本記事では、洗濯機に水がたまらない原因と対処法を紹介しています。
【洗濯機に水がたまらない時にチェックする場所・ポイント】
・電源・蛇口・元栓・洗濯機のフタ
・緊急止水弁
・給水ホース
・排水弁
・給水フィルター
・排水モーター
【洗濯機に水がたまらない時の対処法】
・洗濯機の緊急止水弁の戻し方
・給水ホース凍結の対処法
・洗濯機の給水フィルターの修理方法
・洗濯機の排水弁の修理方法
自分で治せない時に業者を選ぶポイントも紹介しているので、ぜひご覧ください。
洗濯機に水がたまらない時にチェックする場所・ポイント
洗濯機に水がたまらない時は、その原因を突き止めることが第一。自分で対処できるのか、業者に頼むべきなのかも軽く解説していきます。
最初に確認する場所 ■電源・蛇口・元栓・洗濯機のフタをチェックする
水がたまらないとつい故障と思いがちですが、実は単純な操作ミスも多いので、一度確認してみましょう。ここでは、忘れやすい操作を紹介します。
まず最初に、電源を入れたかどうかを確認しましょう。
次に、蛇口や水道の元栓をチェックします。
案外よくありますよね。
最後に、洗濯機のフタをキチンと閉じたか確認しましょう。
緊急止水弁以外と一緒に確認する部分 ■給水フィルターの詰まりを確認する
給水ホースを開けても緊急止水弁が動いていなかった場合、給水フィルターも確認しましょう。蛇口と洗濯機をつなぐホースの洗濯機側についている部品が給水フィルターです。
異物が入っているのが分かったら掃除して取り除けばOK。方法は「洗濯機の給水フィルターの修理方法」で解説しています。
屋外に水道管があれば室内でも油断大敵 ■給水ホースが凍結していないかを確認する
氷点下を下回る寒い時期に注意したいのは、給水ホースや水道の凍結です。
外起きの洗濯機や水道管が室外にある洗濯機で水がたまらなくなったら、凍結の可能性が高いです。蒸しタオルとぬるま湯で溶かしましょう。
詳しくは「給水ホース凍結の対処法」で解説しています。
凍結を防ぐためには、留守の前には水抜きをして蛇口を閉めたり、発泡スチロールや布をまきつけて保温しておくことがおすすめです。
【洗濯機のホースの水抜き方法】
1:給水ホースの蛇口を閉じる
2:通常モードで運転する
3:電源を切ってもう一度入れなおす
4:脱水モードで運転する
5:給水・排水ホースを取り外して排水する
排水ホースは洗濯機の真下についています。取り外しは一人では危険なので、二人一組で洗濯機を傾けるのがおすすめです。
給水・排水ホースを取り外す時は、残った水が出てくるので、タオルをあてておきましょう。
また、凍結していなくともゴミがたまって排水できなくなることもあるので、定期的にパイプフィニッシュなどで掃除しておくと安心です。
排水弁=洗濯機の内部にある部品 ■排水弁を確認する
排水弁とは洗濯機の内部にある部品です。洗濯機の裏側のパネルを外せば内部を確認できます。
洗濯機を動かし、ドライバーでパネルのネジを外した後、洗濯機を倒す必要があるので、自信がないなら業者に頼むのもおすすめです。
ご自分で試したいのであれば、排水ホースの近くにある排水弁を探しましょう。多くは白いスクリューキャップがついている部分です。ウォーターポンププライヤーなどでキャップを外し、内部に異物がつまっていたら取り除きましょう。
ゴミやヘアピン、ボタン、小さな布(汗取パットなど)、ポケットに入った紙片などが知らない間につまっているトラブル例があります。
洗濯機から異音がしたら故障かも? ■排水モーターを確認する
排水モーターが正常に動いていれば、排水弁が自動的に開いて水がたまりますが、故障するとたまらなくなります。
