気が付いたら家にチャタテムシが大量に発生していたけど、どのように駆除をしたら良いかわからないという人も多くいるのではないでしょうか。またチャタテムシはどのような家に発生するのでしょうか。対処法や発生の条件を知ることでいざというときに落ち着いて対処できます。
今回の記事ではどのような予防策がチャタテムシの発生を抑えるために有効か、実際に発生したらどのように対処したら良いかを紹介します。こちらの記事を参考に有効な対処方法を学びましょう。
チャタテムシの生態とは?
チャタテムシは主にカビを餌にする害虫です。体長は1~1.5mm程度で褐色の体色をしています。主に夏から初秋の湿気が多い時期にカビと共に発生し、日本全国ではどこでも見られる害虫です。主にカビの多い場所に増える傾向にありますが、雑食でビスケットやチョコなどのお菓子のカスや乾燥食品などを食べて生息します。
チャタテムシが増えやすい気温は24~29度程度で、毎日1つから2つの卵を産卵します。卵は9~13日程度で孵化し、その後も9~13日程度で成虫になります。成虫になった後は環境にもよりますが160日程度は生き続けます。
チャタテムシは一生の内に100回以上の産卵をします。チャタテムシが活発になるような環境を揃えてしまうとものすごいスピードで繁殖するので注意が必要です。
チャタテムシが発生する原因
チャタテムシが発生する原因の一つとして、その餌となるカビが多く発生していることが一番に考えられます。餌が豊富にある場所でチャタテムシは産卵が活発になり大量発生につながります。カビが大量に発生するためには湿度が60度程度です。それに伴いチャタテムシが活発に活動をする湿度は75~90%程度になります。
人間が快適に生活するためには40~60度程度の湿度で十分です。人の快適に生活できる程度の湿度を常に維持しているようにすることでカビの発生、加えてチャタテムシの大量発生を防ぐことにつながるでしょう。
チャタテムシが家で増える理由の一つとして段ボールに付着したチャタテムシが外部から段ボールと一緒に入ってくるということがあります。段ボール内部の波板状になっている部分に住み着いていることが多くありますので、古い段ボールはあまり家に置いておかない方が良いでしょう。古い本や畳もそのままにしておくのを避けましょう。
チャタテムシが及ぼす被害
チャタテムシは人を襲うことはありません。しかしチャタテムシが大量発生することで見た目や虫に嫌悪感を感じる人にとっては脅威となってしまいます。何度掃除をしても小さなチャタテムシが目に付くので仕事が増えてノイローゼになってしまう人もいます。
また、大量発生したチャタテムシはカビや食べ物の残りかすなど以外にも食料を求めて人間の食料品へ混入してしまう場合があります。これによって人間が気付かずに食してしまうことも考えられます。特に小さなお子さんがいる家庭ではこのようなことは大変な問題になります。
チャタテムシの死骸は乾燥するとダニの死骸などのように埃と一緒に部屋中を舞ってしまいます。その死骸を吸い込み続けると、毒は無いのですがアレルギーの原因となってしまうこともあります。また既に呼吸器系のアレルギーを持っている人は喘息などの症状がでてしまうこともあるので注意が必要です。
チャタテムシの駆除方法4選
チャタテムシの駆除方法その①|バルサンなど燻煙剤を使う ■すき間や部屋の隅まで一網打尽!
バルサンなどの燻煙剤を使う方法は部屋の隙間や押し入れの隅などに生息するチャタテムシを一掃するやり方としてもっとも効果的です。部屋の大きさによって最適な製品が売られているので、自分の使用する部屋毎に購入して使用しましょう。
燻煙剤の効果は1ヶ月ほど継続するので、燻煙剤を使用した後は死滅したチャタテムシの死骸を掃除機などで掃除すれば終了となります。
チャタテムシの駆除方法その②|エタノールを使う ■殺虫スプレーが使えない場所におすすめ
上述したようにチャタテムシは食品の周りにも集まってくるため、食品をしまってある棚やキッチンでの殺虫スプレーの使用は控えるべきです。そのためキッチンなどではアルコールスプレーを使用して駆除するようにしましょう。
アルコールスプレーでの駆除はアルコールが蒸発するまでの間しか効果が無いので注意が必要です。
チャタテムシの駆除方法その③|粘着シートを使う ■チャタテムシは死骸の掃除までしっかりと
粘着シートがローラーになった粘着ローラーは埃や衣類の毛玉を取ったり、カーペットや絨毯の掃除に大変有効な方法です。こちらは大量に発生したチャタテムシを一気に死滅させることはできませんが、別の手段で死滅させた死骸をまとめて取り除いたり、僅かなチャタテムシを駆除するのに役立ちます。
カーペットや絨毯で取り除きにくいチャタテムシを綺麗に掃除することができるでしょう。
チャタテムシの駆除方法その④|害虫用スプレーを使う ■ピンポイントで駆除できる便利アイテム
害虫用スプレーは噴射力が高く、狙いたいポイントにピンポイントで噴射することができます。押入れの奥や隙間などのくん煙剤が届かないような場所で使用することをおすすめします。
しかし害虫用スプレーは人体にも影響を与えることもあるため、食品の近くや小さなお子さんの手が触れる場所には使用しないように注意しましょう。
チャタテムシを駆除する時の注意点3つ
チャタテムシ駆除の注意点①|カビ対策も重要 ■カビの駆除はセットと心得る
いくらチャタテムシを完璧に死滅させられたとしても、その発生の原因でもあるカビが同じように発生している状態が続いていたら意味がありません。同じようにチャタテムシが増えて同じ状態に戻ってしまいます。そのためチャタテムシを駆除する際には必ずカビの駆除もする必要があります。
チャタテムシ駆除の注意点②|スプレー時は特に注意 ■マスクで死骸や薬品を吸い込まないように
チャタテムシを害虫用スプレーなどで駆除するとチャタテムシの死骸が散らばってしまい、場合によっては空気中に舞ってしまいます。駆除したチャタテムシの死骸を人間が吸い込んでしまう危険性もゼロではありません。
チャタテムシを駆除する場合にはしっかりとマスクなどで口や鼻を覆い、吸い込まないように注意しましょう。
チャタテムシ駆除の注意点③|駆除後は掃除機をかける ■駆除後の処理は最重要!
