車のタイヤ交換やホイール交換、バイクの整備や自転車の調整など、スパナやレンチだけでは対応しきれない作業がありますよね。
ネジやボルトは締めれば締めるほど良いと思いがちですが、実は最適な締め具合があるのです。
どの程度が良いかは、車やバイク、自転車などの説明書にトルク値(N・m)として書かれています。
ここでは、トルクレンチについてご紹介していきましょう。
トルクレンチの選び方のポイント
トルクレンチの選び方は5つのポイントがあります。
①単能型トルクレンチにするか
一つの目的に絞って使うのであれば、単能型トルクレンチがおすすめです。
例えば、車のタイヤ交換時のホイールナット締め付け作業などは、決められたトルク値にするだけなので他のトルク値にする必要がありません。
かえって、他の値に変更できるトルクレンチだと、使い込んでいくうちにブレが出てきてしまう場合もあります。
また、エアコンの室外機についている配管のフレアナットの締め付けなども、トルク値が決められているので、単能型トルクレンチで十分です。
毎週のようにトルクレンチを使って作業するのでなければ、値段的にも安い単能型トルクレンチで十分でしょう。
②プレセット型(プリセット型)トルクレンチにするか
前もって自分がトルク値をセットしておき、その値になったら音がしたり、手ごたえがしたりして、十分に締め付けができたことをおしえるトルクレンチです。
目盛りでセットしたり、ダイヤルでセットしたりします。
③ダイヤル型トルクレンチにするか
レンチにアナログ式のゲージがついていて、自分が今どれだけボルトを締めているかが目で見てわかるタイプです。検査用によく使用されます。
④デジタル型トルクレンチにするか
デジタル表示部分に、あらかじめ自分で値を設定し、ボルトの締め付け作業の時もどれだけ締め付けが達成できているかを数値で見ることができるトルクレンチです。
大変わかりやすいトルクレンチですが、他のアナログ式のトルクレンチと比べると、設定できるトルク値の幅が小さい傾向にあります。
⑤左右両回転可能なトルクレンチにするか
市販されている大半のトルクレンチは、右回りのものがほとんどです。
締め付け作業が主なのが理由ですが、作業によっては逆回転もできる両用のものが必要な場合もありますので、自分が行う作業によってトルクレンチを選びましょう。
⑥ヘッド部分が交換可能なトルクレンチにするか
トルクレンチのヘッドは、大きく分けて、「C」の字のようなスパナヘッド、丸い穴が開いているメガネヘッド、中に多数の歯車があるラチェットヘッド、先が六角レンチになっているヘキサゴンヘッドなどがあります。
ヘッド部分が取り替え可能だと大変便利ですが、シビアなトルク値を求める場合は遊びができてしまうので難しくなってしまいます。
トルクレンチのおすすすめ人気ランキング20選
タイヤ交換ならこのレンチセットで十分 タイヤ交換で大人気のトルクレンチで、ニューレイトン社のブランドの一つであるエマーソンの「トルクレンチEM-29」は、Amazonのベストセラー商品です。 14mm、17mm、19mm、24mmの4種類のソケットがついており、タイヤ交換の時はもちろんのこと、オイル交換の時も十分使用可能です。 デジタル式とメモリ調整式があり、メモリ式(EM-29)は3,700円程度、デジタル式(EM-243)は8,300円程度と金額にはかなりの差がありますので要注意です。
自転車の調整が簡単に!計量コンパクトトルクレンチ スポーツタイプの自転車に乗り始めると、各パーツの微妙な締め具合、ゆるみ具合が気になりますよね。1本ずつネジやレンチにあったレンチを探すより、金額は少し高くなっても 自転車に必要なレンチがまとめてセットになっているもののほうが結果的にお得です。 こちらの「MOHOO自転車ソケットセット」は双方向使用可能で、2.5mm、3mm、4mm、5mm、6mm、8mm、10mm、StarT25とT30六角ネジの9種類のソケットピットがついており、専用ケースもついてきます。
競技用の自転車整備はコレ!あると助かる1本 こちらは、全国のユーザーから信頼されている東日のトルクレンチ です。 ロードバイクやクロスバイクの組み立てや整備用といった自転車用トルクレンチですが、 バイクのスパークプラグや車のドレンボルトなどにも使用可能です。 今までは作業する場合、トルク範囲が5 ~25Nm のものと、10 ~50Nmの2本必要だった物が必要でした。これであれば1 本で5 ~40Nm に対応できるので、もう複数持つ必要はもありません。金属製のハンドルなので、締め具合を体感できます。
