車に何度も「蜘蛛の巣」をはられて困っている…そんな方へ、当記事では、・車に「蜘蛛の巣」ができる原因・「蜘蛛の巣」への対処法&予防策(ドアミラー、外部、内部)・クモ大量発生時の駆除方法について解説します。結論から言うと、車に蜘蛛の巣をはられない方法は以下の4個です。
- 殺虫剤で蜘蛛を駆除する
- ドアミラーに何度も巣がある場合はドアミラーを外して蜘蛛を駆除
- 虫取りクリーナーで車に蜘蛛のエサを残さない
- シリコンスプレーで蜘蛛が車に巣を作りにくくする
車以外の場所にできる「蜘蛛の巣」対策はこちらの記事をご参照ください。
蜘蛛の巣が張る原因と対策6つ!スプレーの作り方も解説【プロ監修】 | タスクル
車に「蜘蛛の巣」ができる原因は? クモは、同じ場所に何度も巣をつくる習性がある
蜘蛛は安全でエサがとれる環境があると、住みついて何度も同じ場所に巣をつくる習性があります。
【蜘蛛が巣をつくりやすい環境】
・エサとなる虫がいる
・雨風がしのげる
・暖かい
・夜も明るい(電灯など)
例えば、家の駐車場などは蜘蛛が巣をつくりやすい条件がそろっていることが多く、蜘蛛にとって車が格好のすみかとなる場合があります。
車に蜘蛛がいたら… ■蜘蛛はぜったいに駆除するべき?
蜘蛛の多くは、人間にとっての害はありません。むしろ、ハエなどの衛生害虫を食べてくれる益虫として、私たちの暮らしを支えてくれる存在でもあります。
また、蜘蛛は昔から「縁起のいい虫」という言い伝えがあり、「朝蜘蛛を見ると縁起が良い」などのスピリチュアルなメッセージもあります。
ただし、車の運転中に蜘蛛が突然現われたら、心理的に穏やかではないですし、事故の原因にもなりかねません。放置すると増えてしまうこともあるので、車で蜘蛛の巣や蜘蛛を見つけた場合は、駆除と予防が選択肢になるでしょう。
続いて、ドアミラー、フロントガラス、車内に蜘蛛の巣を見つけたときの対処法をお伝えします。
車に「蜘蛛の巣」ができたときの対処法1 ドアミラーに蜘蛛の巣があるときの対処法
毎日のようにドアミラーに蜘蛛の巣をはられてお困りの方もいるのではないでしょうか。巣を取り除いても取り除いても、次の日にはまた作られていますよね。
実はドアミラーは、蜘蛛が好んで住みつく場所。雨や風を避けられ、敵に襲われることもなく、安全に巣作りができるからです。
ドアミラーにできた蜘蛛の巣の対処法は次の2つ。
・殺虫剤を使って蜘蛛を駆除
・ドアミラーを外して蜘蛛を駆除
それぞれの手順とメリット・デメリットをみていきます。
ドアミラーに蜘蛛の巣をはられたら1 ■殺虫剤を使ってドアミラーの蜘蛛を駆除
ドアミラーの隙間から、殺虫剤をスプレーして中にいる蜘蛛を退治する方法です。
【メリット】
・手間がかからない。
【デメリット】
・車の塗装が、変色したり剝がれたりする可能性がある。
・ドアミラーの中から蜘蛛が出てこず、駆除できない場合もある。
- 車のミラーやその周辺の塗装部分を、養生テープなどであらかじめ保護する。
- ドアミラーの隙間から、殺虫剤をスプレーする。
- 中から蜘蛛が這いだしてきたら、駆除する。
- 水でドアミラーを洗い流す
おすすめの殺虫剤と養生テープをご紹介します。
蜘蛛の駆除におすすめの殺虫剤 ■クモ用殺虫剤【クモの巣消滅ジェット】
アース製薬
クモの巣消滅ジェット 450ml
強力ジェット噴射で、手の届かない所にも楽にスプレーできます。直接スプレーしてクモの駆除に。(セアカゴケグモにも効きます)
薬剤が車の塗装につくとシミになることがあります。使用時は十分ご注意ください。
車のボディーの保護におすすめの養生テープ ■養生テープ(表面保護テープ )
Yomito/ヨミト
表面保護テープ
表面に薄く粘着剤を塗布したフィルムです。跡が残らずキレイに剥がせるので、必要に応じて簡単に貼ったり剥がしたりができます。自動車のボディーやライト、金属など、さまざまな場所の保護に使えます。
【サイズ】幅 15cm x 長さ 100m
ドアミラーに蜘蛛の巣をはられたら2 ■ドアミラーを外して蜘蛛を駆除
ドアミラーを外して、中にいる蜘蛛や蜘蛛の巣までしっかり取り除く方法です。
