自転車の鍵をなくした後は、焦りが込み上げてくる方も多いのではないでしょうか?。”家を出た時まではあったはず!”、”駐輪場を出た後に自転車の鍵をなくした?”など、鍵をなくした場所や経路を考えるでしょう。
次に大抵の方が考えることは、自転車の鍵をなくした後でもロックを解除することができる方法です。鍵をなくしたからと言って、何かしらの方法で開錠しなければ自転車に乗ることができません。自転車の鍵をなくした後でもロックを解除する方法は4つあります。
今まさに自転車の鍵をなくして困っている方、万が一の時のために対応方法が知りたい方はチェックしましょう。また、自転車の鍵をなくさないための予防策もご紹介します。
自転車の鍵をなくした時【警察へ行く】
自転車の鍵をなくしたら、まずは警察へ行って確認しましょう。もしかしたら、誰かが自転車の鍵を拾って警察署や交番に届けている可能性があるからです。なお、警察署や交番によっては電話で確認することができるかもしれません。
ただし、警察へ依頼する際は注意点があります。法律に関わる問題もあるため、以下の注意点を把握したうえで依頼しましょう。
【防犯登録している自転車であること】
警察へ依頼する時の注意点は、防犯登録済みの自転車であることです。原則、防犯登録していない自転車の鍵をなくした場合、警察は協力してくれないと思いましょう。警察は盗難自転車の可能性を疑い、対応してくれないケースがほとんどです。
自転車の防犯登録は法律で義務化されており、1994年に施行されました。防犯登録は車でいうところのナンバーにあたり、番号で管理されているため持ち主を特定することができます。
【道具を使ってロックを切った後は自己責任】
自転車の鍵をなくした場合は、ロックを強制解除するために警察署や交番を利用することも可能です。多くの警察署や交番では、自転車のロックを切る時に使う道具(ボルトカッターやワイヤーカッターなど)を、常備しています。もちろん道具のレンタル料は一切かかりません。
注意すべき点は自転車のロックを切った後で、新しい鍵の取り付け、鍵の取り付けに必要な費用は自己負担になります。
自転車の鍵をなくした時【自分で解決】
自転車の鍵をなくしたことに気が付いても、防犯登録していないなどの理由で警察へ依頼したくない方もいるでしょう。自転車の鍵をなくした時は自分でロックを解除することも可能です。自転車のロックは3種類あり、解除に必要な道具、解除のやり方、注意点をご紹介します。
■ワイヤーロックの場合
自転車を施錠するワイヤーロックの鍵をなくした時は、ワイヤーを切断するかピッキングで解除する方法の2択です。手っ取り早くワイヤーロックを解除するならワイヤーを切断しましょう。
【必要な道具】
・ケーブルカッターやワイヤーカッター(ワイヤーロックの太さに合うもの)
・ニッパーで代用してもOK
【解除のやり方】
ケーブルカッター、ワイヤーカッター、ニッパーのいずれかで、ワイヤーロックを切断するだけです。
【注意点】
ワイヤーロックの規格サイズは様々で、ワイヤーの太さに合わせたカッターを用意しないといけません。ワイヤーロックのサイズに合わないカッターを使うと、切断できない場合があります。太さ1cm程度のワイヤーロックであれば切断は簡単です。
ニッパーによるワイヤーロックの切断は、一瞬で切断するのは難しく時間がかかる場合もあるでしょう。
■シリンダータイプの場合
シリンダータイプの鍵をなくした場合は、ワイヤーロックのように切断すればロックを解除できるわけではありません。シリンダータイプを設置している自転車の強制解除はコツが必要です。
【必要な道具】
ヘアピン2本
【解除のやり方】
・ヘアピンを1本だけ曲げます。ヘアピンの先端部分を指でこじ開けて90度に曲げましょう。次に、曲げた側を鍵穴に差し込み指で持ったままの状態にします。
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・もう1本のヘアピンも鍵穴に差し込み、様々な方向へ動かしましょう。ヘアピンを動かしているうちにロックを強制解除することができます。ロック解除の合図は音です。シリンダーが回転して開錠するとカチッと音がします。
【注意点】
ヘアピンでロックを強制解除する方法は、自転車を盗む時にも使われるやり方(ピッキング)です。人に見られると怪しまれる場合があります。また、ヘアピンの動かし方はコツがあり、強制解除することができない時は他の方法で解決しましょう。
■リングロックの場合
自転車のリングロック
リングロックは自転車の後輪に付けるタイプで、強制解除のやり方はいくつかあります。
【必要な道具】
・マイナスドライバー(先端が細く平らなタイプが望ましい)か、傘鍵(傘を開く時に押すパーツ)
・傘鍵を使う場合は傘とペンチが必要