チャタテムシの死骸は放置せず、しっかりと掃除機などで清掃するようにしましょう。小さいお子さんがいる家庭ではこの後処理は大変重要になります。
アレルギーの原因となるチャタテムシの死骸が小さなお子さんの口に入らないように、しっかりと掃除機をかけましょう。
チャタテムシは新築でもいる?いない家は?
チャタテムシは基本的に新築でもいます。基本的にいない家は無く、その違いはどれくらいの量がいて、そのチャタテムシが活発に活動ができる程度の餌となるカビなどがどれほどあるかということです。
チャタテムシはその小さな体からどこへでも侵入が可能で、新築の家を建設中に外部からやってきたり、資材の中に紛れ込んでいたものが新築の家が出来上がってもそのまま住み着いているということもあり得ます。また、引っ越しを行う際に使用する段ボールにも住み着いている可能性があるため、引っ越しをした家でチャタテムシがいないということは無いと考えられます。
チャタテムシの予防対策5個
チャタテムシの予防対策その①|畳の上は要注意 ■古い段ボールを室内に収納しない
上述したように、段ボールはチャタテムシの絶好の住処になります。古い段ボールに付着したチャタテムシは畳などの上に段ボールを放置してしまうと、すぐに食料を探して畳の中などに住処を移動します。引っ越しなどで新しい家に移った場合などは、段ボールは玄関先や家の外に出すようにしましょう。
畳に住処を移したチャタテムシは絨毯と畳の間に入り込み、ふすまや壁紙までも移動し住処にします。和室の中で湿気がこもりそうな場所に大量のチャタテムシが卵を産み、増え続けます。そうならないためにも段ボールの保管場所には気を付けましょう。
チャタテムシの予防対策その②|本にも注意 ■古い本を押し入れに収納しない
チャタテムシは本を製本するための糊を好んで食べます。読まなくなった古本などを湿気がこもりやすい押し入れなどに長い期間放置していると、チャタテムシが繁殖する大きな原因になってしまいます。英語でチャタテムシはBooklouse(ブックラウス:本のシラミ)と呼ばれているのは、そのような理由からです。
押し入れのチャタテムシは卵を産んで成長させるためにも最適な環境になってしまうので、押し入れで生まれ育ったチャタテムシの成虫が家中の食料が手に入る場所へ移動していきます。
チャタテムシの予防対策その③|カビには特に気をつけよう ■好物のカビを徹底駆除
チャタテムシはカビを好んで食べます。またカビが生えやすい環境というのはチャタテムシの活動が活発になりやすい状況でもあります。そのため元になるカビを根絶やしにすることで、チャタテムシの行きやすい環境を壊し、食料も減らせるのでチャタテムシ対策となります。
しかしカビの発生は地理的な状況や家の作りなどが原因であることも考えられるので、カビを薬品や業者によって綺麗にしても、また発生してしまうことがあります。そのためカビ発生の根本原因をしっかりと理解して徹底的に駆除するようにしましょう。
チャタテムシの予防対策その④|湿気のない部屋を目指す ■室内の湿気を常に下げる
湿気が多いとチャタテムシが活発になり、食料となるカビも増えてしまうので湿気の調節が大切です。窓を開けて空気が流れるようにするだけで大変な効果があります。風が無い日は扇風機などを回しながら窓を開けると効果が倍増するでしょう。
また、現在は安価で除湿器も多くの製品が出ているため、湿気が溜まりやすい部屋などには除湿器を設置することもおすすめです。除湿器のサイズも部屋の大きさによって選ぶことが可能なので、最適な除湿器を選んで効率的に家の湿度を下げるように努めましょう。
チャタテムシの予防対策その⑤|温度管理まで気を配る ■室温を25℃以下にする
上述したようにチャタテムシの好む気温は24~29度程度となります。そのため湿気が高くなりやすい梅雨から夏の時期にかけては意識的に室温を少し下げるように空調設定をすることで、チャタテムシの活動を軽減させることが可能です。
暑い日に室温が高いままにしておかず、コントロールすることを意識すれば、チャタテムシの繁殖を抑えることに繋がります。
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チャタテムシ駆除のまとめ
チャタテムシの大量発生条件をしっかりと把握することで自宅で気が付いたらいつのまにか大量発生しているということを防ぐことが可能です。またこちらの記事を参考に実際に発生したチャタテムシを根こそぎ駆除しましょう。