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外壁塗装の種類の選び方!塗料・塗装工法・外壁材・単価相場は?【プロ監修】

外壁塗装の種類の選び方!塗料・塗装工法・外壁材・単価相場は?【プロ監修】

外壁塗料には様々な種類があり、どの塗料を選ぶかだけでなく、工法や現在の外壁材の種類によっても作業効率や価格、効果、向き・不向きなどに違いが出ます。この記事を読んでどんな塗料、どんな工法を選ぶべきなのかを検討する上での参考にして下さい。


タクトホームコンサルティングサービス代表
亀田 融
東証一部上場企業グループの建設・住宅部門で、約33年間現場監督(注文住宅、賃貸マンション、官庁工事)及び住宅リフォーム事業の責任者として従事。その経験を活かし、会社設立。
東証一部上場企業グループの建設・住宅部門で、約33年間現場監督(注文住宅、賃貸マンション、官庁工事)及び住宅リフォーム事業の責任者として従事。その経験を活かし、会社設立。

外壁塗装は多様な塗料の種類があるだけでなく、様々な工法が有ります。
そのため、外壁塗装工事を行う際には、採用する塗料の耐久性や性能について検討すると共に、外壁材や周辺環境にあった適切な塗料や工法を選ぶことが大切になります。そこで本記事では、外壁塗装の種類の選び方に関して基本となる事柄をご紹介いたします。

外壁塗装の種類の選び方

外壁塗装を行う際に、どんな塗料を使って塗装するのか、どんな工法で塗装するのか、などを塗装業者に任せっきりにしている方が少なくないと思います。

しかし、塗料には様々な種類があり、選ぶ塗料によって価格が異なるだけでなく、耐久性や性能、特徴、既存の外壁材との相性などに違いがあります。
塗料によって耐久性が10年程度違うこともあるので、単に安いという理由で塗料を選んでしまうと結果的に損してしまうことにもなりかねません
また性能や機能の面でも、それぞれの塗料が持つ防水性や防汚性、防カビ性、弾力性、防錆性、遮熱性などを考慮する必要があるでしょう。
他にも工法による施工性や作業効率の違いなどがあります。
したがって「どの塗料を選べば良いのか?」というのは非常に重要な問題で、決して塗装業者任せにすべきことではありません

まずは塗料や工法、現在の住まいに使用されている外壁材に関する基本的な知識を身に付け、自分にとって最適な塗料選びを行うことが大切です。
次章から「塗料について」、「塗装工法について」、「外壁材について」などを詳しく解説いたしますので、是非失敗しない塗料選びのための参考にしてください。

外壁塗装の種類【塗料】

外壁塗装に使用される塗料には様々な種類があり、主成分の合成樹脂に含まれる物質の種類によってそれぞれに特徴があります。
また近年では遮熱塗料や光触媒、無機塗料、ラジカル制御型塗料などの新しい塗料が次々と誕生し、より何を選んだら良いのかがわかりにくくなっています。
そこでまずは塗料に関する基礎知識を身に付けておきましょう。

塗料は合成樹脂、添加剤、顔料、溶剤類の4つの成分で構成されています。
主成分である合成樹脂の種類によって耐久性が決まり、顔料や添加剤によって色や艶の程度、塗膜の機能などが変わります。
また溶剤類は乾燥すると蒸発してなくなってしまう部分です。
したがって、必要とする耐久性や機能によって適切な塗料を選ぶことが重要になります。