【メリット】
・根こそぎ駆除&掃除ができるので、ミラーの外側も内側もキレイになる。
【デメリット】
・ドアミラーを外す手間がかかる。
・ドアミラーの破損や故障の恐れがある。
【手順】
①ミラーが傷つかないように、軍手などを着用する。
②ミラー上部の車体側を指で押す。
③車体反対側に隙間ができたら、そっと指を入れてミラーを外す
※ガラス面を強く押すと割れる恐れがあるので、注意する。
④ミラー内部の蜘蛛を駆除し、掃除する。
ドアミラーの外し方は、こちらのYouTube動画も参考になります。
ドアミラーの破損や故障が心配な方は、ディーラーやカー用品店へ問い合わせてみてもいいでしょう。ご参考までに、ドアミラーの修理・交換代金は、およそ2,000円~30,000円となっています。
蜘蛛を予防するには ■ドアミラーに蜘蛛の巣をつくらせないコツ
ドアミラーに蜘蛛の巣をつくらせないようにするコツは3つあります。
①駐車するときは、ドアミラーをたたむ。
⇒物理的に、蜘蛛が巣をつくりづらくなります。
②家の駐車場は除草する。また外出時は、樹木や草木から離れた場所に駐車する。
⇒樹木や草木にいる蜘蛛が、車に移ってくるのを防ぎます。
③照明を減らす。
⇒照明があると、昆虫が集まり、昆虫を捕食しに蜘蛛も近づいてきます。
⇒照明を減らすと、蜘蛛が集まりにくくなります。
このように、蜘蛛が寄りつきにくい状態をつくると効果的です。
車に「蜘蛛の巣」ができたときの対処法2 フロントガラスやボディーに蜘蛛の巣があるときの対処法
蜘蛛は、車のフロントガラスやボディーなど外側のあらゆるところにも巣をはります。蜘蛛の巣の掃除に便利な道具と、予防におすすめのアイテムをご紹介します。
蜘蛛の巣の掃除におすすめのアイテム1 ■車の拭き掃除に【クルマまるまるおもいっきりクロス】
PRO STAFF/プロスタッフ
クルマまるまるおもいっきりクロス(38枚入)
さっぱりした使い心地のウェットクロスです。車のボディ、ミラー、窓ガラス、車内までこれ1枚でお掃除できますよ。車を傷めない植物由来の洗浄成分を使用しています。
蜘蛛の巣の掃除におすすめのアイテム2 ■ガンコな車の虫汚れに【強力虫取りクリーナー】
車には、蜘蛛の巣の他に虫の死骸がついていることもありますね。付着して取れにくいときは、強力虫取りクリーナーが活躍します。
【使用方法】
①日陰で、車のボディーが冷えている状態で作業する。
②ボディに水をかける。
③虫の死骸がついている部分に、虫取りクリーナーをスプレーする。
※一度に広範囲にスプレーせず、パーツごとに作業してください。
④30秒ほど置いてから、スポンジで洗い落とす。
⑤水で洗い流し、乾いたタオルで拭き上げる。
蜘蛛の巣を防ぐために シリコンスプレーで予防するメリット・デメリット
シリコンスプレーを使うと物の滑りがよくなるので、蜘蛛も滑って巣をはりにくい状態になります。車にシリコンスプレーを使う場合は、塗料やプラスチックの素材を傷めない「無溶剤」タイプを選びましょう。
ただし、シリコンスプレーにはメリット・デメリットどちらもありますので、よくご理解の上お使いください。
【メリット】
・蜘蛛が滑って、巣をはりにくくなる。
・防水・撥水作用がある。
【デメリット】
・塗るときに、車を傷をつけてしまう可能性がある。
・油性の皮膜なので、汚れがつきやすい。
【シリコンスプレーを使わないほうがよい箇所】
・電子機器、ペダル類、鍵穴…故障の原因になりやすい。
・ガラス…ムラができやすい。
【使用方法】
①シリコンスプレーを吹きつける。
②クロスなどで広げる。
シリコンコーティングにおすすめの商品をご紹介します。
蜘蛛の巣の予防におすすめのアイテム1 ■シリコンスプレー(無溶剤タイプ)
呉工業
シリコンスプレー 420ml
潤滑はもちろん、ツヤ出し、防水効果もあります。自動車、バイク、家具などに。
・無溶剤タイプ(金属、ゴム、プラスチック、木、紙にも使えます)
蜘蛛の巣の予防におすすめのアイテム2 ■脱脂剤 シリコンオフ
シリコンオフチビカン 150ml
