ゴミ屋敷・汚部屋など自力で片付けが終わらない場合、代行業者を使うのがおすすめ。家事代行の他にも、特殊清掃や不用品回収業者に頼むことも可能です。本記事では、部屋の状況に合わせた業者の費用や選び方を解説していきます。
片付け代行は近所にバレない？
片付けの代行を頼む際、気になるのは近所にバレてしまわないかということ。
しかし、作業人数は最低限で、近隣にバレないように配慮してくれます。私服や目立たない服装で作業してもらうプランもあります。
家の中から不用品を持ち出す際は、キレイに段ボール詰めしてくれるのでゴミだとはわかりません。
時間帯の希望も聞いてくれるので、外に人が少ない時間帯を選びましょう。
どんな部屋に片付け代行が必要？
片付けの代行を業者に頼んだ方がいいのは、一人で整理するのが辛いという理由以外ならば「自力では落とせない汚れが部屋・家財についている場合」と「害虫被害が深刻な場合」です。
自分では対処できない汚れの種類は、下記の表を参考にしましょう。
| 自分で掃除可能 | レベル1：ゴミが床面積の50％ 空き箱や空の袋などの乾いたゴミだけならば、汚部屋状態でもまだ簡単に対処できます。生ゴミを放置してしまう前に片づけましょう。 |
| 自力・あるいは清掃業者 | レベル2：生ゴミの放置がある 生ゴミなどの腐るものが放置されて悪臭が発生するレベルになると、片付けがやや難しくなります。衣類や生活用品もゴミの中にあるので、生活もしづらいです。ゴキブリなどが出る前に対処しましょう。 |
| 要・害虫駆除業者 | レベル3：床がゴミで埋まる・探さなくとも害虫が見つかる 床のほとんどがゴミで埋まり、いたるところでゴキブリやハエが発生している状態になると害虫駆除業者が必要です。目に見えないところにも、シロアリなど家にダメージを与える害虫が発生しているリスクもあります。こっそり素早く対処したいなら、ゴミの片付けに対する清掃業者もおすすめです。 |
| 要・特殊清掃業者 | レベル4：床・壁・家具がカビている 床が見えない状態で放置すると、部屋や家具がカビが発生してしまいます。このレベルになると、害虫のほかにネズミも発生している可能性が高いので、必ず業者を呼びましょう。片付け・害虫駆除・カビた部分のリフォームを請け負ってくれる特殊清掃業者がおすすめです。 |
片付けを代行業者に依頼すれば、いくつかメリットが存在します。
空の段ボールや洋服を放置しただけの汚部屋であれば、自力で対処可能です。生ごみを放置して異臭が発生しまっているのであれば、ハウスクリーニングや家事代行業者を頼むか、片付けが終わった後に害虫駆除業者を呼んだ方がいいでしょう。
これ以上のレベルになると、特殊清掃がおすすめ。孤独死や災害時の依頼先というイメージがありますが、汚部屋やゴミ屋敷にも対応してくれます。ペットの糞尿被害がある場合も、通常の洗剤では臭いを落としきれないので、特殊清掃が適切です。
事例別におすすめの業者
- 特殊清掃業者…汚部屋・ゴミ屋敷・ペット屋敷に困っている
- 清掃業者・家事代行業者…洋服などを整理整頓できずに困っている
- 遺品整理業者…人が亡くなったお家を整理したい
- 不用品回収業者…片づけた後の不用品だけ回収してほしい
各業者の費用相場については、後述の「片付け代行の費用相場」をご覧ください。
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片付けを業者に代行してもらうメリット
近所にバレにくい
片付けを業者に依頼すれば、近所にバレにくいです。前述した通り、専門家が少人数で手早く作業をしてくれるので、目立たずに作業が終わります。運び出す家財もどんな状態かわからないようにしてくれるので安心です。
時間帯も依頼できるので、バレにくい時間帯を選びましょう。
重たい家財を運搬してもらえる
ゴミ屋敷や汚部屋になってしまっている場合は、家具が腐ってしまい処分せざるを得なくなる場合があります。
そんな時も、代行業者に頼んでいれば自分で持ち出す必要がありません。しっかりと養生して運び出すので、お家や共有スペースを傷つける心配がなく安心です。
時間も短縮できるので、大規模な片付けになりそうな方には代行業者がおすすめになります。
不用品を処分・買取してもらえる
片付け代行業者を雇えば、片付けで出た不用品を処分してもらえます。
自力で分別する必要もないので、何を処分するのか確認だけすればOKです。部屋の整理を専門にしている業者であれば、紛失していた貴重品の捜索してもらえます。
買取に対応している業者を選べば、状態の良い不用品を買い取ってもらえるのでおすすめです。
汚れのレベル別・おすすめの片付け代行業者
