しまっておいた服にできる茶色のシミの正体とは? しまっておいた服の茶色いシミの原因
しまっておいた服についた原因不明の茶色いシミ。しまう前に見落としていたのか、クローゼットの中でシミがついたのか、とても不思議になりますがおもな原因は次の3つです。
- 汚れの酸化
- カビの発生
- 水道水の鉄サビ
あなたの服についてしまった茶色のシミはどのパターンでしょうか?
しまっておいた服の茶色いシミの原因1 ■「汚れの酸化」による茶色いシミ
しまっておいた服にできる茶色いシミの原因として代表的なのが、見えない汚れが酸化することによって起きる変色です。
繊維に入り込んだ皮脂や汗じみなどの汚れは、そのときには目に見えず気がつかない場合も多いもの。
そのような汚れがしっかり落ちていない状態で、クローゼットやタンスの中に長期間保管してしまうと、汚れが酸化して見覚えのない茶色のシミができてしまいます。
しまっておいた服の茶色いシミの原因2 ■「カビの発生」による茶色いシミ
しまっておいた衣類にできた茶色いシミは、カビ汚れの酸化による原因も考えられます。
クローゼットやタンスなどの衣類の収納スペースは、住居環境や天候によって、通気性が悪くカビが発生しやすい条件が揃っている場合も多いものです。
そのような環境下で長期間保管してしまうと、しまっていた服にカビが生え、酸化することで茶色いシミになってしまいます。
しまっておいた服の茶色いシミの原因3 ■「水道水の鉄サビ」による茶色いシミ
しまっておいた服についた茶色のシミの原因として、もうひとつ考えられるのは、鉄サビによるものです。古い家や賃貸マンションの場合、水道管が錆びてしまっている場合があります。
錆びた水道管から出てくる水道水で洗濯をしていると、鉄サビが衣類に付着し、そのまま茶色いシミとなってしまう可能性も。
そのほか、衣類の金属ファスナーなどが錆びた場合にも同じ現象が起こります。
しまっておいた服についた茶色いシミの落とし方6選
しまっておいた服についた茶色いシミを落とす方法は以下の6つです。
- 基本の落とし方【中性洗剤で揉み洗い】
- 基本の洗い方で落ちない場合は【酸素系漂白剤】
- 愛用者の多い【オキシクリーン】もおすすめ
- 白い衣類なら【塩素系漂白剤】もOK
- 鉄サビによるシミには【ハイドロハイター】
- 固形石鹸【ウタマロ石けん】も効果的
1つの方法で茶色いシミが落ちなくても、薄くなっていれば他の方法で落とせる可能性大!
順番にやり方を見ていきましょう。
しまっておいた服についた茶色いシミの落とし方1 ■基本の洗い方【中性洗剤で揉み洗い】
しまっておいた服に茶色いシミがついていたら、まずは焦らずに、自宅にあるもので気軽に実践できる落とし方を試してみましょう。
いつもの中性洗剤のみで洗濯する方法をご紹介します。
【中性洗剤】を使った茶色いシミの落とし方 【中性洗剤】を使ったシミ抜き方法
①中性の食器用洗剤または洗濯用洗剤を茶色いシミの部分につける。
②40℃前後のお湯でやさしくもみ洗いをし、一度すすぐ。
③お湯を張った洗面器などに液体洗剤を混ぜ、2~3時間ほど放置する。
④いつも通り洗濯機で洗濯する。
しまっておいた服についた茶色いシミの落とし方2 ■基本の洗い方で落ちない場合は【酸素系漂白剤】を
お湯と中性洗剤を使った洗濯方法で落ちない茶色のシミには、酸素系の漂白剤を使用してみましょう。
【酸素系漂白剤】を使った茶色いシミの落とし方 【酸素系漂白剤】を使ったシミ抜き方法
①40〜60℃ほどのお湯1リットルに対して大さじ1杯の酸素系漂白剤を入れる。
②半日ほどつけおきをし、洗濯機でいつも通り洗濯する。
しまっておいた服についた茶色いシミの落とし方3 ■愛用者の多い【オキシクリーン】もおすすめ
オキシクリーン 1500g
洗濯物のシミ抜きだけでなく、お風呂掃除やキッチンまわりの油汚れ、食器の茶渋やくすみ除去など、家中のさまざまな用途に活躍する「オキシクリーン」。
「オキシ漬け」という言葉を耳にしたことがある方、すでに実践したことのある方も多いのではないでしょうか。
すぐれた洗浄力を発揮するオキシクリーンも、しまっておいた服についた茶色いシミを落とすのに効果的な、酸素系漂白剤のひとつです。
【オキシクリーン】を使った茶色いシミの落とし方 【オキシクリーン】を使ったシミ抜き方法
①40℃~60℃のお湯に適量のオキシクリーンを入れて溶かす。
②6時間ほどつけおきする。
③いつも通り洗濯機で洗濯する。
しまっておいた服についた茶色いシミの落とし方4 ■白い衣類なら【塩素系漂白剤】もOK
カネヨ石鹸 ブリーチ
色落ちの心配のない白い衣類についた茶色いシミを落とす場合には、塩素系漂白剤の使用も可能です。高い漂白力で、すっきりとシミを落としてくれます。
