小麦粉など粉類を使う料理のレシピには「粉をふるっておく」「粉をふるいながら入れる」といった工程があります。そんなときに役立つのが「粉ふるい」。
粉ふるいは一部が網目状になっており、振ることで細かくなった粉が出てくる仕組みのキッチン道具。あると便利ですが、わざわざ用意しておかなくても身近にあるアイテムを使うことで代用可能です!
そこで今回は、粉ふるいの代用品を「定番編」と「番外編」に分けて7つ紹介。思いもよらないアイテムも粉ふるいの代用として使えます。
また、2WAY以上の使い道があるおすすめ商品もピックアップしました。粉ふるいを準備しておきたいという場合はこちらも参考にしてくださいね。
料理で粉ふるいを使った工程が必要な3つの理由
料理を作る際、粉をふるっておく工程は必要?粉をふるっておくといい理由は?と疑問に思うことがあるのではないでしょうか。まずは、粉ふるいを使った工程が必要な3つの理由をお伝えします。
- 異物の混入防止のため
- ダマ防止のため
- 空気を入れるため
粉類をたくさん使う料理の場合は、粉をドバっと入れてしまうとゴミなどが入っていても見つけるのは困難です。また粉ふるいの工程をしなかった場合は、ダマができてしまい食感が良くないなど仕上がりに影響が出る場合も。
粉をふるっておくことで空気を含ませることができるため、ふんわりと仕上がるというメリットもありますよ。
粉ふるいの工程が必要な料理は? ■お菓子やホワイトソース
粉をふるっておくといいと言われているのは下記のような料理です。
- ケーキ
- クッキー
- パン
- ピザ
- お好み焼き
- ホワイトソース
ケーキ・クッキーなどのお菓子は、粉をふるうことで空気を含むためサクサクした食感になります。パンやピザは出来上がりがふんわりするでしょう。
小麦粉とベーキングパウダーなど複数の粉類を混ぜ合わせて使うときは、ふるうことで簡単にしっかり混ぜることができるというメリットが。粉砂糖などを使う場合も、きめが細かくきれいに仕上がります。
また小麦粉を使うホワイトソース・お好み焼きなどはダマにならず、なめらかで口当たりのいい食感に。ひと手間かけることでおいしい料理ができますよ。
ざる状のキチングッズがおすすめ!粉ふるいの代用アイテム定番編4選
粉ふるいの代用品は、粉ふるいと同じように網目状になっているアイテムが使いやすいでしょう。おすすめの代用品を【定番編】として下記に挙げてみました。
どのアイテムも、100均などで手軽に購入可能ですし、家に準備されていることの多い定番のキッチン道具です。粉ふるいを持っていなくても、充分代用できるでしょう。
粉ふるいの代用としての良い部分や使いう際のポイントなどを交えながら、ひとつずつ紹介しますね。
【定番編】粉ふるいの定番代用品その1:ざる
大きさや網目の細かさのバリエーションが豊富な「ざる」は粉ふるいの代用品として便利です。料理中も使う場面が度々あり、常備されていることが多いアイテムと言えます。
たくさんの粉をふるいたいときは、全体のサイズが大きいものを選ぶといいでしょう。間口が広い分、粉が入れやすいのも良い点です。また、ダマがなくきめの細かい粉にしたい場合は、網目が細かいざるを選んでくださいね。
注意したいポイントは、横まで網目になっているところ。ふるっているときにこぼれやすいので、その点は気を付けてくださいね。
【定番編】粉ふるいの定番代用品その2:茶こし
あたたかいお茶を入れる際に使う「茶こし」も粉ふるいの代わりに使うことができます。網目が細かくゴミなどの混入を防いだり、きめ細かい粉を作るにはぴったり。
使い勝手の部分では、取っ手が付いているとさらに使いやすいでしょう。
とは言え、茶こしはサイズが小さいため、たくさんの量の粉をふるうには時間と手間がかかってしまいます。そのためケーキなどの仕上げに粉砂糖をかけたり、ソースに使う小麦粉をふるうといった少量の粉をふるう場合に重宝しますよ。
【定番編】粉ふるいの定番代用品その3:アク取り
鍋や煮物のアクを取るために使う「アク取り」もザル状になっている面があるため、粉ふるいの代用として使うことができます。
