寒い冬、暖房をつけているのにお部屋がちっともあたたまらないと感じたことはありませんか?暖房の設定温度を上げるのもいいですが、在宅ワークなどでおうち時間が増えるなか、暖房の使いすぎによる電気代も気になります。
そこで注目したいのが窓の防寒対策。窓の防寒を行うことで、お部屋があたたまりやすくなり、省エネにもつながります。
今回は、窓の防寒対策を特集!みんながやっている9つの防寒対策をメリット・デメリットとともに解説していきます。おすすめの商品や100均で買える窓の防寒対策グッズも見ていくのでぜひ参考にしてください。
おうち時間が長くなるなか重要な窓の防寒対策 冬を快適に過ごすには窓の防寒対策が大事!
外気が触れる壁や天井など、冬に室内が冷える原因はいろいろありますが、とくに影響が大きいのが窓。窓は壁にくらべ厚みがなく、断熱材も入っていません。冬場には50%以上もの熱が窓から流出していると言われています。
また、室内のあたたかい空気が窓ガラスで冷えると、冷気が床面に降下する「コールドドラフト」と呼ばれる現象が起こり、足元が冷える原因にも。コールドドラフトによって天井と床で5℃以上の温度差が生まれることもあります。
寒い冬にお部屋で快適に過ごすには、窓の防寒が重要です。暖房効率を高めて節電にもつながるためきちんと対策を行いましょう!
みんながやっている窓の防寒対策① 断熱シートを貼る
断熱シートは、窓とシートのあいだにできる空気の層によって部屋に伝わる冷気シャットアウトしてくれる便利なアイテム。冬に気になる窓の結露防止にも役立ちます。
おしゃれな柄が入っているものやすりガラス、オールシーズン用などさまざまな種類がありますが、冬用はプチプチ緩衝材の3層タイプのものが一般的。シートの厚みがあるほど室内の熱が窓から逃げにくくなります。
ただし、ワイヤー入りの網入りガラスなど一部の窓には対応していない商品も。貼ることで窓ガラスが割れるおそれもあるので、よく確認してから購入しましょう。
窓の防寒対策① ■断熱シートによる防寒のメリット・デメリット
【メリット】
・手軽だがそれなりの効果が期待できる
・1,000円〜3,000円ほどと比較的低コスト
・結露対策にもなる
【デメリット】
・厚みのあるタイプだと光を通しにくい
・見た目を損なうものもある
窓の防寒対策におすすめの断熱シート1 ■約3.5mmの空気層が冷気をシャットアウト!
ニトムズ
窓ガラス断熱シート フォーム
3層になった約3.5mm厚の空気層でしっかり窓ガラスからの冷気を遮断してくれる断熱シート。見た目のプチプチ感はやや気になりますが、窓の防寒対策に優れた効果を期待できます。
窓の防寒対策におすすめの断熱シート2 ■水やテープいらずで手間なく貼れる
アール
マドピタシート
水やテープを使わないで貼れる全面粘着タイプの断熱シート。霧吹きなどがいらず手間なく貼れるので、面倒な作業がニガテという方にぴったりです。
3層構造になっていて、空気層が高い断熱効果を発揮。また、紫外線も約90%カットしてくれるためオールシーズン活躍します。
レース調のネコなどかわいい柄がラインナップされているため、断熱シートの見た目が気になるという方にもおすすめです。
窓用断熱シートのおすすめ人気比較ランキング15選【夏冬オールシーズン効果的】 | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/1139窓用断熱シートは、自宅内の暖かい空気を逃がさないようにするために効果的であり、暖房効率をあげるため節電効果も期待できます。そこで、おすすめの窓用断熱シートを15点、選び方も合わせてランキング形式で紹介します。
みんながやっている窓の防寒対策② 窓にプチプチを貼る
プチプチは、ワレモノなどの緩衝材として梱包によく使われるアイテム。家にプチプチがあまっていれば、断熱シートの代わりにプチプチを窓に貼るだけでも一定の効果を期待できます。
設置の際は先に窓にマスキングテープを貼り、その上からプチプチを両面テープで貼るのがおすすめ。窓にあとが残りにくくなります。また、ガラス部分だけでなくサッシ部分まで覆ってあげるとより高い保温効果が期待できますよ。
窓の防寒対策② ■プチプチによる防寒のメリット・デメリット
【メリット】
・プチプチが家にあれば0円で対策できる
【デメリット】
・見た目がよくない
・日光が入りにくく部屋が暗くなる
・断熱シートにくらべるとやや効果が低い
みんながやっている窓の防寒対策③ 隙間テープ
窓から隙間風が入ってきて寒いという場合は、気密性を高める必要があります。そこでおすすめなのが隙間テープによる防寒対策。サッシと窓枠のあいだにできる隙間をテープでふさぐことで冷たい隙間風の侵入を防いでくれます。
隙間テープを貼るときは、なるべく隙間ができないようにぴったり貼るのがポイント。たとえばサッシの戸当たりに貼るなら、途中で切ってつなぐようなことはせず、上から下までピンと伸ばしてまっすぐに貼りつけると効果的です。
また、隙間テープを貼ることで窓に引っかかって開閉を妨げる場合もあるので注意。レールなどには厚みが少ないものを使うといいでしょう。
窓の防寒対策③ ■隙間テープによる防寒のメリット・デメリット
【メリット】
・手軽に隙間風対策ができる
・100均でも手に入り低コスト
【デメリット】
・窓全体の防寒はできない
窓の防寒対策におすすめの隙間テープ1 ■たっぷり使えるお徳用2巻パック!
