庭の木を苦労して切っても、自治体が指定する長さに枝や木、刃を短くカットしないと、燃えるゴミとして持っていってもらえません。木の剪定はゴミとして捨てるための処理が大変です。ハサミでカットしていても手が疲れてしまうし、太い枝はハサミでも切れません。
そんな時の救世主が「ガーデンシュレッダー」です。枝や木を機械本体に入れれば、数センチからチップ状に粉砕してくれる機械です。数万円で販売されているので、農家でなくても気軽に買うことが可能なのです。
ここではガーデンシュレッダーについてご紹介していきましょう。
ガーデンシュレッダーの選び方のポイント
ガーデンシュレッダーの選び方は二つあります。
①「電動式」か「エンジン式」か
ガーデンシュレッダーは、動力によって大きく2つに分けられます。
一つは家庭用のコンセントにつなげばすぐに使える「電動式」、もう一つはガソリンエンジンで動く「エンジン式」です。
一般的には「電動式」のほうが価格が安く1万円台から数万円台、「エンジン式」は10万円台から80万円台まで幅広くあります。
粉砕のパワーにも差があり、「電動式」は連続使用20分から40分程度なのに比べて、「エンジン式」は燃料が無くなるまで使い続けることも可能です。
剪定しなくてはならない範囲が広大であれば「エンジン式」、一般家庭の庭であれば「電動式」で十分でしょう。
②「ブレード式」か「ハンマー式」か「ギア式」か
木枝を細かく粉砕する方法ですが、大きく分けると「ブレード式」か「ハンマー式」か「ギア式」の3種類になります。
「ブレード式」は回転刃がついていたり、数枚の刃が連続して木枝をカットしたりする方法で粉砕します。
つる性植物や繊維質の多い植物、竹や笹などが苦手で詰まってしまう場合があります。
「ハンマー式」は本体内部にハンマーが数個入っていて、叩いて木や枝を砕くタイプです。どのようなタイプの植物も可能で、刃を使っていないので刃交換に悩まされることもありません。
「ギア式」は、本体内のギアが回転して木枝を粉砕します。ギアとギアの間の長さで、粉砕された後のチップの大きさが決まります。
ガーデンシュレッダーのおすすすめ人気ランキング15選
燃えるゴミ用のガーデンシュレッダーならコレで十分 インターファームプロダクツの「サイレントシュレッダー LSG-2100」は、本体と一緒に手袋や防塵メガネ、集枝バッグも送られてくる便利な入門セットです。 Amazonの口コミも100件以上と大変好評なガーデンシュレッダーで、家のコンセントに電源を差し込めばすぐに使えます。 枝木を燃えるゴミ用のサイズ程度に粉砕したいのであれば、こちらのガーデンシュレッダーで性能は十分です。 細い枝や葉っぱは本体の刃の間からすり抜けてしまうので、そのまま出て来るため、太い枝のようにチップにはならないので注意してください。中国製ですが中に日本語の説明書が入っています。
延長コードやゴーグル、グローブもセットに! キンボシ株式会社は、兵庫県の創業約150年の芝刈り機や防草シートの園芸用品通販店です。プロの職人たちが使う道具をとりそろえている会社なので、製品も確かなものばかりです。 「グリーンミルmlg-1520」は、刃の回転速度が従来のものと比べてゆっくりなので、音も大変静かで安全です。繊維の多い植物やつる性植物の裁断は、カッター刃にからまってしまい詰まりの原因になったり、カットされずにそのまま出てくる場合がありますので注意してください。 注文すると安全用ゴーグルやグローブ、集草バッグ、10メートルの延長コードが一緒に届くので、すぐに作業がスタート可能です。
木の枝の処理に困ったら!手軽に使えるシュレッダー 山善の「ローラーミルガーデンシュレッダー YRM-35A」は本体上部に枝や葉を入れると、本体下部の箱に細かくなって出てくるガーデンシュレッダーです。軽トラック山積み一杯の伐採した木や枝が、かけることでゴミ袋3袋程度の小ささになってくれます。 「YRM-35A」と「YRM-35B」の違いですが、「YRM-35A」は連続使用は60分まで、「YRM-35B」は連続使用は45分までとなっています。 また、本体下部の収納ボックスですが、「YRM-35A」は容量50L、「YRM-35B」は容量55Lとなっています。収納ボックスは満杯にしてしまうと持ち運びが大変なため、使い慣れてくると満杯ではなく半分程度粉砕した木枝がたまるとゴミ袋に移し替える方が多いようです。
