赤ダニはコンクリートにつく害虫。外壁やベランダ、植木鉢によく発生します。
血を吸われることはありませんが、体液に触れるとかゆみや湿疹、アレルギーの原因になるので早めに駆除しましょう。
本記事では、駆除方法と予防対策を解説しています。
専門家監修の詳しい解説は、下記の記事で解説しています。
タカラダニの駆除方法7つ!被害と予防対策は?【プロ監修】 | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/685あなたはタカラダニを知っていますか? タカラダニは気持ち悪い害虫で知られているため、見つけたら駆除したい方も多いはずです。タカラダニを家の敷地内で見つけたら、7つの方法で駆除して予防対策もしましょう。
【屋内の赤ダニ駆除方法】
・掃除機や粘着テープなどで取る
・専用アイテムを購入する
【屋外の赤ダニ駆除方法】
・水で流す
・洗剤+水で流す
・殺虫剤を散布する
【赤ダニの発生予防対策】
・発生前に発生しそうな場所を水で洗う
・コケを落とす
・忌避剤入りの殺虫剤で予防する
・コンクリートに防水剤を塗る
・ハッカ油をスプレーする
発生原因やおすすめの駆除アイテムも解説しているので、ぜひご覧ください。
赤ダニの駆除方法1 屋内の赤ダニを駆除する
赤ダニは花粉の付着しやすいコンクリートや、コケの中に発生しやすい害虫。室内で発生することはないですが、洗濯物に紛れて入ってくることはよくあります。
つぶすとかぶれやアレルギーの原因になるので、気づいたらすぐに駆除しましょう。
屋内の赤ダニの駆除方法1 ■掃除機や粘着テープなどで取る
赤ダニをつぶして体液に触れると、かぶれやアレルギーの原因になってしまいます。赤い染みもできてしまうので、見栄えもよくありません。
家の中で発見次第、掃除機を使って吸い取りましょう。
タテとヨコを掃除機でゆっくりかけると、毛の間に入り込んでいる赤ダニも駆除できます。
数が少ないようであれば、粘着テープでペタペタと駆除するのもおすすめ。
つぶさないように優しく捕まえるのがポイントです。コロコロでゴミと一緒に駆除するのもいいでしょう。
屋内の赤ダニの駆除方法2 ■専用アイテムを購入する
もし大量発生しているようであれば、ダニ用のマットで駆除するもいいでしょう。
ホームセンターやドラックストア、通販で購入できます。
使った後は赤ダニの姿を水に捨てられるので、虫が苦手な人にもおすすめです。
赤ダニにおすすめのダニ駆除アイテム1 ダニがホイホイ ダニ捕りシート
ダニがいそうな場所に置いて使うシートです。粘着シートごと捨てるだけで駆除できます。
赤ダニの駆除方法2 屋外の赤ダニを駆除する
赤ダニは花粉が付着したコンクリートや、コケの中に発生しやすいです。部屋に入ってしまう前に駆除しましょう。
屋外の赤ダニの駆除方法1 ■水で流す
赤ダニが屋外にいるなら、水で流すのが一番。
ホースやジョウロで赤ダニがいる場所に水を流しましょう。高圧洗浄機があればより簡単です。
この時意識したいのは、水に勢いをつけて花粉を落とすこと。
赤ダニのエサである花粉や小さな昆虫を一緒に洗い流せば、予防対策にもなります。
屋外の赤ダニの駆除方法2 ■洗剤+水で流す
水だけで駆除するのが不安なら、中性洗剤と組み合わせるのがおすすめ。
中性洗剤を水で薄めてスプレーすると、赤ダニが動かなくなります。
そこをハンディ掃除機で吸い取るか、テープで取り除けばOK。ホースやジョウロで洗い流しても構いません。
【赤ダニの洗剤での駆除方法】
1:水500mlと中性洗剤30mlを混ぜる
2:霧吹きでスプレーする
3:水で洗い流すOR掃除機やテープで取り除く
赤ダニを駆除した後は、水で花粉や小さな昆虫を洗い流しましょう。
赤ダニのエサである花粉類を洗い流せば、予防対策になります。
屋外の赤ダニの駆除方法3 ■殺虫剤を散布する
赤ダニを駆除するなら、ダニ専用の殺虫剤以外でもOKです。
赤ダニは弱い害虫なので他の虫用でも大丈夫。
ただし、赤ダニは小さいのでスプレーの勢いで吹き飛んでしまうことがあります。エアゾール剤ではなく、液体ミストタイプの殺虫スプレーの方がおすすめです。
