実家には帰りたいけれど、ゴミ屋敷になった実家の大掃除をするために毎回帰っているようで気が重い。実家がゴミ屋敷になってしまって、恋人、結婚相手や旦那、妻を実家に連れて行かれない。
そんな思いをしているのは、あなた一人ではありません。
ゴミ屋敷でさえなかったら昔のままの良い父親や母親なのに、ゴミのことが元でケンカになってしまう。片付けようとしたら、親に怒られて気まずくなってしまった。
そんなこともあるでしょう。今、同じ悩みを抱えている人が大変増えています。ここではゴミ屋敷になった実家を、元の懐かしい実家に片付ける方法をご紹介します。
①まずはゴミ屋敷に住んでいる実家の親と会話を

なぜ実家がゴミ屋敷になってしまったのでしょうか。親が元々だらしない性格だったという場合もあるでしょうが、多くの場合、物とためることは不安の裏返しです。
雨が降ったら買い物に行きたくなくなるから、少し多めに買っておこう。タンスの引き出しがこわれたけど、なおしたら使えるからとっておこう。そうやって物が増えていきますが、裏を返せば雨が降っても買い物に行ってくれる家族が身近にいれば買いだめはしないかもしれません。
引き出しをすぐに修理してくれる家族が身近にいたら、壊れた机だって未だに現役で使えたかもしれません。すぐに粗大ゴミとして家の外に運び出してくれる家族がいたら、家の中に置いておかずにいられたかもしれません。

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■ゴミ屋敷に住んでいる「親の老い」を見つめる大切さ
親が年々老いていて、昔の親とは体力も気力も違うことをあなた自身が理解しなくてはいけません。実家に帰っている日数が少ないと、すぐにゴミ捨てをしたくなりますが、最初に大切なのは「親との話し合い」なのです。
年を取って体力や気力が無くなってしまって、だんだんとゴミ屋敷になってしまった家庭もあるでしょう。片付けない親を一方的に非難するのではなく、一緒に片付ける時間をとってこなかった自分も反省する必要があります。また、親が年を取っているのは見えても、自分も年をとっているのを自覚していない方が多いようです。
ゴミ屋敷についても、自分もいずれ通る道かもしれないと、思いやりの視点に立って考えることが大切です。親子関係を良くしていくためにも、まずは「会話」をすることからはじめましょう。
②ゴミ屋敷の片付けは「安全」と「健康」がキーワード

■ゴミ屋敷の片付けは「安全」と「健康」が第一
実家に帰るなり、いきなり物を捨てはじめたらケンカになるのは当たり前です。しばらく実家を留守にしていたあなたから見たらゴミでも、ずっと実家に住んでいる親にとっては自分のものであって、あなたの物ではありません。
「このままの状態だと、お母さんが歩く時に危ないから、ちょっとどかしてみようか。」
「ここに物を置くと、中の野菜が取れなくて腐ってしまうから、お父さんの健康のためにもどかそうね。」
といった、親の目線に立った会話の歩み寄りが大切です。

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■ゴミ屋敷は最初に「玄関」と「通路」を確保する
片付けの基本は、出入り口と歩く場所の確保です。親が寝ている場所からトイレや玄関、台所まで、歩ける「通路」を作ってあげましょう。
よくベッド周辺から片付けはじめてしまって、通路をふさいでしまうケースがあります。出られなくなってしまっては片付けになりませんので、最初に「玄関」から掃除をしてください。掃除の手順としては、出入り口から中に入るイメージで進めます。
■勝手にゴミと思って親に相談せずに捨てない
腐った食料品や、空き缶やペットボトルといったものについては明らかにゴミなので、迷わずに捨てられます。しかし、長年の愛着がこもったものや、親が買ったもの、親の前の代からあったものなど、大切なのかどうかわからないものもあります。そういったものは、子どもたちだけで自分勝手に判断せずに必ず親に相談しましょう。
そして相談する時も「こんなものどうするんだ」とケンカ腰で聞くのではなく、物についての思い出をたずねるようにすると良いでしょう。あまり思い入れの無いものは、思い出もありません。新婚旅行で買った服と、近所で何となく気に入って買った服では、思い入れも違います。
キレイ、汚いだけで勝手に判断せずに、親にきちんと聞くことで、親の方もゴミ屋敷を片付けることの認識ができてきますし、トラブルにもなりません。

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■自治体による「ゴミ屋敷条例」
全国の約250市区町村では「ゴミ屋敷条例」が出ています。近隣への悪臭、害虫などの被害や、放火などの危険性など、ゴミ屋敷は社会的な問題となっています。
指導や勧告で状態が改善しない場合には、自治体による強制撤去が行われます。自治体も、ゴミ屋敷に住んでいる本人がより良い生活ができるように、サポートを行っています。
③親とケンカせずに実家のゴミ屋敷を片付ける

ゴミ屋敷の片付けとなると、何でもかんでも捨てたくなりますが、親の意見を尊重してあげましょう。
例えば、玄関の片付けをする場合、親にどのように玄関を使いたいかを最初に聞いてあげるのです。汚いダンボールがどうして置いてあるのかと思ったら、靴をはくときにフラフラしてしまうので身体を支えるために置いてあったということもあります。子どもたちだけで勝手に考えても、親が本当に使いやすいとは限りません。
感情を押し付けず、片付けたことが、かえって親にとって不便な場所にならないためにも、その場所をどう使いたいのか?どうしたら親が使いやすくなるのか?を一緒に相談しましょう。