コーヒーのシミ抜き方法！すぐ応急処置での落とし方は？

コーヒーが服に付いてショックを受けた方も多いのではないでしょうか？洗濯をしてもコーヒーのシミを落とすことができず、服を処分した方もいるかもしれません。

コーヒーのシミは色が濃くて完全に落とすのは難しいと思っている方もいますが、対処法があるため諦めるのは早いです。コーヒーのシミは水洗いすることができる素材で、適正に対処すれば元通りになる場合もあります。

対処法がわかれば、外出先で服にコーヒーのシミができてもスムーズに対応することができるでしょう。今回は、『コーヒーのシミの特徴』や『時間が経った場合の落とし方』などを詳しくご紹介していきます。

コーヒーのシミは適正に対処しないと落ちにくくなるため、コーヒーの特性を理解して正しく対処しましょう。

服などにコーヒーが付着すると、時間と共に酸化してコーヒーの成分が生地に染み込んでいきます。コーヒーがシミになるまでの過程は、『コーヒーが生地に付く→生地がコーヒーの成分を吸う→コーヒーの成分を生地が完全に吸着して染まる』という流れです。

また、シミの成分は様々な種類（不溶性やタンパク性など）があり、コーヒーのシミは水溶性と油溶性に該当します。

【水溶性のシミ】
ミルクが含まれていない（ブラックコーヒー）は水溶性のシミです。水溶性のシミは早めに対処すれば、水だけで落とすことができるかもしれません。

【油溶性のシミ】
ミルクが含まれているコーヒー（カフェオレ・カフェラテ・カプチーノなど）は油溶性のシミです。油溶性のシミは脂肪分やタンパク質が含まれており、時間が経つと落としにくくなります。

コーヒーのシミ抜きに必要な物は、シミの状態、素材、コーヒーの種類などによって違います。シミの状態や素材などに最適な道具を6つのパターンで見ていきましょう。

【応急処置】
・食器用の中性洗剤
・布（ハンカチ、Tシャツ、タオルなど）
・ティッシュ
・歯ブラシ

【時間が経ったシミ】
・衣類用の洗剤（弱アルカリ性）
・おしゃれ着用洗剤
・酸素形漂白剤
・ドライヤー
・洗面器やバケツなど

【カーペット】
・布
・カーペット専用の洗剤
・ブラシ

【壁】
・消しゴム
・サランラップ
・食器用の中性洗剤
・歯ブラシ
・メラミンスポンジ
・除光液
・コットンや布

【コート】
・食器用の中性洗剤
・歯ブラシや綿棒
・洗面器やバケツなど
・衣料用洗剤やおしゃれ着用洗剤

【かばん】
・布
・ブラシ

服などにコーヒーが付くと焦る方も多いのではないでしょうか？コーヒーのシミができた時の応急処置のやり方は、シミの種類に合わせて対処しましょう。

ミルクが含まれていないコーヒー（水溶性のシミ）と、ミルクが含まれているコーヒー（油溶性のシミ）を落とす応急処置のやり方をご紹介します。

【ミルクが含まれていないコーヒー】
■コーヒーのシミがある下に布などを置く
コーヒーのシミが付いた服などの裏側に、乾いている布やティッシュを置きましょう。
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■水で濡らした布や食器用の中性洗剤でコーヒーのシミを落とす
水で濡らした布やティッシュを水で濡らして、コーヒーのシミを軽く叩きながら吸着させます。

もしくは、食器用の中性洗剤をコーヒーのシミに少し垂らしたら、水を含ませた布やティッシュで軽く叩きましょう。
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■乾いた布などで水分を吸い取る
乾いた布やティッシュをコーヒーのシミに当てて、軽く叩いて水分を吸収させます。

【ミルクが含まれているコーヒー】
■コーヒーのシミがある下に布などを置く
コーヒーのシミが付いた服などの裏側に、乾いている布やティッシュを置きましょう。
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■乾いた布などでコーヒーのシミを吸着させる
乾いた布やティッシュでコーヒーのシミを軽く叩きながら吸着させて、できる限り色を移し取ります。