ニトムズ
すきまテープ 2巻パック
たっぷり使える2巻パックの隙間テープ。フィルム入りで貼りやすく、はがすときもかんたんです。
窓の防寒対策におすすめの隙間テープ2 ■空洞構造で最小0.3mmの幅に使える
ティ・エム・シー
スキマプロテクトOタイプ
建材用のウレタン素材メーカーが手がける隙間補填材です。一般的な隙間テープとちがい、なかを空洞化させたTPU素材で隙間をふさぐ仕組み。最小0.3mmまで薄くなるため開け閉めの際に引っかかりにくいのがポイントです。
みんながやっている窓の防寒対策④ 窓際に断熱ボードを立てる
窓際に断熱効果のあるボードを立てかけるという方法もあります。
よく使われるのは、「スタイロフォーム」と呼ばれる建物に使用される発泡プラスチックの断熱材や、養生などに使われるプラスチック製のダンボール「プラダン」。また、折り目や倒れ防止脚がついた専用のボードもあります。
ボードをフェンスのように立てかけるだけなので、とにかく手軽に防寒を行いたい方におすすめです。
窓の防寒対策④ ■断熱ボードによる防寒のメリット・デメリット
【メリット】
・設置がラク
【デメリット】
・窓全体を覆わない場合効果はやや低くなる
窓の防寒対策におすすめの断熱ボード ■吸盤で窓に固定できるのも便利!
ニトリ
冷気ストップボード
ニトリで販売されている冷気ストップボード。8mmの厚さで窓からの冷気をしっかりブロックしてくれます。吸盤つきで窓に固定できるのもポイント。エアコンの風があたって倒れてイライラするということも少ないでしょう。
みんながやっている窓の防寒対策⑤ プラダンなどで内窓をDIYする
プラダンなどを使って簡易的な内窓をDIYする方もいます。窓に直接貼りつけるよりも見栄えよく仕上がるので、景観も保ちつつ防寒対策を行いたい場合は挑戦してみるのもいいでしょう。
また、ホームセンターなどでは内窓製作キットも販売されています。
窓の防寒対策⑤ ■簡易的な内窓による防寒のメリット・デメリット
【メリット】
・見た目を損なわない
・比較的高い効果が期待できる
【デメリット】
・手間がかかる
みんながやっている窓の防寒対策⑥ カーテンを見直す
窓の防寒対策にはカーテンの見直しも有効です。具体的には、以下のような対策を行うといいでしょう。
【カーテンによる防寒対策】
・厚手のカーテンにして窓からの冷気をシャットアウトする
・カーテンの丈を長くして下からの冷気の侵入を防ぐ
・窓幅より大きめのカーテンにして、両サイドをレースカーテンのレールに引っ掛けてコの字にし横からの冷気を防ぐ
・カーテンボックスを取りつけて上からの冷気を防ぐ
窓の防寒対策⑥ ■カーテンによる防寒のメリット・デメリット
【メリット】
・見た目を損ねず窓の防寒対策ができる
・長く使用できる
【デメリット】
・カーテンを買い替えると費用がかさむ
窓の防寒対策におすすめのカーテン ■高密度の生地が冷気をシャットアウト!
