予想外の大雪!地面が凍って、仕事や買い物に行けずお困りではありませんか?
例年雪が降るような雪国でなければ、融雪剤を準備することはないですよね。この記事では、融雪剤が家になく、買いに行くこともできない方のために、家にある身近なアイテムで代用する方法をご紹介します!
融雪剤の代用品ランキング 第1位:塩
塩の主成分である塩化ナトリウムは、水が凍る温度を下げます。
通常、水は0度以下で氷り始めますが、塩をまいておけば相当温度が下がらないと凍りません。雪が降り始めの時に、凍ってほしくない場所に撒いておくと凍結を予防できます。
雪が降った時の一番の悩みである凍結を予防できることや、手軽に使えること、家にある可能性が高いことから1位になりました。
デメリットは、金属の腐食や植物に悪影響を与える塩害があることです。自動車のサビの原因になるので、道路に撒くのはあまりおすすめできません。
融雪剤の代用品ランキング 第2位:除湿剤
除湿剤に使われている塩化カルシウムは、融雪剤と同じ成分です。塩化カルシウムは、凍結防止や熱発生効果があるので、即効性があります。溶けて液体になった除湿剤でも使用可能です。
注意点として、塩化カルシウムは肌に触れると皮膚炎を起こします。使用する際は、手袋やスコップを使い、皮膚につかないように気をつけましょう。
また、塩の主成分である塩化ナトリウムと同じく、塩化カルシウムも塩害があります。使う場所には注意が必要です。
もう一点、除湿剤のなかには、塩化カルシウム以外の成分が混ざっていることがあります。使う前には成分表を見て、融雪効果が期待できる成分が入っているか確認しましょう。
融雪剤の代用品のなかで一番効果が高いですが、使い方に注意が必要なため、塩に勝てず2位となりました。
融雪剤の代用品ランキング 第3位:黒いゴミ袋
雪がなかなか溶けないのは、白色が太陽の熱を反射してしまうためです。逆に、黒色は太陽の熱を集めて温度を上げるので、黒いゴミ袋を使うと雪が溶けやすくなります。
雪を溶かしたい部分にゴミ袋を被せ、熱を集めて溶かしましょう。ゴミ袋を被せるだけなので、掃除の必要も塩害もありません。
デメリットは、雪が降っている間や夜間は太陽光が届かず、効果が弱まることです。より早く雪を溶かしたい時には、ランキングに入っている他の代用品と合わせて使いましょう。
融雪剤の代用品ランキング 第4位:コーヒーかす
コーヒーかすも、雪の上に撒くと黒いゴミ袋同様に太陽の熱を集めて雪を溶かします。飲み終わったコーヒーかすは費用もかからず、環境に影響しないのがメリットです。
ただし、広範囲に使うには、まず量が足りなくなるでしょう。雪が溶けた後の掃除も大変なため、低めの順位となりました。
融雪剤の代用品ランキング 第5位:植物用の肥料
ガーデニングが好きな方は、植物用の肥料を持っている可能性が高いですよね。お手持ちの製品の裏面表示を確認してみましょう。下記の成分が含まれているものは融雪剤の代用になります。
- 尿素
- 酢酸カルシウム
- 酢酸マグネシウム
- 炭酸カルシウム
- 生石灰
- 木灰
使い方も撒くだけなのでとても簡単です。しかし、成分によっては、土壌のpH値に影響したり、アンモニア臭が発生したりするリスクがあります。使っても大丈夫な成分か確認してからにしましょう。
塩害の心配はありませんが、即効性がなく費用が高くなりがちなので代用品ランキングでは最下位です。
【番外編】ランク外だけどこんな代用品もある!
ここからは、ランキングには入らなかったけれど、融雪剤の代用品になるものを2つご紹介します!
■にがり
豆腐を手作りする方が持っている可能性が高い、にがり。にがりの主成分は、塩化マグネシウムです。塩化マグネシウムは、塩や除湿剤のように水が凍る温度を下げるので、融雪剤の代用品になります。
塩化ナトリウムや塩化カルシウムよりも、塩害の被害が穏やかなのも特徴です。しかし、家庭に置いてある可能性の低さからランク外となりました。
■炭
「バーベキューが趣味!」という方は、倉庫に炭をお持ちではありませんか?
炭は、黒いゴミ袋やコーヒーかすと同じように熱を吸収するので、融雪剤の代用品になります。塩害の心配がないのもメリットです。しかし、使う際には粉状に砕く必要があるので、事前準備の手間がかかります。
手軽さの面で大きくマイナスになり、ランク外となりました。
「水やお湯で溶かす」はやりがちだけど危険!
「代用品を用意するのは面倒だな…水やお湯なら一気に氷が溶けて楽かも…」と考えがちですが、これはとても危険です。
水やお湯で溶かした雪は、気温が下がると凍結して非常に滑りやすくなります。次の日の転倒やスリップ事故の原因になるので、絶対にやめましょう。