押し入れを使っているあなた、キレイに整理整頓したり片付けはできていますか? 押し入れがある家は少なくなりましたが、日本は押し入れ文化があります。和室を洋室にリフォームしても、押し入れを残している家もあるほどです。
押し入れはスペースが広くたくさん物が収納できますが、整理や片付けが上手くできない人もいるでしょう。押し入れは天袋や上段と下段でわかれていたり奥行きがあるため、上手く整理したり片付けできないのも無理もないです。
しかし、せっかく押し入れがあるなら物を上手く整理したり片付けをすれば、押し入れは便利な収納スペースになります。では、『押し入れの整理や片付けのアイディア術』などを見ていきましょう。
押入れには何を収納すべき?
押し入れは布団を入れるための収納スペースですが、布団を入れない場合は何を収納すべきなのでしょうか? 押し入れは『〇〇を収納すべき』という定義はなく、押し入れに収納する物は人によって様々です。
一部の例を挙げると、洋服・下着・靴下・帽子・アクセサリー・かばん・本・書類・家電などがあります。押し入れは和式の収納スペースですが考え方はクローゼットと同じです。SNSを見ると押し入れを上手く活用している方もいて、物の整理や片付けが参考になる方法もあります。
押入れの整理整頓4ステップ
人によっては押し入れの整理や片付けが苦手な方もいるでしょう。押し入れは奥行きやスペースがありたくさん収納できますが、優れた収納力のせいで整理や片付けを難しくなることがあります。片付け整理や片付けが上手くできない方でも、押し入れがスッキリしてキレイになる方法を見ていきましょう。
■①押し入れの中にある物を選別する
押し入れの中を全て出したら『残す物』と『捨てる物』を選別します。物をわけている時に捨てるか? 迷ったら捨てるべきです。
押し入れにあったことを忘れていたり1年使っていない物は今後も使わない可能性が高く、押し入れの肥やしになります。どうしても捨てられない物は、数週間や数ヶ月以内に使うなら残しておいてもいいでしょう。
押し入れの整理に限らず片付け全般が苦手な方は、"物を捨てるのはもったいない" "いつか使うかも"と考えるが目立ちます。整理や片付けの基本は残すor捨てるの2択です。グレーゾーンの物を残しておくと押し入れの肥やしになり、押し入れの整理や片付けがスムーズにできません。
■②押し入れに残す物の置き場所を考える
押し入れに残す物の置き場所を考えることは、キレイに整理したり片付けを左右する大事な要素です。押し入れの整理や片付けではスペースのムダを省いて使いやすくするために、物の特性に合った場所・物を使う頻度を考えてから収納します。詳しい内容を以下にまとめました。
・天袋:ほとんど使わない物を収納します。ただ、1人で持てない重すぎる物や湿気が苦手な物は天袋の収納に向いていません。
・押し入れの上:よく使う物を収納します。押し入れの上は湿気がこもりにくいため湿気が苦手な物を置くのもおすすめです。
・押し入れの下:そこそこよく使う物・天袋に収納できない重い物や大きい物を置きます。押し入れの下は湿気がたまりやすいため、湿気を吸収しにくい物などを収納しましょう。
・押し入れの奥:ほとんど使わない物を収納します。押し入れの奥は手が届きにくいため、しょっちゅう取り出す物は向いていません。
■③押し入れの物をしまう収納アイテムやサイズを考える
押し入れに残す物の置き場所を決めたら使う収納アイテムを考えます。押し入れの整理や片付けに使う収納アイテムは、衣装ケース・カラーボックス・突っ張り棒など様々です。収納アイテムは押し入れにしまう物に合わせて使い分けると、キレイに整理できて片付けもラクになります。
あと、押し入れにデッドスペースを作らず整理や片付けをするために、押し入れのサイズに合う収納アイテムを選びましょう。
■④押し入れに収納アイテムを置いて使いやすさを確認する
押し入れのサイズに合う収納アイテムを考えたら、収納アイテムに物を入れて決めた場所にセッティングします。セッティングした後は押し入れが使いやすいか? チェックしましょう。使いにくいと感じた時はキャスターやフックなど、小物を付けると使い勝手が良くなります。
