親が亡くなった際の家の片付けは、どんな手順で行えば良いでしょう?本記事では、遺品整理のタイミングや進め方、業者の選び方を紹介していきます。
実家の異品整理のタイミングは?
家の遺品整理に決まった時期はありません。賃貸であれば退去まで品物を持ち出す必要がありますが、基本的に気持ちの整理がついたタイミングで行います。遺品の処理・形見分けに関しては親族が集まれる日に行いましょう。
例えば、葬儀が終わった後や四十九日法要の後。親族が集まっているので、形見分けを行うこともできます。
法要がなくとも、亡くなった月末や翌月末を区切りにする方もいます。ライフラインの契約などは住人が亡くなっても続くので、月末までに解除することが好ましいためです。
遺品整理のタイミングは、こちらの記事で詳しく解説しています。
遺品整理は相続税の申請期限の10ヶ月までに、ある程度終わらせることをおすすめします。資産価値のあるものを10ヶ月以内に整理し、思い出の品を後で整理する方法もあります。相続税に関してはこちらの記事で解説しています。
親が亡くなった際の実家の整理の準備
実家の異品整理は、精神的にも肉体的にもつらい作業。しっかりとスケジュールを立てて整理していきましょう。
親族・関係者との話し合いを行う
遺品整理は相続人や同居家族が中心になって行うことが原則。しかし、遠方の親族や故人の友人などの関係者の意見も大切です。状態によっては大家さんや管理会社との話し合いが必要になるケースもあります。
大家さん・管理会社との話し合いが必湯なのは、賃貸で孤独死が発覚したなど、原状回復が必要な場合。ご遺体の状況によっては、特殊清掃業者との話し合いや見積もりが必要になります。詳細はこちらの記事で解説しているので、必要な場合はご覧ください。
遺品を整理する前に、関係者全員で残すべき遺品の基準やスケジュール、ゴミ処理などの費用負担について話し合っておくことが大切です。
遺言書・遺書・エンディングノートを探す
遺品整理を始める前に、遺言書の有無を確認しておく必要があります。立会人の元で作られたものならば、公証役場に確認することで見つかります。
故人が一人で作成した自筆証遺言書や遺書の場合は、ご自宅をくまなく探すことになります。銀行などの貸金庫や法務省に預けてることもあるので、一度確認しておきましょう。
遺言書を探す流れとしては公証役場→貸金庫・法務局→自宅の捜索と探していくのがおすすめ。もし遺品整理の後に遺言書が見つかった場合は、相続人同士でもう一度話し合うか、弁護士などの専門家を挟んでの協議が必要となります。
遺言書の他にも、エンディングノートは遺品整理の方向性を決め、トラブルを避けるのに役立ちます。法的な効力はありませんが、探しておきましょう。
貴重品を探す
本格的な遺品整理の前に、貴重品を把握して探すことは大切です。
家の鍵・通帳・印鑑・身分証明書は公共料金の契約や賃貸契約に関わってくるので、最初に探しましょう。
各種契約書類や支払い通知書も相続に関係するので早く見つけられると安心です。故人が亡くなっただけでは各種契約は解除されないので、相続人が解除していく必要があります。
レンタル品の返却・契約の解除も相続人が行うので、実物を把握しておきましょう。
次に探しておきたい貴重品は、高額で金銭トラブルに発展しやすい遺品。貴金属・美術品や骨董品は相続税の対象になる他、親族トラブルのもとになりやすいので、早めに鑑定に出し、価格を把握することが大切です。
このほかにも、思い出の品など、不用意に処分するとトラブルになりがちな遺品は多いので、最初に残す遺品・残さない遺品の基準を決めておきましょう。
処分すると決めた遺品も、実際に処分する前に遺族・親族に一度見せて確認しておきましょう。一人の判断で遺品を処分・売却するとトラブルになりやすいです。詳しくはこちらの記事で解説しています。
遺品整理の役割分担を決定する
遺言書やエンディングノートの内容を把握し、貴重品の位置を確認した後は、遺品整理全体の役割分担を決めていきましょう。
誰が家財を整理し、誰が業者を決めていくといった形で計画を立て、費用の分担方法について話し合います。
処分するものについては、誰が処分するかに関わらず、関係者全員が処分する前に一度確認しておくことが大切です。
実際に見ることが難しい場合は、写真を撮って共有しましょう。
不用品の処分・搬出ルートを決定する
遺品整理の役割分担が決まり、誰が家財の持ち出しを担当するかが決まったら、不用品の処分方法も決めておきましょう。
一般ごみに出すのか、業者に回収してもらうのか、売却するのか決めましょう。
形見分けは故人との思い出の品を譲るものであり、不用品の処分ではありません。整理をする方がいらないからと言って、他の人に押し付けるのは止めましょう。