・マイナスドライバーや傘鍵を使わない場合は、ボルトカッターのみでもOK
【解除のやり方】
・マイナスドライバー:ドライバーを鍵穴に差し込み様々な方向へ動かしましょう。
・傘鍵:傘の持ち手に負荷をかけて曲げて折り、折った部分をペンチで広げて傘鍵を取り出します。次に、傘鍵を鍵穴に差し込み様々な方向へ動かして強制解除しましょう。
・ボルトカッター:リングロックを切断するだけです。
【注意点】
マイナスドライバーや傘鍵で強制解除する方法は、コツがあり難しいとかもしれません。また、傘鍵は傘を分解して部品を取り出す作業があります。簡単に強制解除するなら、切断するだけで済むボルトカッターがおすすめです。
自転車の鍵をなくした時【自転車屋へ持ち込む】
自転車の鍵をなくした時、確実にロックを解除するなら自転車屋に依頼する方法もあります。自転車屋が行う内容は、自転車に取り付けてあるロックを壊すことと、新しい鍵を取り付ける作業です。では、価格の相場や注意点を見ていきましょう。
【価格相場】
店舗へ自転車を持ち込み、ロックを壊して新しい鍵を設置した場合の価格相場は約2,500円~5,000円です(工賃込み)。ロックを壊すだけであれば約2,000円で済みます。
【注意点】
多くの自転車屋はロックを壊す作業を行う時や、ロックを壊して新しい鍵を設置する時は身分証明書の提示を求めます。また、防犯登録していない自転車は対応を断られる場合があるため、必要ああるか事前に確認しましょう。
自転車の鍵をなくした時【鍵業者へ依頼】
自転車のロックを壊したくない、現地で鍵の開錠作業をしたい方は鍵業者が便利です。鍵業者は様々な鍵の知識を持っているスペシャリストで、自転車の鍵をなくした時もスムーズに対応してくれます。
鍵業者へ連絡すると約数十分~1時間で現地に到着し、作業時間は10分程度と短いです(作業時間はロックの種類にもよります)。
【価格相場】
価格相場は約5,000円~10,000円で、自転車に取り付けてある鍵の種類によって料金が変わります。業者によって料金設定が違うため、急ぎでなければ数社連絡して料金を確認するといいでしょう。
【注意点】
鍵業者へ自転車のロック解除を依頼すると、身分証明書や防犯登録を確認するケースが多いです。ほとんどの鍵業者はロックを壊さないで開錠してくれますが、まれに壊す場合もあります。また、業者のトラブルでよくあるのが料金で、依頼する前に追加料金の有無を確認しましょう。
自転車の鍵をなくしたらスペアキーは作れる?
自転車の鍵をなくした時、頭に浮かぶのはスペアキーの存在ではないでしょうか?自転車のスペアキー作成はほぼ可能で、依頼場所、必要なもの、費用についてまとめました。
【スペアキーを依頼する場所】
自転車の鍵のスペアは、自転車屋、自転車メーカー、鍵業者、ホームセンターなどにある鍵の作成コーナーへ依頼しましょう。
自転車屋と自転車メーカーは、スペアキーを取り寄せるため数日かかります。鍵業者とホームセンターなどにある鍵の作成コーナーは、複雑な鍵でなければスペアを作ることは可能です。依頼日に完成することもありますが材料がないと数日かかります。
【スペアキー作成時に必要なもの】
自転車のスペアキーを作る際は、『鍵の番号、商品コード、車種番号など』の情報が必須です。詳しい情報がわからない場合は、自転車の保証書やお客様控えを確認しましょう。
【費用】
スペアキーの費用は約800円〜3,000円で、シンプルな鍵ほど安く済みます。
自転車の鍵をなくさないための予防策
自転車の鍵をなくさないための予防策を3つ見ていきましょう。今まで自転車の鍵を、何度もなくしたことがある方もいるのではないでしょうか?自転車の鍵をなくさなければ、お金や時間を費やす必要もありません。
1.【鍵に鈴を付ける】
自転車の鍵に鈴を付ける予防策は定番ですが、鍵や鈴が動くと音が鳴るため紛失しにくいです。鈴はサイズによって音の大きさが違い、大きい鈴ほど音も大きく見た目も存在感があります。
2.【家の鍵と一緒にまとめる】
家の鍵と自転車の鍵をキーケースやキーホルダーに付けましょう。家の鍵をなくすと面倒なことになるため、紛失しないように心がけていませんか?家の鍵と自転車の鍵を一緒に付けると、なくさないように意識が向いて紛失防止になります。
3.【鍵の保管場所を決める】
自転車の鍵を特定の場所に置いたりしまうクセをつけましょう。鍵の保管先を決めるとあちこちに置くことがなくなり、紛失リスクが軽減します。
まとめ
自転車の鍵をなくした時の対処方法はいくつかありますが、まずは警察へ連絡してから他の方法を考えましょう。警察へ自転車の鍵が届いていなくても、無料でロックを切断することができます。あとは、自転車の鍵をなくした時のために、スペアキーを持ち歩いたり紛失しない工夫をしましょう。