キャンプやバーベキューでは欠かせない火起こし。でも、いざ現地に着いてから、着火剤がない!と困った経験がありませんか。
当記事では、着火剤の代わりに使えて、アウトドアシーンでみなさんがよく持っているアイテムをランキング形式でご紹介します。
記事の後半では、火起こしが楽になるアイテムや緊急時の便利グッズも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
着火剤の代用おすすめランキング 1位:割りばし
割りばしはアウトドアの食事では欠かせないアイテムなので、お持ちの方が多いでしょう。着火剤として使う場合は、使用済みの割りばしでも大丈夫です。
【手順】
①焚き火台やグリルに、炭を入れる。
②10~20本程度の割りばしを半分に折り、炭の上に重ねる。
③折った割りばしの1本に火をつけて、割りばしの重なりに差し込む。
④少し燃えてきたら、追加の割りばしを入れる。
⑤炭に火がついてきたら、位置を入れ替えて炭全体に火がまわるようにする。
割りばしを着火剤として使う方法は、こちらのYouTube動画が参考になります。
割りばしを着火しやすくする工夫 ■アウトドア用ナイフで、フェザースティックをつくる
アウトドア用のナイフがあるときは、割りばしでフェザースティックを作ると、より着火しやすくなります。
【フェザースティック作りに向いている割りばし】
・割ったときに、まっすぐに割れるもの
(斜めに割れるものは、削りにくいので避ける)
フェザースティックの作り方については、こちらのYouTube動画が参考になります。
(着火剤)フェザースティック作りにおすすめの道具 ■MORAKNIV モーラナイフ
Mora knife/モーラナイフ
Companion
創業130年のスウェーデンを代表するナイフブランドで、キャンパーにも人気のアイテムです。ラバーハンドルの強いグリップ力により、操作性に優れてます。刃素材はカーボンスチール製なので、メンテナンスしながら長く使えますよ。
切れ味が良いので、炭割りやフェザースティック作りにもおすすめです。
着火剤の代わりになるもの ■白樺 元禄 割りばし
100膳たっぷり入っているので、アウトドアに、イベントに、防災用の備蓄にさまざまなシーンで活躍します。
着火剤の代用おすすめランキング 2位:新聞紙
新聞紙は、物を包んだり、油汚れを拭いたりと、アウトドアシーンでは何かと重宝するアイテムです。新聞紙で簡単な着火剤を自作する方法を紹介します。
【手順】
①新聞紙を半分にちぎる。
②小さく折りたたんでいき、20cmぐらいの棒状にする。
③棒状にしたものを、ぞうきんを絞るようにねじる。
④同じものを11本つくる。(最後の1本は少し長めに。)
⑤焚き火台やグリルの上で、10本を井桁(いげた)状に組んでいく。
(真ん中に空洞ができて、煙突効果で燃えやすくなる。)
⑥組んだ新聞紙のまわりに、炭を置いていく。
⑦最後の長い1本に火をつけ、真ん中の空洞に差し込む。
⑧炭を寄せて、しばらく放置する。(炭を動かしたり、うちわで仰いだりしない。)
【注意点】
新聞紙は風で舞いやすく、周りの迷惑になることがあります。風の強い日は使わないようにしましょう。
新聞紙を着火剤の代わりに使う方法は、こちらのYouTube動画が参考になります。
着火剤の代用おすすめランキング 3位:ポテトチップス・コーンチップス
アウトドアにはおやつを持って行く方も多いのではないでしょうか。ポテトチップスやコーンチップスなどのスナック菓子は燃えやすいので、着火剤なしで火起こしができますよ。
【手順】
①焚き火台やグリルに、炭を入れる。
②ポテトチップス(コーンチップス)を炭の上に置いて火をつける。
⑤炭に火がついてきたら、位置を入れ替えて炭全体に火がまわるようにする。
【注意点】
チップス類は少量では火力が弱いので、多めに燃やすようにしましょう。