持ち手も長くしっかり持つことができるので、ふるいやすいでしょう。アク取りの網目の大きさは、細かいものから少し粗目のタイプまでさまざまありますが、粉ふるいとして使うなら細かめのタイプがおすすめです。
茶こし同様、網の部分は小さめなので大量の粉ではこぼれてしまうことが。少量の粉をふるうときに使うようにしてみてくださいね。
【定番編】粉ふるいの定番代用品その4:味噌こし
粉ふるいの代用品として、味噌を溶かすために使う「味噌こし」も使うことができます。持ち手が付いていたりある程度の深さがあるので、粉をふるう際使い勝手が良いでしょう。
ですが味噌こしの中には網目が粗めのタイプもあります。粉ふるいにはできるだけ目の細かい網目がおすすめなので、確認してから使うようにしてくださいね。
思いもよらないアイテムが代用可能!粉ふるいの代用アイテム番外編3選
ここからは粉ふるいの代用として、ざる状のアイテムが見つからない場合でも使える代用品を番外編として3つ紹介します。
3アイテムとも粉ふるいの形状とは全く違いますが、空気を含ませることができるため粉をふるったときと同じように仕上がるというわけなのです。それでは、それぞれの使い方やポイントをお伝えしますね。
【番外編】粉ふるいの代用品その1:泡立て器
生クリームやメレンゲ作りなど、混ぜ合わせることが得意な調理器具である「泡立て器」も粉ふるいの代用品として使えます。
ボールに入れた粉類を泡立て器で混ぜるだけで空気を含ませることができるので、普段どおりの泡立て器の使い方で問題ありません。
注意したい点は、混ぜる際の粉の飛び散り。電動で混ぜると粉が飛び散ってしまうことがあるので、手動タイプの泡立て器を使うのがおすすめです。
【番外編】粉ふるいの代用品その2:フードプロセッサー
野菜のみじん切りやハンバーグを作る際に活躍する「フードプロセッサー」が粉ふるいの代わりとして使えます。
野菜のみじん切りなどと同様に、粉を本体容器の中に入れてスイッチを入れるだけです。攪拌(かくはん)するのは数秒~10秒程度でOK。
こちらも空気が含まれることで、粉ふるいをしたときと同じ効果があります。楽で時短にもなるので、フードプロセッサーを持っているならおすすめです。
【番外編】粉ふるいの代用品その3:ビニール袋・ジップ袋
食材の冷凍などに使える「ビニール袋やジップ袋」も粉ふるいの代わりのアイテムとして活用できます。
粉をふるう方法は、ビニール袋やジップ袋に粉を入れて口を閉じ数十秒振るだけと簡単!コツは「袋に空気を入れて膨らませた状態で振ること」「口をしっかり閉じておくこと」の2つです。
そうすることで、空気をしっかり含ませてサラサラの粉になるでしょう。粉を入れるときは、スケールに袋をセットしておけば、量を測ることもできて洗い物も少なくて済みますよ。
粉ふるいを購入するなら他の使い方もできるタイプが便利! おすすめの粉ふるい2選
粉ふるいがない場合は代用品でも充分です。とはいえ、お菓子作りや手作りソースなどたくさんの料理に挑戦したい!といった場合は、専用の粉ふるいも準備しておきたいのではないでしょうか?
そんなときは、2WAY以上の使い方ができる粉ふるいがあると便利です。ここからは、機能性に富んだアイテムを2つ紹介します。
おすすめの粉ふるい① ■裏ごし器と兼用タイプ
MamaCook ママクック ふるい&うらごし
裏返すことで裏ごしもできる、粉ふるいです。
粉ふるいと裏ごしができる2WAYなので、網目は細かめで容量も多いのが特徴。持ち手が付いていたり、ボールにセットして使えるので、使い勝手のいいタイプとなっています。
おすすめの粉ふるい② ■保存できるカップタイプ
CakeLand粉糖ふりタイガークラウンNO.81
目盛りとふたが付いているので、計量・粉ふるい・保存までこれひとつで完結。薄力粉・強力粉・片栗粉など料理で使う粉類全般に使用可能です。
細かめの粉にできると口コミでも定評があり、揚げ物やムニエルなどに小麦粉をまぶすときも便利。使い終わったらふたをするだけで、そのまま冷蔵庫などに保管しておけて重宝します。