片付け代行を頼むのであれば、汚れのレベル・種類によって依頼先が変わります。ここでは、片付けの種類に合わせたおすすめの業者を紹介していきます。
汚部屋のレベルに関してはこちらの記事をご覧ください。依頼料を安くするコツも解説しています。
特殊清掃業者
部屋がゴミ屋敷・汚部屋と化していたり、ペットの糞尿被害があるのでれば特殊清掃業者への依頼がおすすめ。探さなくとも害虫が見つかったり、生ごみが放置されているような場合にも合ってます。
特殊清掃業者であれば、家具が腐ってしまっていたり、生ごみが溶けて家にしみこんでしまっているようなレベルでも対応できます。特に、ペットの糞尿は通常の洗剤では臭いを落としきれないので、特殊清掃業者を呼びましょう。
状況に合わせた専用薬剤による徹底清掃・消臭だけではなく、解体・リフォームも駆使して原状回復をしてくれるので、異臭で困っているようなお部屋でも大丈夫です。
どんな部屋におすすめ？
- ゴミの放置時間が長く害虫が大量に発生している
- 犬や猫の糞尿・傷跡による被害が深刻
- ゴミ屋敷化している
特殊清掃の費用相場などの詳細はこちらの記事で解説しています。
ハウスクリーニング・家事代行業者
目安としては「自分でも掃除できるけれど、誰かに手伝ってもらいたい」という場合は、ハウスクリーニング・家事代行業者がおすすめ。
片付けを手伝うという形で作業を進め、収納術についての相談を受けてくれる業者も多いです。
ペットの糞尿被害・腐敗した家財や床・壁が無く、異臭がしみついているというわけでもないのであれば、特殊清掃業者は必要無いので、ハウスクリーニングや家事代行業者に依頼をしましょう。
どんな部屋におすすめ？
- ゴミ屋敷・汚部屋・ペット屋敷では無い
- 不用品の売却は考えていない
- 遺品は含まれていない
遺品整理業者
自分で片づけることはできるけれど、遺品の数が多く困っているといった場合は、遺品整理業者がおすすめです。
ハウスクリーニング業者・家事代行業者は遺品についての知識が無く、適切な買取価格が分かりませんし、仏壇・仏具、神棚の供養も専門外です。
遺品整理業者はこれらの知識が豊富ですし、どんな品も遺品として丁寧に扱ってくれます。
なお、住人が亡くなってから長期間放置され、生ごみが腐敗したり、異臭がしてしまっている段階ならば特殊清掃業者が必要ですが、人が亡くなって間もないお家ならば遺品整理業者の方が適切です。
どんな部屋におすすめ？
- 住人が亡くなって間もない
- 犬・猫の糞尿や害虫による被害が無い
- 大型の遺品が多い
遺品整理業者の詳細に関しては、こちらの記事で解説しています。
不用品回収業者
すでに大まかな片付けは終わっているけれど、家具・家電などの大型の家財を処分したいといった場合は、不用品回収業者がおすすめ。どんな種類のゴミも分別無しに引き取ってくれる上、状態が良ければ買取に応じてくれます。
家電・家具などの重たい家財も持ち出してくれますし、しっかりと養生をして持ち出すので家や共有スペースに傷がつく心配はありません。
引き出しの中を改めるといったことはしないことが多いので、処分する家財の中に貴重品が入っていないことはしっかりと確認しましょう。
どんな部屋におすすめ？
- 片付け自体は自力で終わっている
- 犬・猫の糞尿や害虫による被害が無い
- 不用品を買い取ってもらいたい
不用品回収業者の費用相場などの詳細は、こちらの記事で解説しています。
片付け代行の費用相場
片付けを代行してくれる業者の相場は、どの業者を使うかで大きく変わります。
不用品の回収だけならば不用品回収業者でよいので、他の業者より安く済みます。
ハウスクリーニング・家事代行・遺品整理業者は作業内容と時間によって相場が変わります。
特殊清掃の場合は最も高額で、清掃する汚れの種類や作業時間、必要な人数で費用が決まります。
どの場合も事例によって費用の幅が大きいので、相見積もりをとって相場を把握しましょう。
片付け代行業者の選び方
片付けのための代行業者を選ぶ際は、まずは依頼する業者の種類を決め、そこ後に相場を調査します。
部屋の片付けを依頼するなら、まずは業者を選びましょう。部屋の状態によって、おすすめの業者は変わります。
| 特殊清掃 | ゴミ屋敷・汚部屋・ペット屋敷の掃除の依頼先。 リフォーム・解体ができるので完全消臭可能。 ゴミの運搬・処分が可能。 |
| ハウスクリーニング・家事代 | 通常の掃除の依頼先。 掃除のアドバイス・指導も可能。 リフォーム・解体はできない。 ゴミの運搬・処分が可能。 |
| 遺品整理業者 | 住人が亡くなって間もない時の依頼先。 リフォーム・解体はできない。 ゴミの運搬・処分が可能。 状態のいい不用品は買取可能。 仏具などの供養が可能。 |
