ゴミ屋敷を片付けたいけれど、業者を呼ぶようなお金がないとお困りの方は必見です。本記事ではお金がない人がゴミ屋敷を片付けるときに取るべき片付け方法5選や、自治体からの支援があるのかを調査。できるだけ片付けに費用がかからないコツも紹介しています。お金がない状態でもできることはあるので、諦めるのはまだ早いです。本記事を読んで費用をかけずゴミ屋敷を片付ける方法を見つけましょう。
モノやゴミであふれかえるゴミ屋敷。どこから手をつけていいかわからないくらい深刻な場合も多く、「片付けのプロに任せたいけれどお金がない!」と諦めている方も多いでしょう。
しかし、本気で片付けたいと望むなら、あまりお金をかけずにゴミ屋敷を片付ける方法はあります。
今回は、お金がない場合のゴミ屋敷の片付け方について特集!業者に頼むといくらかかるのかや、自治体の支援はあるのか、安くゴミ屋敷を片付ける方法も見ていくので必見です。ゴミ屋敷の脱却を目指すあなたはぜひ参考にしてください。
ゴミ屋敷の片付けを業者に頼むといくらかかる?

程度にもよりますが、ゴミ屋敷を自分で片付けるのにはかなりの時間と労力を要します。そこで頼りになるのがゴミ屋敷を片付けてくれる業者の存在。しかし、当然ですが業者に頼めば料金が発生し、お金がなければ片付けを依頼できません。
ゴミ屋敷の片付けにかかる料金は間取りやゴミの量によって大きく変わります。安くて3万円、高いと60万円以上の高額になることも。もし思ったよりも安いと感じれば、そのまま業者に見積もりを依頼しましょう。
間取り | 料金相場 |
---|---|
1R・1K | 3万~5万円 |
1DK・2K | 5万~9万円 |
1LDK・2DK・3K | 9万~14万円 |
2LDK・3DK・4K | 14万~18万円 |
3LDK・4DK | 18万~21万円 |
4LDK以上 | 21万円以上 |
ゴミ屋敷だけどお金がない!自治体の支援はある?

ゴミ屋敷の片付け費用は本人負担が基本
ゴミ屋はその家に住んでいる人だけの問題にとどまりません。悪臭や害虫の発生によるトラブルや火災などが問題となり、各地方自治体でもゴミ屋敷に関する条例が制定されるようになりました。
しかし、自治体が最終手段として行政代執行に踏み切り強制的にゴミの撤去を行う場合でも、費用はすべてゴミ屋敷の当事者の負担です。調査費なども含むため、数百万円もの高額な費用が請求された事例もあります。
一部だがゴミ屋敷解消の経済支援を行う自治体も
ゴミ屋敷解消のための経済的な支援まで行ってくれる自治体はほとんどありません。しかし、数は少ないですが一部の自治体ではゴミ屋敷解消のための経済支援を可能としていて、たとえば足立区では費用100万円を上限とした支援があります。
さまざまな条件を満たす必要があり簡単には受給できませんが、お金がないけれどゴミ屋敷をなんとかしたい場合は、ダメ元で一度自治体の窓口に相談してみるのもいいでしょう。
<参考>
足立区のごみ屋敷対策事業
お金がない場合のゴミ屋敷の片付け方は?