まずは代表的な4つの塗料の特徴からみていきましょう。

・アクリル系塗料  耐用年数 5~7年  1,400~1,600円/㎡
コスト面で最も安価な塗料ですが、紫外線に弱く耐用年数が短いため、現在では外壁塗装ではほとんど使用されていません。
・ウレタン系塗料  耐用年数 7~10年  1,800~2,200円/㎡
密着性に優れていて塗膜が剥がれにくく価格と性能のバランスがとれているため、以前は外壁塗料の主流でしたが、現在は比較的予算を抑えて塗装したい場合に使用される傾向があります。
・シリコン系塗料  耐用年数 10~15年  2,300~3,000円/㎡
ウレタン系塗料よりも耐用年数が長くコストパフォーマンスが高いため、近年では外壁塗装の主流になっています。
・フッ素系塗料  耐用年数 15~20年  3,500~4,500円/㎡
耐久性、耐候性に優れているためメンテナンス周期が長くなるので、以前から商業施設や公共建築で数多く採用されていました。一方、塗膜が固くて弾力性がないため、塗装面がひび割れすると塗膜にもヒビが入りやすくなります。
価格が高いため住宅ではあまり普及していませんでしたが、近年では住宅でも使用頻度が高くなりつつあります。

現在では上記4つの代表的な塗料以外にも、新しい外壁塗料が次々と開発されています。
まだそれほど多く普及しているとはいえませんが、今後広く普及していくものと思われます。
次にそれらの高機能な外壁塗料をご紹介します。
・遮熱塗料(断熱塗料)  耐用年数  15~20年  5,000~5,500円/㎡
太陽熱を遮断することで室内の温度上昇を防ぎ、省エネ・CO2削減に効果のある塗料で、外壁のほか屋根塗装にも数多く使用されています。
また自治体によっては補助金を受けられる場合があります。
・光触媒塗料  耐用年数 15~20年  4,000~5,000円/㎡
雨や太陽の光などの自然の力で汚れを落とす効果があり耐用年数が長いのがメリットですが、価格が高く、太陽光が当たらない場所では十分な効果を発揮することができないのがデメリットです。
・無機塗料  耐用年数 10~20年  4,000~5,000円/㎡
石やガラスなどの炭素を含まない無機物に最低限の有機物(合成樹脂)を混合してできているので、紫外線による影響で劣化しにくいというのがメリットですが、耐用年数は混ぜる有機物がアクリルかシリコンかなどによって異なります。
・ラジカル制御型塗料  耐用年数 12~15年  2,500~3,500円/㎡
2012年に発売された新しい塗料でシリコン系塗料とほぼ同等の価格ながら、耐用年数が長いのがメリットです。
塗膜の劣化や変色を防ぐ高耐候酸化チタンや光安定剤を主成分としています。

外壁塗装の種類【塗装工法】

外壁塗装工事には、使用する塗装道具によって複数の工法があります。
それぞれの工法にはメリットとデメリットがあり、どの工法を採用するのかによって作業性や塗膜の厚み、塗膜の模様などが変わってきます。
塗装業者に外壁塗装の効果を最大限に発揮した質の高い工事を行ってもらうためにも、塗装工法に関する基礎的な知識を身に付けておくことが大切です。
この章では、塗装工法の種類についてご紹介します。

塗装工法には主にローラー工法、刷毛塗り工法、吹き付け工法の3種類があります。
それぞれの工法の特徴を見ていきましょう。
・ローラー工法
外壁の塗り替えでは現在最も多く行われている工法で、塗装面にローラーを転がしながら着色する方法です。
ローラーにはウールローラーとスポンジ状の多孔質ローラーがあり、さらにウールローラーは毛足の長さにより短毛、中毛、長毛に分けられます。
多孔質ローラーは一度に多くの塗料を含ませられるので塗膜を厚く塗ることが可能になり、短毛ローラーは平滑な仕上げ、長毛ローラーは凹凸がある部分の仕上げに用いるなど、用途に応じて使い分けます。
また多孔質ローラーを目の大きさによって使い分けることで、塗膜にゆず肌模様やさざ波模様などの模様を付けることができます。
ローラー工法は広い面を短時間で塗装できるメリットがありますが、細かい部分の塗装には不向きです。
・刷毛塗り工法
刷毛塗りは細かい部分を塗装する際には不可欠ですが一度に塗装できる範囲が狭いので、大きな面積を短時間で一気に塗装したい場合には不向きです。
また昔ながらの工法でムラなく均一に塗装するのが難しいため、職人の腕の差が顕著に表れます。
外壁塗装では、ローラーでは塗装できない細かい部分の仕上げの際に用いられる工法です。
・吹き付け工法
スプレーガンと呼ばれる道具で塗料を霧状にして吹き付ける方法です。
ローラー工法と同様に、広い面積を短時間で塗装できるのがメリットです。
一方、塗りムラや塗り残しが発生しやすいのがデメリットになります。
また風向きなどによって周辺に塗料が飛散する、作業中に音や臭いが発生するなど、近隣住民に迷惑をかけることが多いので、住宅密集地での塗り替えには適しません。
吹き付け工法を採用する場合には、足場をシートでしっかりと覆うなどの近隣対策を万全に行う必要があります。

