「パントリーのどこにしまったかな?」「何で我が家のパントリーはこんなに使いにくいんだろう?」憧れのパントリーを設置したものの、ゴチャゴチャだと見るたびにウンザリしてしまいますよね。
今回の記事ではパントリーの種類ごとに収納実例を紹介!あなたのお家のパントリーに合わせた上手な収納方法がきっと見つかるはずです。
記事後半ではキッチン収納を増やす方法やパントリーのスッキリを維持させるコツも紹介しました。
見ているだけでウキウキする素敵なパントリーを作り上げましょう。
お家のパントリーはどのタイプ?まずはパントリーの種類を確認!
パントリー収納を見直す前に、ご自宅のパントリーの種類をしっかりと把握しましょう。パントリーには主に背面収納型とウォークイン型の2種類があり、タイプによってどんなものの収納に適しているのか異なります。
なかなかパントリーの収納が思うようにならないのは、ご自宅のパントリーに適した収納ができていないからかも?
まずは背面収納型のパントリーとウォークイン型のパントリーの特徴、メリット・デメリットを紹介します。
■背面収納型のパントリー
キッチンの壁に備え付けてある棚タイプのパントリー。LDKの場合リビングから丸見えになることが多く、扉が付いているのが一般的です。
主に食品ストックや食器を置きますが、奥行きがあればペットボトルなど飲み物ストックの収納も可能。
■メリット:キッチンにいながら、振り向くだけで食器やストックを取り出すことができる。
■デメリット:ウォークイン型に比べ収納力は低い。料理中などは扉の開け閉めがめんどくさい。
キッチンから移動することなく収納を管理できとても便利。しかし収納力は限られる場合が多く、入れるものをしっかりカテゴリー分けする必要があります。
忙しいときの扉の開け閉めはたしかに面倒ですが、扉があることで目隠しになるのは嬉しいですよね。
■ウォークイン型のパントリー
キッチンの近くに1畳~3畳程度の小部屋として設置されます。すぐに出入りできるよう扉はつけません。食品ストックや食器だけでなく日用品のストック、防災用品などの収納も可能です。
■メリット:収納力の大きさ
■デメリット:どこに何を置いたか分からなくなりやすい。換気が必要。
バツグンの収納力を持つウォークイン型。しかしその収納力をデメリットにしないためには背面収納型以上にカテゴリー分けが重要です。湿気や臭いをこもらせないために換気にも気を付ける必要があります。
パントリー上段の収納術 持ち手つきのケースが正解!期限の長いアイテムを収納
どのような種類のパントリーでも、上段には取り出しやすい持ち手つきの収納アイテムを使うのがダンゼンおすすめです。
収納するものは重量が軽く保存期限の長いもの
■パスタや缶詰、ふりかけなどのストック
■ラップやキッチンペーパーなど日用品のストック
これらを収納すると良いでしょう。
■取り出しやすさとスッキリさを両立!
KEYUCAのストッカーを使用したまさにシンデレラフィットなパントリー上段。1つの棚の中でストッカーの高さを合わせると素晴らしい統一感が生まれます。
こちらは1.4畳のパントリーだそうですが、背面収納型のパントリーでもマネできる収納術ですよね。
■持ち手にデザイン性のあるケースで見栄えよく
持ち手にデザイン性のあるケースを選ぶことで、シンプルながらも見栄えするパントリーとなっています。
収納品の目印をケースの右上で統一しているところもぜひマネしたい!全体の統一感を生むために細かい作業も抜かりなく行いましょう。
■持ち手つきのトタンボックスで生活感を消す
「生活感を出したくない」という方におすすめなのがトタンボックス。トタンは重厚感と軽さを両立しており、持ち手つきを選べば上段への収納も簡単です。
ナチュラルな木製ケースとの相性もよく、取り入れるだけで一気にあか抜けます!
■カップボードは小ぶりなケースで統一
持ち手がスッキリしているケースなら「持ち手の出っ張りで扉が閉まらない」という悩みもなし!