くれない
K-wave-D-plain
生地を高密度に織り込んだ遮光カーテンは、断熱性にすぐれ窓の防寒対策にも役立ちます。こちらは、遮光率99.99%を誇る一級遮光カーテン。40色の豊富なカラーバリエーションでお部屋の雰囲気にマッチするものを選べます。
裏地にもう一枚遮光カーテンを縫いつけて二重縫製にするオプションが選べるのもポイント。カーテンと裏地のあいだに空気の層ができてより高い断熱効果が期待できます。
みんながやっている窓の防寒対策⑦ 断熱カーテンライナーを使用
断熱カーテンライナーは、カーテンと窓のあいだに取りつけて使う窓の防寒グッズ。カーテンとおなじ要領で設置できて手軽なうえ、コストもそれほどかからないのが魅力です。
設置の際は、裾を少し長めに垂らすのがポイント。カーテンの下から冷気が入り込むのを防いでくれます。
また、冷気だけでなく熱気の侵入も防いでくれるので、夏の冷房効率アップにも効果的。オールシーズン活用できます。
窓の防寒対策⑦ ■断熱カーテンライナーによる防寒のメリット・デメリット
【メリット】
・手軽
・それほどコストがかからない
・カーテンを閉めれば見た目が気にならない
・一年中つけっぱなしでOK
【デメリット】
・使いはじめなどはビニールのニオイが気になる場合もある
窓の防寒対策におすすめの断熱カーテンライナー ■抗菌・防カビ加工もうれしい
明和グラビア
断熱カーテンライナー
採光性が高いクリアタイプの断熱カーテンライナー。抗菌・防カビ加工が施されているので、結露によるカビの発生を抑え清潔に使用できます。
みんながやっている窓の防寒対策⑧ 窓用ヒーターを使う
窓の防寒には窓用ヒーターを使うのもいいでしょう。窓用ヒーターは窓をあたためることに特化した暖房器具。窓からの冷気をシャットアウトして暖房の効きをよくしたり、コールドドラフト現象による底冷えを防いだりできます。
窓の防寒対策⑧ ■窓用ヒーターによる防寒のメリット・デメリット
【メリット】
・設置や取り外しがかんたん
・インテリア性を損ねない
【デメリット】
・導入コストがかかる
・電気代がかかる
・季節外は使わないため収納場所が必要
窓の防寒対策におすすめの窓用ヒーター ■すっきりしたデザインで置き場所を選ばない
森永エンジニアリング
森永ウインドーラジエーター定尺タイプ
インテリアになじむシンプルなデザインが魅力の窓用ヒーター。1日8時間使用しても電気代約21円と省エネ設計なのが魅力です。在宅ワークなどで毎日使う方でも気兼ねなく使用できそうですね。
みんながやっている窓の防寒対策⑨ リフォーム
本格的に窓の防寒対策を行いたい場合は、リフォームも検討しましょう。代表的な方法としては、「断熱ガラスに交換する」「二重窓にする」「樹脂サッシに交換する」の3種類があります。
窓の防寒対策:リフォームの種類1 ■断熱ガラスに交換する
2枚のガラスのあいだに空気層が設けられたペアガラスなど、断熱ガラスに交換する方法。断熱ガラスは外気の影響を受けにくいのが特徴です。
現状のサッシをそのまま使うので比較的手軽なリフォームになります。
窓の防寒対策:リフォームの種類2 ■二重窓にする
既存の窓にもうひとつ窓をプラスし、二重窓にする方法です。中間に空気の層ができるため部屋の気密性や断熱性が高まります。防音性や防犯性が高まることもメリットです。
ただし、窓を2回開け閉めしないといけないなどのデメリットもあります。
窓の防寒対策:リフォームの種類3 ■樹脂サッシに交換する
古いタイプのアルミサッシを使っている場合、熱を伝えにくい樹脂サッシに交換することで断熱効果を高めることができます。
ガラスだけでなくサッシもいっしょに交換して窓全体をリフォームするとさらに強力に防寒できるでしょう。
サッシ枠のみの交換で済む場合は5万円ていどでリフォームできますが、老朽化で窓周囲の外壁も一度壊す必要がある場合は大掛かりなリフォームが必要です。
窓の防寒対策⑨ ■リフォームのメリット・デメリット
【メリット】
・防寒対策として効果が高い
・見た目を損なわない
【デメリット】
・費用が高い
安く窓の防寒をしたい方は100均もチェック! 窓の防寒グッズ100均にはどんなものがある?
窓の防寒対策にはさまざまな方法がありますが、ダイソーやセリアなどの100均でも防寒対策グッズが手に入ります。あまりお金をかけずに防寒対策を行いたいという方はぜひチェックしてみましょう。
100均で買える窓の防寒グッズ① ■断熱シート
窓用断熱シートはダイソーなどの100均でも販売されています。
なかには柄つきの商品もあります。窓にプチプチを貼ると防寒対策にはなりますが、部屋の雰囲気を損ねてしまうのが難点。かわいい柄の入ったものならプチプチタイプでも楽しく取り入れることができそうですね。
100均で買える窓の防寒グッズ② ■隙間テープ
窓からの隙間風対策に便利な隙間テープも100均で購入可能。100均でも太さのちがうさまざまな種類が手に入ります。
100均で買える窓の防寒グッズ③ ■断熱用のボード
窓の前に立て掛けて冷気の侵入を防ぐボードも100均で手に入ります。こちらは、ダイソーの「あったかボード」という商品。30cmの高さが300円商品、50cmの高さのものが500円商品で売られています。