いずれの工法を採用する場合でも塗装を行う際には、適切な塗料の量を適切な塗り厚を確保して塗装することが大切です。
塗料メーカーが指定する工程や塗料の付着量をしっかりと守ることで、塗料が本来持っている耐久性や性能を発揮することができる様になります。








外壁塗装の種類【外壁材】

外壁を塗装するにあたっては、下地となる外壁の補修や修繕を併せて行う必要があります。
そのためには、現在の住まいに使用されている外壁材の種類を知っておくことが大切です。
外壁材にも様々な種類があり、それによって発生しやすい不具合や塗装に適する塗料が異なります。
この章では主な外壁材の種類とその特徴、発生しやすい不具合などを詳しくご紹介ます。

・モルタル
近年の新築住宅では少なくなりましたが、築20年以上の建物の外壁で最も多く使われていたのがモルタルです。
モルタルはセメントと砂に水を混ぜて練り合わせたもので、それを外壁に張ったラス網に塗り付けたものがモルタル壁です。
モルタル壁は乾燥収縮や振動などの影響でひび割れしやすいのがデメリットです。
特に塗膜が劣化して塗料の性能が発揮できなくなると、ひび割れや雨水の侵入が起きやすくなります。
仕上げに塗装を行うほかに、タイル張りや石張り、漆喰などで仕上げられていることもあります。

・窯業系サイディングボード
主成分のセメントに繊維質の材料などを混ぜ合わせて成形された板状のボードで、現在の新築住宅の外壁に最も多く使われています
経年劣化によりボードの反りや浮きが発生しやすく、寒冷地では凍害が発生することがあります。
また、ボードの継ぎ目部分のシーリングが劣化して亀裂や剥がれなどが発生すると、雨漏りの原因になる
ことがあります。
近年ではあらかじめ工場で塗装されたものが使われることが多くなりましたが、塗膜が劣化すると塗り替えが必要です。
したがって定期的なメンテナンスが欠かせません

・金属系サイディングボード
スチールやアルミ、ガルバリウム鋼板などの金属で作られた板状のボードです。
アルミやガルバリウム鋼板製のものは比較的耐久性に優れていますが、スチール製のものは経年劣化により錆が発生します

・木質系サイディングボード
木材で作られた板状のボードで、素材が木材なので表面を保護する塗膜の効果がなくなると経年劣化の進行が早まり、腐食してしまうことがあります。
定期的に保護塗料を塗って防腐対策を講じるなどの早めのメンテナンスが欠かせません。

・ALCボード(ALCパネル)
軽量気泡コンクリート製の外壁材で、賃貸マンションや商業ビルなどに良く使われていますが、戸建住宅にも時々使われています。
ALCは吸水性が高いため、防水性能は塗料に依存しています。
したがって塗膜が劣化して防水性が低下すると、室内に雨水が侵入しやすくなります。

・コンクリート
セメント、砂利、砂に水を混ぜたもので強度が高いのがメリットですが、表面の防水機能が損なわれるとコンクリートが中性化して、中の鉄筋が錆びて爆裂やひび割れが生じます
コンクリート打ち放しというものもありますが、原則として塗膜でしっかりと保護することが大切です。

外壁塗装を依頼するときの注意点

実際に業者に外壁塗装工事を依頼する際にはどの様な点に注意すれば良いのでしょうか?
冒頭で塗料の選択を業者任せにしないことを挙げましたが、自分の住まいの外壁材にはどんなものが使用されているのか、現在どんな症状が表れているのかを良く理解した上で、様々な塗料の特徴を比較して判断することが重要です