大きな枝木を捨てやすい大きさに 「リョービ(RYOBI) ガーデンシュレッダ GS-2010」は、一般家庭でも、簡単に枝木を捨てやすい大きさに小さくできるガーデンシュレッダーです。 本体の下に、細かく粉砕された枝葉がたまるボックスがついているタイプです。 「リョービ(RYOBI) ガーデンシュレッダ GS-2010」を上手に使うコツとしては、シュレッダーにかける前に枝木を乾燥させておくことです。 生木の状態だと途中で詰まってしまい、過剰電流が発生して本体がストップしてしまうので注意してください。
回転刃で3センチまでの枝を細かく粉砕 ミナトワークスの「電動ガーデンシュレッダー MGS-1501A」は、 回転刃式なので、枝木を細かく粉砕できるガーデンシュレッダーです。 粉砕することで、もとの枝の大きさの5分の1から10分の1のサイズにまで小さくなるのでゴミ捨ても手間がかかりません。 粉砕しやすい枝は3ミリ以上のもので、2ミリ以下の小枝は粉砕しにくいためそのままの形で残ってしまいますので 細い枝をメインに粉砕したい場合は注意してください。 また、枝を1本ずつ入れるよりも、一気にまとめて挿入校に入れたほうが効率よく粉砕できます。 本体の電源コードは30センチ程度しかありませんが、10メートルの延長コードがつきますので使い勝手もよくなっています。
竹や生木もらくらくカット!一年保証も ハイガー(HAIGE)産業は群馬県にあるチェーンソーや草刈り機、除雪機、かき氷機などの専門メーカーです。「ウッドチッパー 粉砕機 HG-65HP-GGS」は、電気式ではなく4サイクルエンジンで動く本格派。6.5馬力あるので、最大105mmまでの木材をらくらく粉砕できます。 枝木を入れる取入口(ホッパー)は、幅45センチ、長さ38センチあるので、枝木もごそっとまとめて投入可能です。 中に枝を入れると自動で奥に送り込んで粉砕してくれるので、手間もかかりません。粉砕した後のチップは、ダクトを通って排出口から遠方に排出されるので、直接畑に撒けるため二度手間になりません。
空冷ガソリンエンジンで6.5センチの枝も粉砕 広い庭があって、一年に2回以上剪定作業をする御家庭であれば、電動式のガーデンシュレッダーでは少し物足りないかもしれません。大量の枝木をしっかり処理したい場合は、ガソリンエンジンで動くガーデンシュレッダーがおすすめです。 「ナカトミ(NAKATOMI) エンジンシュレッダー GES-196」は、空冷4サイクルガソリンエンジンでパワフルに枝を粉砕してくれます。 直径6.5センチの枝までバリバリと砕いてくれるので、太い枝でも安心して処理できます。エンジンタンクは満タンが600mlで、2時間の連続使用ができます。
チャイルドロック機能付きで、連続25分運転可能 株式会社山善は、工具類や住設建材、家具や家電を製造している会社です。「ガーデンシュレッダー YGS-25」は気温が20度の場合、連続して25分間使うことが可能です。 注意点としては、「ガーデンシュレッダー YGS-25」は木の枝専用なので、繊維の多い植物、例えばつる草、笹、竹などは粉砕できません。 また、柔らかい草や花、細すぎる枝などもシュレッダーの葉をすり抜けてしまうため砕くことはできませんので注意してください。 木の枝は25ミリの直径まで可能で、乾かさずとも生木の状態で粉砕できます。チャイルドロック機能もついているので、お子様のいる家庭でも安心して使用することができます。
直径4.5センチまでの枝をらくらく粉砕 Yard Force(ヤードフォース)は、芝刈り機や耕運機、除雪機やチェーンソー、高圧洗浄機などを製造しているアメリカのメーカーです。 カナダやヨーロッパ、オーストラリアなどにも支店があり世界中に幅広く親しまれている会社なので、ガーデンシュレッダーのクオリティーも世界基準です。 「YARDFORCE 枝シュレッダー」を使用すれば、軽トラックの荷台いっぱいにあった伐採した枝木が、10分の1のサイズにまでまとめることができます。 本体下に大きな車輪がついているので、女性でも楽に移動可能。直径4.5センチの枝も粉砕でき、入れすぎると自動でストップするので安全です。本体の下にチップになった木片を入れる45リットル大容量ボックスがあるので、仕事もはかどります。