しめ忘れを防止する「ポカヨケ」がついたレンチ 株式会社東日製作所は、日本屈指のトルクレンチ製造販売会社です。 東日製作所では締め忘れ防止のための「ポカヨケ」システムを開発しており、有線式と無線式があり、こちらは有線式のものです。別売りのポカヨケカウンター「CNAー4mk3」とセットで使用してください。 閉め忘れはブザーで知らせたり、ランプを点灯させたるすることでお知らせ可能です。海外製造は一切行っておらず、全て日本製で、東日製作所の自社工場で製造しているので、安心して使用できます。
グローバル・スタンダードのトルクレンチ 株式会社東日の、締付作業用に使うプリセット形シグナル式トルクレンチです。日常的な作業はもちろん、油や薬品などでグリップが濡れている場合でも正確に締め付けることが可能です。グリップは、わずかな動きも手に振動が伝わりやすいメタルグリップを使用。 あらかじめ決めておいた数量のトルクに達すると、シグナル音が鳴るのでしめすぎることがありません。トルクを変える時は、目盛りで調節してください。本体は長さ40センチ、790グラムで、トルクの目盛りは1つで1Nmとなっています。
Amazonで80件以上の口コミがあるヒット商品 株式会社東日のトルクレンチQLシリーズは、正確tで使いやすいと世界的に人気の工具です。 トルクの調子が10~50Nmのもの、20~100Nmのもの、30~140Nmのもの、40~200Nmのもの、40~280Nmのもの、5~25Nmのもの、などのラインナップがあるので、自分が求めている締め付け具合の数字のものを購入しましょう。 購入すべきトルクの数値がわからない場合は、製品の製造先に聞いても良いでしょう。 差込角9.53ミリ、右方向のみに負荷可能です。本体の長さは26センチとなっています。
デジタルトルクレンチよりも2倍の範囲で測定できる 見やすくシンプルな、ダイヤル式のトルクレンチです。目盛り式なので、直感で今どれくらいしめているかが一目瞭然です。 最近はデジタルトルクレンチもよく使われるようになりましたが、一般的なデジタルトルクレンチはトルクの範囲が10Nm代から80Nm代程度と、測定できる数値に限界があるのも実情です。 こちらの「トーニチ トルクレンチ DB200NS」は、20から200Nmまで計測できる超ワイドレンジ。アナログ製品なので、電池切れの心配もありません。ハードな現場でも長持ちする高耐久タイプとなっています。
ホイールナットに特化したトルクレンチ KTCは京都に本社がある機械工具メーカーです。どれも高品質で、日本を代表する作業用具と言えるでしょう。こちらの「ホイルナット用トルクレンチ WCMPA103」も、ユーザーに大変好評の1本で、 ホイールナット専門に使用するのであればこちらで十分です。設定トルクは103Nmで、締め付け方向は右回転のみなので逆回転は不可となっています。 こちらのシリーズは「WCMPA103」は設定トルクが103Nmで、主にトヨタ、ダイハツ車向き、「WCMPA085」は設定トルクが85Nmで、スズキや日産の軽自動車向き、「WCMPA108」は設定トルクが108Nmで、日産、ホンダ向きとなっています。
日産、ホンダ車のホイールならこちらのトルクレンチ こちらの「WCMPA108」は設定トルクが108Nmで、日産、ホンダ向きのトルクレンチです。 自動車のホイールナットに特化した、単能型トルクレンチなので目盛りなどはありません。 メーカーが指定したトルクになるよう、しっかり正確にしめられるので、プロにも大変好評です。 右回転のみ締め付け可能なので、逆ねじには対応していませんので注意してください。 本体の長さは42センチあるので、回している時に車やタイヤと手が当たってしまうこともありません。
世界各国で使われているエアコン用トルクレンチ TONE(トネ)は大阪に本社がある自動車や建築、土木機器を製造販売しているメーカーです。世界基準のクオリティーで、今やアジアや北米、ヨーロッパ、アフリカなど製品が各国で使用されています。 こちらのTONE 「スパナ形単能トルクレンチ」は、エアコンなどの冷媒を必要とする機械のフレア管継手、フレアナットの締め付け用のトルクレンチとして好評です。新冷媒対応です。 他にも、二面幅(ボルトの直径)が17mmでトルクが16Nmの「TSP16-17」や、二面幅が22mmでトルクが38Nmの「TSP38-22」、二面幅が29mmでトルクが75Nmの「TSP75-29」があります。
