遺品整理で出てくる不用品の処分方法！遺品整理と不用品回収どちらの業者に依頼すべき？

遺品整理で出てくる不用品はどのように処分すれば良いのでしょうか。遺品整理業者か不用品回収業者、状況によって依頼すべき業者が違います。

この記事ではどのような状況でも最適な業者選びができるように選び方を詳しく紹介します。この記事を参考に自分に合った業者の選び方を確認しましょう。

遺品整理と不用品回収の違いは？

遺品整理と不用品回収の違い：遺品整理
「故人を弔いあの世へ送り出す作業」

遺品整理とは故人の遺した身の回りのもを整理したり、形見分けしたりするためにおこなう作業のことを指します。不用品を処分するだけでなく故人を慈しみながら別れをするというのが遺品整理の特徴です。

現金や権利書といった遺産を相続するために分けたり、形見分けのできないものを選別する知識も必要になりますよね。通常の清掃や片付けとは性質が違うので精神的・肉体的負担が大きいので注意しましょう。

遺品整理と不用品回収の違い：不用品回収
「不要なものを処分する作業」

不用品回収とは家にある使っていない家電や家具などを適正な方法で処分することを指します。不用品はリユースできるものからゴミとして処分しなくてはいけないものまでさまざまです。

まだ使えるものや処分しなくてはいけないものを適切に仕分けする必要があるため専門的な知識もなくてはいけないでしょう。不用品の場合は買取してもらえるような製品もあるので無駄にしないよう適切に処分しましょう。

遺品整理業者と不用品回収業者のメリットとデメリット

遺品整理業者のメリット・デメリット

遺品整理士の資格を持っている人による遺品整理

遺品整理士の資格は遺品整理士認定委員会によって授与される民間資格です。日本国内で2万人以上の有資格者がいるメジャーな資格の一つとなりました。

遺品整理士の資格を持っているということは遺品整理についての専門知識があることの証明になります。そんな遺品整理士に大切な人の遺品整理をお願いできるというのは大きなメリットと言えるでしょう。

またその道のプロであるため、自分で遺品整理をする場合と比べてもその効率の良さはまるで違います。個人でやったらかなり時間のかかる遺品整理も素早く的確に進めてくれますね。

場合によっては時間とお金が掛かる

遺品整理業者による遺品整理は個人でおこなうよりも正確で丁寧なことは上述した通りです。しかしそのおかげで普通よりも時間がかかってしまうケースがあります。

故人の家がゴミ屋敷のようにゴミや不用品で溢れかえっている場合、丁寧に選別をおこなっているが故に時間がかかってしまうでしょう。またそれに伴って作業人数や作業日数が増えて料金が高額になるケースもあるので注意が必要です。

不用品回収業者のメリット・デメリット

不用品をまとめて処分できる

家に不用品やゴミが溢れている状態のときにはとても便利なサービスです。ゴミの選別から運搬まで全てを流れるように作業してくれるでしょう。

メリットとしてはそのサービスの質の高さと不用品を全て適切に処分してくれるという点です。環境にも配慮した処分をしてくれるでしょう。

遺品の選別に不安がある

故人の家で不用品回収をしてもらう場合は遺品整理に関して少し不安があります。不用品回収業者は故人の遺した家も作業可能ですが遺品整理に専門家ではありません。

ゴミの選別は上手でも遺品となると要領を得ないところがあるでしょう。必要なものを捨ててしまって問題になったというケースも起こりうるので注意が必要です。

遺品整理と不用品回収どちらの業者に依頼すべき？

遺品整理業者に依頼すべき人

不用品があまり多くなく故人の遺品を大切にしたい

遺品整理業者は故人や遺族の思いも尊重してくれ、精神的なサポートも併せてしてくれます。そのため遺品の取り扱いなどに対して誠心誠意尽くして欲しいと考える人に合っているでしょう。

また時間はかかりますが遺品整理業者は不用品回収も一緒に請け負ってくれる場合が多く、一つの業者に任せたいという場合にもおすすめです。同時に悪徳業者に騙されたというケースも実際にあるので注意しましょう。

こんな人は遺品整理業者に頼もう

• 遺品整理の方法が分からない人
• 親戚が多く集まれない人
• 遺品の価値を正しく判断して欲しい人
• 遺品整理以外のサービスも併せて頼みたい人

不用品回収業者に依頼すべき人

遺品整理が終わっている

遺品の数も多くないため遺品整理が既に終わっている場合や、終わる目処が立っている場合には遺品整理業者に依頼する必要もないですよね。ゴミや不用品だけ処分したいときには不用品回数業者に依頼すると良いでしょう。

