ゴミ屋敷になってしまうのはなぜ?ゴミ屋敷になりやすい心理や心の病気とは

家をゴミ屋敷にしてしまうのには必ず原因があり、それは心理的な要因や環境的な要因などさまざまです。ゴミ屋敷になってしまう原因が分かればそれを防ぐことが可能でしょう。

この記事ではゴミ屋敷になってしまう原因を三つの要因に分けて詳しく解説しています。この記事を参考にゴミ屋敷になってしまう原因とその対策を確認しましょう。

目次

ゴミ屋敷になってしまう理由を紹介

【心理的要因:過労やストレス】
仕事で受けるストレスには要注意

仕事での失敗や友人関係のもつれなどで精神衛生が良くないとき、人は片付けをする気力がなくなってしまうことがあります。仕事の疲れを感じたら定期的に心を休ませるように心がけてみてください。

女性の場合、子育てに疲れて片付けができなくなるということもあります。

気付かぬうちにストレスが溜まっていくということもあるので趣味などを見つけて楽しい時間を過ごせるように工夫すると良いですね。

【心理的要因:溜め込み癖】
不要なものを捨てられない性格

子供の頃からいるものといらないものを仕分けることが苦手な人っていますよね。これは性格的なもので不要なものを捨てるという判断がどうしてもつきません

既に着れなくなった洋服や賞味期限が切れた食べ物などをいつまでもとっておいてしまいます。捨てられないものが収納スペースの許容量を超えて最悪の場合ゴミ屋敷が完成するでしょう。

【環境的要因:時間がない】
仕事が忙しく片付けをする時間がない

毎日残業が忙しく家の片付けをする時間がないという人は多くいます。未婚者で忙しい人もいますが共働きでどちらも仕事が忙しいので家事に手が回らないというパターンも多くあるでしょう。

小さな子供がいる場合は特に時間が取れなくなっていきますよね。

毎日少しずつ溜まっているゴミを片付けられず放置していき、最終的にゴミ屋敷になってしまうというケースが多いでしょう。

【環境的要因:不規則な生活】
昼夜逆転でゴミ捨ての時間に合わない

特殊な仕事をしているため就業時間が不規則であったり夜勤であるためゴミ出しの時間帯に家にいないという人も多くいますよね。そういう場合はゴミが出せずに溜まっていく一方です。

集合住宅などでどのような時間帯でもゴミを出して良い環境の住居もあります。そのため特殊な仕事をされている人はそういった場所に住むことを検討するのも良いですね。

【心の病的要因:うつ病】
通常の日常生活が難しい状態も

うつ病になってしまうと意欲が低下しエネルギー不足などの症状が出ます。そのため通常の生活の中で必要な片付けやゴミ捨てなども満足にできないことがあるでしょう。

うつ病になることで気がつかない内に部屋が散らかっていき、最終的にはゴミ屋敷になってしまいます。精神的ストレスが原因でうつ病になることが多くありますので、ストレスフリーの生活を心がけましょう。

【心の病的要因:強迫性障害(OCD)】
いらない不用品が溜まっていく

強迫性障害を持っている人は過剰な整理整頓や潔癖であることに執着を持っています。そのため繰り返し片付けや掃除を行いますがものを持つことにも執着があり不用品を捨てられません。

いらない不用品が溜まっていくことで家にものがあふれてしまい、最終的にゴミ屋敷になってしまうということがあるでしょう。

【心の病的要因:ADHD(注意欠陥・多動性障害)】
神経系の発達障害

ADHDを持っている人は注意力や集中力が足りないため今やらなくてはいけないことを先送りにしたり気付かないことが多くあります。

片付けを初めても最後まで終えられなかったりと少しずつ家がゴミ屋敷になってしまうでしょう。

ADHDを持っている人は自分で判断が難しいので客観的に人から家の状態を見てもらうと良いですね。

【心の病的要因:認知症】
常識や判断力の欠如でゴミ屋敷になりやすい

認知症は脳の障害で記憶力や判断力が大幅に欠如した状態です。判断力にも問題があるので必要に応じて正しくゴミ捨てや片付けができないという特徴もあります。

使うものの管理も上手にできないため家の中が乱雑になっていくでしょう。

身の回りのものを上手に管理できないので不要なものも増えていき、ものが溢れた状態が続きます。

ゴミ屋敷の定義とは

一般的にゴミ屋敷とは室内や屋外に通常の生活を送れないほどのゴミが蓄積してしまっている状態を言います。収集されていないゴミが散乱しているだけでなくまだ使える日用品なども含めて多くのものが片付けられていない状態です。

また場合によってはペットの排泄物や腐敗した生ごみなどが悪臭

を放っていることがあります。それらが持続しているので近隣住民などにまで迷惑をかけていることもあるでしょう。

ゴミ屋敷は状態別にレベルが分けられており、そのレベルについてはこちらの記事をご覧ください。

ゴミ屋敷を放置すると発生する問題

発生する問題その1:健康被害
ゴミや汚れが健康に影響を与えることも

ゴミや不用品が溜まると害虫や害獣が発生するため細菌やウイルスなどが運ばれてくる場合があります。カビの発生などもあり空気中にカビ菌が充満したりと不衛生です。

長期間住んでいるとそれらの細菌などを慢性的に吸い込んでしまうため健康に被害を及ぼす可能性があります。呼吸器系が弱い人はすぐに影響がでるので注意しましょう。

発生する問題その2:火災の危険
可燃性のゴミが多いと火災の危険性も

可燃性のゴミだけでなく生ごみなども長らく放置すると乾いて燃えやすくなります。その他粗大ゴミなどもあわさることで家事になってしまう可能性が高くなります。

キッチンの調理場所にもゴミがある場合コンロの火から家事になることもあるでしょう。またタバコを吸う人は火をしっかりと始末しないことでも家事になる可能性があります。

発生する問題その3:近隣住民とのトラブル
臭いや見た目で近隣住民とのトラブルも

ゴミ屋敷を放置すると害虫問題や悪臭問題が発生しますよね。それは屋内だけでなく家の周りにまで影響を与える可能性があるでしょう。

賃貸住宅だと部屋同士の距離が近いのでその影響は顕著に現れます。また火事の危険に対しても苦情が入ったりする場合がありますので近隣住人とトラブルにならないよう注意しましょう。