着火剤の代用おすすめランキング 4位:ダンボール
ダンボールは、薪や炭を持ち運んだり、ごみ箱代わりにしたりと、アウトドアでの使い道が豊富です。燃えやすい素材なので、着火剤の代用品としても使えますよ。
【手順】
①段ボールを5cm幅の短冊状にカットする。
②端からクルクルとうずまき状に巻く。(空気が通りやすいように、ゆるめに巻いてOK。)
③焚き火台やグリルに、段ボールのうずまきの断面が見えるようにに立てる。
④その上に炭や薪を置いて、段ボールに火をつける。
着火剤の代用おすすめランキング 5位:キッチンペーパー+油
キャンプ場での調理用に、キッチンペーパーと食用油を持ってきている場合は、組み合わせて着火剤としても使えます。油の力で火力が強いことと、消火後の灰が少ないのがメリットです。アウトドア初心者の方でも、火起こしがしやすいですよ。
【手順】
①キッチンペーパー1枚を軽くにぎって丸め、食用油を小さじ1杯程度しみこませる。(廃油でもOK。)
②焚き火台やグリルに、油がしみこんだキッチンペーパーをのせる。
②その上に炭を置き、キッチンペーパーに火をつける。
アウトドアにおすすめのキッチンペーパーホルダーをご紹介します。
アウトドアにおすすめのキッチンペーパーホルダー ■バリスティクス ミリタリーキッチンペーパーケース
BALLISTICS/バリスティクス
ミリタリーキッチンペーパーケース
市販のロールタイプのキッチンペーパーを収納できます。縦置きでも、吊るして使用もOK。キッチンペーパーを汚れから守り、アウトドアでも清潔に使えます。
素材は、耐久性と耐水性に優れた米国インビスタ社のコーデュラナイロンを使用。2サイズ、9つのカラーから選べます。
着火剤の代用おすすめランキング 6位:リップクリーム+コットンパフ(or ティッシュペーパー)
着火剤の代用として、意外と活躍するのがリップクリームです。女性のキャンパーなら持っている方も多いのではないでしょうか。
【手順】
①リップクリームを5mmほどの厚さに切る。
②コットンパフ(or ティッシュペーパー)に包んで丸め、焚き火台やコンロにのせる。
③その上に炭を置き、コットンパフ(or ティッシュペーパー)に火をつける。
リップクリームは本来の用途である唇の保護はもちろん、ハンドクリーム、着火剤、またナイフやレザー製品の保護剤にもなります。ワセリンもリップクリームと同じように、着火剤として使えますよ。
リップクリームの燃焼力がよくわかるYouTube動画です。
【着火剤の代用】おすすめのリップスティック ■ロート製薬 メンソレータム 薬用リップスティックXD 4gX2個パック
ロート製薬
メンソレータム 薬用リップスティックXD 4gX2個パック
外出先でも手軽にさっと使える薬用リップスティックです。成分に含まれる黄色ワセリンが、着火剤の役割を果たします。
着火剤の代用おすすめランキング 7位:ガムテープ
ガムテープはテントの補強・補修に使ったり、パッケージの封をしたりと、アウトドアシーンでは大活躍するアイテムです。コンパクトで持ち運びやすいので、カバンに1つ入れておくと便利ですね。
ガムテープが着火剤の代用になるのは、ノリの部分に燃える成分があるためです。布製・紙製、いずれも着火剤代わりになります。
【手順】
①ガムテープをちぎって丸めたものを何個か作る。
②丸めたガムテープを焚き火台やコンロにのせる。
②その上から炭をのせ、ガムテープに火をつける。
【注意点】
ガムテープを燃やすと、黒い煙や特有のニオイが出ることがあります。
【着火剤の代用】おすすめのガムテープ ■セキスイ 布テープ
積水化学工業
布テープ
耐久性に優れ、手でキレイに切れるテープです。
サイズ:幅50mm × 長さ25m
着火剤の代用おすすめランキング 8位:紙パック(牛乳パック・ジュース・酒類など)