塗料には防水性や遮熱性、防汚性、防カビ性、防錆性、撥水性などの機能に応じて様々な種類があります。
それらの機能の中で何が必要で何が不要なのか、また必要な機能を全て満たす塗料がない場合もあるので、あらかじめ優先順位を決めておくことが大切です。
また、塗料によって耐用年数や価格も異なるので、判断材料が多過ぎて自分だけでは判断できないこともあるでしょう。
その場合には、信頼できる塗装業者に予算や希望の優先順位を伝えて提案してもらうと良いでしょう。

塗料の選択次第で、費用が数十万円変わったり、次回の塗り替えが必要になる時期が5年以上変わってしまったりすることも少なくありません。
また、建物自体の耐用年数にも大きな影響を与えます。

自分の要望をしっかりと業者に伝えて、納得できる塗料選びをすることが満足度の高い外壁塗装工事を行うための第一歩です。

外壁塗装の単価・費用相場は?

外壁塗料の単価の目安は前述しましたが、この章では分かりやすく単価の安い塗料から順番に並べて、延べ床面積100㎡(外壁面積120㎡で計算)の住宅の外壁塗装費用相場をご紹介します。

・アクリル系塗料  1,400~1,600円/㎡   168,000~192,000円
・ウレタン系塗料  1,800~2,200円/㎡   216,000~264,000円
・シリコン系塗料  2,300~3,000円/㎡   276,000~360,000円
・ラジカル制御型塗料  2,500~3,500円/㎡   300,000~420,000円
・フッ素系塗料  3,500~4,500円/㎡   420,000~540,000円
・光触媒塗料  4,000~5,000円/㎡   480,000~600,000円
・無機塗料  4,000~5,000円/㎡   480,000~600,000円
・遮熱塗料  5,000~5,500円/㎡   600,000~660,000円

一般的に延べ床面積30坪(約100㎡)の住宅の外壁塗装費用相場は、60万円前後といわれていますが、これは上記の塗装費用に足場や飛散防止ネット、高圧洗浄、シーリング、下地補修などの付帯工事を全て含んだ費用で、最も多く使われているシリコン系塗料の場合の価格です。
したがって、各塗料を使用した場合の塗装工事の総額の費用相場を知りたい場合には、上記価格に30~35万円を加えて計算する必要があります

まとめ

塗料には様々な種類があり、外壁塗装では塗料選びが重要になることをご紹介してきました。
一方で外壁塗装の際には足場を組むので、同時に軒天や破風板、雨樋、屋根などの他の部分も塗装するのが一般的です。
そのため、それぞれの部分の素材に適した塗料を使い分けることが大切になります。
シリコン系塗料がコストパフォーマンスが高くて最も多く採用されているといっても、全ての部分に使える訳ではありません。
木部や鉄部にはそれぞれに適した塗料を選ぶ必要があります。

また、劣化の激しい場所には耐久性の高い塗料を使用して、そうでない場所にはコストを優先して塗料選びをする様にすれば、次回の塗り替え時期が同じ時期に到来する様になってトータルコストを削減することができます。

近年では光触媒塗料や無機塗料、遮熱塗料などの高性能で高額な塗料が増えていますが、重要なのは自分にはどんな機能が必要なのかを良く見極めることです。
そして、外壁塗装でどんなに耐久性の高い塗料を使用しても、シーリングが劣化したり屋根の塗装が傷んだりすれば、外壁の塗り替えが必要になる前に足場を組んで改修工事を行わなければなりません。

したがって塗料選びでは、建物全体のメンテナンスサイクルが同じになるようにすることが大切です。
今後のメンテナンス時期なども考慮しながら、最適な塗料選びを行うようにしてください。

タクトホームコンサルティングサービス代表
亀田 融
東証一部上場企業グループの建設・住宅部門で、約33年間現場監督(注文住宅、賃貸マンション、官庁工事)及び住宅リフォーム事業の責任者として従事。その経験を活かし、会社設立。
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