雑草は生命力が強く、家の敷地のわずかなすき間にも生えてくることがあります。雨の後に晴天が続く6~7月は雑草がどんどん生長する時期。雑草が増えてお困りの方も多いですよね。
当記事では、子どもやペットがいて除草剤は使いたくない場合や、家に除草剤がないときに使える「除草剤の代わりになるもの・雑草対策7つ」をご紹介します。
効果の高い順にご紹介しますが、デメリットや注意点もあります。雑草が生えている環境に合った方法を選んでみてくださいね。
また、除草剤を無害な材料で手作りする方法は、以下の記事もご覧ください。
除草剤を手作りで代用!無害な酢・クエン酸・重曹を使う方法|塩は使ってOK? | タスクル
除草剤の代わりになるもの・雑草対策① 塩水・塩をまいて枯らす(塩害には注意)
除草剤の代わりに塩水や塩をまく方法です。塩には脱水作用があり、雑草の水分を奪って枯らします。高い除草効果がありますが、塩害による周辺への影響も大です。十分にリスクを理解した上でご使用ください。
【手順】塩水を作る場合
①水の分量に対して3~5%程度の塩を混ぜて、塩水をつくる。
②塩水をジョウロなどに入れて、雑草のある場所にまいていく。
③1~2週間ほどで、雑草が枯れる。
【メリット】
・塩は安価で、家庭でも簡単に準備できる。
・小さい子やペットが触れても安全。
【デメリット】
・近くの植物・農作物も枯れやすい。
・新しい植物が育ちにくくなる。
・住宅の配管や外壁を劣化させることがある。
・塩分が雨で流れて、近隣の家や農家に迷惑がかかることがある。
【どのくらいで新しい草が生えてくるのか】
数年間、草木が生えないこともあります。
【注意点】
以下の場所では、使用をおすすめしません。
・近くで農作物や植物を育てている、または栽培する予定がある。
・近くに配管や建物がある。
塩をまいたときの除草効果は、こちらのYouTube動画が参考になります。
除草剤代わりに「塩」を使った後の土壌改良には ■塩害が起きてしまった土壌は「石灰」で除塩する
土にまいた塩分は、雨などで流れないかぎり残り続けます。間違えて塩水をまいてしまった場合、塩で除草していた場所で植物を育てたい場合に解決策となるのが、石灰での除塩です。
土壌改良におすすめの石灰をご紹介します。
土壌改良(除塩)におすすめの石灰 ■天然石灰(魚貝類石灰)3kg
約2,000万年前の魚貝類の化石からできた石灰です。酸性の土壌を中和し、植物が育ちやすい環境を作ります。
除草剤の代わりになるもの・雑草対策② 土を総入れ替えする
雑草が生えている土を取り除いて、新しい土と総入れ替えする方法です。
【メリット】
・葉、茎、根、種も全て取り除けるので、一定期間除草できる。
【デメリット】
・土の費用がかかる。
・非常に手間がかかる。
【どのくらいで新しい草が生えてくるのか】
数週間~数か月。
【注意点】
土を入れ替えても、新たな雑草の種が、生き物や風雨によって運ばれてきたり、靴の裏に種が付いて運ばれてきたりします。手間をかけたのに、短期間でまた雑草が生えてきてしまった!ということもあるでしょう。
今後、植物を栽培する予定がない場所であれば、塗装用の土を入れるのもおすすめですよ。水だけで固まる塗装の土をご紹介します。
雑草抑制におすすめの土 ■水で固まる土・雑草退治 夢の土
土とセメントが配合されていますが、土の比率が大きいので自然な風合いが楽しめます。面倒な除草から解放され、雨で庭がドロドロに汚れることもなくなりますよ。家庭でも簡単に施工できるので、業者に依頼する手間もかかりません。
【使い方】
①表土を取り除く。
②夢の土を、3cm程度の厚みになるように広げる。
③木の板などで、表面を平らにしていく。
④霧状の水(花の水やりよりも少ない量)を表面にかけて、3~4時間おく。
⑤土が乾いたら、たっぷり水をかける。(表面に水たまりができるくらい)
⑥1日乾かして、固まったら完成。