紙パックには燃えやすいロウ(パラフィンワックス)がついているので、着火剤の代用になります。現地に持ち込むジュースや酒類を紙パックのものにすると、いざという時に着火剤になり、ゴミも減らせて一石二鳥ですね。
紙パックは燃焼時間が長く、燃えカスが残りにくいのもメリットです。
【手順】
①乾いた紙パックを短冊状にカットする。
②くるくると丸めて、炭の下に置いて火をつける。
紙パックの燃焼力がよくわかるYouTube動画です。
着火剤の代用おすすめランキング 9位:落花生の殻
落花生はお酒のおつまみとして楽しめるだけでなく、いざという時は殻が着火剤になります。落花生の殻はもともと乾燥しているので、すぐに使えて燃えやすいのがメリットですね。
【手順】
①焚き火台やコンロに落花生の殻を入れる。
②その上に炭を並べ、落花生の殻に火をつける。
着火剤の代用おすすめランキング 10位:松ぼっくり・松の葉・杉の葉など
自然にある身近なものを使って、火起こしすることもできますよ。例えば、松ぼっくり・松の葉・杉の皮・杉の葉・ススキ・竹の皮・セイタカアワダチソウ・ねこじゃらし、などが着火剤の代用になります。
詳しくはこちらのYouTube動画をご覧ください。
次の章で、火起こしが楽になるアイテムや緊急時の便利グッズをご紹介します。
着火剤不要の火起こしアイテム 着火剤がいらない「炭」もある
より手軽に、快適に火起こしができる、着火剤不要の炭もあります。着火までの時間が短縮でき、ニオイや燃えカスが出にくいのがメリットですね。
おすすめの着火剤不要の炭をご紹介します。
おすすめの着火剤不要の炭1 ■ロゴス 木炭 着火剤 エコココロゴス・ミニラウンドストーブ4
LOGOS/ロゴス
固形燃料 エコココロゴス ミニラウンドストーブ
エコココロゴスは森林を伐採せず、ココナッツから出るヤシガラを再利用して作られたエコな炭です。着火剤不要で、素早く火起こしできます。
【使用方法】
①焚き火台やコンロに、エコココロゴスを並べる。(穴を上に向ける。)
②マッチやライターで点火後、約1分で炭全体に火がまわる。
③炭全体の火が弱まり、煙がなくなったら調理を始める。
おすすめの着火剤不要の炭2 ■ライターやマッチで簡単着火!エコな七輪用竹炭10個セット
エコな七輪用竹炭
着火剤は不要。ライターやマッチであっという間に着火し、火力も安定しています。燃焼時間は約90分。七輪にピッタリのサイズです。
少量の着火剤で、火起こしを楽にするアイテム 煙突効果で効率よく炭を起こす「火起こし器」
火起こし器があると、少量の着火剤でも短時間で炭を起こすことができます。筒状の火起こし器には煙突効果があり、煙突の上部から熱い空気が出て行き、下部からは新しい酸素が入ってくるので、安定して燃えやすくなります。
着火剤を節約できる火起こし器 ■キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) 炭焼き名人 FD火起こし器
CAPTAIN STAG/キャプテンスタッグ
炭焼き名人 FD火起こし器
火起こし器に丸めた新聞紙4つ分と炭を入れて火をつけると、着火剤なしでも炭全体に火が回ります。使用しないときは、コンパクトに折りたためるので、持ち運びも便利です。
着火剤もマッチも不要 緊急時の火起こしに「ファイヤースターター(火打ち石)」
アウトドアシーンで火種が無くなってしまった、雨に濡れて使えなくなった、そんな緊急時にあると便利なのがファイヤースターター(火打ち石)です。ライターもマッチも着火剤も不要で、火を起こせます。
着火剤もマッチも不要の火打ち石 ■非常時に火を起こせるファイヤースターター
AURORA/オーロラ
ファイヤースターター 440C
マグネシウムの塊をブレードで勢いよく削って火を起こします。頑丈で水にも強いので、防災用アイテムとしてもおすすめです。