こちらのケースはセリアの「シンプルストレージ」という商品で、ワイドとスリムを使っているそう。白で統一することでステンレスワイヤーラックが素敵なアクセントになっています。
パントリー中段の収納術 メインとなる棚はインテリアも重視して
背面収納型、ウォークイン型どちらにしても中段はメインとなる棚。1番目に入る部分なのでインテリアも重視しましょう。
収納するものは使用頻度が高いもの
■毎日使う食器や調理器具
■よくつめ替える調味料のストック
これらは手に取る回数が多いので、取りやすい中段への収納がおすすめです。
■ホワイト収納の中央を主役に
ホワイトでまとめた収納の真ん中をデザイン性の高い調理器具やカゴでまとめれば、一気にインテリア性が向上。
これなら統一感はそのままに、見せるアイテムを変えることでインテリアの幅も広がるため初心者さんにもおすすめの収納術です。
■木製の食器や土鍋で和テイストにもマッチ
外国のお家のようなパントリーも素敵ですが、こんな和テイストのパントリーにも憧れます。どこか懐かしさを感じ、温かみのあるパントリー。
土鍋や寿司桶だけでなく木製の収納ボックスを配置することで和テイストが違和感なくマッチしていますよね。
■収納力だけじゃない!おしゃれ心も溢れるパントリー
右側の棚はファイルボックスやカゴで高い収納力を実現。左側は見ているだけでほっこりするホーロー鍋で、収納力だけでなくおしゃれなインテリアも実現されています。
鍋は見えないところに収納しがちですが、ホーロー鍋ならこんな風に主役にするのがおすすめです。
■100均商品で収納力とオシャレを両立
こちらはダイソーの商品、布袋つきで550円だそう。「バスケット収納を取り入れたいけど、中身が見えるのがちょっと」という思いもありますよね。布袋があれば少しくらい中身がゴチャついても大丈夫!
アイアンと布袋、黒白のコントラストもおしゃれ見えに一役買っています。
■センスの良いグラスは吊るして収納力もキープ
素敵なグラスの収納場所に困っているのなら、こちらの収納術がおすすめです。
重ねた食器の上に吊るすタイプのワイヤーラックをON。キラキラと輝くグラスが主役になっています。食器の上という意外なデッドスペースを上手に利用したアイデア収納ですよね。
■不織布バッグでオシャレと収納を見事に両立
このシックなグレーの収納アイテムは不織布のバッグなんだとか。投稿者の@ma_home0211さんはシリアルをパッケージごと収納しているそう。
この方法なら「毎日使うから出しておきたいけれど、パッケージがちょっと」というアイテムも簡単に馴染ませることができますね。
パントリー下段の収納術 キャスターつきのボックスで重い物でも取り出しやすく
パントリーの下段は背面収納型とウォークイン型で用途が異なります。
収納スペースの多いウォークイン型ではお米や飲料のストックなど、重量のある食品ストックを置けるでしょう。キャスター付きの収納で取り出しやすさを重視した収納が正解です。
一方、背面収納の場合は引き出しが付いていたり、ゴミ箱を置くためのスペースが設けられたりしていることが一般的。デッドスペースを活用して備えつけの収納も上手に利用できるアイデアを紹介します。
■キャスターがあれば重量たっぷりお米の扱いもラク
持ち上げるのもひと苦労なお米袋。しかしこんな風にキャスター付きのラックに乗せれば移動もラクラクです。
お米はストックの量も多くなりがちなので、しっかり載せることができるワイドなラックを選びましょう。
■ステンレスワゴンでアクセントをプラス
広めの下段もしっかり活用している実例。使用頻度が低くても取り出しにくいのは困りもの。キャスターつきのワゴンならいつでもスッと取り出せますね。
ナチュラルテイストでまとめたパントリーにステンレスワゴンというセンスが光っています。
■毎日使うゴミ箱にキャスターはマスト!
ウォークイン型でも背面収納型でも、パントリーの下段にゴミ箱を置いている方は多いと思います。毎日使うゴミ箱。ぜひキャスターつきにして簡単に出し入れできるようにしましょう。
2枚目の画像のように、ゴミ箱後ろにつっぱり棒でゴミ袋を収納しておくアイデアも真似したいですね。
■キャスターを後付け!便利すぎる100均アイテム
ダイソーの「ピタッとキャスター」というこちらの商品。粘着テープで貼りつけるだけで簡単にキャスターつき収納ボックスを作れる優れものです!
耐荷重は8kg。「新しくキャスターつきのケースを買うのはなぁ…」という方にぜひ試してほしい便利アイテムです。
■深めの引き出しは上部も無駄にしない
背面収納の引き出し、1番下は深型が一般的です。背の高いものを収納しやすい深型引き出しですが、上部の空間も無駄にしたくないですよね?
@guutarankoさんのようにシンク用スライド棚を使えば引き出し上部もしっかり活用!全て100均で準備できるのも嬉しいですね。
■カラーボックスですき間も有効活用
左側の棚はニトリのカラーボックスを使って作ったものなんだとか。まるで備え付けの家具のようにピッタリです!
こんな風にすき間を上手に使えると収納の幅は一気に広がりますよね。採寸が正確なほどシンデレラフィットが近づきますよ。
■DIYで使いやすい引き出しに変える
作りつけ収納の場合「収納がうまく使えない」という場面にも遭遇しがち。しかし@moon_ismartさんはレールを外すという思い切った方法で、使いやすい収納へ変身させることに成功しています!