お金がないからとゴミ屋敷の片付けを諦めるのはまだ早いです。あまりお金をかけずにゴミ屋敷を片付ける方法やコツを紹介するのでぜひ参考にしてください。
お金がない場合のゴミ屋敷の片付け方その1
お金がないなら自分で片付ける
ゴミ屋敷の片付けを自分で行えば、ゴミ処理代など最小限の費用でゴミ屋敷からの脱却ができます。
足の踏み場もないようなゴミ屋敷を業者に頼らず片付けるのはムリと思うかもしれません。しかし、ステップを踏み、数日かけてコツコツと作業を続ければかならず終わりが見えてきますよ。
お金がない場合のゴミ屋敷の片付け方その2
家族・友人・知人に片付けを手伝ってもらう
お金がない場合、家族や友人、知人にお願いして片付けを手伝ってもらうのもひとつの手段です。
申し訳なくてそんなこと頼めないと思うかもしれませんが、ゴミ屋敷で暮らすのは心身の健康に悪い上、火災などのリスクもあり周囲の方も心配していることでしょう。一念発起して片付けると告げれば、快く引き受けてくれるかもしれません。
可能であれば、3人以上の人手を集めましょう。人数が増えれば作業も早く進み、途中でモチベーションが下がって中途半端で終わってしまうという事態を防ぐことができます。
お金がない場合のゴミ屋敷の片付け方その3
できるところまで自分で片付けてから業者に頼む
ゴミ屋敷の片付けを業者に頼む場合にかかる料金を構成するのは、おもに「ゴミの処分費用」「人件費」「ゴミの運び出しに使う車両の費用」の3つ。間取りなどで一概に決まるわけではありません。
できるところまで自分で片付けてゴミを減らせば、捻出できるお金の範囲内で業者に片付けを手伝ってもらうこともできますよ。
お金がない場合のゴミ屋敷の片付け
掃除だけプロに頼むのもアリ
できるだけ自分でゴミを減らし、掃除だけはプロに頼むのも1つの方法です。例えば1LDKのゴミ屋敷片付け費用は9万円~の費用がかかりますが、キッチンだけのクリーニングなら1万円~2万円が相場。ゴミを捨てるところから業者に頼むよりも7万円ほど安く依頼可能です。
お金がない場合ゴミを捨てるのは頑張って自分たちで行い、そのあとの掃除はプロに依頼を検討しましょう。最初から業者に依頼するよりも格安かつキレイになるので、再び気持ちよく使えるようになりますよ。
ゴミ屋敷の掃除をたのむなら「おそうじ本舗」
おそうじ本舗は業界No.1の店舗数で全国に1,071店舗を展開。店舗によってクオリティに差が出ないよう専用の研修センターで技術・サービス研修を実施。プロのスタッフがゴミ屋敷だったとは思えないくらいピカピカにしてくれます。
お金がない場合のゴミ屋敷の片付け方その4
売れる不用品は売って清掃代の足しにする
ゴミ屋敷にある不用品の中に、売れそうな品物はありませんか?そのままゴミにせず売って処分すれば、ゴミ屋敷の清掃費用に充てることもできます。
リサイクルショップでは買い取ってもらえないような品でも、フリマアプリやネットオークションを使えば買い手がつくケースも。不用品を売るクセをつければ、不用品を溜め込んで再びゴミ屋敷にしてしまうのを防ぐことにもつながります。
お金がない場合のゴミ屋敷の片付け方その5
粗大ゴミは解体または譲渡して処分費用を節約
ゴミ屋敷を自分で片付けたとしても、普通ゴミで捨てられない大型家具などがあるとゴミ処理にお金がかかります。お金がない場合は、粗大ゴミとして捨てるものをいかに減らすかも重要です。
ゴミの分別ルールは自治体によって異なりますが、一般的に一辺が30㎝以上のものや指定のゴミ袋に入らないものを粗大ゴミとして定めている自治体が多く、解体すれば可燃ゴミ・不燃ゴミで処分できる場合もあります。
また、解体が手間な場合は、ジモティーなどを使って近隣の人に譲るのもひとつの手段です。
お金がないなら自分で!ゴミ屋敷を片付ける手順

ゴミ屋敷を自分で片付けようと思っても、どこから手を付けたらいいかわからないという方も多いでしょう。ゴミ屋敷を自分で片付ける手順を見ていきます。
ゴミ屋敷を自分で片付ける手順1
片付けに必要なものを準備する
まずはゴミ屋敷の片付けに必要なものを用意しましょう。大量のゴミが出ることが予想されるため、ゴミ袋は必須。自治体指定のゴミ袋がある場合はそちらも用意しましょう。また、ケガやホコリ対策に軍手やマスクもあったほうが無難です。
ゴミ屋敷を自分で片付ける手順2
玄関からスタートしてー部屋ずつ片付ける
ゴミ屋敷の場合、片付けは家の入口側から行うのが鉄則です。奥の部屋からスタートすると、ゴミで玄関が塞がれ出入りできなくなってしまうことがあります。玄関からスタートし、部屋、キッチン、トイレ‥‥と順番に片付けていきましょう。
ゴミ屋敷の片付けには数日かかることもあります。複数の部屋を並行して行うと収集がつかなくなるため、優先順位を決めて一箇ずつ計画的に片付けていくことが大切です。
ゴミ屋敷を自分で片付ける手順3
半径1mの床を歩けるようにする
片付けをするときは、今立っている半径1mの床をきれいにするところからはじめましょう。
ゴミ屋敷は、モノが散乱してどこから手を付けたらいいかわからない状態のことも多いもの。自分のまわりの床を歩けるきれいな状態にするというスモールステップを繰り返すことで、少しずつですが確実にゴミ屋敷は解消されていきます。
棚や押し入れ、引き出しの中の片付けは、全部の部屋の床が片付いたあとがベストです。捨てるか捨てないか判断しないといけないものが増えて作業が進まなくなってしまうので、注意しましょう。

