プラスチックケース(衣装ケース)は、洋服、日用品、子どものおもちゃなど、家中のものを整理・収納するのに便利ですね。
しかし、引っ越しや断捨離のタイミングで不要になったり、劣化してきて買い替えが必要になったりするケースもあるでしょう。
当記事では、
・プラスチックケースの捨て方(有料・無料)
・プラスチックケースのお得な処分方法
・プラスチックケースの再利用
について解説します。
「捨てたいプラスチックケースがあるけど、少しでもお得に捨てる方法が知りたい!」という方へお役に立つと幸いです。
プラスチックケース(衣装ケース)の捨て方 プラスチックケース(衣装ケース)は何ゴミ?
プラスチック衣類ケースが何ゴミになるのかは、お住まいの自治体によって異なります。まずは、お住まいの自治体のゴミの分別情報ご確認ください。
お手元にマニュアルがない場合は、インターネット検索で「〇〇市 ごみの分別」等のキーワードでも調べることができますよ。自治体によっては、ゴミの分別アプリが利用できるところもあります。
プラスチックケースの分別や捨て方を調べるときは、以下の3点をチェックしましょう。
①「有料」or「無料」(「粗大ゴミ」の扱いになると、有料です)
②無料の場合「燃えるゴミ」として出すのか、「燃えないゴミ」として出すのか
③2022年4月スタートの「プラスチック新法」により、ゴミの分別が変わる可能性がある
詳しくみていきます。
プラスチックケース(衣装ケース)のゴミ分別でチェックすること① ■捨てるのは「有料」か「無料」か
処分したいプラスチックケースが、粗大ゴミ(大型ゴミ)に分類される場合は、有料になります。
多くの自治体では「〇〇cm以上のゴミは粗大ゴミ」というルールを設けているので、基準を確認しましょう。自治体により、30cm以上、50cm以上、90cm以上など、ルールが異なります。
【例】
・30cm以上のゴミは「粗大ゴミ(有料)」として捨てる(仙台市・名古屋市・大阪市など)
・50cm以上のプラスチック製・木製のゴミは「粗大ゴミ(有料)」として捨てる(横浜市・川崎市など)
・90cm以上のゴミは「粗大ゴミ(有料)」として捨てる(さいたま市など)
プラスチックケース(衣装ケース)のゴミ分別でチェックすること② ■無料の場合「燃えるゴミ」として出すのか、「燃えないゴミ」として出すのか
プラスチック製のゴミの分類も自治体によって異なります。小さいプラスチックケースの場合、無料で捨てられる場合もありますが、何ゴミとして出すのかを確認しておきましょう。
【例】
・さいたま市では、90cm未満の小さいプラスチックケースは「燃えないゴミ」として出す。
・神戸市では、45リットル指定袋に入る、1つあたり5kg以下のプラスチック製のゴミは「燃えるゴミ」として出す。
プラスチックケース(衣装ケース)のゴミ分別でチェックすること③ ■「プラスチック新法」により、ゴミ分別が変わる?
2022年4月スタートの「プラスチック新法」により、今後プラスチックゴミの分別方法が変わっていく可能性があります。
従来は「プラマーク」のついた容器包装プラスチックのみを、「資源ゴミ」として回収している自治体が多くありましたが、これからはプラスチック製品そのものも「資源ゴミ」として回収する自治体が増える見込みです。
今後、お住まいの自治体の分別ルールが変更されたときは、新しいルールを確認して分別しましょう。ただし、プラスチックケースはサイズの大きいものが多いため、引き続き「粗大ゴミ」の扱いになるケースもあります。
次の章では、「粗大ゴミの費用の目安」や「解体して無料で捨てる方法」について解説します。
プラスチックケース(衣装ケース)の捨て方① 粗大ゴミとして出す場合(有料)
プラスチックケースを粗大ゴミとして出すのは有料です。料金は自治体によって、また出す方法によっても変わります。
自治体に回収してもらう場合、料金の目安は250円~500円(1つあたり)です。自分で直接ゴミ処理センターなどに持ち込む場合は、回収にきてもらうより料金が安くなります。
■自治体に回収にきてもらう場合(戸別回収)
【メリット】
・家の近くまで回収にきてもらえるのでラク
【デメリット】
・自己搬入よりも料金が高い
・事前に予約と、粗大ゴミ処理券の購入が必要
■自分でゴミ処理センターなどに持ち込む場合(自己搬入)
【メリット】
・戸別回収に比べ、料金が安い
(戸別回収の半額程度や、10kgにつき20~100円など、自治体によって異なる)
【デメリット】
・ゴミ処理センターへ運ぶ手間と時間がかかる
・平日の限られた時間しか開いていないことが多い
プラスチックケース(衣装ケース)の捨て方 ■粗大ゴミ(有料)として出す方法