ボルトが傷つきにくいトルクレンチ 大阪のメーカーTONE(トネ)による、あらかじめセッティングしたトルク値での締め付けが可能なトルクレンチです。値は設定ノブを回すと目盛りが変化するようになっています。 手に優しく握りやすい形状で、設定した値になるとカチッという音がするのと同時に、手に軽いショックが伝わるので締め付け完了がわかるようになっています。 同シリーズで口開き範囲が17から38mmで、トルクが20から100Nmの「TMWM100」、 口開き範囲が27から48mmで、トルクが20から100Nmの「TMWM100W」、 口開き範囲が17から38mmで、トルクが25から115Nmの「TMWM115」、 口開き範囲が17から38mmで、トルクが50から150Nmの「TMWM150」、 口開き範囲が27から48mmで、トルクが50から150Nmの「TMWM150W」、 口開き範囲が10から27mmで、トルクが3から15Nmの「TMWM15」、 口開き範囲が27から48mmで、トルクが40から200Nmの「TMWM200」、 口開き範囲が10から27mmで、トルクが5から25Nmの「TMWM25」、 口開き範囲が17から38mmで、トルクが5から25Nmの「TMWM25W」、 口開き範囲が10から27mmで、トルクが10から50Nmの「TMWM50」、 口開き範囲が10から27mmで、トルクが15から60Nmの「TMWM60」があります。
目盛り式よりもトルク値が見やすいレンチ 持ち手の底にあるダイヤルを回してトルク値を設定するタイプの、プレセット形トルクレンチです。セットした値にトルクが近づくと、カチッと音がして手に軽い衝撃が伝わります。 同シリーズで、差込角が6.35mm(1/4インチ)でトルクが2から10Nmの「T2MN10」、 差込角が6.35mm(1/4インチ)でトルクが3から13Nmの「T2MN13」、 差込角が6.35mm(1/4インチ)でトルクが3から15Nmの「T2MN15」、 差込角が6.35mm(1/4インチ)でトルクが1から6Nmの「T2MN6」、 差込角が9.5mm(3/8インチ)でトルクが20から100Nmの「T3MN100」、 差込角が9.5mm(3/8インチ)でトルクが4から20Nmの「T3MN20」、 差込角が9.5mm(3/8インチ)でトルクが5から25Nmの「T3MN25」、 差込角が9.5mm(3/8インチ)でトルクが10から50Nmの「T3MN50」、 差込角が12.7mm(1/2インチ)でトルクが20から100Nmの「T4MN100」、 差込角が12.7mm(1/2インチ)でトルクが30から140Nmの「T4MN140」、 差込角が12.7mm(1/2インチ)でトルクが40から200Nmの「T4MN200」、 差込角が12.7mm(1/2インチ)でトルクが40から300Nmの「T4MN300」、差込角が12.7mm(1/2インチ)でトルクが10から50Nmの「T4MN50」などがあります。
ホイールナットの締め付けに便利なトルクレンチ トルクの設定が28Nmから210Nmと非常に幅広く、軽自動車のホイールからミニバンのホイールまで幅広い種類の車に対応できるトルクレンチです。設定した値で締め付けることができます。ソケットは19mmと21mmの2種類付属しているので、ほとんどの車で使用可能です。 本体は耐久性を考え1.4kgとやや重め、そして長さは47センチと長めになっています。右回転のみで逆回転はしませんので注意してください。タイヤ交換に便利な1本です。
タイヤ交換に便利なトルクレンチ 目盛りで締めたいトルク値をセットするタイプの、プレセット型トルクレンチです。 自動車修理のプロだけでなく、一般の型にも使いやすいよう希望のトルクになると、カチッと音がして手ごたえでわかるようになっています。差込角は12.7mm(1/2インチ)で、トルクは40から200N・mと広範囲の設定が可能です。 持ち運びに便利な専用ハードケースと、車種が変わっても対応できるディープソケット(17・19・21mm)、そして125ミリのエクステンションバーがついています。 同シリーズで、差込角9.5mmでトルクの測定範囲が5N・mから25N・mのトルクレンチと、差込角9.5mmでトルクの測定範囲が20から110N・mのトルクレンチもあります。