除草剤の代わりになるもの・雑草対策③ 熱湯で枯らす+掘り起こし除去
除草剤の代わりに熱湯をかけて、その後根絶やしする方法です。熱湯をかけるだけで雑草が枯れることもありますが、根が残っているとまた若葉が生えてきます。根本から抜いておくと、防草効果が長持ちしますよ。
【手順】
①地上に生えている雑草に熱湯をかける。(茹で野菜のようにしなびる。)
②2日後ぐらいから枯れ始め、1週間ほどで大部分が枯れる。
③土を掘り起こして地下茎や球根を抜き去る。
【メリット】
・費用がほとんどかからない。
・塩のような副作用がない。
【デメリット】
・時間と労力がかかる。
【どのくらいで新しい草が生えてくるのか】
数週間~数か月。
【注意点】
・熱湯でヤケドしないように注意する。
・夏場の作業は、熱中症対策をしてから行う。
草抜きや根っこの処理におすすめのアイテムをご紹介します。
除草抜きにおすすめのアイテム1 ■清水製作所 モンブラン 草抜くぞう
草刈りや草抜きは人力だけで行うと、かなりの労力がかかりますね。「草抜くぞう」は力をかけずに楽に雑草が抜ける便利アイテムです。
雑草の根元を挟んでゆっくり引き抜くと、根こそぎ抜けます。根が深い場合は、刃先を土にさしこんで根を抜くこともできますよ。右利き・左利きどちらでも使えます。
除草抜きにおすすめのアイテム2 ■草むしりが快感に【ムサシ 充電式除草バイブレーター】
振動で雑草の根をほぐしながら抜くアイテムです。手で雑草を抜くと根っこが残ってしまうことがありますが、除草バイブレーターを使うと根こそぎ抜けるので、次の草が生えにくくなります。充電式なので、離れた場所の除草もできます。
除草剤の代わりになるもの・雑草対策④ ガスバーナーで燃やす
雑草をガスバーナーで燃やして除草する方法です。バーベキューや除雪用のガスバーナーを使うこともできます。除草に特化したガスバーナーも市販されていますよ。
生え始めの雑草を燃やすようにすると、時間と燃料を節約できます。伸びてしまった雑草を燃やすときは、2度焼きも効果的ですよ。ガスバーナー使用の際は、火災がおきないよう細心の注意をはらいましょう。
【手順】2度焼きをする場合
①火災を防ぐため、水をはったバケツを準備する。
②ガスバーナーで、雑草の根元の方をあぶるように焼く。(1度目)
③数日後、草が枯れたら再度焼却する。(2度目)
(草が枯れている方が燃えやすいので、短時間で終わります。)
【メリット】
・高温(約1,400℃)の火力で種も燃やせるので、繁殖を抑えられる。
・除菌・害虫駆除にも効果が期待できる。
【デメリット】
・自治体によっては、バーナーでの草焼きが制限されているところもある。
・地上部分の雑草は焼却できるが、地下の茎や根は残る。
【どのくらいで新しい草が生えてくるのか】
数週間~数か月。
【注意点】
・自治体の「草焼きに関する条例」を確認する。
・風のない日や弱い日を選んで行う。
草焼きバーナーにはガス式の他に、灯油式やプロパンガス式もありますが、手軽さと安全面で優れているのはガス式です。おすすめのガスバーナーをご紹介します。
草焼きにおすすめのガスバーナー1 ■ワンタッチレバーで着火【カセットボンベ式ガスバーナー 火王】
除草やレジャーに使える安全設計のガスバーナーです。燃料は市販のカセットボンベが使えるので、取り扱いが簡単。
女性でも手軽に使える軽量タイプで、ワンタッチレバーで着火できます。1,400℃の火炎で、雑草やその種をバリバリと燃やします。
草焼きにおすすめのガスバーナー2 ■全長78cm超ロング 草焼きガスバーナー【マジデロング】
立ったままの楽な姿勢で作業できる、ロングタイプのガスバーナーです。中腰にならずに済むので腰を痛めません。ノズルは3段階に調節できるのでハンディタイプとしても使用できます。
※カセットボンベと(ロング)ライターをご用意ください。
【使い方】