すでに片付いている遺品を処分したいのであれば、不用品回収業者に頼むのがおすすめ。自分達での整理が難しいのであれば、不用品回収業者ではなく遺品整理業者に頼むのがおすすめです。遺品整理業者であれば、不用品であっても遺品として丁寧に扱ってくれます。
自分達で整理をする場合は、搬出ルートを確保することが大切です。大きい家財を動かすと騒音が発生するので、近隣の迷惑にならない時間帯を選びましょう。詳しくはこちらの記事で解説しています。
もしも遺品をゴミに出したり、不用品回収業者に出すことに抵抗があるなら、供養に出すこともあります。あるいは、遺品整理業者に頼めば整理と一緒に供養も執り行ってくれます。
作業の計画を立てる
遺品整理の作業は、原則相続人が全員そろった日に進めていくのがおすすめ。すべての作業日は無理でも、不用品を処分する日は全員が立ち会える日を選びましょう。
不用品の整理・処分の日にちは、自治体のゴミ処理の日に合わせるのもおすすめです。
その他、遺品整理全体の計画を立てるのに大切なのは、整理の終わる日を設定しておくこと。遺品整理は心身ともに辛い作業なので、目標を決めないと長引いてしまいます。
整理を終わらせる期間に決まりはありませんが、相続放棄ができる3ヶ月以内までには契約関係を把握しておきましょう。
さらに、相続税の申請期間である10ヶ月以内には思い出の品以外の整理を終わらせられれば安心です。
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親が亡くなった際の実家の整理の進め方
実家の整理の計画を立て終わったら、実際の作業に移ります。関係者全員で一気に終わらせることがおすすめです。一人で少しずつ進める場合はメリハリをつけて作業しましょう。
当日の準備
遺品整理の作業日は、整理・掃除に必要な道具を揃えておくことが大切。
不用品と必要な品を区別するための段ボールや、地域指定のゴミ袋は必須アイテム。汚れてもいい服装・軍手・マスクなども必要です。
その他、あると便利な品物についてはこちらの記事で解説しています。
遺品の整理・分別
遺品の整理・分別は事前の取り決めに従い慎重に行います。相続税に関係する高額な遺品やレンタル品・リース品は最初に片づけることがおすすめです。
この時注意したいのは、紙類の扱い。ついゴミとして処分しがちですが、重要書類や支払い通知書など、捨ててはいけないものが数多くあります。詳しくはこちらの記事で解説しているので、併せてご覧ください。
重要書類や貴重品は、家具に入ったまま知らずに処分してしまうケースもあります。搬出する前にしっかりと確認しておきましょう。遺品整理の注意点はこちらの記事でも解説しているので、ご自分での整理を考えている場合はおすすめいたします。
遺品整理で捨ててはいけないものの一例
- 家の鍵・通帳・印鑑・身分証
- 各種契約書類・支払い通知書
- レンタル品・リース品
- 美術品・骨董品・コレクション品
事前に残すと取り決めした遺品や上記の貴重品の他、判断に迷うものは期間を決めて保管しておきましょう。
思い出の品であれば、デジタル化して残すこともおすすめです。デジタル化など、遺品を残したい時のポイントはこちらの記事で解説しています。
整理で出たゴミの処分
遺品整理がひと段落したら、燃えるゴミなどの一般ごみを処分しましょう。自治体指定のゴミ袋は多めに用意いておくと安心です。
ゴミではなく遺品の場合は、一人で処分するのは危険です。処分すると決めた遺品でも、一度関係者全員で確認してから捨てましょう。
部屋の清掃
遺品の整理・家財の搬出が終わったら掃除を行います。もしも死臭が残っていたり、ペット臭が気になるようでしたら特殊清掃業者に依頼しましょう。
孤独死でなくともご自宅で人が亡くなると独特の臭いがしみついてしまいますし、ペットの糞尿の臭い・フェロモン臭はキレイに掃除をしても残ってしまいます。専門家による徹底消臭が必要です。
親が亡くなった際に実家の整理を業者に頼む目安
遺品整理業者に依頼をすれば、時間を節約できます。
もしも遺品の量が多かったり、実際に作業できる人が少ないのであれば、遺品整理業者に依頼を考えてもいいでしょう。
遺品整理業者は不用品回収業者とは違い、すべての品物を遺品として丁寧に扱ってくれます。遺品の処分・買取・供養も一気に行ってくれるので、遺品整理の際には遺品整理業者がおすすめです。
関係者が集まれる日が限られていたり、大型の遺品が多い場合も依頼を検討しましょう。
親が亡くなった際の遺品整理業者の相場
1R | 30,000円(税込)~ |
1K | 80,000円(税込)~ |
2LDK | 120,000円(税込)~ |
4LDK | 120,000円(税込)~ |