押入れの整理整頓・片付けアイディア15個
押し入れにとりあえず押し込んでいる物も片付け方1つで見違えるものです。押し入れの整理や片付け方法が苦手な方や詳しく知りたい方は、押し入れがスッキリしてキレイになるアイディア術を15個チェックしましょう。
■①突っ張り棒にハンガーをかける
押し入れの整理や片付けに使うアイテムは突っ張り棒が定番です。押し入れの整理や片付けで使う突っ張り棒は1本か2本がほとんどですが、人によっては3本使っている方もいます。押し入れに衣装ケースなどボックスをあまり置かないなら、突っ張り棒を数本使ってもいいでしょう。
押し入れの整理や片付けで突っ張り棒を1本か2本使う場合は、押し入れを正面から見た時、突っ張り棒が一文字になるようにセットします。突っ張り棒を3本使う場合は、押し入れの奥から扉にセットの方に向かってセットしましょう。
■②ハンガーは同じ種類に統一する
押し入れに突っ張り棒をセットして整理したり片付けをする時、ハンガーは同じ種類で揃えます。ハンガーは木製で厚みがあるタイプやプラスチックで薄いタイプ・ハンガーの取っ手の近くに突起が付いているタイプなど、種類は様々です。
ハンガーの種類を統一しないと場所をとったり見た目もゴチャゴチャします。押し入れの整理や片付けでハンガーを使うなら同じ種類のハンガーで揃えて、押し入れを開けた時の見た目もスッキさせましょう。
■③シャツはYシャツハンガーを使うとスッキリ収納できる
押し入れにシャツやブラウスを収納して整理する時はハンガーを使うことが多いですが、押し入れの中をもっとスッキリさせるならYシャツハンガーが便利です。Yシャツハンガーは薄い縦長の形状で、シャツを入れるためのポケットがいくつかあります。
たたんだシャツやブラウスをYシャツハンガーに収納すれば場所をとらない分、突っ張り棒のスペースを有効活用できます。ただ、シワになりやすいシャツやブラウス・シャツやブラウスをたたんで収納したくない方には向いていません。
■④突っ張り棒にハンギングラックをセットする
Yシャツハンガーと同じく、押し入れの整理や片付けに使えるのがハンギングラックです。ハンギングラックはYシャツハンガーのように薄くはないですが縦長の収納アイテムで、仕切りで区切られています。
仕切りは棚の役目をしており、型崩れしやすい帽子やたたみの洋服など重ねてしまうのもいいでしょう。ハンギングラックは幅や縦の長さも様々です。突っ張り棒の余り具合などに合わせて、ハンギングラックのサイズを選ぶのもいいでしょう。
■⑤押し入れの壁はワイヤーラックを使う
押し入れの隅々まで空間をムダにしないで整理や片付けをするなら、ワイヤーラックを使いましょう。ワイヤーラックは薄く押し入れにセットしても邪魔になることはありません。押し入れの壁にセットすれば、バッグ・ネクタイ・キャップ・ネックレスなど収納できます。
押し入れの壁にワイヤーラックを使って整理や片付けをするなら、突っ張り棒付のワイヤーラックが便利です。しかし、コストが気になる方は100均で材料を揃えて工作しましょう。
【工作のやり方】
〇押し入れの物をワイヤーラックで整理や片付けを時は基本的に突っ張り棒を使います。押し入れのサイズに合う突っ張り棒を用意しましょう(突っ張り棒は押し入れの奥から扉に向かってセット)。
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〇押し入れのサイズに合う突っ張り棒を用意したら、突っ張り棒に結束バンドやヒモなどでワイヤーラックの上部を固定しましょう。ワイヤーラックがグラグラしないようにするなら、突っ張り棒をワイヤーラックの上と下に固定します。
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〇突っ張り棒にワイヤーラックを固定したら、押し入れの壁の上の方にセットすれば完成です。あとは、ワイヤーラックにS字フックをセットして物をかけます。