以下の記事では、ゴミ屋敷を自分で片付ける手順についてより詳細に解説しています。実際に作業する前にぜひこちらも参照してみてください。

ゴミ屋敷を片付けるお金がないなら安く頼める業者を選ぶ!
ゴミ屋敷の片付け業者に払う費用を安くする方法

ゴミ屋敷を自分で片付けるのにはかなりの時間と労力がかかります。お金がないけれど業者に助けてもらいたい場合は、できるだけ安く依頼できる方法を考えましょう。
ゴミ屋敷の片付けを業者に安く依頼する方法1
複数の業者から見積もりを取って安い業者を選ぶ
ゴミ屋敷の片付けは業者によって料金が変わってきます。お金がないならできるだけ安い業者を選んで片付けを依頼しましょう。
他社よりも見積金額が高ければ再検討するという業者もあります。最低でも3社以上から相見積もりを取り比較検討することが大切です。
ただし、あまりに料金が安すぎる業者には注意が必要。あとからオプション料と称して高い金額を請求してくるような悪徳業者もいます。追加料金がかからないかやサービス内容などもよく確認してから契約しましょう。
ゴミ屋敷の片付けを業者に安く依頼する方法2
買取してくれる業者を選ぶ
ゴミ屋敷の片付けを行う業者のなかには、買取も行っているところがあります。買取に対応していない業者だとすべてゴミとして回収されてしまうので、売れるものが混ざっていたらもったいないですよね。
リサイクルショップなどで別途売るのもいいですが、ゴミ屋敷の片付けを依頼する業者で買取までしてもらえれば一番ラクです。買取に強い業者なら買取代金で相殺してゴミ屋敷の片付けに支払う料金を安く済ませることができますよ。




お金がないからとゴミ屋敷を放置するリスク3つ

お金がないなかゴミ屋敷を片付けるのはたいへんです。しかし、諦めて片付けないままでいると、大きなトラブルを引き起こすおそれがあります。ゴミ屋敷を放置するリスクを正しく認識し、なるべく早くゴミ屋敷脱却を目指しましょう。
お金がないからとゴミ屋敷を放置するリスク1
アレルギーや喘息など健康被害をもたらす
ゴミが大量に溜め込まれたゴミ屋敷は、ゴキブリやネズミ、ハエ、ダニなどが多く棲み着きます。気持ち悪いだけでなく、病気を媒介したり、小さな虫やダニはそれ自体がアレルゲンとなりアレルギーや喘息を引き起こしたりすることも。
また、ゴミで埋め尽くされた家は風通しが悪く、カビが大量繁殖していることも珍しくありません。空気中に放出されたカビの胞子を日常的に吸い続けることで、呼吸器や内臓の疾患、皮膚病や眼病などを発症するおそれもあります。
病気は突然発症してしまうこともあるので、これまで大丈夫だったからと油断するのは禁物です。
お金がないからとゴミ屋敷を放置するリスク2
気分が落ち込みうつ病などの一因になる
ゴミが散らかった不衛生な環境は、精神面にも悪影響を及ぼします。ゴミ屋敷で暮らすことで、片付けられない自分を責め、恥ずかしいと感じる気持ちから自信を失って気分が塞ぎ込んでしまう人も少なくありません。
また、家に帰っても散らかった部屋では心身が休まらず、知らず知らずのうちに疲れがたまっていることも多いです。これら精神的ストレスは、うつ病の一因にもなります。
お金がないからとゴミ屋敷を放置するリスク3
思わぬケガや火災の発生の原因になる
ゴミ屋敷ではゴミをうず高く積み上げているケースも多いです。地震などでゴミが崩れ、下敷きになったり割れたゴミを踏んだりして思わぬケガにつながるおそれがあります。
また、ゴミ屋敷は火災リスクも一般の家庭より高いです。可燃物が多いゴミ屋敷では一度火がつくとあっという間に燃え広がり、隣近所を巻き込んだ大惨事を引き起こしてしまうことも十分考えらます。
そもそもどうしてゴミ屋敷になるの?

ゴミ屋敷の背景にあるのは、単にだらしがないとか掃除ができないという性格的な問題だけではありません。うつ病や統合失調症、認知症、セルフネグレクトなどの病気が原因でゴミが放置されているケースも多いです。
ゴミ屋敷を作り出してしまっているのが自分の場合もあれば、家族や親などの場合もあるでしょう。目の前のゴミ屋敷をなんとかすることも大切ですが、せっかく片付けたのに逆戻りということがないよう原因の改善も行っていきたいですね。