上記の表はタスクルが調査した間取り別の相場の一例です。相見積もりの際にご参照ください。
親が亡くなった際の遺品整理業者の選び方
遺品整理業者の相場は部屋の状況や間取り、お住いの地域で変わります。口コミで評判がいい業者に見積もり依頼を出し、相場を調査していきます。
見積もりを請求すると、担当者の対応や相性を確認できるのもメリット。下記のチェック事項を確認してきましょう。
遺品整理業者への見積もり時のチェック事項
- 代表者の氏名や会社の連絡先が明確か
- 料金体系が明確か
- 一般廃棄物収集運搬許可証によるゴミ処理を行っているか
- 古物商許可証による買取を行っているか
- サイトに実績を載せているか
遺品整理業者を名乗るために必要な資格はありませんが、一般廃棄物収集運搬許可証が無い業者はゴミを処理できません。また、遺品の買取に必要な古物商許可証も持っている業者の方が安心です。
サイトに掲載された実績を確認し、信頼できる業者を選びましょう。こちらの記事で解説している遺品整理士という民間資格を持っている方が在籍している業者もおすすめです。
よくある質問
- 遺品整理と生前整理との違いは?
-
遺品整理と違い、生前整理は実際に実家に住んでいる人が中心になります。家族の負担を軽くしたり、相続トラブルを避けたりできることなどがメリットです。詳しくはこちらの記事で解説しています。
- 実家の遺品整理がつらいときはどうすればいい?
-
遺品整理がつらいときは。いったん時間をおいたり、やり方を変えることがおすすめ。スケジュールの見直しも効果的です。詳細は詳細はこちらの記事で解説しています。
- 実家の遺品整理の費用は誰負担?
-
遺品を処分・売却できるのは相続人のみの権利です。業者への依頼料や、ごみ処理のh料金も基本的には相続人が負担することになります。しかし、遺品整理は親族・関係者全員で終わらせべきるもの。費用の負担も関係者全員で話し合っていくことがおすすめです。
- 実家の遺品整理の相続権は誰?
-
遺品は原則法定相続人に相続されます。遺言書がある場合は、その限りではありません。遺品整理には様々な民法が関わってくるので、一度確認しておきましょう。こちらの記事で解説しています。
「遺品整理業者って何となく不安」と思うならタスクルへ!
遺品整理を頼みたいけど選び方もわからないし、ちゃんとした業者っているの?
遺品整理を考えている方の中にはこんな不安を持つ方も多くいらっしゃいます。
確かに、周りに利用した事がある人も少ないサービスだけに「ぼったくられないかな?そもそも相場がわからないんだけど」と思ってしまうもの。
タスクルではきちんとした遺品整理業者とお客様をつなぐために、以下の取り組みを行っています。
- 有資格者在籍の業者を紹介
- 明確な料金設定の業者を厳選
- チャットでのやり取りで記録を残す
また遺品整理を考えるときには「不用品回収業者じゃだめなの?」という疑問もよく上がってきます。
まずは不用品回収業者ではなく遺品整理業者に依頼しなければ損してしまう可能性について解説するので参考にしてください。
遺品整理業者ではなく不用品回収業者だと損をする可能性
実は遺品整理では家具の中などから現金が見つからないことの方が多いという事実があります。
タンスの中など分かりやすい場所だけでなく、ソファの中から3000万円の現金が見つかったという事例もあるのです。
実績の多い遺品整理業者はこの事実を知っているので、遺品の中の違和感に即座に気づくことができます。
しかし不用品回収業者は遺品整理のプロではないので、現金が入ったままの家具や家電でも気づかず回収してしまう可能性が高いです。
故人が大切に貯めた資産を間違えて捨ててしまわないためにも、遺品整理は不用品回収業者ではなく遺品整理業者に依頼するのが最適なのです。
タスクルは有資格者在籍の業者を紹介
遺品整理士という資格をご存知でしょうか?
一般財団法人 遺品整理士認定協会が認定している正式な資格で、モラルはもちろん遺品整理に関する法規制についても学んでいます。
例えば上記のように「遺品の中から現金が見つかった」というようなケース。
法規制や遺品整理のルールを何も知らない人が大量の現金を発見した場合と、遺品整理士の資格を持ち実績も多数ある人が発見した場合とでは現場の状況が変わってくると思いませんか?
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タスクルは明確な料金設定の業者を厳選
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タスクルはチャットでのやり取りで記録に残す
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