| 不用品回収 | ゴミの運搬・処分のみが可能。 状態のいい不用品は買取可能。 |
ゴミ屋敷・汚部屋・ペット屋敷など特殊な汚れは特殊清掃に、それ以外はハウスクリーニング・家事代行業者に依頼することになります。
住人が亡くなって間もないお部屋ならば、遺品整理業者が最も適しています。
もし自力で片付けた後に害虫が気になるようであれば、害虫駆除業者に依頼しましょう。
大型のゴミ以外は自力で片付けて、大型のゴミは不用品回収業者に依頼するという方法もあります。
このように代行業者を決めたら、相見積もりをとって費用相場を把握していきましょう。
依頼する業者の種類が決まったら、相見積もりをとって相場を把握していきます。
片付けの相場は、汚れの種類や部屋の広さによって大きく変わるためです。
見積もり中に担当者の反応・相性を確認することもできるので、3社を目安に相見積もりをとってから決めると安心です。
無料見積もりに対応している業者の中から、ゴミの処理のため一般廃棄物収集運搬許可証と解体・リフォームをするための解体工事登録を所有していることを確認して見積もり依頼をかけましょう。
見積もり時に確認するべきポイント
- 料金体系が明確か
- 解体・ゴミ処理のための専門資格があるか
- サイトに依頼内容と近い実績を掲載しているか
- 大家・管理会社と依頼人の連絡をサポートしてくれるか
まず最初に確認するべきなのは、見積書の料金体系。作業内容を詳しく書かず、合計金額だけを書いている見積書は信用できません。
金額が不自然に安いようであれば、悪徳業者である可能性が高いです。後で追加料金が発生し、高額な費用を請求されるトラブルに発展するでしょう。
特殊清掃を例に挙げると、どれだけ少なくともこの程度作業内容が標準的です。
| リフォーム（１か所） | 4,000円～10,000円 |
| 汚れの清掃（１か所） | 30,000円～50,000円 |
| 汚染物の除去（１か所） | 20,000円～40,000円 |
| 除菌・消臭作業 | 10,000円～250,000円 |
| 害虫駆除 | 10,000円～200,000円 |
料金以外に確認したいのは、依頼したい内容に近い実績を持つ業者であること。部屋の片付けと言っても程度と種類は様々ですので、ご自分の状況に近い実績がある業者ほど安心です。
他にも、管理会社・大家と住人のコミュニケーションをサポートしてくれる業者であれば、より安心して依頼できます。
片付け代行に関するよくある質問
- 片付け代行業者の種類は？
-
害虫や腐敗が発生していないレベルの片付けなら、ハウスクリーニング・家事代行業者がおすすめ。
遺品の片付けならば、遺品整理業者に依頼しましょう。
もし害虫が発生したり、家に異臭がしみついているのであれば特殊清掃業者による清掃・消臭・リフォームが必要になります。
- 片付け代行を安く済ませる方法はある？
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相見積もりをとって最も安く、安全な業者を選びましょう。また、買取に応じてくれる業者を選んでおけば、費用を回収できる可能性があります。
- なぜ片付けが必要な部屋になってしまうの？
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ストレスがたまっていたり、ため込み癖があったりすると部屋は散らかりやすくなります。時間が無かったり、ゴミを出す時間帯まで起きていられないことからゴミがたまってしまうこともあります。
深刻なゴミ屋敷・汚部屋の場合、精神病の結果であることもあるので、一度精神科に相談することがおすすめです。詳しくはこちらの記事で解説しています。
タスクル
ゴミ屋敷になってしまうのはなぜ？ゴミ屋敷になりやすい心理や心の病気とは | タスクル ゴミ屋敷はなぜできてしまうのでしょうか。それは環境的な要因や心理的な要因など理由はさまざまで誰もが家をゴミ屋敷にしてしまう可能性があります。そうならないためには… - 家族のために片付け業者を呼んでもいい？
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家が汚部屋・ゴミ屋敷状態でも、家の中の家財は住人の財産です。住人以外の人が依頼した片付け業者では、勝手に片づけることはできません。まずはどうにかして説得しましょう。
悩みがあったり、精神病や認知症の可能性もあるので、やみくもに責めるのではなく、話を聞くことが大切です。
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