※濡れた布やティッシュでコーヒーのシミを叩いたり擦ることはNGです。シミの範囲が広がったり、繊維の奥までコーヒーの成分が入り込んで落としにくくなります。
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■食器用の中性洗剤でコーヒーのシミを落とす
食器用の中性洗剤をコーヒーのシミに少し垂らしたら、水を含ませた布やティッシュで軽く叩きましょう（食器用の中性洗剤がある場合のみ行ってください）。

※最初に乾いた布やティッシュでコーヒーのシミを移し取っているため、水や洗剤を使っても問題ありません。
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■乾いた布などで水分を吸い取る
乾いた布やティッシュをコーヒーのシミに当てて、軽く叩いて水分を吸収させます。

時間が経ったコーヒーのシミは酸素系漂白剤で落としましょう。基本的な落とし方とつけ置きのやり方（ガンコなシミの場合）をご紹介します。

【基本的な落とし方】
■コーヒーのシミがある下に布を置く
コーヒーのシミが付いた服などの裏側に乾いている布を置きます。
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■コーヒーのシミに酸素系漂白剤を付ける
コーヒーのシミに原液の酸素系漂白剤を付けます。
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■コーヒーのシミにドライヤーの熱風を当てる
コーヒーのシミにドライヤーの熱風を約10秒当ててシミを浮かして落とします。10秒経ったらドライヤーを止めてコーヒーのシミを確認しください。

コーヒーのシミがある場合は、ドライヤーの熱風を約10秒当てたらコーヒーのシミを確認する工程を繰り返して落としていきましょう。

途中で酸素系漂白剤が乾いてきたら足して、コーヒーのシミにドライヤーの熱風を当てます。
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■洗濯機で洗う
ドライヤーの熱と酸素系漂白剤でコーヒーのシミを落としてから、洗濯機で洗いましょう。

【つけ置きのやり方】
■食器用の中性洗剤をコーヒーのシミに付ける
コーヒーのシミに食器用の中性洗剤を付けて、優しくもみ込みながらある程度シミを落とします。

デリケートな生地は、コットンに食器用の中性洗剤を含ませて軽く叩いてください。
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■水やぬるま湯ですすぐ
コーヒーのシミが付いている物を水やぬるま湯ですすいで、食器用の中性洗剤を落とします。
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■酸素系漂白剤を付ける
コーヒーのシミの裏側に布を置いてから、直接シミに酸素系漂白剤を付けましょう。
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■洗剤液を作る
水かぬるま湯、衣類用の洗剤（弱アルカリ性洗剤）やおしゃれ着用洗剤を洗面器などに入れて洗剤液を作ります。
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■2時間つけ置きする
洗剤液の中にコーヒーのシミが付いた物を入れて2時間待ちましょう（2時間以上経つと色落ちなどの原因になります）。
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■洗濯機に入れて洗う
2時間経ったらコーヒーのシミが付いた物を取り出して洗濯機で洗ってください。

カーペットにコーヒーをこぼした直後に対処する方法と、ガンコなシミを落とす方法をご紹介します。

【コーヒーをこぼした直後に行う対処法】
■乾いた布で水分を吸い取る
乾いた布をコーヒーのシミに当てて、叩きながら水分を吸収させましょう（カーペットに水分がなくなるまで）。
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■水を少し垂らして乾いた布で水分を吸い取る
少量の水をコーヒーのシミに垂らして、乾いた布で叩きながら水分を吸収させます。
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■上記の工程を繰り返す
コーヒーのシミが落ちるまで上記の工程を繰り返し行いましょう。

【ガンコなシミを落とす方法】
■ブラシでカーペットをブラッシングする
ブラシでコーヒーのシミや周辺の毛を起こして、シミを落としやすくします。
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■コーヒーのシミや周りに洗剤を付ける
コーヒーのシミや周りに水とカーペット専用の洗剤を付けて、乾いた布で色を移し取りましょう。
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■上記の工程を繰り返す
コーヒーのシミが落ちるまで上記の工程を繰り返します。

