には常に気をつけている必要があるでしょう。
ゴミ屋敷に虫が発生する原因その3:虫の隠れ場所が多い
ゴミの積み重ねが多いのも原因の一つ
ゴミ屋敷には隠れる場所がたくさんあるということを理解する必要があります。ゴミ屋敷になるタイプの家はふれられない棚や場所が多くあり、虫はそういった場所を探し出して住処にします。
また放置されて積み上げられているごみの山にも虫は好んで隠れるでしょう。ゴミ屋敷に住んでいる人は積み上げられたゴミ袋などをどかすことで住み着いた虫を発見できるかもしれません。
ゴミ屋敷の虫による健康被害を紹介
ゴミ屋敷の虫による健康被害その1:アレルギー症状
ダニやハエなどはアレルギー源になる
ダニやハエなどは人にアレルギー症状を発症させる危険性があります。鼻水やくしゃみ、目の痒みなどが一般的な例です。
またホコリやシラミの死骸などによっても呼吸器系に悪影響を与える場合があり、喘息や鼻炎が発症するケースもあるので注意しましょう。
ゴミ屋敷の虫による健康被害その2:感染症
ダニや腸管出血性大腸菌による感染症は危険
ゴミ屋敷で生活していると毎日多くの虫の死骸などを吸い込むことになります。ダニやシラミなどは小さいので無意識に吸い込んでいる割合が多く、そういったところから感染症を発症する場合もあるでしょう。
品質の落ちた食材などから虫を媒体にして運ばれる腸管出血性大腸菌などで感染症を引き起こすと大変危険です。重症化すると腎不全などの症状が出ることもあるので注意しましょう。
ゴミ屋敷の虫による健康被害その3:食中毒
ハエなどが病原菌を運んで食中毒に
ゴキブリやハエは食中毒の原因となる菌を運んでいる場合が多くあります。サルモネラ菌やピロリ菌なども虫を媒体にして人にうつすという事例もありますよね。
食中毒になると下痢や発熱など消化器関係の症状が発症し、場合によっては脱水症状などで生命の危機に陥る可能性もあるので注意が必要です。
ゴミ屋敷の虫が原因で近隣トラブルは起こる?
ゴミ屋敷の虫が原因で近隣トラブルが起こるケースは多くあります。虫が大量に発生するレベルのゴミ屋敷の場合、それらが原因で近隣住民に不快感を与えてしまうでしょう。
それが原因で苦情が入ったり、賃貸の場合は強制退去になるケースも少なくありません。また悪臭や近隣住居への虫の侵入などもトラブルの原因になります。
近隣の住民に迷惑をかけないためにもゴミ屋敷は放置せずにしっかりと害虫対策をしましょう。
虫が発生しない家にするためには
虫が発生しない家を維持するためはやはり清潔な状態をキープする必要があります。ゴミを定期的に捨て、食べ物を放置しないというカンタンなことから始めていきましょう。
また住居に穴や隙間がある場合はそれらも塞がないと虫がカンタンに侵入してきます。建物の経年劣化などで隙間ができてしまうこともあるので定期的なチェックを心がけると良いですね。
