セアカゴケグモは毒グモの一種で特定外来生物です。貨物やコンテナ、建築資材などに営巣して国内にやってきました。現在は全国的に分布しているので、警戒する必要があります。
本記事では、このクモを見つけたらどうするべきかという疑問やかまれてしまった時の処置を解説していきます。
【セアカゴケグモの特徴】
・見た目と生態
・発生時期・発生場所
・危険性
【セアカゴケグモを見つけた時の対処法】
・噛まれた時の処置
・見つけた時の対処法・駆除方法
セアカゴケグモの見た目と生態
セアカゴケグモは黒い球状のクモです。オスは4~5㎜、メスは7~10㎜で、メスのみ背中に赤い帯状の模様があります。オスは全体的に茶色いのが特徴です。
毒を持っているのはメスだけなので、赤い模様があるクモを見つけたら注意が必要と覚えておきましょう。
おとなしい性質で、攻撃性はありません。ただ、セアカゴケグモに気づかずに近づいてしまうと身を守るために噛みつかれるリスクがあります。
触らずに薬剤で駆除しましょう。
セアカゴケグモの発生時期・発生場所
セアカゴケグモは一年中発生します。活動が活発になるのは気温が25度前後の時なので、6~10月です。
冬には活動が弱りますが、室外機・自動販売機の裏側などに隠れて越冬するので注意が必要です。
日当たりと風通しの他に、エサとなる昆虫が豊富にいる環境を好みます。不規則で立体的な巣を張ることが特徴なので、地面の近くをよく見てみましょう。
【セアカゴケグモの代表的な発見場所】
・外のベンチの裏
・ブロックやフェンスの隙間
・プランターと壁の間の隙間
・排水溝のフタの裏・側面
・自動販売機の裏・下
・廃タイヤの内側
・外に置いてある傘・おもちゃ・サンダルなど
セアカゴケグモの危険性
セアカゴケグモは自分から近づかなければおとなしいものの、毒があるので噛まれると危険。針で刺したような痛みを感じ、噛まれた部分が痛みと共に赤く腫れる特徴です。重症化すると痛みは全身に広がっていきます。
噛まれた時の主な症状は発汗・発熱・発疹。
人によっては嘔吐・めまい・頭痛・高血圧・排尿困難・呼吸困難・関節痛が起きるケースもあります。高齢者や乳幼児は症状の進行が速いです。
噛まれたことに気づいたら、すぐに噛まれた部分を温水や石鹸水で洗い流してから病院に行きましょう。
回復までは、平均で数日から1週間かかります。
セアカゴケグモにかまれた時の処置
セアカゴケグモに噛まれたら、すぐに傷口を洗い流すことが大切です。温水や石鹸水で洗い流し、包帯などはまかずにそのままにしておいた方が良いです。
その後はできるだけ早く病院に受診する必要があります。噛んだクモを殺して病院に持ち込むと治療がスムーズです。総合病院や緊急外来に行きましょう。
セアカゴケグモを見つけた時の対処法・駆除方法
セアカゴケグモを見つけたら、各自治体に連絡をしましょう。素手で捕まえたり、触るのはNG。触れると危険なので、セアカゴケグモがいそうな場所では軍手をしての作業をおすすめします。
もし駆除したいのであれば、ピレスロイド系の殺虫剤を用いたり、靴でつぶすと安全です。生きたままの状態で洗い流すのはNGです。
一匹駆除しても既に産卵している可能性があるので、しっかり確認する必要があります。