しかし逆に不用品を全て処分しないと遺品整理が始められないという場合には、状況に応じてまずは不用品回収業者に不要なものを処分してもらってから遺品整理をするというケースもあります。その場合作業には必ず立ち会いましょう。

■こんな人は不用品回収業者に頼もう

• 遺品整理は自分でできる人
• 不用品やゴミが多すぎるから困るという人
• 遺品整理は必要ないという人
• 少しでも遺品を買取してもらいたいという人

遺品整理や不用品回収業者の中に悪質業者はいる？

遺品整理業者や不用品回収業者の中には悪質業者と呼ばれる業者が存在します。優良業者に比べてさまざまなトラブルに巻き込まれる可能性があります。

主なトラブルは以下の通りです。

• 遺品を盗まれる
• 遺品の不当買取
• 誤った遺品の処分
• 高額な追加請求
• 遺品の損傷
• 遺品の不法投棄

悪質業者と優良業者を正しく見分けて不要なトラブルに巻き込まれないよう注意しましょう。

悪質業者に騙されない方法その1：
事前の見積もりは必ずしよう

電話で見積もりをしてくれる業者は数多くあります。しかし実際に現場にやってきて事前見積もりをしてくれる業者でないと信頼するのは難しいでしょう。

また事前の現場見積もりの際に確認できる項目としては、スタッフが制服を着用しているかどうかや言葉遣いがしっかりしているかどうかなどです。遺品整理業者の場合は個人や遺族にも思いやりがあるのかも確認しましょう。

悪質業者に騙されない方法その2：
追加請求があるか確認しよう

見積書は当日の作業までに必ず作成してもらいましょう。見積もりがないと後で請求書にいくらでも追加請求されてしまう可能性があります。

また追加請求がどのような状況で発生するかなども詳しく事前確認することを徹底しましょう。少しでも不審なことがある場合は作業を行う前に契約書にサインをしないように注意してください。

悪質業者に騙されない方法その3：
事前見積もりの際に作業者の保有資格を確認しよう

遺品整理士の資格は民間資格で、たとえ保有していなくても作業自体をおこなう上で問題はありません。しかし不用品回収業者が持っていなくてはいけない一般廃棄物収集運搬許可は必ず確認が必要です。

もしその許可証を持っていない場合は悪質業者の可能性もあるので注意しましょう。公式Webサイトなどでも証明書番号をチェックできるので、まずは自分で確認すると良いですね。

遺品整理業者と不用品回収業者の相場の違い

遺品整理業者の相場：
部屋の広さで料金も変わる

遺品整理業者に依頼する際は部屋の広さや間取りによって料金が変わります。部屋数が多くなればなるほど作業人数も増えるのでその分料金が高くなるでしょう。

一般的な料金相場では1ルームの賃貸住宅の場合は8万円〜10万円くらいで依頼が可能です。3LDKだと20万円〜25万円程度が相場になります。

不用品回収業者の相場
料金は不用品の量で決まる

不用品回収は部屋の大きさや間取りではなく実際に回収する不用品の量でおおよその料金が決まります。小さい間取りでも不用品やゴミの量が多ければ料金はその分高くなるでしょう。

一般的に軽トラック1台程度で収まる量の不用品であれば1万円〜1万5千円程度で依頼可能です。2tトラックなどで運ばなくてはいけないほどの量になるとその相場は2万円〜2万5千円程度に上がります。

自分で遺品整理・不用品回収をする方法

自分で遺品整理・不用品の処分をすることはできるのでしょうか。遺品整理はしっかり手順を理解してポイントを押さえれば問題なく自分でおこなえます。

一緒に遺品整理する親戚と相談しながら、捨てて良いものとダメなものを確認すると良いですね。しかし正しい方法を確認せず遺品整理を進めてしまうと、大切な遺品を紛失してしまったりというリスクもあるので注意しましょう。

自分で不用品の処分をする場合は地域や自治体のルールを確認して正しい方法で処分しましょう。ゴミ屋敷化している場合は積み上がった家具や家電などが倒壊しないよう注意しながら作業する必要があります。

遺品整理と不用品回収に関してよくある質問

遺品整理業者に依頼するときの注意点は？

遺品整理業者に依頼するときの注意点はサービス内容を細かく確認することです。サービスごとの価格を聞き、不明瞭な金額が発生しないよう注意しましょう。

遺品整理を安く依頼する方法は？

遺品整理を安く依頼する方法は、業者に依頼する前にできるところを自分で済ませておくことです。自分でできる限り作業を進めれば業者に依頼する内容が減りその分価格も下がります。

悪質業者の特徴は？

遺品整理業者も不用品回収業者も悪質な業者は、説明を簡略化し早く契約を結ぼうとします。説明が不十分だと感じたらまずは追って連絡すると言って契約をせずに帰ってもらいましょう。