プラスチックケースを粗大ゴミとして出す方法を、戸別回収・自己搬入に分けてそれぞれご紹介します。
自治体によって多少異なりますが、ここでは横浜市の粗大ゴミ収集を参考に記載しています。詳しくは、お住まいの自治体の粗大ゴミ情報をご確認ください。(「〇〇市 粗大ゴミ」で検索できます。)
【戸別回収の方法】(横浜市)
1: 品名、材質、3辺のサイズ、個数を確認しておく
2: 粗大ごみ受付センターへ、電話やインターネットで予約する
手数料(いくら分の粗大ごみ処理券を購入するのか)、収集日、収集場所について確認する。(受付~収集までは2週間程度かかる)
3: 手数料を納める(粗大ごみ処理券等の購入)
コンビニ・金融機関・郵便局で、粗大ごみ処理券(シール※)を購入する。(市町村役場で購入する自治体もある。)
※シールには受領日付印があるかをチェックする。(ない場合は無効になる)
4: 粗大ごみを出す
購入したシールを粗大ごみに貼り(見やすい位置に)、収集日当日の朝8時までに指定された場所に出す。
【自己搬入の方法】(横浜市)
1: 品名、材質、3辺のサイズ、個数を確認しておく
2: 粗大ごみ受付センターへ、電話やインターネットで予約する
手数料(いくら分の粗大ごみ処理券を購入するのか)を確認する。
3: 手数料を納める(粗大ごみ処理券等の購入)
コンビニ・金融機関・郵便局で、粗大ごみ処理券(シール※)を購入する。
※シールには受領日付印があるかをチェックする。(ない場合は無効になる)
自治体によっては、手数料を搬入施設で現金払いするケースもある。
4: 予約した日時に、搬入施設へ粗大ごみを直接持って行く
住所のわかるもの(運転免許証等)の提示が必要。
〈参考〉
粗大ごみ 横浜市
粗大ゴミとして出す場合は、戸別収集にせよ自己搬入にせよ、それなりの手間と時間がかかりますね。実は、大きいプラスチック衣装ケースなどは、小さく解体して「燃えるゴミ」として出す方法もありますよ。詳しくみていきましょう。
プラスチックケース(衣装ケース)の捨て方② 燃えるゴミとして出す場合(無料)〈プラスチックケースを解体する〉
大きいプラスチックケースでも、解体することで「燃えるゴミ」として出せる場合があります。自治体ごとに決められた「燃えるゴミ」のサイズ(30cm未満、50cm未満など)まで小さくカットしてから出しましょう。
多くの自治体ではプラスチック製品は「燃えるゴミ」ですが、さいたま市のように一部「燃えないゴミ」に指定されている場合もあります。
■プラスチックケースを小さく解体するメリット
【メリット】
・燃えるゴミとして出せる(無料)
【デメリット】
・解体するのに労力が要る
・慣れないとケガをしたり、部屋に傷がついたりする恐れがある
プラスチックケースを楽に解体するために、コンパクトなノコギリ等があると便利ですよ。
プラスチックケース(衣装ケース)の解体に便利なアイテム ■プラスチックケースを楽にカットできる便利アイテム
プラスチックケースは意外と硬いので、万能ハサミよりもノコギリのほうが楽に解体できるでしょう。おすすめのアイテムをご紹介します。
プラスチックケース(衣装ケース)の解体におすすめのアイテム その1 ライフソー竹プラ用ノコギリ 175S本体
・竹・樹脂などの切断、プラスチック衣装ケースの解体などに適した手動ノコギリです。
・収納に便利なパッケージケース付き
・刃渡り:180mm
プラスチックケース(衣装ケース)の解体におすすめのアイテム その2 アースマン AC100V電気のこぎり
・木、プラスチック、竹、一般金属などさまざまな材質のものが切れます。
・引金を引く強さで、刃のストロークスピードを調整します。
・刃渡り:130mm~150mm(3種類の刃がついています)
プラスチックケース(衣装ケース)の解体におすすめのアイテム その3 防刃手袋 防刃グローブ 切れない手袋 作業用手袋
・DIY、アウトドア、廃棄処理、ガーデニング、災害時など、さまざまなシーンで活躍する防刃グローブです。
・普通の手袋の約10倍の強度があり、着用することで指先を守ります。
プラスチック衣装ケースの解体方法は、こちらのYouTube動画も参考になります。
自治体での処分以外にも、プラスチックケースを捨てる方法はありますよ。次の章では、少しお得に捨てる方法や、手間がかからない方法をご紹介します。
プラスチックケース(衣装ケース)の捨て方③ リサイクルショップで売る
メーカー品や状態のよいものは、リサイクルシショップで買い取ってもらえるケースがあります。プラスチックケースの買取相場は0円~300円程度です。ただし商品の状態によっては有料回収となることもあります。
【リサイクルショップで売るメリット】