※押し入れの事情で突っ張り棒を使えない場合は、押し入れの壁にフックなどを取り付けてワイヤーラックを固定します。
■⑥突っ張り棒・プラスチックチェーン・S字フックを使って物を収納する
突っ張り棒にハンガーなどかけてわずかな隙間ができた時は、プラスチックチェーンとS字フックを使った方法もおすすめです(プラスチックチェーンは100均で購入可能)。プラスチックチェーンを押し入れにセットした突っ張り棒にセットするとニット帽など収納できます。
【突っ張り棒にプラスチックチェーンをセットする方法】
プラスチックチェーンの上部にS字フックを引っかけたら突っ張り棒にセットしましょう。次に、プラスチックチェーンの穴へS字フックを好みの場所に引っかけて物をかけます。
■⑦突っ張り棒を縦に何本かセットして柵を作る
押し入れの上段に洋服と布団を一緒に入れたい方はいませんか? 押し入れを真正面から見た時、押し入れの中央などに突っ張り棒を縦に数本セットし柵のような状態にします。突っ張り棒を数本縦にセットすると強度が増しますが、頑丈にしたい方は太い突っ張り棒を使いましょう。
押し入れに突っ張り棒で柵のようなものを作ると同じ段に2つの空間ができるため、布団や洋服を一緒に収納できます。縦に設置した突っ張り棒により、押し入れの中で布団が横に倒れることもありません。
■⑧突っ張り棚を使う
押し入れに棚を作りたい時は突っ張り棚を使うのもいいでしょう。突っ張り棚は種類によって耐えられる重さが違いますがある程度重い物を置いても問題はなく、セットする位置によって収納スペースの高さが調整できるのがメリットです。
突っ張り棚の上に高さのあるボックスを置いて物を片付けたり、タオルケットやシーツなど厚みがあまりない物を置いて整理することもできます。突っ張り棚は押し入れの整理や片付けの方法ではあまりメジャーではないですが、使い方によっては活躍する便利グッズです。
■⑨衣装ケースは中身がわかるようにラベルを貼る
衣装ケースは押し入れの整理や片付けの王道で、下着・靴下・たたみの洋服などを収納する時に使う方も多いでしょう。衣装ケースは中身が見えやすいタイプや見えないタイプがありますが、衣装ケースの中に入っている物をラベルに書いて貼ると整理や片付けしやすいです。
押し入れに衣装ケースを置くと何をドコにしまったのか? わからなくなることもあります。押し入れがキレイな状態で整理されているのをキープしたり片付けをラクにするためにも、衣装ケースにはラベルを貼って中身がわかるようにしましょう。
■⑩トレーやボックスは取っ手付きが便利
押し入れに整理や片付けではトレーやボックスを使うことがありますが、取っ手付きのタイプを選ぶことをおすすめします。トレーやボックスで押し入れの整理や片付けをする時は、天袋など高い場所や押し入れの奥に使うこともあるでしょう。
ボックスに取っ手があれば押し入れから取り出しやすく便利です。メッシュなど穴が開いているボックスなら取っ手が付いていなくても、網目の隙間に皮ヒモなどを通せば取っ手を作ることができます。
■⑪バッグはファイルボックスなどへ縦に収納する
バッグを押し入れにしまって整理する時は縦に収納するのがポイントです。イメージは本棚で、四角いボックスやファイルボックスへバッグを入れて縦に並べて片付けます。バッグはサイズもバラバラでキレイに整理するのが難しいですが、収納アイテムを上手く使えば型崩れすることもありません。
■⑫ファイルボックスを棚にして靴下などを収納する
ハンカチや靴下などちょっとした物を押し入れに片付けるなら、ファイルボックスを工作して3段くらいの収納棚を作りましょう。ファイルボックスの収納棚は重い物を入れると、重さに耐え切れず形が変形するため軽い物を入れます。
【ファイルボックスを工作する方法】
〇ファイルボックスを3個くらい用意して棚の外枠を作りましょう。ファイルボックスを横に倒してファイルボックスの広い面が上にくるようにします。
