お香を焚く際に必要になるお香立て。「お香立てが付いていない」「見つからない」などお香立てがないときは身近なもので代用もできます。
今回は、お香立ての代用について特集!クリップなど定番の代用アイテムから技アリの代用品、お香立てを手作りするアイデアやコーン型、渦巻き型の場合まで紹介します。ぜひ参考にしてください。
お香立てとは?代用品に求められる要件は?
■お香立てとは
お香立てとは、お香を焚く際に使う土台です。基本的には燃焼したお香の灰を受ける「香皿」とセットで使用します。
香炉でお香を焚く方法もありますが、お香立ては香炉灰がいらず後片付けもラクなので、お香が初めての人でも手軽に使えるのが魅力です。
お香立てはお香とセットで売られているものもありますが、専用のお香立てがない場合はいくつかの要件を満たすもので代用もできます。
■お香立ての代用品を探すときのポイント
- お香を立てられること
- 燃えにくい素材であること
- 灰を受ける不燃性の香皿も用意すること
- 香皿はお香がはみ出さないサイズであること
お香立ての代用品8選
■お香立ての代用品1:クリップと小皿
クリップはお香立ての代用品として使われる定番のアイテムです。小さなゼムクリップで代用する方もいますが、おすすめは安定感がある少し大きめのダブルクリップ。また、目玉クリップを使い穴の部分にお香を差すのも賢い方法です。
クリップは日常的に使う身近な文具なので、わざわざ買いに行かなくても家にあるという方も多いでしょう。香皿には陶器やガラス、金属など燃えない素材の小皿などを使用します。
■お香立ての代用品2:歯ブラシスタンドと小皿
細長い歯ブラシを立てて保管できる歯ブラシスタンドも、お香立ての代用にぴったりのアイテムのひとつ。樹脂製のものもありますが、お香立ての代用には陶磁器や金属など燃えない素材のものが適しています。

無印良品
白磁 歯ブラシスタンド 1本用
歯ブラシスタンドは100均でも買えるので、家にある場合はもちろんのことお香立てを代用品で安く用意したいというときにもおすすめです。歯ブラシスタンドだけだと灰が落ちてしまうので、小皿に乗せて使用しましょう。
■お香立ての代用品3:ボタンと小皿
お香立ては、お香を立てるための穴があるさまざまなもので代用が可能。たとえば、衣類に付いているボタンも代用品になります。
ボタンを使う場合は、ボタンの穴とお香の太さが合わないと不安定になるので注意しましょう。小さなボタンで倒れないか不安なときは、こちらの実例写真のように香皿を少し高さのあるカップにするのもいいですね。
■お香立ての代用品4:ボビンと小皿
お香立ての代わりに、ミシンで使うボビンを使ったアイデア。ボタンなどと違い穴に深さがある分安定感が増すのがいいですね。使っていない金属製のボビンが余っている場合はぜひ試してみましょう。
■お香立ての代用品5:ザルと小皿
ザルには細かい網目があり、これを利用してお香を立てることができます。ザルをお香立ての代用品にする場合は、香皿代わりの小皿の上にザルを置いて使用しましょう。
■お香立ての代用品6:ビールやジュースの空き缶
空き缶もお香立てがないときの代用品にもってこいのアイテムのひとつ。燃えない素材なうえ、深さがあって長いスティック香も安定して立てられます。
こちらの実例のようにアルミの皿などを香皿代わりにするのもいいですが、お香の長さや立て方によってはフタ部分が香皿代わりになってくれるため空き缶だけでも使用できます。
■お香立ての代用品7:缶詰の空き缶
オイルサーディンやさんまの蒲焼などの缶詰でもお香立ての代用ができます。上蓋を残した状態で中身を消費してきれいにすれば、スティック香をななめに立てかけられるお香立てに早変わり。灰もそのまま空き缶に落ちるため香皿も不要です。
■お香立ての代用品8:器と砂・石・香炉灰など
お香立てがないときは、香炉の要領で自宅にあるガラスや陶器の器に砂や石などを入れてお香を立てる方法もあります。

香炉灰
お香立て用の砂や香炉灰がダイソーなど100均でも売られているので、そちらを利用してもいいでしょう。
香炉灰の代用品を自作する方法
香炉灰とは、香炉で線香やお香を焚く際に入れる灰のこと。ホームセンターや100円均一ショップなどでも売られていますが、小麦粉と塩を1:1の割合で混ぜれば代用できるので覚えておくと良いでしょう。
お香立てがないときに代用品の自作する方法3選
ここまではお香立てがないときにさっと使える代用品を見てきましたが、デザインや形状にこだわりたい場合はお香立てを自作するのもひとつの手段です。お香立ての自作アイデアを3つ紹介します。
■お香立ての代用品をアルミホイルで自作
アルミホイルはお香立ての自作に便利なアイテム。アルミホイルを丸めて固め、お香を立てられる穴を作るだけで簡単にお香立てを自作できます。
見た目はやや不格好ですが、アルミホイルは多くの家庭で常備してあるため、急にお香立てが必要になったときにすぐに作れるのがいいですね。
■お香立ての代用品を粘土で自作
お香立てを粘土で手作りしている方も多いです。好きな形に整形し、お香を挿せる穴を作ればOK。自分好みのデザインにできるため、市販品で気に入ったものが見つからないときにおすすめです。
■お香立ての代用品をワイヤーで自作
針金やワイヤーをぐるぐると巻いてお香立ての代用品を自作することもできます。巻き方にこだわればちょっとしたおしゃれなオブジェのようにすることもできそうですね。
スティックタイプ以外のお香立ての代用品は?
■コーン型のお香立ての代用品
自立するコーン型のお香の場合、灰を受ける受け皿さえあればお香立てなしでもお香は焚けます。ただし、不完全燃焼で底が燃え残ってしまうため、底に空間ができている方が理想。お香立てがない場合は代用品を探してみましょう。
コーン型のお香では、画鋲や歯ブラシスタンド、金属のボタンやボビンなどがお香立ての代用品になります。小皿に乗せ、その上にお香を置いて使用しましょう。
■渦巻き型のお香立ての代用品
燃焼時間が長く、香りが長持ちする渦巻き型のお香。渦巻き型のお香の場合も、香皿から少し浮かせてしっかり燃焼できるようにしてあげる必要があります。
渦巻き型のお香立ての場合、クリップで浮かせたり、ワイヤーで吊るすタイプのお香立てを自作したりして代用するといいでしょう。
代用品ではなくお香立てを買うメリットは?
お香立ては代用品で済ませることもできますが、専用の道具ではないため、倒れたり灰が香皿の外に散らばったりといった不具合を起こす可能性は高くなります。火を使うタイプのお香では、火事などの危険性が増すことは覚えておきましょう。
また、代用品だと見た目を損なうケースも多いです。専用のお香立てを使うことで雰囲気が増し、香りを楽しむ時間をさらに充実したものにできます。
急場しのぎであれば代用品でも十分ですが、継続して使う場合は専用のお香立てを用意することをおすすめします。
お香立ては代用せず100均で買うのもおすすめ
ワッツやキャンドゥなど、100円均一ショップのなかにもお香立てを取り扱っているお店があります。また、無印良品や3COINSなどでもお香立てが売られていて、200円ほどと価格も手頃です。
お香立てにお金をかけたくない場合は、代用品ではなくこれらのお店で安いお香立てを買うのもいいでしょう。