・少しでも収入が得られる可能性がある
・0円だったとしても無料回収してもらえれば、処分費用がかからないのでお得
【リサイクルショップで売るデメリット】
・プラスチックケース単品の買取希望の場合は、持ち込みが必要なことが多い
・有料回収となる場合もある
リサイクルショップで買取を希望する場合は、まずお店に問い合わせて見積りを取りましょう。
リサイクルショップでプラスチックケースを売るコツ ■買取されやすいプラスチックケースの特徴
リサイクルショップで値段がつきやすいプラスチックケースは次のとおりです。
【買取されやすいプラスチックケースの特徴】
・有名なブランドやメーカー品
(例:無印良品・天馬のFITSシリーズ・IKEAなど)
・3~5段のケース(1段のみだと値段がつきにくい)
・傷や汚れがない
・付属品が揃っている(キャスターなど)
プラスチックケース(衣装ケース)の捨て方④ 不用品回収業者に引き取ってもらう
プラスチックケースを「とにかく楽に片づけたい!」という方に最もおすすめなのが、不用品回収業者に引き取ってもらう方法です。費用はかかりますが、自治体に回収を依頼するより手間がかからず、急ぎの場合でも対応してもらえます。
単品の回収だと割高になることが多いので、他の不用品もまとめて回収を依頼するのがおすすめです。
【不用品回収業者に依頼するメリット】
・インターネットで24時間いつでも見積り・予約できる業者が多い
・希望する日時に、自宅まで回収に来てくれる(土日祝・夜間対応可の業者も)
・急ぎの場合も対応OK(最短で当日)
【不用品回収業者に依頼するデメリット】
・回収費用がかかる
(1段のケース…500円~1,000円程度、引き出しタイプ…1,000円~2,000円程度)
・単品の回収だと、出張費用が別途かかる場合がある
プラスチックケースの回収を依頼するなら ■【タスクル】不用品回収のプロを紹介します
タスクルでは、あなたにピッタリな不用品回収のプロをご紹介します。(2022年6月より東京都からサービスを開始)
【タスクルのおすすめポイント】
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プラスチックケース(衣装ケース)の捨て方⑤ フリマアプリ・オークションサイトで売る
フリマアプリやオークションサイトに出品する方法もあります。リサイクルショップ同様、ブランド品や状態のよいものは買い手がつくことがあります。
【フリマアプリ・オークションで売るメリット】
・自分で売り値を決められる
・少しでも収入を得られる可能性がある
【フリマアプリ・オークションで売るデメリット】
・出品、発送、購入者とのやりとりなどの手間がかかる
・売れるまでに時間がかかったり、まったく売れない場合もある
・発送費がかかる
プラスチックケースはサイズが大きいので、発送費用が数千円~大きさによっては数万円かかるのが難点です。対策としては、購入者に直接手渡しする方法があります。
例えば、ジモティでは近くに住んでいる人と取り引きしやすいので、配送費節約の点ではおすすめです。
メルカリでは、双方合意の上であれば手渡しOKですが、強要は禁止されています。ただしメルカリでは、手渡しでの取り引き自体が一般的ではないため、トラブルのないように慎重に取り引きしましょう。
プラスチックケース(衣装ケース)の再利用 DIYで再利用(生ごみ処理機に)
不要になったプラスチックケースを捨てずに、再利用する方法もありますよ。DIYで生ごみ処理機に変身させる方法をご紹介します。土の中にいる微生物の力で生ごみを分解して、ニオイも出なくなりますよ。
プラスチックケース(衣装ケース)の再利用方法 ■生ごみ処理機の作り方
【材料】
・衣装ケース(透明で30cm以上の深さのもの)
・支柱4本(衣装ケースより約10cm長い物)
・黒土
・重石
・防虫ネット
・洗濯バサミ6個
【作り方】
1: 衣装ケースに黒土を30cm以上の高さまで入れる
2: 四隅に支柱をさす
3: 防虫ネットをかぶせ、洗濯バサミでとめる
4: フタをして上に重石を置く
【生ごみ処理機の使い方】
1: 20cmの穴をほる
2: 生ごみを入れる(スコップで刻むと分解が早くなる)
3: 土をかぶせる
4: 次回、生ごみを埋める場所がわかるように、目印にスコップをさしておく
こちらのYouTube動画が参考になります。
プラスチックケース(衣装ケース)の再利用 ■生ごみ処理機づくりにおすすめのアイテム
生ごみ処理機づくりにおすすめのアイテムをご紹介します。
生ごみ処理機づくりにおすすめの黒土 黒土 14L
・有機質を多く含み、保水性 保肥性に優れた黒土です。
・科学肥料、農薬・除草などの薬剤は入っていません。