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〇ファイルボックスの広い面に両面テープを貼りましょう。次に、別のファイルボックスを横に倒して両面テープで固定していけば棚の外枠を完成させます。
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〇完成したファイルボックスの棚の外枠に浅いケースをセットしましょう。浅いケースはファイルボックスの外枠よりも少し小さくフタがないタイプを使い、取っ手がなければヒモを付けます。
■⑬衣装ケースやボックスは仕切り板などを使うと整理しやすい
押し入れの物を衣装ケースを使って整理したり収納ボックスに物を入れて片付ける時は、仕切り板が便利です。仕切り板を使うと衣装ケースや収納ボックスの中がグチャグチャになりにくく、キレイに整理された状態が保たれ片付けもしやすくなります。
仕切り板は自分が好きなところに仕切りを作れるのがメリットです。仕切り板を使うことにこだわりがなければ、最初から仕切られている既製品の収納ボックスを使うのもいいでしょう。
■⑭イケアのメッシュバスケットは使いやすく通気性もいい
押し入れは洋服などを収納するのも便利ですが湿気が気になりませんか? 押し入れの湿気が気になる方はイケアのメッシュバスケットがおすすめです。イケアのメッシュバスケットなら湿気がこもりにくく、カビが生えるリスクも軽減されます。
イケアのメッシュバスケットは、キャスター付きのラックにメッシュのカゴをセットして使います。ラックは最大で4つのカゴをセットできる仕組みで、浅いタイプや深いタイプのメッシュのカゴがセットできるのが特徴です。
■⑮スリムワゴンを使って隙間を活用する
押し入れの隙間をムダにせず物を整理したり片付けるなら、キッチン用のスリムワゴンを使いましょう。キッチン用のスリムワゴンはメーカーによってサイズも様々ですが、厚みがなく押し入れのわずかな隙間に収まります。ハンカチや靴下などの整理に便利です。
押入れの奥行きを活かす方法3個
押し入れは布団をしまうために、わざと奥行きができるように作られています。押し入れを洋服などの収納スペースとして使うとなると出てくるのが奥行き問題です。押し入れの奥行きは上手く使わないとデッドスペースができやすいため、3つの方法で有効なスペースへ変えましょう。
■①衣装ケースなどキャスターを付きを選ぶかキャスターを付ける
衣装ケースなどを押し入れの奥に置きたくても手が届かず置けないこともあります。押し入れの奥行きを収納スペースとしてしっかり活用するなら、キャスター付きの衣装ケースなどを選びましょう。キャスターがあれば可動もスムーズになり、収納ケースなどを手で押すだけで押し入れの奥に配置できます。
収納ケースなどにキャスターが付いていない場合はキャスターだけを取り付けることも可能ですが、すのこにキャスターを付けてもいいでしょう。すのこなら通気性も良くなり湿気対策もできて便利です。
■②四角形や正方形の収納アイテムなどを使う
押し入れの奥行きを活かすために四角形や正方形の収納アイテムを使いましょう。
四角形や正方形の収納アイテムはパズルのピースのようにピッタリとハマるおかげで隙間ができず、押し入れの奥行きをムダにすることもありません。
■③奥行きのある収納アイテムを使う
収納アイテムには押し入れの奥行きをムダにしない商品があります。押し入れの奥行きを活用できる専用の収納アイテムは、押し入れのサイズに合う物を選べば収まりがいいはずです。様々な種類の収納アイテムを使うのが面倒な方も、奥行きがある押し入れ用の収納アイテムを使うといいでしょう。
まとめ
押し入れは整理や片付け次第で便利な収納スペースになります。押し入れの整理や片付けでは突っ張り棒を使ってシャツなどを収納するのが定番ですが、プラスチックチェーンやS字フックをプラスして小物を収納してもいいでしょう。
押し入れは奥行きがあるためスペースをムダにしないことです。押し入れの整理や片付けには隙間ができる丸い形状の収納ボックスは向いていません。押し入れの整理や片付けをする時は、ぜひ参考にしてください!