【塩素系漂白剤】を使った茶色いシミの落とし方 【塩素系漂白剤】を使ったシミ抜き方法
①塩素系漂白剤に少量の水を加え漂白液をつくる。
②茶色のシミの裏側にタオルを敷く。
③綿棒または歯ブラシなどに漂白液を含ませ、シミの上からやさしく叩く。
④シミが取れたら水でよくすすぎ、いつも通り洗濯機で洗濯する。
しまっておいた服についた茶色いシミの落とし方5 ■鉄サビによるシミには【ハイドロハイター】を
花王 ハイドロハイター(衣料用漂白剤)
白無地の衣類についた鉄サビが原因の茶色いシミには、黄変回復用漂白剤というカテゴリーに分類される「ハイドロハイター」がおすすめです。
さまざまな衣料用漂白剤がありますが、こちらは鉄分の汚れに特化している還元系漂白剤なので、鉄サビによるシミの回復に高い効果を発揮してくれます。
【ハイドロハイター】を使った茶色いシミの落とし方 【ハイドロハイター】を使ったシミ抜き方法
①約40℃のお湯1リットルに、5g(キャップ約半分)ほどのハイドロハイターを入れ混ぜる。
②茶色いシミのついた衣類を浸し、30分〜2時間程度つけおきする。
③よくすすぎ洗いをし、陰干しする。
しまっておいた服についた茶色いシミの落とし方6 ■固形石鹸【ウタマロ石けん】も効果的
頑固な茶色いシミには、固形石鹸で洗う方法もおすすめ。「石鹸だけで本当にシミが落ちるの?」と心配になる方も多いかもしれませんが、固形石鹸でもしっかりと茶色いシミを落とすことができますよ。
さまざまな種類がある固形石鹸のなかでもとくにおすすめなのが、愛用者の多い人気アイテム「ウタマロ石けん」です。
茶色いシミを落とす【固形石鹸】のおすすめ商品 人気の高い「ウタマロ石けん」
東邦 ウタマロ石けん
家庭にひとつあると便利な、洗浄・除菌・消臭効果の高い優秀アイテム「ウタマロ石けん」。皮脂や化粧品汚れなどの「油溶性」の汚れから、汗などの「水溶性」の汚れ、泥汚れなどの「不溶性」の汚れまで、幅広く対応できる汎用性の高さが魅力です。
蛍光増白剤が配合されているため、頑固な汚れをしっかり落とし、本来の白さを取り戻してくれます。
【固形石鹸】を使った茶色いシミの落とし方 【ウタマロ石けん】を使ったシミ抜き方法
①茶色いシミ部分を水で濡らす。
②「ウタマロ石けん」を直接ぬりつけて、やさしくもみ洗いをする。
③いつも通り洗濯機で洗濯する。
しまっておいた服についた茶色いシミの落とし方7 クリーニング店に依頼する選択肢も
ここまでご紹介してきた6通りの方法で、保管中についてしまった茶色いシミのほとんどは落とすことができるはず。
ですが、そのなかでもとくに、サビが原因でできた茶色いシミは落とすのが難しく、自宅での洗濯では完全に落としきれない場合もあります。また、シミは落とすことができても、色落ちや衣類のダメージが気になるものもありますよね。
デリケートな素材のものや、自宅では落とすことができなかった衣類は、無理に自分で染み抜きをせずにクリーニング店に依頼しましょう。忙しい方にも便利な、宅配クリーニングなどを活用するのもおすすめです。
しまっておいた服につく茶色いシミを防ぐには? 茶色いシミを防ぐ3つのポイント
茶色いシミを防ぐポイント1 ■長期間の保管の前にしっかりと洗濯する
衣替えの際など、洋服を長期間保管する前には、必ずしっかりと洗濯をしましょう。
「少し着ただけだから」という時でも、目には見えない汗汚れや皮脂汚れが付着している場合があります。そのような状態で、クローゼットなどに保管してしまうと、汚れが変色し茶色いシミとなったり、カビの栄養素となりシミになる原因に。
汚れが目に見えない状態でも、しっかりと洗濯をしてからしまうようにしましょう。自宅で洗濯ができないものは、クリーニング店で汗ぬき加工をしておくと安心です。
茶色いシミを防ぐポイント2 ■保管場所の通気性を良くする
クローゼットやタンスの中など、衣類を収納している場所は、通気性が悪い場合も多く見られます。とくに梅雨の時期や、湿気の多い時期には注意が必要です。
通気性が悪く湿気がたまりやすいと、衣類にカビが生えやすくなります。そのような状態を避けるため、定期的に換気をしたり、クローゼットの扉をあけて除湿器をかけるなどの対策をとりましょう。
除湿剤などの、湿気取りグッズを活用するのもおすすめです。
茶色いシミを防ぐポイント3 ■衣類の保管時に防カビ剤・防腐剤などを活用する
長期間洋服をしまう場合には、防カビ剤や防腐剤を活用しましょう。カビ予防に効果的な、衣類用の防カビ剤配合防虫剤などもありますよ。しまっておいた洋服に茶色いシミがつくのを防ぐためには、防カビ対策の徹底が大切です。