「何だかしっくりこない」というときはしっかり採寸して、DIYに挑戦してみるのも良いですよね。
パントリーが小さくても平気!簡単DIYでキッチン収納を増やす
ご自宅のパントリーが小さくてもキッチン用品の収納や整理をあきらめる必要はありません。便利アイテムやDIYでキッチン用品を収納する場所を増やすことは可能!
キッチンで上手に収納を増やしている実例3つを紹介します。
■こんなの欲しかった!すき間を大活用できる便利アイテム!
わずか10cmというすき間を活用した収納ラック!これならどんなご家庭でも収納を増やすことが可能ですよね。
こちらの商品はベルメゾンの「リバーシブルキッチン隙間ワゴン」。幅はなんと10、15、20、30cmの4種類!すき間を上手に活用して収納上手を目指しましょう。
■壁かけの棚とリンゴ箱でナチュラル収納を増やす
壁にかけられる棚とリンゴ箱、カゴやトタンラックで上手に収納とインテリアスペースを増設しています。
リンゴ箱は通気性も良く丈夫。中古なら2000円前後で購入できるので、お手軽に収納を増やしたいときにぜひ試してみてほしいアイテムです。
■キッチン上部もしっかり活用
棚が置きづらいキッチンではぜひ参考にしたい収納アイデア。アイアンの吊り棚を設置して換気扇の上も使えばグッと収納が増えますよね。
吊り棚は一般的に耐荷重が低めです。キッチンペーパーや乾物など、軽いものを収納するようにして下さいね。
ゴチャつきとさよなら!パントリーのスッキリを維持するルール
収納力が自慢のパントリーですが、スッキリを維持するには守るべきルールがあります。
逆に言えばこのルールを守れていれば「手がつけられないくらいものが溢れる!」という状態にはなりませんよ。
最初は少し大変かもしれませんが、ルーティン化すればこちらのもの!いつもスッキリのパントリーを目指しましょう。
パントリー収納のスッキリを維持するルール ■1.収納ボックスごとにカテゴリー分けする
収納するもののカテゴリー分けは最初に必ず行いましょう。「どこに入っているか分からない」という状態こそ、雑多になってしまう最大の原因です。
カテゴリー分けは最初はざっくりでOK。たとえば
■お菓子
■調味料のストック
■調理器具
など、ざっくりと分けて1つの収納ボックスに入れましょう。
最初に収納ボックスをカテゴリー分けすると「このカテゴリーは大きめの収納ボックスがいい」ということも分かってくるので、ご家庭に合った収納ができあがっていきますよ。
カテゴリーが分かれているとストックの管理がとてもラク!まずは1収納ボックス1カテゴリーを徹底させましょう。
パントリー収納のスッキリを維持するルール ■2.収納ボックスに入りきらないストックは持たない
収納ボックスをカテゴリー分けしたら、そのボックスに入りきらないストックは持たないようにします。いくら大きなパントリーとはいえ、スッキリ収納できる量には限界があるからです。
スーパーで思いがけず特売に出会うとついつい買いだめしたくなるもの。しかし決めた収納に入りきらないストックは適当な場所へ。するとどこに置いたのか分からなくなり、結局忘れて使わないというループになりがちです。
収納ボックスに入るだけのストックにすることで最後まで使いきることができるので、スッキリとしたパントリー収納を維持できますよ。
パントリー収納のスッキリを維持するルール ■3.ホワイトボードやコルクボードですぐメモできる状態に
ホワイトボードやコルクボードをパントリーの扉や壁に設置して、すぐにメモができる状態にしておきましょう。買い足す必要のあるストックに気づいたらすぐ!そのメモに書き足します。
買い物前にじっくりとパントリーを確認できればいいですが、忙しい毎日ではなかなか難しいもの。この方法なら買い物前にメモをパッと取って持って行けばいいだけです。
アナログですが無駄買いと買い忘れを防止できる昔ながらの便利な方法。もちろんメモの場所も最初にしっかりと決めておきましょうね。
パントリー収納のまとめ
パントリーの上手な収納方法をまとめると次のようになります。
背面収納型とウォークイン型で共通
■上段:期限が長く軽いものを、持ち手つきのケースで収納。
■中段:最も使用頻度が高いものを、インテリアも重視しながら収納。
■背面収納型の下段
すき間を活用して引き出しを設置する。備えつけの引き出しなら引き出し上部の空間も使う。
■ウォークイン型の下段
使用頻度が少なめで重量のあるものを、キャスターつきの収納アイテムで収納。
パントリーだけでは収納が足りない場合、キッチンのスペースを生かして収納を増設するDIYにもぜひ挑戦してみてほしいです。
せっかく作ったパントリー。紹介したスッキリを保つルールも参考にして、お気に入りの空間の1つにしてみてくださいね。