シリコンスプレーの油分を取り除く脱脂剤です。シリコンスプレーを間違ってかけてしまった箇所の拭き取りなどに使えます。
車に「蜘蛛の巣」ができたときの対処法3 車内に蜘蛛の巣があるときの対処法
車の中に蜘蛛の巣を見つけたら、蜘蛛のエサとなるハエなどがいる可能性があります。
ハエはウイルスなどを媒介する衛生害虫です。ハエの好物である食べ物のカスや汚れはこまめに掃除して、ハエも蜘蛛も寄せつけないようにしましょう。
【車内に蜘蛛が入るのを、完全に阻止できる?】
運転中や駐車するときも、窓をきっちり閉めておくのが基本ですが、完全な対策とはいえません。というのも、車は配線等で中と外がつながっており、そこから蜘蛛が侵入してくる可能性もあるからです。
車内で見つけた蜘蛛は、ティッシュでそっとつかんで外に逃がすか、置き型の防虫剤などで様子をみましょう。車に侵入する蜘蛛対策におすすめのアイテムをご紹介します。
車に侵入する蜘蛛への対策アイテム1 ■フマキラー どこでもベープ未来 150日セット
フマキラー
どこでもベープ未来 150日セット
コンセントがいらない電池式の置き型虫よけです。適用害虫はユスリカ、コチョウバエとなっていますが、有効成分メトフルトリン(ピレスロイド系)は、蜘蛛よけのスプレーにも使われているので、一定の効果が期待できます。
虫よけスプレーと違い、シートが薬剤でべたついたり変色したりする心配がありません。1日8時間使用する場合、電池2本で約150日間もちます。
車に侵入する蜘蛛への対策アイテム2 ■蜘蛛の侵入経路などに【クモブロッカー】
クモブロッカー(スプレー)
有効成分は、人畜に対して安全性の高いピレストロイド系。忌避効果により蜘蛛の巣づくりを防止します。(毒蜘蛛のセアカゴケグモにも有効。)蜘蛛の侵入経路になりそうな場所や、巣をはられる場所にあらかじめスプレーしてください。
車に使用する場合、念のため目立たない部分で試してからお使いください。(基本的にはシミになりにくい成分です。)
車に「蜘蛛の巣」ができたときの対処法4 車に蜘蛛が大量発生したら
車の中で蜘蛛が大量発生している場合、外からやってきた蜘蛛が卵を産んで繁殖していることが考えられます。対策としては、殺虫剤を使うのが一般的です。
【煙や霧で害虫を駆除するバルサン等は、車にはデメリットが大きい】
家での害虫駆除ではおなじみの、バルサン等の駆除剤ですが、車にはあまりおすすめではありません。電子機器へのダメージの恐れがあるためです。
蜘蛛退治におすすめの殺虫剤とクリーナーをご紹介します。
車の蜘蛛退治におすすめの殺虫剤 ■イカリ消毒 スーパークモジェット
イカリ消毒
スーパークモジェット(480ml)
強力な即効成分で、蜘蛛をすばやく駆除します。蜘蛛の巣をはらせないようにする忌避効果もあり。車で使用する際は、薬剤を吸い込まないようにご注意ください。
【車での使用例】
①エアコンを送風(風量大)にする。
②車外から車内へ殺虫剤をスプレーし、ドア・窓を閉めきる。
(布製のシートには噴射しないよう注意する)
③密閉状態で10分ほど置いた後、ドア・窓を開けてよく換気する。
蜘蛛退治後の車内の掃除におすすめのクリーナー ■車内クリーナー(ルームクリン)
ルームクリン 400ml
実際にプロショップでも使用されているクリーナーです。泥汚れ、食べこぼし、たばこのヤニ、嘔吐など幅広い汚れに対応します。優れた殺菌効果でダニやカビのアレルゲンも除去してくれますよ。
蜘蛛退治後の車内の清掃におすすめです。プラスチックはもちろん、布部分にも使用できます。(革製品には使用できません。)
自力で車の清掃がむずかしいときは ■プロの業者に車内クリーニングを依頼する
殺虫剤で車の中の蜘蛛は退治できますが、その後の掃除をためらう方もいるかもしれません。車内の清掃がニガテな方は、プロ業者に依頼することもできます。(ディーラー、カー用品店、車内クリーニング専門業者など)
ただし、蜘蛛の死骸や巣の除去も含む場合は、見積もりとなる可能性が高いでしょう。料金は、2万円~10数万円程度と業者やサービス内容によっても変わります。
事前に見積りをとって、サービス内容を確認してから依頼するようにしましょう。