発生する問題その4:住居環境の劣化
生ごみやカビを放置すると家にも影響が

生ごみは放置すると乾燥するか腐敗するか環境によって変わります。湿気が多い場合は腐敗して床や壁を腐らせてしまう可能性があるでしょう。

ゴミ屋敷になって屋内の通気性が悪くなると湿気がこもるためカビの温床になります。それによって建物自体の腐敗が進んでしまうことにつながる可能性がありますね。

ゴミ屋敷を片付ける方法

その1:自分で片付ける
友人や家族に手伝ってもらおう

普通に生活しているつもりでゴミ屋敷にしてしまった人はいざ自分で片付けようとしてもなかなかうまく片付けられないでしょう。やり方も分からずただただ時間だけが過ぎてしまう可能性があります。

そのため一番良いのは信頼できる友達や家族に手伝ってもらい一緒に片付けすることです。全てを一度に片付けようとしてもなかなかうまくいかないので計画を練って部屋ごとに確実に片付けを進めましょう。

タスくん

誰でも簡単にできる方法の一つでまず全てのゴミを必要なものと不要なものに分ける仕分けから始めると良いですね。不要なものをゴミ袋に入れていくだけの作業です。

不要なものをひたすら処分していくことでいずれゴミが片付いていきます。手伝ってくれる人にも仕分けの基準を伝えてどんどん進めていきましょう。

ゴミ屋敷の片付け方法について詳しくはこちらの記事も参考にしてください。

その2:業者に依頼する
困ったらプロに全てを任せる

ゴミ屋敷の片付けを自分でする場合は危険を伴うことがあります。そのため仕分けして出てきたゴミや不用品の処分などもまとめて任せられる専門業者に依頼する方法もおすすめです。

プロであるゴミ屋敷清掃士認定を受けている作業員が在籍する業者に依頼すれば失敗する確率も少なく安心して任せられるでしょう。

何年も放置されたゴミ屋敷の場合はゴミの量が多すぎるため費用が通常よりも高くなることがあります。ゴミ屋敷の片付けにいくらかかるかや優良業者の選び方は以下の記事を参考にしましょう。

再びゴミ屋敷にしてしまわないために

その1:整理整頓をする
まずは必要なものを置く場所を決める

ゴミ屋敷の始まりは必要なものが整理整頓されずに散らかっている状態です。本来あるべき場所に整頓されていればゴミ屋敷は生まれません。

まずは今あるものの指定場所を決めて毎回そこに戻すという作業から始めましょう。

使わないものは捨てることで部屋の隙間が増えるので指定場所を整頓しやすくなりますね。

その2:掃除の習慣
毎日の掃除を習慣化する

毎日の掃除を習慣化することはゴミ屋敷にしてしまわないためにとても大事です。毎日徹底的な掃除をするのではなく、5分程度の掃除をする習慣をつけましょう。

今日はキッチン周り明日は玄関周りなど毎日違う箇所を5分掃除するだけで驚くほどきれいな状態を保てます。

5分タイマー時計を用意してまずは毎日5分の習慣を始めると良いでしょう。

その3:買い物に注意
不要なものを買ってしまわないよう気をつける

ゴミ屋敷になってしまう人の中には頻繁にいらないものを買ってしまう癖のある人が多くいます。使うか分からないけど一応買っておくという習慣がある人は要注意です。

物理的にまた訪れることが可能な場所で買いたいと思ったら、その時は買うのを止め一回家に帰ってから考える習慣をつけましょう。

不要なものを買わないだけでゴミ屋敷になる可能性が下がります。

その4:規則正しい生活
毎日の行動をルーティーン化することで規則正しい生活を

毎日の行動が不規則な人はゴミ捨てや片付けの習慣を作りにくいでしょう。仕事から帰ったり朝起きたりしたらまずすることを決めて必ずする習慣が大切です。

タスくん

家の中で毎日のルーティーンが決まればゴミなどが溜まりにくくなりますよね。家をゴミ屋敷から少しでも遠ざけるよう意識しましょう。

ゴミ屋敷になぜなるのかに関するよくある質問

ゴミ屋敷になってしまう理由は?

ゴミ屋敷になってしまう原因には心理的な要因や環境的な要因、また心の病的な要因があります。

詳しくはこちらをご覧ください。

ゴミ屋敷の定義とは?

一般的にゴミ屋敷とは室内や屋外に通常の生活を送れないほどのゴミが蓄積してしまっている状態を言います。収集されていないゴミが散乱しているだけでなくまだ使える日用品なども含めて多くのものが片付けられていない状態です。

詳しくはこちらをご覧ください。

ゴミ屋敷を放置すると発生する問題は?

重度のゴミ屋敷に住み続けると不衛生な環境による健康被害などが心配されます。その他にも火事の心配や近隣住民とのトラブルが発生する可能性もあるでしょう。

詳しくはこちらをご覧ください。

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