枝木が10分の1のサイズにボリュームダウン! Bonarca(ボナルカ)のガーデンシュレッダーは、直径2.5センチまでの枝を燃えるゴミとして捨てたり、畑の肥料として使えるようチップ化できる機械です。 生木を多く入れすぎると、刃の部分に木や枝が詰まってしまいモーターに負担がかかってしまいますが、ブレーカー機能が搭載されているので、モーターが焼ききれる前に電源がオフになります。 本体の下部に二つの大きな車輪があるので、倉庫から庭、畑への移動も簡単。枝木が粉砕する前と比較すると、約10分の1のサイズにまでコンパクトになります。
6個のハンマーで叩いて粉砕するオリジナルスタイル カルイは30年以上前に、ガーデンシュレッダーを日本で最初に開発したメーカーです。 「 ベビーシュレッダー KMN-1」は他のメーカーのガーデンシュレッダーのように、刃物が回転して木枝をチップ状にするのではなく、本体内部にある6個のハンマーで、木を叩いて粉砕する独自のスタイルです。 今までガーデンシュレッダーを使っていたけれど、どれも刃がすぐに切れなくなって困ったという方に、おすすめの機械です。枝を投入口に入れたら、自然に本体内部に入って行ってくれるので、押し込む必要もありません。
22馬力でパワフルに木枝を粉砕 お寺や果樹園、自宅の敷地の広い庭など、将来に渡って半永久的に木枝を伐採しなくてはいけない事情がある場合は、数万円の電動ガーデンシュレッダーではとても間に合いませんよね。 こちらのガーデンシュレッダーは何と22馬力。 10万円程度のガソリンエンジン式ガーデンシュレッダーが6~7馬力なのを比較すると、パワフルなのがわかります。本体は幅約111cm、奥行約114cm、高さ約120cmのサイズがある大型粉砕機です。枝も直径20センチのものまでバリバリと粉砕してくれるので、頼もしい1台です。
スパイラル刃2枚と固定刃1枚でパワフル粉砕 共立の「マルチチッパー KC70/4 粉砕機」は、ホンダGX200のエンジンを積んだ4サイクルエンジンシリンダーカッター・マルチチッパーです。 安価なガーデンシュレッダーは回転刃だけですが、「マルチチッパー KC70/4 粉砕機」は固定刃があるので、これまで粉砕しにくかった藁やツル性植物、笹なども細かくカットしてくれます。 5センチ以上の枝は粉砕が難しいので、挿入する際は気をつけてください。自走式なので手押しする必要がなく、投入する枝の剪定作業に集中することができます。目安としては、1時間に1平方メートルの藪が処理できます。 注意点ですが、搬入の際はフォークリフトが配送上使うことができないため、購入者が受け取り作業をする必要があります。2人以上で、受け取り作業ができるようにしておいたほうが良いでしょう。
果物栽培農家に人気!便利な送りローラー付き 本宏(ホンコウ)の「HK-35SA 粉砕機(シュレッダー)」は、ガソリンエンジンで動くガーデンシュレッダーです。 上部のカバーが開閉できるようになっているので、枝がつまった場合でも取り除く作業が楽にできますし、メンテナンス作業も簡単に行うことができます。 また、送りローラーに独自の凸凹をつけているので、枝葉の引き込みもパワフルに。 こちらの「HK-35SA」は手押し車輪型で作業しながら移動できるタイプ、同じシリーズの「HK-35TA」は固定台などの上に置いて作業する搭載型タイプです。
気軽に使えるガーデンシュレッダー入門機 「Exect familiar電動ガーデンシュレッダー」は、金額も1万円台と手頃で、28ミリの太い枝まで粉砕できるガーデンシュレッダーの入門機と言える機種です。本体は高さ88センチ、幅27センチ、奥行36センチと、物置きにしまえる大きさで、庭の隅に置いておいても邪魔になりません。 持ち運びも本体下に大きなタイヤがついているので、女性でも楽に移動できます。また、中に木を押し込むための安全押し込みブレードもついているので、空回りする心配もありません。 連続して使用する場合は、15分から20分運転させた後、5分から10分休憩させるようにしましょう。
比較一覧表
まとめ
ガーデンシュレッダーは、電動式とエンジン式があることがわかりました。一般的な庭であれば電動式、お寺や果樹園、比較的大きな庭であればエンジン式が良いようです。自分の庭に適したガーデンシュレッダーを選びましょう。