モーターが故障しているサインは「ブーン」や「キュルキュル」といった異音です。普段と違う音が出ている場合は、購入したお店やメーカー、修理業者に連絡してみましょう。
洗濯機に水がたまらない時の対処法【自分でできる方法】
洗濯機に水がたまらない時は、いくつか自分で対処する方法があります。トラブル箇所を確認したら対処に移りましょう。
洗濯機を動かさずともOK ■洗濯機の緊急止水弁の戻し方
緊急止水弁は、揺れやその他の理由で知らない間に作動していることがあります。
給水ホースを外して、蛇口から突起物が飛び出しているようなら押し込んでもどしましょう。
【緊急止水弁を戻す方法】
1:給水ホースを外して水道の元栓を閉じる
2:洗濯機の蛇口を開ける
3:蛇口の中に緊急止水弁を押し込む
4:給水ホースをつなぐ
お湯やぬるま湯で対処可能 ■給水ホース凍結の対処法
給水ホースや水道が外にあると、凍結してしまうリスクがあります。
冬期には発泡スチロールや布を巻いて凍結を防止しましょう。既に凍ってしまったなら、ぬるま湯やタオルで溶かせます。
【給水ホース・水道管の溶かし方】
1:給水ホース部分・水道を蒸しタオルで包む
2:給水ホースを外して50度以下のぬるま湯で溶かす
3:50度以下のぬるま湯を2~3リットル洗濯槽に入れる
溶かす時に注意したいのは、50度以上のお湯を使わないこと。熱いお湯を使うとプラスチックやゴム部品が溶けてしまうリスクがあります。
分解してゴミなどを取り除く ■洗濯機の排水フィルターの修理方法
蛇口と洗濯機をつなぐホースの洗濯機側についている部品が給水フィルター。
ここに異物がつまっていたり、ゴミがたまったりしていると水がたまらなくなります。
【給水フィルターの掃除方法】
1:蛇口を閉じる
2:洗濯機のフタを閉めて電源を入れる
3:1分ほど放置して電源を切る
4:給水ホースを洗濯機から外す
5:給水フィルターを取り外す
6:給水フィルターからゴミを取り除く(歯ブラシなどがおすすめ)
給水ホースを外す時はホース内部の水が漏れてしまうので、給水ホース先にタオルやバケツを用意しておきましょう。
給水フィルターを外す時には、フィルターの真ん中を先の細いペンチなどでつまむと便利です。壊れやすい部分なので、各洗濯機の説明書などに従って慎重に作業しましょう。
洗濯機内部の部品を洗う ■洗濯機の排水弁の修理方法
排水弁とは洗濯機の内部にある部品です。洗濯機の裏側のパネルを外せば内部を確認できます。
洗濯機を動かし、ドライバーでパネルのネジを外した後、洗濯機を倒す必要があるので手間と時間がかかりますが、自力で治すことも可能です。
【排水弁の修理方法】
1:蛇口を閉じる
2:コンセントを外す
3:背面パネルをドライバーで外す
4:洗濯機を倒す
5:排水弁を取り外す
6:排水弁の異物・ゴミを取り戻す
7:元通りにしてからコンセント・電源を入れる
背面パネルの外し方や排水弁の位置は説明書などで確認しましょう。
異物以外にも長年の汚れで詰まっている場合があるので、しっかり洗ってから戻すのがおすすめです。
洗濯機の内部は複雑で難しい作業なので、自信がない時は業者に依頼してもよいでしょう。
洗濯機に水がたまらない時の対処法【業者に依頼】
本記事で紹介した掃除や対処法を試しても水がたまらないのであれば、本格的な故障の可能性があります。専門業者に頼んでみてもらいましょう。
洗濯機の掃除業者の他、購入店やメーカーに連絡すると修理してくれる場合があります。購入時に長期保証をつけた時は、保証書やレシートを捨てないように注意するのがおすすめです。
【洗濯機修理・清掃業者の選び方】
・作業内容・料金を明確にしている業者を選ぶ
・見積もりを出してくれる業者を選ぶ
・口コミを参考にする
業者のWEBページなどを参考に、相見積もりをとって選びましょう。