①ボンベソケットにカセットボンベをはめこむ。
②調節弁を全開にする。
③(ロング)ライター等でノズル部分に着火する。
④調節弁を回して、火力を調整する。
ここからは、雑草の予防におすすめのアイテムをご紹介します。除草後に使うと、防草効果が長持ちするアイテムです。
除草剤の代わりになるもの・雑草対策⑤ 防草シートで雑草対策
日光をさえぎる防草シートは、雑草の光合成を防いで育ちにくくします。外から種が運ばれてきた場合も、防草シートがブロックして繁殖を阻止します。
【メリット】
・薬剤を使わないので安全。
・汚れ防止にもなる。
【デメリット】
・設置に手間がかかる。
・防草シート自体に直接雑草を枯らす効果はない。
【どのくらいで新しい草が生えてくるのか】
使用状況によって変わる。防草シートの耐用年数は1年~3年程度。
【注意点】
・雑草を抜いて整地してから、防草シートを敷く。
おすすめの防草シートをご紹介します。
雑草予防におすすめの防草シート ■1m幅でお庭に簡単設置【防草シート ガーデンプロテクト ピン付き】
お庭の花壇、菜園、通路など、場所に合わせて切って設置しやすい防草シートです。プラスチックピンとスチール品が付いているので、簡単に固定できます。
設置方法は下記のYouTube動画を参照ください。
除草剤の代わりになるもの・雑草対策⑥ 人工芝で雑草対策
緑の芝生のある庭がいいけど、お手入れが大変という方には人工芝がおすすめです。
【メリット】
・薬剤を使わないので安全。
・メンテナンス不要でキレイな芝を楽しめる。
【デメリット】
・人工芝そのものに直接雑草を枯らす効果はない。
・人工芝の排水穴から、雑草が生えてくることがある。
【どのくらいで新しい草が生えてくるのか】
使用状況によって変わる。
【注意点】
・雑草を抜いて整地してから、人工芝を敷く。
・防草シートとの併用がおすすめ。
おすすめの人工芝をご紹介します。
雑草予防におすすめの人工芝 ■雑草が生えにくい【人工芝ロール U字ピン24本付き】
人工芝は、防草シートとセットで敷くことが多いですが、こちらの人工芝は防草機能がついているので1枚のみで使用できます。
雑草が生えにくいように、排水穴が小さく設計されています。
除草剤の代わりになるもの・雑草対策⑦ 防犯砂利で雑草対策
歩くと大きな音が鳴る防犯砂利は、雑草対策にもなる一石二鳥のアイテムです。砂利をまくことで日光がさえぎられるので、雑草が生長しにくくなります。また、雑草の種が土に触れにくいので、繁殖を防く効果も期待できます。
【メリット】
・薬剤を使わないので安全。
・防犯対策に優れている。
【デメリット】
・石が汚れたときの掃除が大変。
(防草シートとの併用がおすすめ)
【どのくらいで新しい草が生えてくるのか】
使用状況によって変わる。
【注意点】
・雑草を抜いて整地してから、防犯砂利を敷く。
おすすめの防犯砂利(防草砂利)をご紹介します。
雑草予防におすすめの防犯砂利 ■砂利 防犯砂利 ジャリ 60L ホワイト/ブラウンミックス/3色ミックス
リサイクルガラスを溶かして発砲させた、軽石状の防犯砂利です。厚さ4cm程度を目安に敷いてください。お庭のカラーに合わせて、3パターンの配色から選べます。
除草剤を手作り!無害な酢・クエン酸・重曹を使う方法|塩は使ってOK? | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/956酢やクエン酸、重曹など無害なものを使った手作り除草剤を紹介!「市販の除草剤をもし子供やペットが口にしてしまったら…」と不安に思っている方は必見の内容です。口にしても安全な物を使った手作り除草剤ですが、注意点もあるので確認しておきましょう。手作り除草剤に塩は使わない方がいい理由も解説しています。本記事を読んで手作り除草剤の作り方と注意点をマスターすれば、安心してお庭に使うことができますよ。