吹き飛んだ死骸を踏んでしまうと赤いシミができるので、吹き飛ばさない程度にスプレーした後、掃除機で吸い取りましょう。
テープ類で取り除くのもおすすめです。
赤ダニ被害を防ぐための予防方法 赤ダニの発生予防対策
赤ダニを駆除した後も、卵やエサが残っていると再び発生する可能性があります。一度赤ダニを見たら、予防対策もしっかりと行いましょう。
赤ダニの発生予防対策1 ■発生前に発生しそうな場所を水で洗う
赤ダニが発生しはじめるのは3月頃。その時期に、ベランダや外壁、植木鉢を水で洗っておきましょう。
特にコケがついている部分は赤ダニが好みます。タワシや高圧洗浄機でしっかりと落としておくと安心です。
赤ダニの発生予防対策2 ■コケを落とす
赤ダニは天敵から身を守るためにコケに潜んでいることがよくあります。
また、花粉や少昆虫類がエサなので、それらが付着しやすいコケは、絶好の住み家になってしまうのです。
発生が始まる3月の前に落としましょう。
赤ダニの発生予防対策3 ■忌避剤入りの殺虫剤で予防する
赤ダニが発生・繁殖する3~6月の間に、忌避剤入りの殺虫剤をまいておくと発生を予防できます。
おすすめは「ピレスロイド系」の殺虫剤。予防の効果は1か月ほど持続します。
赤ダニの発生前なら吹き飛ばす心配もないのでスプレータイプでOK。空気中に広がるのが心配な場合は、粉タイプを選びましょう。
赤ダニにおすすめの殺虫剤1 虫コロリアース 粉剤 殺虫&侵入防止
赤ダニの他にもムカデや毛虫に強い殺虫剤です。雨に強く、効果が持続します。
赤ダニにおすすめの殺虫剤2 ライオンケミカル ピレキラ 虫よけパウダー ピレスロイド系殺虫剤
赤ダニの他にもムカデやクロアリ予防になる殺虫剤です。粉タイプなので、空気中に散ることがありません。
赤ダニの発生予防対策4 ■コンクリートに防水剤を塗る
外壁や塀、屋根に防水材を塗ると赤ダニの発生量が減ります。
今後数年の予防対策になります。
特に産卵場所になりやすい「壁の亀裂・壁と床の継ぎ目」に塗るのがおすすめ。ウレタン防水材が適しています。
個人で塗るのが難しい場所は、業者に依頼しましょう。
赤ダニの発生予防対策5 ■ハッカ油をスプレーする
ハッカ油は通販、ドラックストアや専門店で購入できます。
エタノールや精製水で薄めて、赤ダニがつきやすい場所や植物にスプレーするだけでOKです。
【ハッカ油での虫除け方法】
1:ガラスなどのアルコールに強い容器を用意する
*ポリスチレンはNG
2:ハッカ油2cc・エタノール10ml・精製水90mlを混ぜてスプレーボトルに入れる
3:植物やコンクリートにスプレーする
ハッカ油は人体・植物には無害なので安心。
ただし、シバンムシなど、ミントの臭いを好む虫が寄ってくるリスクがあるので注意しましょう。
ハッカ油が虫を呼ぶって本当? ハッカ油の注意点
ハッカ油はダニ・ゴキブリ・蚊など困った害虫が嫌う匂いが出ています。
殺虫成分はありませんが、植物や人体に無害なので安心して使用できるのがメリットです。
デメリットとしては、シバンムシなどミント系の香りが好きな虫が寄ってくること。シバンムシは古くなった食品に良くつくので、室内で使うのは避けましょう。
室内で使いたいときは、シバンムシ類が嫌うヒバ油を混ぜるのがおすすめ。
防虫・防カビ効果があり、ハッカ油と混ぜてもOKです。
赤ダニの発生しやすい環境とは? 赤ダニの発生原因
赤ダニは屋外のコンクリートによくつきます。洗濯物にまぎれて室内に入り込むこともあります。
ここでは、予防・発見に役立つ発生原因を解説していきます。
赤ダニの発生原因1 ■発生しやすい環境
赤ダニが発生しやすいのは、コンクリートや乾燥した石・岩・屋根など。
ベランダ、外壁、ブロック塀、庭石などは特に発生しやすいです。
天敵から身を守るためにコケについていることもあるので、コケは除去しておきましょう。
赤ダニの発生原因2 ■発生しやすい時期
赤ダニは3~6月が活動時期。5~6月は特に活発です。
3月頃が産卵期で、4月頃に幼虫になります。
卵のまま越冬するので、卵が孵る3~4月の前に怪しい場所に水をまいておきましょう。
赤ダニは水を嫌うので、卵を産み付けられるのを防ぐ働きもあります。