壁紙のコーヒーのシミはミルクの有無に合わせて対処しましょう。

【ミルクが含まれていないコーヒー】
■コーヒーのシミを消しゴムで擦る
コーヒーのシミを消しゴムで擦り、シミが残っていれば食器用の中性洗剤を使います。
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■コーヒーのシミに食器用の洗剤を付けて待つ
壁紙に食器用の洗剤を付けて、サランラップで覆ったら10分待ちます。
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■歯ブラシで擦る
壁紙を歯ブラシで擦ってシミを落としましょう。
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■水拭きと乾拭きをする
水拭きで洗剤を拭き取った後に乾拭きで水分を除去します。

【ミルクが含まれているコーヒー】
■コーヒーのシミをメラミンスポンジで擦る
水を含ませたメラミンスポンジで壁紙を擦り、落とすことができなければ除光液を使いましょう。
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■除光液でコーヒーのシミを拭き取る
コットンや布に除光液を含ませてコーヒーのシミを拭きます。

※除光液は壁紙が色落ちする可能性があるため、目立たないところでチェックしてから使ってください。

コートに付いたコーヒーのシミも諦める必要はありません。食器用の中性洗剤でシミを落としてから洗濯機でキレイにします。

■コーヒーのシミの裏に布を当てる
コーヒーのシミの裏に布を当てて、他の部分に色が移らないようにしましょう。
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■コーヒーのシミに食器用の中性洗剤を付ける
コーヒーのシミに食器用の中性洗剤を少しだけ垂らします。洗剤は指でなじませたり優しくもみ込んで、コーヒーのシミを浮かしましょう。

※食器用の中性洗剤を大量に使うと、コーヒーのシミが広がりやすくなるため注意してください。
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■シミを歯ブラシなどで叩く
歯ブラシや綿棒を使って、コーヒーのシミの外側から内側に向かって叩きながら落とします。できるだけコーヒーのシミが消えるまで行いましょう。
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■ 水やぬるま湯ですすぐ
洗面器などに水やぬるま湯を入れてコートをすすぎ、最後に洗濯機で洗います。

かばんはコーヒーのシミが浸透しやすい素材もあり、コーヒーが付いた時点でできるだけ早く対処することが大事です。特に革製品のかばんは輪ジミや型崩れの原因になり、風合いを損ねることもあります。

■乾いた布で水分を吸い取る
乾いた布をコーヒーのシミに当てて、叩きながら水分を吸収させましょう。
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■水を含ませた布でコーヒーのシミを叩く
水を含ませた布をしっかり絞り、コーヒーのシミを叩いて布に色を移し取ります。

ステッチなどの細かい部分にコーヒーのシミが付いている場合も、布で叩いて落としてください。
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■上記の工程を繰り返す
コーヒーのシミが落ちるまで上記の工程を繰り返し行いましょう。
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■スエードのかばんはブラッシングをする
スエードのかばんは仕上げにブラッシングをして、型崩れしないように丸めた新聞紙などを入れます。

水洗いすることができない素材にコーヒーのシミが付いた時は、クリーニング店を利用しましょう。また、デリケートな素材、お気に入りの服、自分でシミ抜きをしたくない方もクリーニング店がおすすめです。

クリーニング店でコーヒーのシミ抜きを依頼する場合、料金が気になる方も多いのではないでしょうか？料金相場を調べたところ約1,000円～3,000円でした。

クリーニング店の料金相場はシミ抜きの技術があるか？によっても変わります。また、大手や宅配クリーニング店では無料のシミ抜きサービスもありますが、あまり期待はしない方がいいでしょう。

無料のシミ抜きサービスは通常のクリーニングで落とせる範囲としており、有料のシミ抜きとの差別化を図っているクリーニング店が多いからです。

コーヒーのシミ抜き料金はクリーニング店によって違います。クリーニング店を何ヵ所かあたり、料金や技術などを聞いてから決めてもいいでしょう。

コーヒーが服などのい付いてシミになっても、対処方法がわかっていれば怖くありません。万が一、服などにコーヒーが付いても、すぐに応急処置をすればシミが残る可能性は低くなります。自分でコーヒーのシミ抜き作業を行うのが不安な方は、クリーニング店に出しましょう。