空き家がゴミ屋敷状態になってしまうと、防犯的にも経済的にも大打撃。オーナーであれば近隣から苦情を受ける恐れもあります。放置する時間が長ければ長いほど対処が難しくなるので、早急に整理するか、解体するかを決めましょう。
本記事では、空き家状態のゴミ屋敷の清掃方法・売却方法・解体方法を比較していきます。空き家に対して使える補助金も紹介しているので、ぜひご覧ください。
空き家がゴミ屋敷になった際は清掃・解体のどちらがお得?
空き家がゴミ屋敷状態になってしまった時は、早急にゴミを撤去するか、売却するかを決める必要があります。
ゴミを回収するだけならば不用品回収業者にゴミの回収・買取を依頼します。これからも使い続けたいのであれば特殊清掃業者に頼んで、清掃・ゴミの回収・悪臭やカビ・腐敗への対処を行いましょう。
「片付けてまで使うよりは、更地にして売りたい」と考えている場合は、一度不動産業者に相談してみるのがおすすめ。解体して更地にするのは高額な費用が必要ですし、固定資産税もかかります。ゴミ屋敷のままで売るか・ゴミだけは撤去して売るか・更地にして売るかのどれが適切かどうかは、専門家に相談するのが一番です。
空き家を放置していると、放火や窃盗、不法侵入の危険性があります。そのほかのリスクも多いので、早めに対処しなければなりません。空き家放置の危険性はこちらの記事でも解説しているので、あわせてご覧ください。
空き家を整理・売却する時に大切なのは、空き家の整理を行う権利を持つのは空き家の持ち主のみだということ。誰とも契約していない状態であればオーナーが整理を行う必要がありますし、今が空き家状態でも相続している人がいるのであれば相続人の責任になります。
「近所の空き家がゴミ屋敷で困っている」という人は、その空き家のオーナー・管理会社に連絡をとりましょう。どんな状態のゴミでも無断で回収すると窃盗になってしまうので、ゴミの片付けはできません。空き家の持ち主を知っていたとしても、直接話すとトラブルになりがちなので、必ずオーナー側を通すことが大切です。
空き家のゴミ屋敷の清掃方法・ゴミ処理方法
ゴミ屋敷状態の空き家をこれからも使い続けたい場合や、解体を考えているのであれば清掃が必要です。ここでは、自力でできる場合と業者を挟んだ方がいい場合について解説していきます。
自力で片付けるか・業者に頼むか決める
ゴミ屋敷になった空き家をこれからも使い続けたいのであれば、自力で清掃してゴミを処分するか、業者に依頼するのかを決める必要があります。解体を考えている時にも、ゴミをはじめとする残置物すべてを解体前に処分した方がスムーズです。
解体業者も残置物(空き家に残っているもの)を回収してくれますが、その分費用が上乗せされます。不用品の回収や貴重品の捜索もサービス外ですので、自力で処分するか不用品回収業者に依頼することをおすすめします。
自力で片付けるかどうかは、ゴミの状態と害虫被害の有無によって変わります。大まかな目安は下記の表をご覧ください。
自分で掃除可能 | レベル1:ゴミが床面積の50% 放置されているゴミが空き箱や空の袋などの乾いたゴミならば、ゴミ屋敷状態でもまだ簡単に対処できます。 |
自力・あるいは清掃業者 | レベル2:生ゴミの放置がある 生ゴミなどの腐るものが放置されて悪臭が発生するレベルになると、片付けがやや難しくなります。衣類や生活用品もゴミの中にあるので、腐敗・カビが生えている可能性があります。この状態で放置を続けると、害虫が発生します。 |
要・害虫駆除業者 | レベル3:床がゴミで埋まる・探さなくとも害虫が見つかる 生ゴミなどの腐るものが放置されて悪臭が発生するレベルになると、片付けがやや難しくなります。衣類や生活用品もゴミの中にあるので、腐敗・カビが生えている可能性があります。この状態で放置を続けると、害虫が発生します |
要・特殊清掃業者 | レベル4:床・壁・家具がカビている 床が見えない状態で放置すると、部屋や家具がカビが発生してしまいます。このレベルになると、害虫のほかにネズミも発生している可能性が高いので、必ず業者を呼びましょう。片付け・害虫駆除・カビた部分のリフォームを請け負ってくれる特殊清掃業者がおすすめです。 |
確実に個人で対処できるのは、書類や衣服などの乾いたゴミが散らかっているだけの部屋。洗濯していない衣服や濡れたタオルをそのまま放置されてた場合、時間が経てば悪臭の原因になりますが、そうなる前であればゴミを処分するだけで構いません。
費用の節約のために自力で整理・清掃したいという人にはこちらの記事で安く片づける方法を紹介しています。ぜひご覧ください。
生ごみや腐ったゴミを放置したまま空き家になってしまっている場合は、害虫が出たり、悪臭が発生したりしてしまいます。そうなるとゴキブリやハエが寄って来るので、近隣への被害を抑えるために害虫駆除を行う必要があります。