最適に締め付けができるホイール用トルクレンチ こちらは、トルクレンチ本体と、14mmと17mmのショートソケット、19mmと21mmのロングソケット、125mmのエクステンションバーがセットになって専用ケースに入っています。 ソケット差込角は12.7mmで、右回転のみですので逆回転はできませんので注意してください。 角利産業はエヴァンゲリオンデザイン工具も販売していて、トルクレンチはありませんが、エヴァンゲリオン2号機モデルのワイドモンキレンチとレンチプライヤがあります。
丈夫で長持ちの新冷媒用トルクレンチ こちらの「アサダ XP714 新冷媒用トルクレンチセット」は、17mm(四分の一インチ)、トルクが18N・mが1本と、22mm(八分の三インチ)、トルクが42N・mが1本の合計2本のセットです。 専用のケースに入っていますので持ち運びにも便利です。 フレアナットの締め付け不足による冷媒の漏れ防止に使用でき、こちらは新冷媒の32/R410A用となっています。旧冷媒用の2本セット「XP715シリーズ」も販売されています。
カラフルな単能トルクレンチで区別しやすい こちらは、ルームエアコンなどの室外機のパイプについている、フレアナットを締め付けるためのトルクレンチです。黄色のこちらはトルクが18Nmで、六角ボルトの二面幅が17ミリ、ヘッドの幅が38.5ミリ、厚みが7.5ミリ、工具全体の長さが22センチ、重さが356グラムとなっています。 他にも3種類あり、グレーの「TR・S2238N」はトルクが38Nmで、六角ボルトの二面幅が22ミリ、ヘッドの幅が38.5ミリ、厚みが8.5ミリ、工具全体の長さが23センチ、重さが395グラムとなっています。 ブルーの「TR・S2655N」はトルクが55Nmで、六角ボルトの二面幅が26ミリ、ヘッドの幅が55ミリ、厚みが9.8ミリ、工具全体の長さが28.5センチ、重さが520グラムとなっています。 レッドの「TR・S2975N」はトルクが75Nmで、六角ボルトの二面幅が29ミリ、ヘッドの幅が75ミリ、厚みが9.8ミリ、工具全体の長さが29センチ、重さが545グラムとなっています。
右回転も左回転も可能なデジタルトルクレンチ デジタル表示で大変見やすいデジタルトルクレンチです。現在どれくらいのトルクでしめているか、デジタル数値と、LEDライトで知らせてくれます。 LEDライトは6つの光の色が変わることで、到達度をお知らせします。右ネジにも左ネジにも両方対応しているので、これ1本で作業がはかどります。 こちらのシリーズは、差し込み角9.5ミリで測定範囲が1.5から30Nmのタイプと、差し込み角9.5ミリで測定範囲が3から60Nmのタイプと、差し込み角9.5ミリで測定範囲が6.8から135Nmのタイプと、差し込み角12.7ミリで測定範囲が6.8から135Nmのタイプとがあります。
デジタル表示で数値が見やすいトルクレンチ 日本が誇る京都の機械工具メーカー、KTCのデジタルトルクレンチです。グリップにパワーセンサーが搭載されたので、トルクの数値がより高精度になりました。 また、微妙な数値を計測できる「合否判定モード」や、何本ものボルトをしめる時に役立つ「オートクリアモード」、現在のトルクがすぐわかる「トラックモード」など、便利なモードも選べます。 設定したトルクの90%近くなると、本体から電子音が鳴ります。そして、設定したトルクに締め終わると、違った電子音が鳴って知らせます。
モンキータイプで使いやすいデジタルトルクレンチ 今しめているトルクが、リアルタイムにデジタルで表示されるデジタルトルクレンチです。 ボルトはしめ過ぎても、ゆるくても困ってしまいますよね。モンキーレンチのように手軽に使えて、設定したトルクの9割までしめられたらLEDが点滅して、「ピッピッピッ」と音が鳴る便利なデジタルトルクレンチです。 京都機械工具株式会社が開発した、ボルトのサイズが変わっても、ボルトの中心位置が変わらない専用ヘッドを使用しているので、高い精度でボルトが大きいものも小さいものも測定値どおりにしめつけることが可能です。
比較一覧表
まとめ
トルクレンチには、さまざまな種類があることがわかりました。見やすいデジタル式や、ヘッド部分が交換できるタイプなど色々あります。あまり設定値が大きいものを選んでも、金額が高かったり重かったりしてしまいますので、自分の作業にあったトルクレンチを選ぶようにしましょう。