床がゴミで埋まっていたり、膝上~天井まで積みあがったゴミをそのままにされてしまった場合は、特殊清掃の方が適切です。このレベルになると、確実に害虫被害が深刻ですし、悪臭が染みついているので、使い続けるためにはリフォームが必要です。ゴミの回収・清掃・リフォームのすべてを請け負ってくれる特殊清掃会社を選びましょう。
業者の相見積もりをとる
空き家のゴミ屋敷の程度に合わせて業者を選んだら、相見積もりをとって相場を把握していきます。
ゴミ屋敷清掃の費用は実際に現場の状況を伝えないと判断できない部分が多k、WEBの料金表のみでは料金を把握しきれないためです。最低3社程度に見積もりをとって、適切な業者を選んでいきましょう。
見積もりを取った後は、下記の事項をチェックしていきます。
ゴミ屋敷清掃のための見積書チェックポイント
- 解体・ゴミ処理のための専門資格があるか
- 料金体系が明確で無料見積もりに対応できるか
- サイトに汚部屋の実績が掲載されているか
- 大家・管理会社と依頼人の連絡をサポートしてくれるか
まずゴミの処理のため一般廃棄物収集運搬許可証が必須なので、見積もり依頼の前に確認しておきましょう。
ゴミ屋敷を修復して使い続けたいのであれば、トイレや浴室の解体・リフォームが必要になることがあります。そのためには解体工事登録を持っていることが必要です。
必要な資格を持っていることを確認した後は、料金体系をチェックしていきます。
ゴミ屋敷の清掃は高額なので安い業者を選びたくなります。しかし、作業内容が曖昧だったり、合計金額のみを提示してくる業者は悪徳業者であるリスクが高いです。
特に、安い合計金額のみを提示してくる業者は、契約を結んだ後に突然「作業を追加した」として高額料金を請求するトラブルに発展しやすいです。値段よりも料金体系を確認しましょう。
最後に、依頼主が空き家を相続した人の場合は大家・管理会社とのやり取りをサポートしてくれる業者がおすすめ。ゴミ屋敷の清掃は高額になりがちなので、費用の負担についてオーナー側と話し合う場合があります。その際、清掃業者を挟むとスムーズであるためです。
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空き家のゴミ屋敷を売却する方法
空き家を再利用するのではなく、売却するのであれば売却方法を決めます。ここでは、それぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。
ゴミを残したまま売りに出す
ゴミ屋敷のまま売りに出す場合、買取価格が大幅に安くなります。不動産業者にとっても、買主にとってもゴミ屋敷を購入するメリットがないため、売却先が見つからないこともあり得ます。
売却先が見つからないことを防ぐためには、最初からリフォームを前提に買取に応じてくれる不動産業者を選びましょう。売却価格が落ちますが、仲介手数料を支払う必要がなく、契約不適合責任が免除されるというメリットがあります。
しかし、ゴミ屋敷の片付けを手配する必要がなくなるので、売り手側の負担が少ない方法でもあります。「売却価格には期待しないが、ゴミ屋敷を楽に処分したい」という人にはおすすめです。
ゴミを処分して売りに出す
ゴミ屋敷のゴミを片付けてから売りに出せば、そのまま売るよりは買い手が見つかりやすくなります。この際、ゴミや腐った悪臭がしみついていたり、害虫・野良猫などの被害があるのであれば特殊清掃が必要です。
清掃・あるいはリフォームの費用に関しては、安ければ10万円程度で済む場合もあります。ただ、重度のゴミ屋敷かつ一軒家であれば、50~80万円になるケースもあります。ゴミをそのままにして売るのとどちらが費用的に良いのかは、見積もりをとるまで分かりません。この清掃費用は売値に上乗せできないので、場合によっては損をすることもあり得ます。
必要な手続き・業者の手配もある方法ですので、「ゴミを掃除・原状回復するべきか」については不動産業者などに相談しましょう。
更地にして売りに出す
ゴミ屋敷の状態が深刻で特殊清掃の費用が高額になりすぎるようでしたら、空き家を解体して土地だけを売るという方法もあります。
更地になれば、どんな使い方をするのか買主側で決めることができるので、買主の幅が広がります。
しかし、ゴミ屋敷のままでは解体を断られるケースもあるので、不用品回収業者などに依頼してゴミを引き取ってもらうことは必要です。その後に改めて解体業者に依頼することになるので、更地にするのも高額な費用はかかります。
解体費用とゴミ屋敷の清掃・消臭・リフォームの費用のどちらが高額になるかは、空き家の立地・素材・坪数などの複数の要素で変わります。更地にした時点で固定資産税がかかるので、100万円前後になることもあり得ます。
解体に関する詳細はこちらの記事で解説しているので、解体を考えている方はぜひご覧ください。
解体するのが良いのか悪いのかに関しては、専門家でないと判断が難しい部分が多いです。ゴミ屋敷専門の買取業者や、元から付き合いのある不動産業者に相談してみましょう。
空き家のゴミ屋敷に対して使える制度・補助金
空き家は全国で解体・活用のための補助金が交付されています。条件に一致するか相談してみましょう。国でも活用・解体のための措置を設定しているので、国土交通省の関連ページを確認してみることをおすすめします。
ゴミ屋敷の片付けや解体についても、各自治体で補助金や条例が設定されていることがあります。内容・対象になる作業は差異がありますが、合計10万円程度は支援してくれることが多いです。詳しくはこちらの記事で解説しているので、ご覧ください。
補助金や条例がなくとも、使える制度があるかもしれませんので、一度は役所に相談してみましょう。
空き家のゴミ屋敷を放置するリスク
空き家をゴミ屋敷状態のまま放置すると、治安面・衛生面・経済面のリスクがあります。ここでは、その詳細を解説していきます。
特定空き家に認定されると費用がかかる
2015年に施行された空き家対策特別措置法において、倒壊の危険があったり、ゴミによる悪臭があるような空き家は「特定空き家」に認定されます。
特定空き家になると、自治体から撤去勧告・命令が下されます。この勧告を受けると、固定資産税の特例から除外され、税金が増加していしまいます。
さらに、撤去勧告を受けてからも改善されない場合は50万円以下の罰金が科されますし、最終的には行政代執行を受けるので、特定空き家に指定されされてしまう前に対処しましょう。
火事・窃盗・不法投棄の被害にあう
ゴミ屋敷はゴミが大量に放置されているので、ちょっとしたキッカケで火災が起きてしまいます。イタズラ目的の放火だけではなく、たばこのポイ捨てだけでも火災になってしまうリスクがあります。
ゴミが大量にあるので、その中から窃盗を行う人もいますし、空き家なことをいいことに不法投棄を行われてしまうことがあります。生ごみなどを放置されればゴミ屋敷の状態が悪化するので、早めに対処する必要があります。
悪臭・害虫が近隣にも悪影響を与える
ゴミ屋敷を放置すればするほど、悪臭や害虫の被害は悪化します。シロアリなどが発生していれば家の基礎の部分までダメージが及ぶので、倒壊のリスクがあります。
野良猫が入り込み、糞尿をまきちらされることでより清掃が難しくなってしまうケースもあります。
なにより、放置時間が長ければ害虫・ネズミなどに付着した細菌も増え続け、伝染病や感染症のリスクが高くなることが問題です。
繁殖した害虫・害獣が近隣に被害を与える前に対処しましょう。悪臭にまつわるトラブルに関しては、こちらの記事でも詳細を解説しているので、気になる方はご覧ください。
放置するほど不動産価値が下がり続ける
家は人が住まない期間が長いと劣化していきます。ゴミ屋敷状態ならばなおさらで、腐敗やカビ、劣化により不動産価値は下がり続けます。
ゴミ屋敷そのものだけではなく、周囲の土地の価格まで下がっていくので、近隣に影響が出る前に対処していきましょう。
空き家のゴミ屋敷に関するよくある質問
- 近隣の空き家がゴミ屋敷になった。どうすればいい?
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大家さんか管理会社に連絡して対処してもらいましょう。勝手にゴミを片付けるのは違法ですので、連絡した後はオーナー側にお任せすればOKです。
- ゴミ屋敷の空き家を片付けるのは誰の責任?
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空き家を相続した人がいるのであればその相続人、そうでないなら物件の大家さん・管理会社の責任になります。近隣住人が無断で片付けると不法侵入などの罪に該当してしまうので、悪臭・害虫で悩んでいる時は空き家の管理者側に連絡をとりましょう。
- ゴミ屋敷の空き家を安く片づける方法は?
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全国で空き家やゴミ屋敷に関する条例が設置されはじめています。ゴミの処分などが対象の補助金もあるので、空き家がある自治体の役所に相談しましょう。
- ゴミ屋敷の空き家はそのまま売却・解体できる?
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ゴミ屋敷内のゴミなどの残置物をそのままに売却に応じてくれる業者もありますが、買取価格は大幅に安くなります。解体に関しては撤去した後でないと作業に入れないので、別途撤去する必要があります。
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